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なぜ、化学肥料はいけないの? 意外と知られていない化学肥料の害|その使い過ぎは土や生物、野菜や人の体に悪影響を及ぼします

なぜ、化学肥料はいけないの?
意外と知られていない化学肥料の害
その使い過ぎは土や生物、
野菜や人の体に悪影響を及ぼします




「化学肥料や農薬を使用せずに作りました」

あなたは、スーパーでこう書いてある野菜を見たことがあると思います。

実は私も農業を始める前、
「農薬は確かにそうだけど、なぜ、化学肥料は使っちゃいけないの?」
と思っていました。

「人間の体に影響するとも思えないし、むしろ、野菜を作るには栄養が必要なわけで、
当然、化学肥料は必須でしょ」って。

この記事は、そんな過去の私と同じく、
化学肥料使用のデメリットの理由をご存知ではない消費者に向けて書いています。

結論から言えば、化学肥料の多用は環境や、
私達消費者の体にも影響を及ぼします。

私が農業を始めて初めて体験した、
化学肥料の怖ろしさがあなたに伝われば幸いです。

「化学肥料」と「有機肥料」の違いは?


私自身は有機農家で、作った野菜を、全国に発送しています。

そんな中、多くのお客様から質問を受けるのが、
化学肥料と有機肥料の違いについてです。

実は答えはとても簡単で、そんなに難しく考える必要はありません。

農作物を人間に例えるなら、「化学肥料」はサプリメントで、
「有機肥料」はご飯です


消費者であるあなたは、ひとまず、以下のことを覚えておいてください。
・化学肥料は水に溶ければ吸収可能となる(土壌微生物によって分解される必要はない)。
・有機肥料が植物に吸収されるには、土壌微生物の分解が必要(水に溶けても吸収されない)。
これは次の通り、人間が食ベるものと同じですよね。

・サプリメントは、消化の過程がなく、私達の体内でダイレクトに栄養に変わる。
・ご飯は、口に入ると体の中で時間をかけて消化され、栄養として体内全体に行き渡る。

いかがですか?
このように考えると、化学肥料と有機肥料の違いが
イメージしやすいと思うのです。

【豆知識】戦時中は化学肥料が火薬に姿を変えた

ここでちょっと豆知識をご紹介させてください。

実は、農業と戦争には大きな関係があります。

かつて戦争で使われた戦車はトラクターを改良したもの、
戦争で使われる火薬には化学肥料が材料になりました

そして、多くの兵士を殺戮した毒ガスは、今、化学農薬へと姿を変えています。

今からお話しする化学肥料は、戦争でたくさんの兵士を殺戮する
道具としても使われたという悲しい過去があるのです。

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デメリットが多い化学肥料。
私が化学肥料の使用をやめた理由


「化学肥料が絶対ダメ」、と言うつもりは私にはありません。

植物が要求する養分について理解し、最小限の化学肥料を使うようにすれば、
今から書く化学肥料の害はそれほど問題とはならないでしょう。

でも、実際の農業の現場で、植物が要求する肥料を科学的に把握した上で、
化学肥料を使用している農家はほとんどありません


それは、たとえば、医者でない私たちが、
自分の病気の治療に必要な薬の量を知るのと
同じくらい難しいことなのです。

その結果、農家は化学肥料を使用し過ぎ、
次にご紹介するような害を招いています。

そして、私自身もそのような失敗をしたことで、
結局、化学肥料の使用をやめました

化学肥料の弊害①:土壌生物がいなくなり、土が死んだ

土が死んだって言われても、もしかすると、
あなたにはピンとこないかもしれません。

私は今、有機農家ですが、以前は農業系のサラリーマンで、
全国の様々な農業現場を視察していました。

そこで見た光景は、驚くことに、畑ではなく砂場だったんです(下写真)。


この写真は、私が撮影した写真ですが、日本でも有名な野菜の産地の土壌です。
(具体的な品目や産地名は伏せさせて下さい)。

もし畑で化学肥料を使い続けると、その結果、土壌生物がいなくなり、
土は弾力性を失い、固く、活力のない死んだ土になってしまいます。

化学肥料で土壌微生物がいなくなってしまう原因は、概ね、以下のとおりです。

・養分吸収後に残る化学物質が、微生物には猛毒である。

・化学肥料は微生物の力がなくても水だけで吸収されるため、
微生物の仕事がなくなってしまう。

・化学肥料によって仕事が奪われた結果、微生物は姿を消す。

このような土壌微生物不在の畑で、仮に有機肥料を使って野菜を作っても育ちません。

なぜなら、有機肥料は土壌微生物に分解されて初めて植物に吸収される肥料だからです。

結局、この砂場のような死んだ畑では、化学肥料を使い続けない限り、
野菜は育たなくなってしまう
のです。

化学肥料の弊害②:農薬が必要になるほどに、害虫から攻撃を受ける


これは私自身の実体験です(上は、化学肥料を使いすぎて害虫被害にあった野菜の写真です)。

当時、どのくらい肥料を与えていいかがはっきりと分からなかった私は、
標準よりも多めに化学肥料を使っていました。

この時は、とにかく害虫に悩まされていて農薬は使いたくなかったので、
何時間も畑に這いつくばって手で虫を駆除していました。

そしてある時、知り合いの有機JAS認証農家に相談すると、
「君が化学肥料を使いすぎるからだ。肥料を使わずに育ててごらん。
今よりも確実に害虫の被害は少なくなるから」と言われたのです。

そして、恐る恐る、肥料の量を減らすと、本当に害虫による被害が少なくなったのです。


そしてこちら写真が、化学肥料を全く使わない私の有機畑で撮影した、
先ほどと同じ野菜です。

驚くほど全く違うでしょ。もちろん、農薬の使用は一切なしです。

ちなみに、肥料を与え過ぎる野菜が害虫の攻撃を受ける原因には、
以下のようなメカニズムがあります。
・肥料を吸収し過ぎた野菜は、体内にたまった窒素肥料を体内から出そうとして
空気中にガスとして放出する。
・害虫は、その放出されたガスをめがけて飛んでくる。
結局、畑にまいたら水だけですぐに吸収される化学肥料を多く使うと、
害虫に攻撃されやすくなるということです。

つまり、日本が農薬大国となってしまう根本的な原因のひとつは、
化学肥料の使用が多過ぎることなのです。

化学肥料の弊害③:野菜が不健康になり、人間も不健康になる

先程、化学肥料を使うと微生物がいなくなり、土が死んだ。と書きましたが、
この場合、不健康になるのは人間だけではありません。

実は、野菜自体もそして、人間も不健康になります。
健康な野菜の選び方については以前、私が書いた別の記事で紹介していますので、
ご興味のある方は御覧ください。

現役有機農家が教える、本当に安全で美味しい野菜の選び方|野菜は“小さくて色が薄いもの”こそを選ぶべき理由。世間の常識は有機農家の非常識だった!?


◆化学肥料で野菜が不健康になるとは?

要するに、これは肥料の食べ過ぎです。
人間でも食べ過ぎは肥満の元となり、病気の原因になりますよね。

野菜もそれと同じで、肥料(窒素成分)を吸収し過ぎると、
人間同様に病気になりやすくなります


肥料分を多く吸収した野菜は、抵抗力が低下して病害虫に攻撃されやすいだけでなく、
細菌やウイルス性の病気が植物体内に入りやすくなります。

◆化学肥料で人間が不健康になるとは?

先程から過剰に肥料を吸収することの弊害の話をしていますが、
野菜の中に過剰にたまってしまう物質は「硝酸態窒素」という化学物質です。

これはハムやベーコンなどの発色剤としても使用される危険な物質で、
食品会社はその取扱いに細心の注意を払っています


しかし野菜には、ハムやベーコンのように含まれる硝酸態窒素の含有量に基準値がないため、
無駄に肥料を吸収し過ぎた野菜を食べるとかえって危険、ということになります


実際に、海外では、硝酸態窒素が原因で子どもが亡くなった事例があります

興味のある方は、「ブルーベビー症候群」と検索窓に打ち込み、調べて見てください。

また国も硝酸態窒素の汚染については、問題意識を持つようにと、国民に注意喚起しています。

>>「未来へつなごう 私たちの地下水 〜気づいてますか?硝酸性窒素汚染」(環境省)

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それでも多くの農家が化学肥料の使用を止めない理由


ここまで読んでいただいた方の中からは、
「それじゃあ、なぜ、農家は化学肥料を使い続けるの?」という質問が来そうですね。

そこでここからは、農家が化学肥料を止めることのできない理由について少し触れます。

農業は市場経済にガッツリ組み込まれている

結論から言えば、農家も生きていくために必死だからです。

今や、農業は自然と協調しながらノンビリ働くといった感覚のものではありません。
要するに、「ビジネス」なのです。

化学肥料は肥料のコストが安い

原則、私達、有機農家の場合、土壌に播く肥料やたい肥は、
自分の畑で採れた野菜の残渣(残りかす)や雑草などから自作します。

なぜなら、有機農業では自然の循環を大切にするからです。
このため、肥料やたい肥作りにかなり多くの時間を割いています。

私も肥料やたい肥を自分で作っていますが、
購入をした方が確実に安上がり。

つまり、化学肥料の購入は、有機肥料を作ったり、購入したりするより、
時間的にも金銭的にも低コストなのです。

化学肥料の効き目には“即効性”がある

さらに、前段でも書いたように、
化学肥料の最大の特徴は即効性です。

土壌微生物がいない死んだ土でも、
化学肥料さえあれば野菜は立派に育ちます。

繰り返しますが、化学肥料は微生物に分解されなくても、
水に溶けるだけでその効果がすぐに現れるのです。

農家は畑の回転を重視します。

化学肥料を使用してより早く、より大きくして出荷します。
こうすることで、さらに次の野菜を畑に植えて現金化の速度を早めるのです。

そしてこのような理由から、化学肥料の圧倒的な便利さに慣れ切ってしまった農家は、
化学肥料から抜け出すことができなくなります。
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あなたはご飯とサプリどちらを食べたいですか?


長々と書いてきましたが、私が、あなたに一番伝えたかったことは、
化学肥料と有機肥料の違いは、サプリメントとご飯の違い」ということ。

あなたは、日々の食事をご飯から得たいですか?
それとも、必要な栄養だけサプリメントで得たいですか?


スミマセン。ここからは私見になります。

私はご飯から体に必要な栄養を得たいと思います。
なぜなら、そこには、食べることの楽しみや喜びがあるからです。

そして野菜もこれは同じだと思うのです。

微生物の力が必要ない化学肥料から栄養を得るより、
大地に根を張り、その周辺に存在する微生物と力を合わせて
栄養を摂りたいのではないでしょうか?


このように考えると、農家が「化学肥料を使用していません」と
胸を張って言いたくなる理由も、きっと分かってきますよね。

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