コールドプレスジュースはNG！?日常から自然にデトックスを取り入れる簡単な方法

こんにちは。
マインド・ボディ・メディシン講座を主催するソフィアウッズ・インスティテュート代表公認統合食養（ホリスティック）ヘルスコーチの森智世です。

コンビニ（お手軽）でファスト/インスタント（即席）なライフスタイルを支えるデトックス

食生活自体を見直すことなく、ポンっ！とマルチサプリメントを口に放り込んで栄養バランスをとろうとしたり、
運動することなく、ポンっ！と痩せ薬を口に放り込んで体型を維持しようとしたり。


時々集中的に行うファスティングやデトックスは、ライフスタイルを変えずにお手軽にできて、しかもファッショナブルで華やかなイメージもあるので、コンビニ（お手軽）でファスト/インスタント（即席）なライフスタイルと、とても親和性が高い行動様式です。

「後でファスティング/デトックスしとけばいいから」と、いう言い訳が聞こえてきそうです。

そうしたファイストでコンビニなライフスタイルは、ホリスティックではありません。
自分の心と体に対して、ちゃんと向き合い丁寧に生きているライフスタイルではないですよね。

デトックスは、古代ローマ時代や古代ギリシャ時代から存在

今では、クレンスやデトックスは体の排毒のためと一般的に考えられていますが、古代時代においては、宗教やスピリチュアルな浄化をも意味していました。

精神・心のデトックスです。

現代の私達がクレンスやデトックスを必要とする理由

現代を生きる私達にも、当然、心のデトックスは必要です。

そして、それ以上に、私達の体は古代人よりもかなり多くの有害物質に日々晒されています。


私達の体内に蓄積する有害物質の主な源は、

• 食品
• 空気
• 水
• 家庭用洗剤
• そして化粧品/パーソナルケア商品類

などです。
もちろん、ヒトの身体には、こうした物質をある程度排出する仕組みが備わっています。
でも、いくら肝臓や腎臓が排毒してくれるとはいえ、それに甘えて四六時中、1年中、フル稼働させてばかりでは、あなたが老人になる頃までには疲れて弱ってしまいます。

体の排毒プロセスに、大きな負担をかけないようなライフスタイルが一番大切です。
日々の生活の中に、体の排毒プロセスが自然に起こるような習慣を取入れることが大切なのです。

様々なデトックス法

21世紀に生きているあなたは、たぶん、デトックスのやり方について多くの異なる情報をもっていますよね。

典型的なデトックス方法としては、

• マスタークレンスや
• ファスティングや
• ジュース・クレンスなどから、
• ドライスキンブラッシング（日本の乾布摩擦のようなもの）から、
• サウナ、
• エネマ（大腸洗浄）や、
• リバウンディング（リンパマッサージ）など

多くの選択肢がありますよね。

ホリスティックなライフスタイルには、おススメできないデトックス

どんな方法を選択しようとも、不必要に有害物質を摂り込んでしまうような悪い習慣をそのままにして、時々極端なデトックスをするような習慣には、統合食養（ホリスティック）ヘルスコーチとしては、あまり賛成できません。

肝臓や腎臓でも排毒できない物質もあります。
例えば、ファスティングなどで起こるとされる細胞内のオートファジー（浄化、自己貪食）の仕組みは、タンパク質（有機物）にしか働きません。化学物質を分解してくれるわけではありません。

さらに、このオートファジーの仕組みは、がん細胞にとって有利に働くことから、
オートファジーを抑制する作用のある抗がん剤も開発されているくらいです。

私達の体はホリスティックです。

ひとつの作用だけに着目していると、その作用が起こす体全体への相互作用を見落とすこととなります。

1. ジュースを主な手段としているクレンス/デトックス

最も人気のあるデトックス方法のひとつがジュース・クレンスかもしれませんね。特にフルーツジュースを使ったものです。


ビタミンやミネラルをフレッシュジュースから摂取するメリットがある一方で、
多くのジュースには果糖が多過ぎる他、食物繊維がありません。

コールドプレスされたジュースであっても、ジュースにはスムージーほどのポリフェノールや酵素などの抗酸化物質が含まれていないことが既に科学によって示されています

（参照：『ジュースとスムージー：あなたに合うのはどっち？』）。

ポリフェノールや酵素は皮や食物繊維と共に存在しているため、
低温（コールドプレス）かどうかが問題なのではなく、食物繊維を摂り除くという行為自体によって、多くの抗酸化物質が失われてしまうのです。

代替医療的には、特に、血糖値に問題を抱えている人は、ジュース・クレンスを避けた方が良いでしょう。

2. サプリメントだけに頼っているデトックス

サプリメントの成分には、医薬品ほどの厳しい規制がありません。

サプリメントをデトックスに使用する場合には、成分をきちんと確認し、
除去する以上の有害物質（化学物質）を体内に入れていないことを確かめましょう。

コマーシャルや宣伝や広告の文言を鵜呑みにせず、必ず、ご自分の目で、製品裏の原材料表を確認しましょう。

3. 十分な栄養摂取を伴わないデトックス

デトックスをやっている最中にも、仕事には行かなければなりませんし、
車の運転をしたり、子供の世話をしなければなりませんよね。そのため、あまりに低い栄養価の摂取だけで過ごすことは危険です。

常に空腹状態だったり、疲れがとれない状態や気力が失われるような状態が続くのであれば、そのデトックス方法は十分な栄養の提供をしていないことを示しています。

極端な空腹状態の継続は、体の省エネモードにスイッチを入れてしまいます。すると体は基礎代謝レベルを落として脂肪を蓄えようとし始めてしまい、返って、リバウンドしやすい、痩せにくい体を作ってしまうのです。

デトックスについての重要事項

どの方法を選ぼうとも、その過程で、体と心にどのような感覚が生じたかに意識を向けていることが大切です。

具体的には、

• 気力の状態
• 胃腸の調子
• 睡眠の質など

に気をつけていてください。

デトックスを始めて2-3日後くらいに頭痛や吐き気やだるさを感じる人も多いです。
もしこうした症状が3日目以降も続くようなら、あなたに適したデトックス方法ではなかったというサインですから、そこでストップしましょう。

また、最初の2-3日間は、あまり激しい運動をしない方が良いでしょう。
体が自分のペースで有害物質を排出するプロセスを見守りましょう。追加ストレスを与えてはいけません。

もちろん、散歩/ウォーキングやストレッチ、軽いヨガなどは大丈夫です。

自然な体の浄化が起こる食事法

気を付けて生活していても入り込んでしまう有害物質を、時々、リセットすることは否定はしません。
でも一番良いのは、自然と排毒が起こる方法で、日々の食事をすることですよね。
特別ではない、日々の食事そのものにデトックス作用があることが、一番ではないでしょうか。

1. 単純な炭水化物を避ける

甘い物が止められない人やカンジダや炎症性の病気をもっているような人にも適しています。

1. 単純な炭水化物を避ける
   
   つまり、精白された炭水化物（白米、白い小麦製品、白い砂糖など）や人工甘味料などを避けます。
   甘味料については、最初の1か月ほどは、ハチミツやメープルシロップなどについても全て避けて過ごします。その後、徐々に戻していきます。


2. 複雑な炭水化物を食べる
   つまり、玄米や雑穀、皮ごとの果物や野菜はＯＫです。ええ、お野菜や果物にも炭水化物が含まれているんですよ。そして甘味のあるお野菜、例えば、サツマイモやトウモロコシや南瓜などを積極的に食事に加えます。

また、ハーブやスパイス、プロビオティクスなどを積極的に食事に加えます。

2. ホールフードを食べる

1. 加工食品を避ける
   自然食品を使って食事を自炊します。
   
   ファストフード店やファミレス店での食事、スーパーのお惣菜なども避けます。
2. 調味料なども、化学調味料を避け、添加物のない有機（オーガニック）のものを使用します。
3. ホールフード（丸のまま、皮つきのままの食品）を使うので、有機栽培や自然栽培（無農薬・無肥料栽培）の食品を使用し、残留農薬や化学肥料も避けます。

そして、脱水しないように水分補給を忘れないことです。水は有害物質を洗い流す手助けをしてくれます。

完璧完全を目指してはいけない

現代を生きる私達にとって、完璧に長期間ストイックに継続することは難しいものです。

私達には社会生活があります。人付き合いがあります。
仕事があります。

完璧を目指すことは、心の栄養をうばってしまいます。
心と体に丁寧に向き合うという行為は、

日々の生活を大切にしたライフスタイルです。
日々の食事を大切にしたライフスタイルです。

コンビニ（お手軽）でもファスト/インスタント（即席）でもありません。
派手な華やかさもありません。

たぶん、とても地味でスローで穏やかです。

どんなライフスタイルを生きるかは、あなた次第です。
でももし、心と体に丁寧に向き合うということに、癒しや心地よさを感じられるのでしたら、

是非、短期間に集中的にやるデトックスではなく、日々「心と体に丁寧に向き合う」ライフスタイルを
特別ではなく日常にする方法を選んでみてくださいね。

日頃からオーガニックな食材・アイテムをリサーチして自然なデトックスしよう！

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