秋冬はアンチエイジングに最も効果的な季節!元気と美しさの維持を担う腎のエネルギーを高める薬膳テクニック
秋冬はアンチエイジングに最も効果的な季節!元気と美しさの維持を担う腎のエネルギーを高める薬膳テクニック
同じ歳のはずなのに、自分よりも若々しくエネルギーが満ち足りている人。
疲れ知らずで、肌ツヤがよく髪も黒々として艶やかな人。
あなたの周りにも、そんな人がいらっしゃいませんか?
東洋医学の代表的な理論である「五行説」を読み解くと、
同じ年齢なのに、老けて見える人と若く見える人の違いが見えてきました。
今回は、東洋医学から見たアンチエイジングや、
女子力アップの方法についてお伝えいたします。
なぜあの人はずっと綺麗で元気なの?アンチエイジングのカギは『腎』にあり
年相応の衰えは当たり前の事ですが
年齢以上に見られたり、人より老けて見られると
悲しくなるものですよね。
同じ歳なのに、
あきらかに自分よりも若々しく艶やかな人は、
いったい自分と何が違うのだろう…
『使っている化粧品がよいのか?』
『食べているものが違うのだろうか?』
と考えた事のある方もいらっしゃるはずです。
実は、東洋医学の代表的な理論である五行説によると、
若々しさの秘訣は「腎」にあります。
腎が健やかで、きちんと機能することで、
生命エネルギーが満ち足り、
身体全体が健康でいられるのです。
東洋医学で言う「腎」とは。アンチエイジングとの関連性は?
「腎」とは解剖学的な腎臓機能のみならず、
成長や生殖、ホルモン分泌、免疫系などを担う
非常に重要な機能と考えられています。
「腎」は生命の源であり、
腎の陰陽が整っている事が
すなわち全身の健康に繋がるのです。
腎の役割は主に5つあります。
①生命の源であるエネルギー源(精)を蓄える
②全身の水分をコントロールし尿を排泄する
③酸素を深く吸い込み、そのエネルギーを蓄える
④骨や歯、脳や髪を育む
⑤耳(聴力)や肛門、尿道、生殖器官の機能維持
腎は加齢以外にも、
生理不順、妊娠・出産、極端な偏食や睡眠不足等が要因で
弱ってしまうため、しっかりと補ってあげる必要があります。
アンチエイジングの大敵!腎が弱る事で起こる不調
腎の役割は多岐にわたるため、
腎の不調は、すなわち全身の健康状態に影響を及ぼすのです。
月経トラブル、不妊症、更年期障害、精力減退(男性)
体力や免疫力低下、疲労感、冷え、老化
めまい、不眠、健忘
耳鳴り、聴力低下
脱毛、白髪、髪にツヤがなくなる
腰痛、足腰のだるさ、骨粗しょう症
歯が抜ける
呼吸が浅い、息切れ
排尿トラブル、夜間頻尿
こうしてみると、高齢者によくあるマイナートラブルが多い事が
お分かりいただけるかと思います。
加齢とともに腎が弱るのはごく自然な事なのですが、
近年では、不妊や冷えといった悩みを抱える方が多い事から、
たとえ実年齢が若くても、腎が衰えている方が多いのではないかと思われます。
アンチエイジング・女性らしさの維持は、腎に蓄えるエネルギー源に左右される
女性は7の倍数毎に身体の変化がある
と聞かれた事がある方もいらっしゃるでしょう。
実は、これは中医学(東洋医学)の有名な古典である
『黄帝内経(こうていだいけい)』に書かれている事なのです。
曰く、
14歳で腎が盛んになり初潮を迎え
21歳で腎が充実し女性としての体が出来上がります。
28歳で腎が最もピークに達し身体が最も充実します。
35歳ごろから徐々に衰え始め
42歳ごろからプレ更年期の年代、女性ホルモンの分泌が低下します。
49歳ごろには閉経し更年期を迎えます。
こうしてみると、私たち女性の体と心は、
腎によって支配されているといっても
過言ではない事がお分かり頂ける事でしょう。
歳よりも若く見られる人は
腎の機能が充実しており、
歳より老けて見られる人は
腎の機能が弱っている可能性があるのです。
冬は腎が盛んに活動!アンチエイジングには最適の季節だった
実は、冬は「腎」の活動が盛んになる季節なのです。
しかし、腎が弱っていると、
身体を温めたり、潤す機能が不足するため
しっかりと腎を補ってあげる必要があります。
『冬は腎を補う季節』と覚えて頂き、
本格的な冬が始まる前に対策を行う事で、
快適な冬を過ごす事ができるでしょう。
今すぐ体質チェック!アンチエイジングの要である『腎』が弱っていませんか?
東洋医学では、
患者の全身状態やライフスタイルなどを把握して、
その人の体質を判断します。
その中でも、顔の状態を見て
弱った臓器を見極める方法があります。
毎日見る自分の顔ですから、
ちょっと注意深く観察してみると
体調によって変化がつかめていることでしょう。
腎が弱る事で起こる顔の変化は
以下の通りです。
あなたは、大丈夫でしょうか。
◆顔が黒ずむ
◆目の下にクマがある
◆まぶたがむくんでいる
◆髪が細くツヤがなくなった
◆若白髪
◆抜け毛
◆舌の周囲に歯型がつく
◆歯が弱い、虫歯になりやすい
◆耳の周りに湿疹ができやすい
お化粧をするとわかりづらくなるので、
朝の洗顔の時間にチェックすることを
習慣にされると良いかと思います。
おすすめの食材で腎のエネルギー源を高めてアンチエイジング!
ここからは腎を補うコツをご紹介致します。
「腎」を元気にしてくれる食材は
木の実類や海藻類、黒い食べ物など特徴的なものです。
◆クルミ、松の実、クコの実(木の実類)
◆山芋、もち米、牡蠣(粘り気のあるもの)
◆エビ、ニラ、羊肉、シナモン、よもぎ、生姜(身体を温めるもの)
◆海苔、昆布、ひじき、わかめ
◆黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ(黒い食材)
腎に蓄えられるエネルギー源は、
先天的なものと後天的なものが
存在します。
そして後天的なものは、
食べ物から作られると考えられているため、
腎を元気にしてくれる食材を上手く取り入れてみてはいかがでしょうか。
アンチエイジングのコツは、秋冬に腎を元気にする過ごし方を心がけることから!
腎は冷えが大敵です。
これから寒くなる季節ですので、
とくに腰回りや足元はしっかり温めてあげてください。
冬はエネルギーを蓄える時期です。
過度な活動、運動や
睡眠不足には注意して
しっかりと休息することを心掛けてみてください。
以上、この秋冬にあなたの若々しさを保つ秘訣をお伝えしました。
養生はすぐに結果が出ないものの、
長年取り組む事で確実に身体が変わってくるもの。
ぜひ今年のうちに始めてみてくださいね。
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東洋医学から見た腎と子宮力とは? 今から考える更年期対策と腎精を増やす食べ物
(参考)
『基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書』平馬直樹/浅川要/辰巳洋監修
『顔をみれば病気がわかる隠れた不調を自分でチェックできる本』猪越恭也著
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