知ってますか？卵巣癌の原因になったとされるベビーパウダーの起訴。タルクに囲まれて生活する現代女性が知っておきたい表沙汰になったタルク問題。

こんにちは。harunaです。

美容、健康に関心のある方や、子育て中の方にはとっても気になるのタルク問題。INYOU読者のみなさまはどう考えますか？

ベピーパウダーが卵巣癌の原因になったとされ４億円の支払い命令が

今年の8月にベビーパウダーが卵巣がんの原因になったという訴状がアメリカで起こり、4億1700万ドルの支払い命令がありました。
引用元
今までで最高額だそうです。

それではこの問題になっている「タルク」についておさらいをしてみましょう。

「タルク」とは一体なに？！

上記の記事ではベビーパウダーの原料「滑石（かっせき）」が原因と記されていますが、それを粉末状にしたものがいわゆる「タルク」のことです。

粘土鉱物の一種で、水酸化マグネシウムとケイ素からできています。

滑石は鉱物の中でもとても柔らかく、彫刻やアクセサリーにも使われるほど。

化粧品としては粒子の細かさや、滑らかさを利用してわたしたちの身近に存在しています。

●ファンデーション
●フェイスパウダー
●アイシャドウ
●チーク
●口紅
●洗顔パウダー
●チョーク

などなどどれも特に女性の身近なものであり、毎日使うものですね。食品添加物としても使用されています。

そして今回、訴訟により過去最高額の支払い命令が出たベビーパウダーも「タルク」でできています。

日本ではそれほど話題にはなっていませんが、過去には何度もアメリカではベビーパウダーについて4500件以上の訴訟が起きているそうです。

我が子にはベビーパウダーを使わない！という健康志向のママ達もいますが、アメリカでは日本よりベビーパウダーを使う文化が根付いていることから、欧米化が進み、日本でも当たり前に使うようになっています。

他にも「裏ワザメイク法」として、特に若年層にベビーパウダーを使うことが、一時ブームになったことも。

「ベビー」という名前だと、赤ちゃんも使えるくらい「安全」と名前から想像してしまいますが、一度立ち止まってみてはいかがでしょうか？

タルクの中に「アスベスト」？！

鉱物なのは分かったけど、なぜ危険なのか？

それはタルクの中に「アスベスト」が含まれているという前例があったからです。

「アスベスト」はとても細かい繊維のため、飛び散ったり、吸い込んだりしやすいのだそう。「トレモライト」もアスベストの一種です。

それにより、石綿肺、肺がん、悪性中皮種の危険性があり、どれも潜伏期間が15年から50年あるようで、そこまで潜伏されるとなにが原因なのか解明できるのかな？と疑問に思ってしまいます。

厚生労働省のホームページにはアスベストが原因で発症する病気がしっかりと書かれています。


以下引用

石綿（アスベスト）の繊維は、肺線維症（じん肺）、悪性中皮腫の原因になるといわれ、肺がんを起こす可能性があることが知られています（ＷＨＯ報告）。石綿による健康被害は、石綿を扱ってから長い年月を経て出てきます。

例えば、中皮腫は平均35年前後という長い潜伏期間の後発病することが多いとされています。

仕事を通して石綿を扱っている方、あるいは扱っていた方は、その作業方法にもよりますが、石綿を扱う機会が多いことになりますので、定期的に健康診断を受けることをお勧めします。現に仕事で扱っている方（労働者）の健康診断は、事業主にその実施義務があります。（労働安全衛生法）

　石綿を吸うことにより発生する疾病としては主に次のものがあります。
労働基準監督署の認定を受け、業務上疾病とされると、労災保険で治療できます。

引用元

ちなみに不動産の重要事項説明にもアスベストに関する記載が義務付けられましたが、
アスベストに関して調査したことがなければ「調査していない」と答えればそれでいいのだそうです。特に調査の義務はないそうですね。記載の義務の意味があるのか疑問です。

全日本不動産協会

しかし今はタルクの品質が向上されている…！

では日本で売られているものはどうなのでしょうか？

今でもアスベストが入っているものが売られているのでしょうか？
アスベストの含有量が1%までのタルクが製造できていましたが、2006年9月に労働安全衛生法施行令が改正され、01%を超えるものは製造が禁止されてました。

なので日本で作られたものは以前よりは問題がなさそうです。
しかし海外で作られたものはその法律には当てはまらないので使う場合はよく調べることが重要です。

ではタルク危険性はないということ？

「タルク」と「アスベスト」は構造式も性質もとても似ている鉱物になります。

しかしわずが0.1%のアスベストならば！と気にするか気にしないかは個人の判断かと思います。

肺に一旦入ると粒子が細かいので、排出するのは難しく、そこから炎症を起こす危険性があることから

個人的にはパタパタ粒子を舞い上がらせて使うベビーパウダーはちょっと避けたいなあと思っています。

「アスベスト」の危険性はっきりとWHOでも日本でも示していますが、
「タルク」はまだグレーな部分がありはっきりとした公的資料は見つかりませんでしたが

アメリカのチャンドラー博士は1995年に粘膜からの経皮吸収された場合、タルクは卵巣がん、
卵管繊維症、不妊の原因となる可能性があると発表しています。（医学誌JAMAより）

そしてタルクはナノ化されている酸化チタンと併用されることが多い化粧成分であり、体内により入りやすくその酸化チタンも問題があるようです。

以下引用

東京理科大学薬学部ナノ粒子健康科学研究センター長の武田健教授らのグループが、酸化チタンのナノ粒子が次世代の脳神経系や生殖系にも悪影響を与えるということをマウスの実験で明らかにしたのです。これは世界で初めての実験結果で、内外のナノテク研究者に大きな衝撃を与えました。

　実験は妊娠マウスに酸化チタンのナノ粒子を食塩水に混ぜて皮下注射して行いました。その結果、酸化チタンは仔マウスの脳に移行し、末梢血管に沈着して特定危険部位に集中的なアポトーシス（細胞死滅）を誘発しました。また、精子生成能力も20％以上の低下がみられたとしています。

引用元

脳神経系、生殖器系にも影響があるものが、タルクと共に化粧成分に入っている場合が多いということ。

タルク以外にも、酸化チタンは日焼け止めクリームや、食品添加物でもあるもので、ホワイトチョコレート、白ワイン、和菓子などにも含まれているそう。

まとめ

日常的に女性の身近なところに危険が潜んでいる状態なのにも関わらず、
生殖器系にもにも影響があるとは妊婦さんや、これから妊娠したい方は特に気をつけたいものですね。

特に不妊や神経系の病気は昔よりも多くなっています。
「昔のタルクより安全」と言われていても、アスベストの心配は低くなったかもしれませんが、タルクとともに使われることが多い酸化チタンの心配が拭えません。

わたしはやはり「タルクフリー」のものを使った方がより安心だと感じました。
産まれたばかりの子供に使うベビーパウダー、綺麗になるための化粧品。

よかれと思って使っていたものが実は体に悪影響を及ぼしてた、ということは他にも例はあるはず。
日々手にするものはひとつひとつ選択をしながら生活していきたいものですね！

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