そろそろ杉花粉が飛び出す時期。別物と思われがちな、花粉症と食物アレルギーの関係とは?
寒さが残るなか、目が痒くなるスギ花粉の時期が到来
今年もだいぶ目が痒くなってきました。今年は少し早すぎるので花粉なのかは、はっきり判りませんが、目の中がゴロゴロとしだしています。
まぶたも少し腫れてきていますので、おそらく例年通り花粉症でしょう。
私は若い頃鼻の粘膜をレーザー治療で焼いてしまっているので、現在殆ど鼻炎症状は出ません。
しかしアレルギー体質そのものは残っていますので、目にだけは出ます。
もちろん薬膳を取り入れてからはかなり改善してはいます。
妻の方が少しひどく、鼻の症状もあります。
妻も食べ物を変えて、随分と症状は軽くなったように思います。
食べ物と鼻炎はあまり関係がないように思われがちですが、
食物アレルギーも含めてかなり深い関係があるのです。
インフルエンザでないのに、鼻が割れるほどの鼻炎症状に
ある時、耳鼻科のお医者さんと鼻血についてお話することがありました。一時頻繁に鼻血が出ていた時期があったからです。
その時興味深かったのは、鼻炎がひどい時には粘膜が荒れてしまい、鼻血が出やすくなるという話。
今年は乾燥も冷えもひどいために、妻が軽く風邪のような症状になってしまいました。
感染症的に不調がある時はいつもそうしていますが、
昔ながらの匂いの強い納豆を食べてもらうと、すぐに回復しました。
そこまではよかったのですが、別の問題が起こったのです。
風邪の症状と乾燥の酷さのために、鼻の中があかぎれのようにひび割れが・・・
熱が上がり、リンパも腫れてしまいました。
風邪は治まったにも関わらず、外傷性の熱が出るというのは何とも言えません。
感覚的に嫌なものですが、乾燥した時やウイルスが侵入した時の鼻水は、身体の正常な反応です。
とはいえ出来るならスッキリ過ごしたいのは誰でも同じと思います。
今回は花粉症の症状を緩和するための、食事に対する考え方。
それについて共通点が多い食物アレルギーとの関係を書いていきます。
昔はサバも花粉もホコリも……
アレルギーに同時多発的にやられて
妻の昔の話が判りやすいので、許可を得て使わせてもらいました。昔の妻は私以上にアレルギー見本市のようだったとのこと。
当時は全く気づかなかったそうですが、
アトピーも食べ物も花粉症も、アレルギーは同時多発的に出ていたようです。
学校給食のサバを食べては蕁麻疹の症状が出る。
蕁麻疹からアトピーへ移行する。
春になれば花粉で目も鼻も痒くなる。
目元口元がアトピーになる。
イワシを食べて頭皮湿疹になる。
ハウスダストの症状が目と鼻に出る。
きりがないので止めておきますが、聞いているだけでつらいアレルギー症状です。
花粉症と食物アレルギーの共通点
アレルギー専門のお医者さんと話したときの事です。以前IN YOUに上げさせて頂いた記事にも書いていますが、
アレルギーの本質は免疫暴走なのです。
しかも、たんぱく質に対する免疫暴走で、
ダニのたんぱく質に関わる事が多いそう。
花粉症は、やはり外敵であるダニのたんぱく質に、
花粉の構造が似ているため起こると言われています。
これは、食物アレルギーでも良く似た事が起こっているのです。
食べ物は基本的に異物や外敵として認識されません。
しかし何らかの原因でそこの仕組みが上手く働かないことはあります。
そのために食べ物を外敵として免疫が認識しているわけです。
特定品目には大豆や牛乳、えびかに、ピーナッツ等々、高たんぱく質の食物が並んでいます。
lgE抗体という免疫物質がリンパ球作用を誘引して、
アレルギー反応になっていることがわかっているのです。
医学的にはこのlgE抗体の暴走が食物アレルギー、花粉症、共通の仕組みと言えます。
なぜlgE抗体の暴走を引き起こすのかは、まだまだわかっていませんが、
ウイルスや細菌に対抗するためのlgG,lgMといった抗体とlgEのバランスが崩れる為とも言われます。
主に原因になるのはlgEやリンパ球ではありますが、
その他さまざまな免疫物質が関わって症状が起きていますので、
大元の原因は研究段階としかいえないようです。
現在分かっているアレルギーの原因は
農薬まみれの野菜
抗生物質だらけのお肉
シックハウスになりやすい家の造り
清潔すぎる環境
などなど・・・
食物アレルギーは離乳食の時点で出ることもありますので、遺伝的要素も少なくないでしょうが、
離乳期に発症した食物アレルギーのほとんどは、消化器官の成長とともに弱まっていきます。
幼児期以降のアレルギーは、やはり環境因子の場合が多いことが伺えます。
今すぐ出来る!アレルギー体質改善策とは?
アレルゲン以外の有害物質を減らす!
以前にも書いたことはありますので、細かくなるのは避けて、大まかに説明します。人間の身体は不思議なもので、アレルゲンやウイルス、添加物や環境ホルモンなど、
さまざまな有害物質の「トータルでの限界」があるような動きをします。
引き金がアレルギーであることは多いですが、シックハウスやその他の過敏症、
場合によっては重篤な自己免疫疾患に繋がったりもします。
例えるなら、有害だと「認識した」物質が1つのコップに、
どんどん溜まっていくイメージです。
それが溢れると実際にアレルギーの症状が出るです。
オーガニックな物を使い、添加物を減らし、化学物質から身を守る。
当然部屋も綺麗にするし、食べ物も綺麗にする。
個人的にはこれがアレルギーなどの対策として一番早く確実だと確信しています。
このことはずっと書いてきていますし、ここIN YOUで一番お伝えしていきたいことです。
とはいえ、本当に現代社会では難しい。
ここからは薬膳料理人として、
花粉症や食物アレルギー対策に有効な食材を具体的に紹介していきたいと思います。
花粉症も胃腸から!?東洋医学から見るアレルギー
IN YOU読者の皆様であれば腸と身体全体の関係についてはご存知かと思います。実は花粉症や食物アレルギー、アトピーなどについて、
東洋医学でも脾(胃腸のこと)と腎(循環、排泄機能)の関係と考えるのです。
具体的には腎を滞らせる冷えの対策をして、胃腸を養うように処方を考えます。
体質にもよりますが、漢方薬でいえばまずは体質改善に当帰芍薬散などを用います。
西洋医学的に漢方薬を処方すると、小青竜湯などの鼻水を止める薬が主になってしまいます。
環境因子である外邪が入り、内臓機能全体を表す五臓六腑の力不足で、
症状が起こると考えますので、
症状緩和はもちろん体質改善や環境調整の方が本来であれば重要なのですが・・・
一人一人の体質を診るという面では、ようやく西洋医学が東洋医学に追い付いてきた感じさえあります。
専門用語を避けていうなら、スギ花粉症は春の風邪の一種と表現しても良いかもしれません。
他の花粉症も季節は違いますが、考えは一緒です。
同じく誤解を恐れずに表現するなら、食物アレルギーは食あたりの一種と言えるでしょう。
スギ花粉症は春先なので、春が旬の食材から、冷えを取り胃腸を養うものを摂りましょう。
具体的には
ヒラメ、カレイ、フナ、コイ、タイなどの春が旬の白身魚。
穀物であればもち米が良いとされます。
野菜は葛や里芋など胃腸を暖める根菜などを中心に撮っていきましょう。
実はゴマや牡蠣も良いとされますが、ゴマアレルギーの方や、食あたりの観点から今回は外しました。
白身魚は血流を改善しますし、アレルゲンになることもほとんどありません。
また、脂がしつこくなく、胃腸にも優しいので、食物アレルギーのある方にもにぴったりです。
最近は養殖物の方が脂のりが良く、消費者に好まれるので高値がついていますが、実は最近の事です。
不自然に柔らかくメタボ肉といえる位に脂があるので、ここでも天然物の方が身体には優しいと思います。
海洋汚染は心配ですが、これは海の生け簀でしている養殖でもおなじことです。
えびかにアレルギーの方はもちろん注意は必要ですが、たんぱく質をとるためにもかなりオススメです。
葛は夏から秋にかけてが旬ですが、冷え風邪に効く漢方薬の代表、葛根湯の材料です。
この葛根を水洗いし日干しにしてデンプン質を取り出したのが葛粉になります。
一年を通して使えますが、同じデンプンでも片栗粉(現在はじゃがいも粉)とは性質が異なるので、
身体を暖めるにはこちらを使います。
里芋は胃腸に優しくこれを丈夫にし、皮膚の炎症を沈めます。
しかも潤いを保つ力があるので、花粉症や食物アレルギーには強い味方。
食物繊維が多いのは良いですが、秋冬の旬を外すと消化不良を起こしやすいと言われるので、
春先のスギ花粉症対策に使うときはその点だけ注意が必要です。
もち米の力とは
麦や黍を含む穀類の中でも米は抜群に優しい性質を持っています。特にもち米は米の中でも温性の力を持ち、胃腸を養い皮膚や粘膜を整えるので、
アレルギー対策に最適だとさえ言えます。
体質改善、東洋医学と西洋医学の違いとは
体質改善といえば曝露療法なども、ありますが、それは分析力がある西洋医学の得意技です(笑)特に小さいお子さんの場合、成長に伴って花粉症も食物アレルギーも出にくくなることは、良くあります。
この曝露療法はそれを助ける意味で、有効な方法と思います。
かなりの微量から科学的に調整するので、
これは必ずお医者さんの指導の元にされるようにしてください。
しかし、体質そのものを改善するのは東洋医学、薬膳料理の得意分野です。
オーガニックな食材、自然の魚、栄養的薬膳的な考えの食生活。
これらで有害物質をデトックスしつつ、有害物質や病原体、
アレルゲンにも負けない身体を養うことは可能です。
不調を病気と捉え、命を救うことは西洋医学の得意分野なので、
それはそれでしっかり利用すれば良いとおもいます。
不調を身体と環境のバランスと捉え、身体と環境をともに整えることで、
「健康で幸せな生活」を作ろうとするのが薬膳や東洋医学の得意分野です。
ぜひこの時期、試して見てください。
それではまた。
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日本アレルギー学会HP
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