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そのオイル大丈夫?話題のえごま油に劣悪なものも・・。えごま油の選び方と効能。

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健康系オイルの流行が止まらない!

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昨年は健康にいいオイルが流行しましたね。
今年に入ってもなお、「あのモデルも使っている!◯◯オイル!」というような記事を雑誌で目にします。

健康系オイルの流行のおかげで、ココナッツオイルやアマニオイル、米油など一昔前ならインターネットで購入していた様々なオイルがスーパーでも買えるようになりました。

小さい頃、油といえばサラダ油とごま油しか知らなかった私ですが、今では日々目にする新しいオイルに興味深々です。
みなさんはどのような油を使っていますか?

最近人気の油、その中の一つに「えごま油」があります。

こちらもテレビや雑誌に多数取り上げられているので、INYOUをご覧になっている皆さんは既によく知っていると思います。
この「えごま」、私の住んでいる岐阜県飛騨地方では伝統食として「あぶらえ」という呼び名で親しまれています。

えごまとは?


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えごまはシソ科の植物で、古くから食用として栽培されてきました。
韓国では焼肉を包んだり、漬物にしたりして食べられています。

このえごまの種子から抽出されるのが「えごま油」です。
えごまには、α-リノレン酸が多く含まれ、その健康効果が注目されています。
えごまは東北地方や飛騨地方で伝統食として残っており、「あぶらえ」や「じゅうねん」と呼ばれています。

☆無農薬えごま油|国産の貴重なエゴマオイル!使い方はそのままかけるだけ簡単。α-リノレン酸を豊富に含み美と健康にオススメ。

なぜ、飛騨地域でえごまが根付き、親しまれてきたのでしょうか。

飛騨在住で、「薬草の会・山水女」として活動をされている佐藤さんにお聞きしました。

えごまがこの飛騨の地で長く身近な存在として使われてきた背景には、灯明用の油に最適だと云うことがあります。
他の作物が出来づらい畑が多くあり、えごまなら作れたことがえごまがこの地域に根付いた理由の一つなのではないでしょうか。

家の手入れ(壁や柱や木で出来た戸など)に艶出しに使ったりと需要が沢山有ったのでしょう。
もちろん、食用として和え物には欠かせなかったことの理由の一つでしょう。

幕府への年貢として納めた記録も残っている様です。

まさに身土不二。
その地で昔から親しまれてき大切な資源を食す、ということは自然の道理にかなっています。

飛騨地方のおはぎはあんこの代わりにえごまが衣になります。
家庭でも和え物にしたりと、オイルが流行する前からとても身近な存在なのです。

オメガ3脂肪酸が摂取できる!えごまの効能を再確認

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えごまから取れるオイルは黄色い色で香りも独特です。

えごまオイルが流行する前はシソ油という名前のオイルも見かけました。
一見別のオイルのようですが、同じもの。

スーパーの陳列棚ではえごまオイルは売り切れているのにシソ油はあるというような光景も目にします。

先にも触れたように、えごま油にはα-リノレン酸がとても多く含まれています。

α-リノレン酸は私たちが生きて行くうえでは欠かせない必須脂肪酸であり、
体内で作ることができません。

α-リノレン酸はオメガ3脂肪酸に分類される脂肪酸で青魚やクルミ、豆類などから摂取できます。

しかし、現代の日本では食習慣が変化し、青魚や豆を食べる機会が減っているのではないでしょうか。

α-リノレン酸に期待できるうれしい効果


・認知症の緩和
・血液をサラサラにする。(動脈硬化、心筋梗塞の予防)
・高血圧の予防、改善
・美肌(肌の修復、保湿)
・アレルギー、花粉症の改善
・ダイエット効果
・悪玉コレステロールを減らす


うれしい効果がたくさんですよね。

しかし、気をつけなくてはならないこともあるのです。


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加熱NG。
えごま油の注意すべき特徴とは?


えごま油は、えごまの種からオイルを抽出したもので、非常に酸化しやすいという特徴があります。
また加熱に弱く、100度以上の加熱により過酸化脂質という有毒な成分が発生します。

ですから加熱しないドレッシングや出来上がった料理に、そのままかけるという方法をお勧めします。

また香りが独特なので、苦手な方は他のオイルとブレンドして摂取すると毎日続けられるのではないでしょうか。
えごまの1日の摂取量は、スプーン1杯およそ2g。

イワシなら2尾分です。

スプーン1杯なら毎日続けられそうですね!

購入したばかりなのに酸化が進んでる!?
そのえごま油、大丈夫ですか?


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えごま油に注目が集まり、様々な銘柄のえごま油を目にするようになりました。
それと同時に国民生活センターへ、えごま油に関するクレームが入ったという話がありました。

その内容は

「香りが変」
「原産国がわからない」
「色が濃く、香りも味もごま油のよう」

などなど。
それを受け、国民生活センターで20銘柄に関して、調査が行われたそうです。

調査の詳細はhttp://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20160128_1.html

20銘柄のうち、熱や酸化に関する注意事項が記載されていたのは12銘柄。


色は、ほぼ無色のものから褐色ものもまであったようですが、色から脂肪酸の組織の違いはわからなかったそうです。
しかし驚いたのは20銘柄中、多くの商品のα-リノレン酸値が60%程だったのに対し、

1銘柄が33.6%という数値だったことです。

その銘柄のオイルの色はやや褐色でした。

褐色になる原因として、搾油の方法によって違いがあるようです。
またこの搾油の方法により、酸価の値にばらつきが見られたようです。

自分で選ぶ! myえごま油の選び方

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上記のことから、えごま油を選ぶ一つの指針として、α-リノレン酸の含有率が表示され60%程のものがおすすめということ。
また、精製方法がきちんと記載されていて、「低温圧搾」「圧搾一番しぼり」などの精製方法が採用されているものを選ぶこと。

熱を加える焙煎などの方法は酸化が早く進む可能性があるためです。
また、酸化が進みやすいという観点から、外箱や遮光ビンに入った商品を選ぶこともポイントだと思います。
可能であれば国産でオーガニックのものを選ぶといいでしょう。

値段としても数百円などと、安すぎるものは注意が必要です。

選び方まとめ

1低温圧搾または圧搾一番しぼりであること
2αーリノレン酸が60%程であること
3箱や遮光ビンに入っていること
4安すぎないものを選ぶこと


酸化しやすいえごま油ですが、オイルの酸化は見た目だけでは判断しずらいですよね。
えごまオイルは開封の際に色や香りを確かめ、冷蔵庫で保管し1ヶ月ほどで使いきれる量を購入するようにしましょう。

酸化した油の有害性については、様々なメディアで取り上げられており、中には「有害ではない。」というような内容のものもあります。


しかし、その香りや味、また摂取したあとの胃のむかつきや下痢等で判断されるよう体に良くありません。

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えごまの新しい可能性


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えごまに含まれるルテオリンは抗アレルギー・抗炎症の他、抗ガン作用や免疫機能の正常化、抗酸化が期待できます。

なんだかずっと疲れてる…という慢性疲労や季節ごとにアレルギーに悩まされている方、
ストレスで脳や体が酸化していると感じる方には救世主のような成分ですね!

栃木県では、えごまの葉に注目し、葉を発酵させた機能性紅茶「もてぎのえごま茶」が販売されています。
えごま油を抽出した後の、廃棄される葉が発酵することに着目し開発されたそう。
えごまの葉にはロズマリン酸というポリフェノールが含まれており、認知症予防効果やアレルギー緩和が期待できるそう。

えごま油の使い方

えごま油は加熱に適していないので、炒め物や揚げ物にはおすすめできません。
サラダのドレッシングとして使うか、温野菜にかけて食べるなど、加熱をしない使い方をしましょう。

えごまがぐっと身近な存在に!

えごま油は健康。認知症に効く!ダイエットに、美肌に…
という良い面のみの情報で、パッケージを確認することなくえごま油を購入することは危険です。

えごま油に限らず、オイルには酸化がつきもの。

さらに、製法やこだわりもメーカー、ブランドによって全く異なり、劣悪なものも出回っていることは確かです。

安かろう悪かろうという言葉の通り、油こそ高頻度で使うものだからこそ、良いものを選んでみてください。

それぞれに特徴があります。
その特徴を知り、使い分けることが重要ですよ。

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