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ヴィーガンの強い味方、ココナッツが将来買えなくなる?気候変動から考える「アグロフォレストリー」の重要性

ヴィーガンの強い味方、ココナッツが将来買えなくなる?気候変動から考える「アグロフォレストリー」の重要性


皆さんは「ココナッツ」お好きですか?

数年前のスーパーフード・ブームによって紹介され、誰もがきっと一度は目にしたことがあると思います。

オイルやミルク・フレークといった多様なラインナップが揃い、特にヴィーガンにとっては強い味方です。

しかし、近年で特に深刻な気候変動の影響が、ココナッツ生産に深刻な被害をもたらしています。

このままでは、近い将来ココナッツ製品を気軽に食べられなくなるかもしれません。

この「気候変動と農業」の解決策を探る中で「アグロフォレストリー」というキーワードに出会いました。

おそらく、日本ではまだあまりメジャーではないアグロフォレストリー。

実は、農業と地球の未来を支える重要な役割を果たし、ココナッツ生産にも効果的な農法なんです。

そこで今回は、主に気候変動の視点から、ココナッツ栽培の現状と未来を考察していきます。

普段から、食や健康に意識している皆さんにとって、いま知っておくべき大切なお話です。

ココナッツはどこで・どのように生産されているの? 



近年は輸入食品店やオンラインショッピングが充実し、どこにいても気軽に多様な食品を楽しめるようになりました。

美容成分や健康効果が見込まれるココナッツ食品は、日本でも人気が高まっています。

ところで、ココナッツがどこで生産されているか、知っていますか?

主な生産国はインドやフィリピンといった東南アジアを中心に、南米地域まで幅広い地域で作られています。

生産国の共通点は日照時間が長く、熱帯気候であること。

日本では沖縄県でも気候条件があわないため生産が難しく、海外の輸入に頼っているのが現状です。

きっかけは、海外のあるヴィーガン・キャンペーンから

今年の1月、イギリス発祥のVeganuary(ヴィーガヌアリー)というキャンペーンを知りました。

英語の「Vegan(菜食主義者)」と「January(1月)」を足した造語で「1月だけ動物性食品を避けよう!」という食のキャンペーン。

筆者はベジタリアンですが、リトアニアには乳製品が多く、ついチーズやサワークリームを手に取りがちだったので、興味本位でこのキャンペーンにゆる〜く参加することに。

おそらく、はじめて真面目にヴィーガン向けの代替食品を吟味するようになりました。

リトアニアには、国内のヴィーガン食品会社Veggoをはじめ、欧州企業によるヴィーガン製品が豊富。

スーパーに行けば何でも揃うため、代替品選びには困りません。

ただし、こちらでヴィーガン生活をしてみて、気になったことがひとつ。

ヴィーガン製品の至るところに、ココナッツが使われているのです。

ヴィーガンの強い味方の食材は、実は熱帯植物ばかり!



欧米では、同じヤシ科のパームヤシの大規模栽培による、環境破壊強制労働が問題視されているため、ココナッツ商品は好まれる傾向にあります。

ココナッツ輸出量の約4分の3は欧米諸国といわれるほど、ヨーロッパでもよく見かける食品です。

ヴィーガン向けの代替食品・スイーツ類には必ずといってもいいほど使われ、美容アイテムにもよく登場します。

しかし、どちらも同じ熱帯植物であることには変わりありませんよね。

ほかにカシューナッツやキヌアといった、ヴィーガンの強い味方である食材の多くは、アジアや南米のような遠く離れた場所で作られることに気が付きました。

せっかく植物製品を選んでも、大量の燃料を使って運ばれている時点で膨大なエネルギーを消費してしまい、環境面に膨大な負担をかけるのって、いかがなものか。

食品店で「体に良さそう!」と思って選んだ結果、実は気候変動に大いに加担していた…なんてことになりかねないのです。

確かにココナッツはすごい食材!でも…

筆者が暮らすリトアニアには、熱帯地域の植物に頼らなくても、豊富な穀物や野菜・ハーブがあります。

日本なんて米・麦・大豆を中心とした発酵食品や健康にいい食べ物は、山ほどあるはず。

なのに、どうしてこれほど輸入食品に頼る必要があるの?と疑問に思ったのが、今回の考察を試みるきっかけです。

ここではVeganuaryの期間中、特によく目にしたココナッツを例に取り上げ、現代農業による気候変動への影響気候変動を食い止める注目農法の話わたしたち消費者ができる選択を紹介します。

生産者も消費者もピンチ!ココナッツ生産と地球の未来を揺るがす気候変動



先にひとつ述べておきますが、この問題はココナッツ生産に限った話ではありません。

わたしたちが普段から口にしている食べものすべてに当てはまる話です。


そして、わたしたち消費者の行動から生産者の環境、ひいては環境問題まで、すべては繋がっています

今回はココナッツに話を絞って考察しますが、ぜひ買い物で手に入れているすべての食品に思いを巡らせながら読んでみて下さい。

この話が他人事ではなく、自分事でもあるということを知っていただくために。

本来、ココナッツは「環境にやさしい作物」です

ココナッツは、海水から近い場所でよく育ち、塩害に強いため、その地で暮らす人々にとって貴重な食材のひとつです。

樹齢は約80年で、昔から地元民の間では「ココナッツの木があれば一生家族の食べ物には困らない」と言われるほど。

ココナッツの実からはミルクやオイルが採れ、殻や繊維まで余すことなく生活に利用できることから、本来はとてもエコで環境にやさしい植物です。

しかし、現代ではココナッツ栽培が気候変動の一因となりつつあります。

一体なぜでしょうか?

ココナッツの単一栽培と気候変動



現在多くの農家は、ひとつの作物のみを栽培する単一栽培方式で生産しています。

ココナッツ農家の場合、毎年その土地で採れるのは、ココナッツだけ。

もしその年に何か起きたら収入はほとんどゼロといったリスクに晒されながら暮らしています。

ひとつの作物のみを、同じ土地で何年も栽培し続けると、野菜と同じように「連作障害」に見舞われます。

栽培している植物に必要な栄養だけが吸収されすぎてしまい、土壌のバランスが崩れ、ある年から作物がさっぱり育たなくなってしまう現象です。

そこで農家は、栄養補給や病気・防虫対策のために、農薬や化学肥料に手を出し始めます。

農薬に依存すると、まず農家の健康状態が悪化し、土壌は汚染されます。

当然、土の中に暮らしていた虫や微生物は息絶え、農薬なしでは作物が育たなくなります。

さらに、化学物質は風や水に流されて、海や川・空気まで汚染されていきます。

急速に生態系を破壊し、地球全体を蝕んでしまうのです。


しかし、すでに農薬や化学肥料なくしては作物が育たない土壌になってしまっているため、一度農薬に手を出すと、なかなかやめることが出来ません。

ココナッツに限らず、単一栽培をしているどの農家にも起こりうる現象です。

ココナッツをはじめ、不自然な農法が深刻な自然災害を引き起こす

単一栽培による不自然な農法は、本来必要ないはずの農薬や肥料を大量に使用します。

化学物質の脅威は、人体・生態系への影響にとどまらず、巡り巡って異常気象まで引き起こします。

大雨洪水地震干ばつ被害など、この数年でココナッツ農家が暮らす東南アジア・南米地域に降りかかる異常気象は数知れず。

人々の住まいだけでなく、作物にも大きな被害をもたらすため、収入源が絶える農家は少なくありません。

不自然な農法が引き起こした気候変動の影響が、農家に跳ね返っているのです。

気候変動による打撃を受けるのは、農家だけではありません。

企業、食料品店、労働者、消費者…巡りに巡って、みんなに悪影響をもたらします。

気候変動の原因は実にさまざまですが、単一農業による大量のエネルギー消費や化学物質の使用が大きく関わっている事実は、現代の人々に広く認識されるべきではないでしょうか。

近い将来、ココナッツが食べられなくなるかも?

ココナッツの樹齢は約80年ですが、収穫の寿命は30〜40年ほど。

一方で、ココナッツの種から木になり、大きな実をつけるまでは、およそ8年かかると言われています。

ココナッツ生産が盛んな東南アジア各国ですが、ある研究では世界的なココナッツ生産のピークは2013年だったとされ、近年は減少傾向にあります。

また別の研究では、ピークを含めた2000年から2015年までのココナッツ生産量は、1年につきたった1.3%ずつしか増加がみられなかったそう。

最も生産量の多いフィリピンでは、ココナッツの木の多くはすでにピークを過ぎているため、生産量を増やすには再度植林し直さなくてはなりません。

しかし、近年の深刻な気候変動と農薬地獄で、どんどん痩せていく土地を目の当たりにした農家たちが、もう一度ココナッツの単一栽培をやりたいと思うでしょうか?

いくら「暮らしのため」と割り切っても、希望が見えないやり方に再度挑戦するのは無謀でしょう。

消費者のもとにココナッツが届かなくなる日は、そう遠くないかもしれません。

この負のループから抜け出すためには、わたしたち消費者が態度を変える必要があります。

なぜなら消費者の選択が、企業方針から農家の生き方、地球環境まで変えられるのだから。

では、農家と消費者・地球の健康を守り、安全でおいしいココナッツ製品を楽しむには、一体どうしたらよいでしょうか?

持続可能なココナッツ栽培のために。アグロフォレストリー(森林農業)は地球を救う?



消費者ができる大きな行動のひとつは買うものを選ぶことです。

「買い物は投票」という言葉が示すように、消費者の行動が企業の方向性を、そして生産者や地球の未来を大きく左右します。

不自然な単一栽培の商品を購入して環境破壊に加担するのではなく、人も植物も地球も、みんなが健康で明るい未来を支える取り組みを支えたいですよね。

現在、オーガニック農法やフェアトレードといった取り組みが広がり、持続可能な暮らし方を見出す策が増えています。

中でも、今回ぜひ皆さんに知っていただきたいのが「アグロフォレストリー(森林農法)」です。

「森を育てる」農業の魅力

アグロフォレストリー(Agroforestry)とは、Agriculture(農業)とForestry(林業)をあわせた言葉。

多様な植物を育て、人の手で管理を行うことにより、周囲の環境と調和した森を育てながら農業をする方法です。

いま世界で最重要課題のひとつである「気候変動・気候危機」の進行を和らげる、重要な農法として注目を浴びています。

近年は欧米や発展途上国を中心に、アグロフォレストリーに取り組む地域が増加しています。


たとえば東南アジアや南米の場合、ココナッツは背が高く、日よけに適しています。

ココナッツの木を基盤とし、その間に中低木のコーヒーの木やバナナ・マンゴーといった果樹を植え、さらに野菜やハーブを入れ込む。

すると成長の段階で土壌のバランスが整い、虫や病気を防ぐといった相互作用を発揮して農薬や肥料に頼ることなく、健康な作物を栽培できるのです。

もちろん、森の完成までは年数が必要ですが、ゆくゆくは多品目栽培が可能になるため、ひとつの作物が不作でも、別の作物によって収入をある程度維持できるメリットも。

単一栽培だから起きやすい病気や虫による被害が軽減され、健康な森ができることで自然災害のリスクも抑えられる、素晴らしいシステムです。


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人も地球も健康になれる、アグロフォレストリー



先ほど、気候変動の一因となる農業形態として「単一栽培」を挙げました。

どの生物も、多様性のない生態系の環境下では、健康に生きることはできません。

作物を育てる基盤である土壌の健康を保つためにも、さまざまな生き物が共生することで農薬や肥料に頼ることなく、栄養たっぷりな植物を育てることができます。

また森林の中で養蜂や家畜の飼育が可能なため、農家が食料に困ることはなくなり、建材や道具の素材まで賄えるようになります。

消費者のわたしたちに届くアグリフォレストリー農法のココナッツは、もちろんオーガニック。

森ができるまでには時間と正しい知識・資金が必要なのも事実。

しかし、生命の暮らしの場でもある森ができれば、生態系のバランスが豊かになり、二酸化炭素の吸収率も上がるため、気候変動の進行を和らげる役割を果たします。

わたしたち消費者が、アグロフォレストリーで生産されたココナッツを選ぶことが、農家の暮らしも地球も守ることに繋がるのです。

いいことだらけの農業が「アグロフォレストリー」です。

アグロフォレストリーの商品を選び、みんなの安全と健康をサポートしよう

アグロフォレストリーによる商品は、決まった認証機関やラベルが存在しないため、見分けるのが難しいのが現状。

基本的にオーガニック生産のため有機認証が付いている場合や、フェアトレードマークがついている場合などがあります。

「該当商品が分からない」と思ったら、商品を扱うメーカーや店舗に聞いてみましょう。

きちんと品質管理をしている透明性の高い企業なら、生産者さんの情報を把握しているはず。

消費者と生産者、地球の健康を大切に考えるなら、アグロフォレストリー生産による商品は最善の選択といえるのではないでしょうか。


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本当に必要な時に、信頼できるココナッツ製品を選びましょう



最後に、筆者がこの記事を通して伝えたいことは、いくら身体によくても「どこで・どのようにつくられているのか?」を考えてほしいということです。

今回の考察のきっかけは「輸入食品に頼ることへの疑問」であり、ココナッツをいつでも気軽に・たくさん消費すること自体を推進しているわけではありません。

ですが現代の暮らしの中で、まったく輸入食品に頼らず生活するのは、なかなか難しいのが現状。

ココナッツならではの風味や魅力があるからこそ、「ここは必要だな」と思う場面に取り入れて、適度に楽しむのがちょうどいいんじゃないかな、と考えています。

その際はぜひ、アグロフォレストリーを含めた、人にも地球にもやさしい方法で作られたココナッツ製品を選んでください。

自然のエネルギーがたっぷり詰まったココナッツを食べて、身体も心も幸せになりましょう。

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参考文献
ココナッツ辞典ー基本情報 | 株式会社ココウェル
アグロフォレストリ事業 トップ
ビーガンアイス、気候変動で打撃
Are coconuts vegan?
ココナッツをめぐる混乱は消費者の難問を明らかにする:世界の最新健康・栄養ニュース
Is Your Obsession With Coconuts Harming the Environment? – Huffpost
アグロフォレストリー | アサイーのフルッタフルッタ オフィシャルサイト
‘Agroforestry’ may be new weapon in climate change fight – Futurity

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