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食養や中医学から見る、「黒豆」を活用したアトピー治療のためのヒント

食養や中医学から見る、
「黒豆」を活用したアトピー治療のためのヒント





現在、アトピー性皮膚炎の患者は、他の疾患の患者より増加傾向にあります。
厚生労働省の疫学調査でも、
「(西洋風ライフスタイルの変化と共に)増加傾向にある」としています。
引用:『厚生労働省:アトピー性皮膚炎』
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-04.pdf

記憶をたどると、私が幼かった頃、アトピー性皮膚炎の子供は
もっと母数が少なかったように思います。
しかし現在、CMや広告、ネット情報などを見るにつれ、アトピー皮膚炎の患者数が
「そこまで多いの?」と驚く程、増えているのです。

また外出をした先でも、
「アトピーか他の皮膚の疾患で生活上に何らかの問題を抱えている」
と思われる方を見掛ける機会は多くなっています。

そして私自身もまた、数年前に突如、手や体に無数の発疹が出てきてしまうという
経験をしました。
皮膚の再生が追いつかないために物が持てなかったり、水に触れられないなど、
自力で生活出来ないほど重い皮膚の炎症を次々と発症し、
ひとつ傷口が治癒しては再び新しい発疹や傷口が毎日のようにできてしまう日々でした。

それ以来ずっと私は、漢方や薬膳、食事によるアトピーの療法を調べてきました。
そして、その過程で「アトピーやアレルギーには先天的な要因もあるが、現時点での
生活上のファクターもある」ことを知ったのです。

そんな私が今回は、「食養(※後述します)」と「中医学薬膳)」の観点から
アトピーの原因について解説し、アトピーへの有効性が高く、
漢方薬として使われる程の薬効が期待出来る「黒豆」の効能について説明いたします。

食養から見たアトピーの原因

「食養」とは、マクロビオティックの創始者・桜沢如一氏(1893〜1966年)が体系化した理論です。
桜沢氏は「食べた物から人の生命ができている」という理論に基づき、
良質な食べ物を摂ることによる『食薬』で病気を治すことが出来る」という、
医学の祖・ヒポクラテスと同様の考え方を展開しました。

動物性食品を推奨せず、「米・野菜・海藻・塩・水の摂取が大切」だと説き、
また、「植物の持つミネラル元素の中でも『ナトリウム』・『カリウム』が人の体を構成する元である
とする、現代の栄養学とは対照的な「マクロビオティック」理論の体系化を行いました。

この独自の考え方は現在、ハリウッドスターを始めとする海外の著名人たちにも支持されています。

腸の不調がアトピーを引き起こす

食養では、アトピーの原因を、
腸の中の状態が悪くて不要物が多く滞留しており、汚れていることにある」と考えます。
また、砂糖いっぱいのスイーツや肉類、食品添加物や加工食品を多く摂取することで、
血液が綺麗なアルカリ性では無く、ドロドロと汚れ酸性の状態になり、
その血液体が体内を循環している状態にも原因があるとします。

腸の状態が、何故アトピーと関係しているのでしょうか?

腸内に不要物が多くあると、36〜37℃の体内で温められて腐敗していきます。
夏場に食べ物を36〜37℃位のじめじめとした温かい場所に放置するとすぐに腐ってしまい、
そこから異臭や悪い菌を発生させると考えると、イメージしやすいかも知れません。

そして、腸内に腐敗した食べ物や、本来排出されるべき不要物が留まってしまった場合、
たとえ良質な食べ物を摂取しても(腸から毒素が常に新しく作り出されている状態なので、)
その栄養素と一緒に腸の中の毒素も一緒に吸収されてしまい、
毒素が血液に乗って全身を駆け巡っているという状態になります。

また通常、体内の毒素(老廃物や有害物質)は尿や便によってその大部分が排出されます。

しかし、体内の毒素が増えてしまい、解毒器官である肝臓や腎臓に負担をかけてその機能を低下させ、
それらが上手く排出されなかったり、体の中に溜まってきたりしてしまうと、
人の体はその毒素を肌や毛穴から出そうとするのです。
それが、アレルギーなどの皮膚疾患として表皮に現れ出てきてしまいます

【出典】『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て(大森一慧/著)』
『家庭でできる自然療法(東城百合子/著)』

中医学から見たアトピー


アトピーを発症している場合、「中医学」では肺や大腸の機能が落ちていると考えます。
「肺は皮毛を司る」とも言われ、皮膚と肺、大腸は繋がっているとされるのです。
そのため、肺や大腸が内的また外的要因から機能が落ちてしまっている場合、
その不調が皮膚に出現してしまうというように、両者は表裏一体の関係にあるのです。

つまり、アトピー性皮膚炎だけでなく、皮膚の様々な問題の根本原因は、肌表面ではなく、
その奥底にある臓器や体の内部の問題にあると中医学では考えます。

また、腎機能や肝機能の低下も、アトピーの原因であるとします

肝臓や腎臓は、解毒や体の不要物を排出する役割を担っています。
同時に、肝臓や腎臓は毒素や有害物質を溜めやすい特徴もあります

この腎臓や肝臓が上手く働かず、本来解毒されるべきものが解毒できていない状態で、

ステロイド剤等の薬を繰り返し使うと、これらの臓器の働きをさらに悪化させてしまい、
免疫システムや内臓機能が働きにくくなるなどの問題が出てきてしまいます。


実際に私が以前、アトピー治療のためにステロイドを病院で処方されていた時の話ですが、
たまたま担当医が不在だったので、その病院の別の医師に薬を貰いに行った時、
「ステロイド剤は副作用が強すぎるので、使用を中止にして下さい。
医師の中でも、その内容を知っていなかったり、告知していない医者が
います」
と言われたことがありました。

【引用】『からだに効く和の薬膳便利帳(武 鈴子/著)』

アトピーに対する「黒豆」の効能


大豆や豆類の中で一番薬効が強いと言われるのが黒豆です。
(薬物についての知識を取りまとめた)歴史的な『本草書』にも
「黒い豆は薬となる」と記述され、漢方薬としても使用される程の強い効能を持ちます。
また大豆アレルギーがある場合も、安心してお召し上がり頂けます。

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■黒豆の薬膳上の効能

五味:甘
五性:平
帰経:脾・肝・腎
体質:気虚・陽虚・血虚・気滞・湿熱・瘀血・湿痰

■黒豆の体への作用

・解毒
・血液の浄化
・抗酸化作用
・肝臓、腎臓の強化
・疲労回復効果
・高血圧予防
・肌の潤いやくすみの改善
・水分の代謝、浮腫の改善
・補血作用
・皮膚の炎症を抑える

等が挙げられます。

【引用】『いつもの食材「漢方」効能&レシピ帖(早乙女孝子/著)』
『からだに効く和の薬膳便利帳(武 鈴子/著)』
『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て(大森一慧/著)

■黒豆の中に含まれる栄養素

栄養学上、黒豆の中に含まれる含有量が多い栄養素は、
・ポリフェノール(アントシアニン)
・大豆レシチン
・大豆たんぱく
・マグネシウム
・リン
・ビタミンB1、B2、B6
・鉄分
・サポニン

となっています。

■黒豆のアトピーに対する具体的な働き

それでは、黒豆が持つアトピーに対する複数の有効性を順に解説していきましょう。

黒豆の働き①「アトピーの原因となる体内の毒素を解毒、排出する」

「アトピーや皮膚炎の症状の原因として、体内毒素が溜まっていることがある」
と先程お話させて頂きました。
この毒素を排出してくれるのが、黒豆です。

現代の食生活には、食品添加物や農薬、化学肥料、体への負担が大きい乳製品や砂糖、
肉牛や豚、鶏を育てる際に投与されるワクチンや抗生物質、
遺伝子組み換え作物やポストハーベストの問題もあります。

また、たとえ普段からオーガニック食品を意識して取り入れている場合でも、
ペットボトル飲料や缶製品から溶け出すビスフェノールAやベンゼン、
大気汚染物質等の環境ホルモンなどの体に負担がかかる物質を、
私達は、知らず知らずの内に口にしています。

アトピーの大部分の原因は、食品だと思われますが、
その治癒には、過去に蓄積されてきた体内の毒素(また老廃物)をも
解毒する必要があります。その際に、黒豆が有効なのです。

黒豆の働き②「アトピーの原因となる体内の水分を排出する」

また黒豆にはカリウムの含有量が大変多く、浮腫(むくみ)を改善し、
体内の過剰な水分を排出してくれる働きがあります。

中医学では、

「湿熱」・・・体内の水分が過剰に増え、水分と熱が結びつくことで、
吹き出物や傷の炎症が治りにくく、化膿しやすい体質
「湿痰」・・・水分が排出されにくく、浮腫みや体の冷えがあり、皮膚トラブル等が起こりやすい体質。
「水毒」・・・体の中に過剰な水分が溜まっている状態


という体質を定義しています。

これらの体質の方は、本来代謝されるはずの無駄な水分である「湿」を
体内に溜めた状態になっていると言われます。
これはまた、アトピーの症状や肌トラブルを抱えやすい体質でもあります。

この水分(「湿」)の代謝には、黒豆のカリウムが有効です。

また、黒豆に含まれる「不溶性食物繊維」は、
食物繊維の中でも特に水に溶けにくという性質があります。
そのため、腸内で水分を含みながら大きく膨張することで、腸内の老廃物をからめとって
排出を促してくれる効果もあります。

【出典】『いつもの食材「漢方」効能&レシピ帖(早乙女孝子/著)』

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黒豆の働き③「肝臓・腎臓・腸の機能を向上させ、
アトピーの原因となる毒素を体内に溜まりにくくする」

皮膚炎を発症する方は、肝臓・腎臓・腸の機能が低下している状態にあります。
具体的には、腸の状態が悪く、大量の体内毒素が沢山腸の中に蓄積させた状態だと言われます。
さらに、解毒器官である肝臓、腎臓が上手く働かいておらず、体内の毒素がスムーズに排出されていません

そのため、アトピー性皮膚炎の患者さんは、「肝臓・腎臓・腸」の機能を向上させるケアが大切で、
それには黒豆が有効です。

栄養学の観点に立つと、黒豆の中に含まれる大豆サポニンは、肝機能の改善を担っていますし、
免疫力を向上させてくれる働きがあります。
黒豆を意識的に取り入れることで、皮膚疾患に体する回復力が高められるのです。

【出典】『世界一やさしい!栄養素図鑑(牧野直子/著)』
『家庭でできる自然療法(東城百合子/著)』

黒豆の働き④「肌に潤いを与える」


「食養」の世界で、黒豆は肌や体の水分を補う働きがあると言われています
そして乾燥した黒豆を水を入れて加熱、水分量が半量になるまで煮出した「黒豆の煮汁」が、
体や肌の乾燥の治療には特に有効とされています。

アトピー体質の方の中には、肌表面だけでなく、肺や腸などの臓器、体の内部の水分量も低下して、
乾燥しているケースがあります。

その場合、肌表面だけで無く、細胞の内部に潤いを与え、水分をキープさせてくれる
黒豆のような食材を取り入れましょう。

そして、黒豆をアトピー等の皮膚の乾燥対策のために取り入れる際は、黒豆を煮汁ごと食べられる
黒豆ご飯スープ煮物がおすすめです!

【出典】『からだの自然治癒力をひきだす食事と手当て(大森一慧/著)』

黒豆の働き⑤「アレルギー」そのものを抑制する

黒豆に含まれるビタミンB6、ポリフェノールにはアレルギー抑制効果があります。
ただしポリフェノールは体内に入ると、2〜3時間しか効果が持続されないので、
食事でコンスタントに取り入れるようにしてください。


また、ビタミンB6は、皮膚の炎症を防止する効果もあります。

【出典】『世界一やさしい!栄養素図鑑(牧野直子/著)』

黒豆を積極活用して、
アトピー体質から生まれ変わろう!


今回ご紹介した「黒豆」には、アトピーへの有効性以外に、
ホルモン機能を整えてくれたり、血圧抑制やアンチエイジング等、
多岐に渡っての効果が得られる素晴らしい食材です。

私の友人で、元々アトピー体質だった方は、食事を意識的に改善したことで、
現在では肌が透き通る様に白く、アトピー体質とは思えない位の美しい肌を手に入れました。

皆様の肌の悩みが、一日でも早く解決されることを願っています!

【出典】『世界一やさしい!栄養素図鑑(牧野直子/著)』

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