麻布十番に待望の日本最大級オーガニックスーパー「ビオセボン」がオープンしたので早速行ってきました。
多くの人が待ち望んでいたオーガニックスーパーが、ついに日本上陸しました。
こんにちは。
「すべての人にオーガニックな暮らしを」をコンセプトに掲げる、
マクロビオティックWEBマガジン、IN YOUではオーガニックな商品をもっと求める消費者が増える必要がある、ということをたびたびお伝えしてきました。
そんな中、オーガニックを求める方に朗報が舞い込んできました。
半年以上前から多くの健康志向の人たちが待ち望んでいた
フランス発のオーガニックスーパー「ビオセボン」の日本上陸です。
私もこのニュースが以前からとても気になっていた人の一人でした。
ついに麻布十番にOPENしたというので、さっそく行ってまいりました。
ビオセボンを知らなかった人のためにおさらい
フランスやイタリア、スペインでも有名な外資系オーガニックスーパー
ビオセボンとはいったいどんなお店なのでしょうか??
HPをのぞいてみました。
ビオセボンは、2008年にパリで創業された、ヨーロッパで100店舗以上を展開するビオ・スーパーマーケットです。
近年は出店地域を広げていて、フランス国外ではイタリア・ミラノ、スペイン・マドリッドでも出店している他、2016年にベルギー・ブリュッセル、スイス・ローザンヌへの新規出店を果たしました。
ビオセボンは、「特別」すぎる製品しかないお店ではありません。
ごく普通の一般的なスーパーマーケットで手に入るような、日常使いの食料品や日用品が手に入ります。本場フランスからのチーズやワインなどの直輸入品に加え、日本においては日常生活で必要な豆腐や納豆なども品揃えいたします。
ビオ商品は、その生産過程において環境や健康への配慮がされています。
ビオセボンはその理念と同時に、「ビオっておいしいんだ!」ということをお客さまに実感していただくことが大事だと考えています。
ビオセボンとはビオセボンを傘下に持つ
Mame&Finance Europe社と、イオンの合弁会社ビオセボン・ジャポンが運営しているスーパーだそう。
早速行ってみた。
早速ビオセボンにOPEN当日にあそびに行ってきました!ロケーションについて
かなり便利
立地は麻布十番駅から徒歩5分前後と、とても便利なロケーション!
緑の看板がとても分かりやすかったです。
朝10時から夜10時までと、主婦だけでなく働く人でも気兼ねなく寄れるのもうれしいポイント。
オーガニック率
かなり高め。
オーガニック率9割から100パーセント弱に近い印象。
どの商品にもだいたい何らかの「オーガニックマーク」が記載されています。
これまでの国内自然食品店のオーガニック率より高く、さらに徹底している印象を受けました。
減農薬すらオーガニックとは認めない、ストイックさは素晴らしい。
さすがフランス発スーパー。
品揃えについて
わりとよい
生鮮食品や、肉魚はもちろん、テイクアウトデリコーナー、その場で飲めるオーガニックコーヒー、オーガニックスナック、ビオワイン、オーガニックチョコレート、ナッツ、加工食品、化粧品、生活用品に至るまでの驚きの品揃え。
中でも、加工食品や、お菓子類は特に充実感があります。
逆に、国産調味料や納豆、生鮮類の生産地の種類も含めた豊富さはこれからさらに増えてゆくことを個人的には期待したいところです。
国内業界に大きな衝撃を与えるような規模であることは間違いないでしょう。
価格帯について
妥当なライン
生鮮食品は通常のスーパーの1.5〜2倍くらい。
くだもの1個300円~600円、ローチョコレート一箱1000円。
普通のスーパーよりはすこし高めですが、リーゾナブルに購入できる商品もあります。
オーガニックとしては妥当なところではないでしょうか。
サービスについて
よい
店員さんがみんなBIOっぽい方ばかりでなんとなく、さわやか笑
規模感について
国内最大規模レベル
上記はナッツエリア。
地方のスーパーに内設される控えめな「オーガニックコーナー」とは比較にならない規模だといえます。
国内ではほかに青山のナチュラルハウスさんが有名ですが、規模的には負けていないレベル。
ナチュラルハウスは比較的「醤油」や「味噌」「蕎麦粉」など、日本っぽい製品が中心ですが
ビオセボンは、フランス発の外資系よりならではのオーガニックチョコレートやココア、スナック類がとても充実しており、どちらかというと生鮮食品以外は「海外製品」がメインの印象でした。
こんなものを買ってみた。
今回はこんな商品を買ってみました。
その1
ソルト味のオーガニックRAWチョコ
シュガーフリーのチョコレートは最近いろいろなところで見かけるようになりましたが
まだまだシュガーフリーでオーガニックの「RAWチョコ」は特殊なお店でしか買えないのがネック。
オセボンには高カカオのRAWチョコがそろっていて即買い。
ビターでうまーい。
その2
デリコーナーでテイクアウトDELIと、オーガニックコーヒー(160円)の購入。
テイクアウトデリも試してみました。
玄米おにぎりとキャロットラペとサラダと鮭のムニエル、ラタトゥイユ、VEGANプチマフィンなどをいただきました。
気軽につまめる感覚がうれしい。
テイクアウトしたものを店内のテーブルで食べることもできるのはかなり便利。
そのほかにオーガニックケーキもありました。
総括・感想
国内最大と言うに相応しいレベルのスーパーでした。
今までで一番違うところは何か?
それはほぼ全ての商品にオーガニックの文字
があるところでしょうか。オーガニックといっても基準は様々だった国内市場。
そしてそれがまかり通ってきたのも事実でした。
減農薬であってもオーガニックのようにうたってしまったり、
一滴でも成分にオーガニックのエキスがはいっていたら「オーガニックコスメ」、とうたってしまったり。
国内のオーガニック市場はフランスなどの基準にはとうてい満たないものが多く、
まだまだ本物の「オーガニック商品」への敷居は高いイメージでした。
各業者も原価が高いという理由でなかなか踏み込めず、越えられなかった壁がありました。
欧米諸国と比べれば、発展途上といわれても仕方がない状況だったこれまでの日本。
しかし、今後このような小売店が当たり前の世の中になればさらに私たち消費者の目が肥えていくことは言うまでもないでしょう。
消費者の目が肥えるというのは、
国内の製品にありがちな【なんちゃってオーガニック商品】が、通用しなくなる日も、近いということを意味しています。
とうとう、日本のオーガニックマーケットも過渡期に入り始めたようです。
とはいえ、まだ日本のオーガニック農業には課題が山積み…
オーガニックのニーズが数年前と比べて何倍にも拡大しているのは気のせいではありません。
でもまだ、生産が追い付いていないのも事実。
これからさらにブームが来れば需要と供給のギャップが大きくなることは目に見えています。
消費者の需要にこたえるためにも
環境に負担のかからない、オーガニックな作物を作る人たちがもっと増えなければならない。
オーガニックが身近になれば、安全でおいしいものを求める人は今後さらに増えることは疑いようもありません。
あとの課題は、素晴らしい生産者が生きてゆくための基盤を作り上げること。
その第一歩として、オーガニック小売店の存在は、生産者にとって強い味方になることは間違いないはずです。
できることなら、地産地消、マクロビオティックでいうところの身土不二な食べ方・生き方を目指して。
国内のオーガニック生産者さんがこれからもいいものを作り続けることができるために
私たちはどんどん日本のよいものを応援し、彼らの作るものを、消費していかなければなりません。
ビオセボンも、その足掛かりのひとつになることを心から期待しています。
あなたも近々遊びに行ってみては。
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