アルコールによる手指消毒で手荒れに悩む子どもが急増中?子どもの手荒れを放置してはいけない理由と今すぐ取りたい3つの対処法
アルコールによる手指消毒で手荒れに悩む子どもが急増中?子どもの手荒れを放置してはいけない理由と今すぐ取りたい3つの対処法
新型コロナウイルスの流行ですっかり日々の習慣となったアルコールによる手指消毒ですが、その一方で手荒れに悩まされる子どもが急増しています。
自宅では手肌に優しい手指消毒剤を使用していても、集団生活である学校や園ではなかなか同じようにはいかず、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、子どもの手荒れによって引き起こされる影響とその対処法についてご紹介します。
アルコールによる手指消毒で子どもの手荒れが増えている
もともと手荒れは水仕事の多い主婦や、手洗い・手指消毒をする機会の多い医療従事者、薬品に触れる機会の多い理美容師などに多い症状です。
一般的には空気の乾燥する冬に患者数が増えるといわれています。
しかし、新型コロナウイルスの流行後からは一年を通して手荒れに悩む人が増加しており、大人だけではなく子どもも手荒れに悩まされています。
そもそも手荒れとは?何が原因で起こるの?
私たちがよく使う『手荒れ』という言葉。
明確な定義はありませんが、専門用語でいうと手湿疹や接触性皮膚炎などと呼ばれることが多いようです。
手荒れは、様々な原因によって皮膚のバリア機能が低下することで起こります。
原因となり得るものは、食器洗いに使用する合成洗剤や洗浄力の強い手洗い石鹸、手指消毒に使用するアルコールなど様々です。
主な症状としては皮膚が乾燥する、皮がむけたり亀裂ができたりして出血する、赤みやかゆみが出るといったものがあります。
ひどくなると難治性の皮膚炎に移行する場合もあります。
さらに、子どもは大人よりも皮膚が弱いため、手荒れを起こしやすい上に重症化しやすい傾向があります。
アルコールで手が荒れる理由は?
私たちの皮膚は、表面が「皮脂膜」と呼ばれる膜で覆われており、皮脂膜の下には角質層と呼ばれる組織があります。
この皮脂膜と角質層は、私たちの体を細菌や紫外線などの外的刺激から守ったり、皮膚の水分が蒸発するのを防いだりする働きをもっています。
また、手の皮膚には、他の部位の皮膚に比べて皮脂を分泌する皮脂腺が少ないという特徴があります。
もともと皮脂の分泌が少ない手に高濃度のアルコールが配合された手指消毒剤を使用すると、皮脂膜がすり減って皮膚がより乾燥しやすい状態になります。
さらに、アルコール消毒や手洗いの頻度が多いと、すり減った皮脂膜を回復させる時間がなく、角質層がむき出しの状態になってしまうため、さらに乾燥が進んで手荒れを引き起こしてしまうのです。
手荒れによる子どもへの影響
それでは、手荒れは子どもにどのような影響を与えるのでしょうか。大人と共通する部分も多いのですが、実は子どもならではの注意すべき影響もあります。
荒れた皮膚には細菌やウイルスがたまりやすい
頻回アルコール消毒をしていると、単に皮脂が奪われるだけではなく、肌の表面の皮脂膜がどんどんすり減っていきます。
そして、皮脂膜の下にある角質層がむき出しの状態になり、皮膚の水分がさらに蒸発しやすくなります。
乾燥した角質層には隙間ができやすくなり、この隙間に細菌やウイルスがたまりやすくなるのです。
実際に手荒れを起こした人の皮膚を調べてみると、食中毒の原因となることでも有名な黄色ブドウ球菌が手荒れのない人の皮膚よりも多く検出されるという研究結果もあります。
頑張って手洗いや手指消毒をしていても、手が荒れていることで落としたい菌やウイルスが上手に除去できていない可能性もあるので注意が必要です。
手荒れが子どもの集中力低下につながる可能性も
手荒れによって、痛みやかゆみ・皮むけなどがある場合には、それが子どもの集中力を低下させる原因になることもあります。
ここでは、わが家の子どもたちに、実際に起こったエピソードをご紹介します。
わが家では、日頃から手肌に優しい手洗い石鹸や手指消毒剤を使用していたため、冬でも子どもたちが手荒れに悩まされることはありませんでした。
しかし新型コロナウイルスの流行により保育園や小学校でアルコールによる手指消毒が頻回になってから、みるみるうちに手荒れを起こすようになったのです。
子どもたちの手は、乾燥して皮がむけたり、あかぎれのような亀裂が目立つ状態。
手のザラザラとした感じやむけた皮が気になるようで、無意識に手をいじる時間が長くなりました。
テレビを観ていても、家で宿題をしていても、手荒れが気になってしまう子どもたち。
習い事の時間も手荒れが気になって先生の話に集中できていない様子だったので、早く治してあげなくてはと焦ったのを覚えています。
このように、子どもの集中力は些細なことで低下してしまうので、たかが手荒れと思わずに早めに対処してあげる必要があります。
子どもの手荒れへの対処法
一刻も早く治してあげたい子どもの手荒れですが、どのようにケアしてあげるのが良いのでしょうか?ここでは病院にかかる前にできることについてご紹介します。
手肌に優しい手指消毒剤を使用する
自宅でアルコール配合の手指消毒剤を使用している場合には、手荒れが治るまでの間だけでも良いので、手肌に優しい手指消毒剤に変えてみてください。
アルコール無配合のものや、化学的な添加物が極力入っていないものが良いでしょう。
例えば、アルコールの代わりに抗菌作用や抗ウイルス作用のあるエッセンシャルオイルを配合したものであれば、子どもが嫌がるアルコール特有のツンとした匂いもなくおすすめです。
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夏でも保湿をする
気温が高く、汗をかく夏場でも、なるべく手の保湿を心がけましょう。
手がベタベタすることを嫌がる子もいると思いますので、ジェルタイプなどのサラッとした肌触りのものを選んだり、荒れた部分にだけ保湿剤を塗るなど工夫してみてください。
手指消毒剤の中には保湿成分を配合したものもありますので、そういった製品を使用するのも良いでしょう。
わが家の子どもたちも、日中はなかなか保湿剤を塗りたがらなかったので、夜眠ったあとに保湿剤を塗って対応していました。
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学校や園に子どもの手荒れについて報告しておく
学校や園で頻回にアルコール消毒をしていると、自宅できちんとケアしていてもなかなか手荒れを治すことができない場合があります。
そのような時には、学校や園の先生に相談してみましょう。
場所によっては流水だけでの手洗いにすることを認めてもらえたり、専用の消毒剤を自宅から持参することが認められるところもありますので、交渉してみる価値はあります。
実際にわが家も学校の先生に確認をしたところ「手荒れがひどい場合には専用の手指消毒剤を持参しても良い」という回答を得ています。
そして、子どもの手荒れに対して特別な対応をしてもらう場合には、ぜひお子さんにもそのことを説明しておいてください。
みんなと違うことをするのがいやで、学校においてある石鹸や手指消毒剤を無理に使用してしまう可能性もあるからです。
手荒れを早く治したほうが良い理由や、正当な理由があれば石鹸や手指消毒剤の使用を断っても良いということを、子ども自身にも理解してもらいましょう。
子どもの手荒れは早めに対処しよう!
手荒れは細菌やウイルスがたまりやすい環境を作ってしまうだけではなく、子どもによっては集中力が低下する原因にもなり得ます。
悪化すると皮膚科に通院する必要が出てくるなど、親の負担が増えてしまうことも。
子どもの手の乾燥や皮むけが気になったら、ぜひ早めに対処してあげましょう。
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