【実体験レポ】いつも自分を後回しにしてしまうHSPの私が、ヴィーガンであることを周囲にカミングアウトするまで
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【実体験レポ】
いつも自分を後回しにしてしまうHSPの私が、
ヴィーガンであることを周囲にカミングアウトするまで
IN YOUをご覧のみなさまの中にはヴィーガンに関心をお持ちの方や、
すでにヴィーガンライフを実践している方も多いのではないでしょうか?
日本のヴィーガン率はおよそ2.7%と極めて少ないと考えられ、
認知度もまだまだ低いまま。
ヴィーガンは日本では、いわばマイノリティ(少数派)です。
(参考:「NPO法人アニマルライツセンター」https://www.hachidory.com/earth/00/id=416)
そんな日本で快適なヴィーガンライフを送るには様々な工夫が必要ですが、
自分の食スタイルについて家族や周囲の方々にきちんと伝え、
知っておいてもらうことが重要であると私は感じます。
とはいえ、ヴィーガンでない人が大半の社会において、
それを他人に表明することには大きなハードルがあることもまた事実。
前回の記事では、産まれつき、視覚や聴覚、嗅覚といった感覚や、
他人の気持ちや態度などに対する反応が極度に鋭敏な
「HSP(Highly Sensitive Person)」である私自身のことについて
書きましたが、
今回はそんな私、Manami自身が、
周囲の方々にヴィーガンであることをカミングアウトするまでに、
どのような経緯を辿ったかについてご紹介いたします。
私がヴィーガンになったきっかけ
私がヴィーガンの食スタイルを選ぶことになった、
そもそものきっかけは「動物にもHSPと似た特性を持つものが存在する」
と知ったことでした。
驚いたことに、人間と同じように動物にも、全体の15~20%に
HSP様の個体が存在し、そして現在、100種類以上の生物において確認されています。
(参考:「Evolutionary emergence of responsive and unresponsive personalities」 https://www.pnas.org/content/105/41/15825)
そして、私と同じように音や匂いに極めて敏感な動物たちが、家族と離れ離れになり、
食肉処理場という劣悪な環境で殺される恐怖を味わっていると想像した時に
いてもたってもいられなくなりました。
HSPの動物が存在する理由は
“鉱山のカナリア”理論で説明が出来る!?
HSPのような特性が様々な生物にも存在する理由は、一説に、いわゆる“鉱山のカナリア”理論で説明することができる、
といわれています。
“鉱山のカナリア”とは次のようなもののことです。
「炭鉱に入る時、鉱夫たちはカゴに入れたカナリアを連れて行ったのです。
有毒なガスを吸ったカナリアは人より先に命を失ってしまうので、
それをみて鉱夫の人たちは自分たちが逃げなければいけないタイミングを
計る目安にしていたのです」
(引用:「レインボーアカデミーHSP」https://hspthrive.com/about-hsp/)
つまり、極度に鋭敏な感覚を持つ動物たちは、
仲間よりも先に命の危険に繋がるような異変に気がつき、
それを仲間に伝えるなどして、回避行動を促します。
つまり、種を存続させる上でとても大切な役割を担っているといえるでしょう。
私がヴィーガンをカミングアウトする前、
HSPであるがゆえに立ちふさがった2つの大きな壁
①自分より相手の意志を尊重するため、
自身の要望を他人になかなか言い出せない
HSPは共感力がひといちばい強く、時には相手を思いやり過ぎるあまり、例えば、「今日、何食べたい?どこにいきたい?」と聞かれた時に答えられなかったり、
「私はどこでも大丈夫だよ。○○さんの行きたいところに行こうよ。」と
答えてしまう傾向があります。
そしてこれは、なにもHSPの私に限らず、他者との和を重んじることを大切にする日本人なら、
誰もが一度は経験したことがあるようなやりとりではないでしょうか?
質問をされるたびに私がそのように答えるため、
「もっと“自分というもの”を持ったほうがいいよ。」とか
「いつも決めるのこっちじゃん!」などと言われることが多く、
その度にひどく傷つき、半年以上遊びに出なかったこともありました。
このように、私が自分でレストランを決めないことに悪気は全くありません。
自分を押し殺しているわけでも、我慢しているわけではないのです。
お店選びが面倒だからと判断を押し付けているわけでもありません。
これは「相手の食べたいものを食べることが私の幸せ」という
純粋な思いから出た発言なのです。
そして、当時はまだヴィーガンでなかった私は、困った時には
「お肉が食べたいです。」という無難な答えを定型文のように使っていました。
でもこれは、本当にお肉が食べたいわけではなく、決められない自分が
責められないようにするためにあえて選んだ台詞です。
しかし、当然これはその場を取り繕ろうために発する言葉なので、発言後に堂々としていることができず
「否定されたらどうしよう。嫌な気分にしてしまったらどうしよう。」と、ビクビク怯えていました。
ヴィーガンであるかヴィーガンでないかを問わず、
強度のHSPにとっては自分自身の趣味嗜好や希望を伝えること自体が
精神をすり減らすような大仕事なのです。
(参考:HSP診断 優れた能力 https://hsptest.jp/ability)
もちろん、同じことは、後にヴィーガンになってからも起こりました。
②自身が厳格に定めたレベル以下の物事を
認めることがどうしてもできない
数あるHSPの特徴の中に、”自らに課す基準が高すぎる”というものがあります。これはある意味で、完璧主義といえるかもしれません。
少しでも誤りがあれば、それ全体を価値のないものだと判断してしまうのです。
私の場合、そのような傾向は、例えば、学生時代のノートに顕著に現れていました。
授業中に黒板に書かれ内容をノートに書き写していくのですが、
(自分の判断基準に基づいて)きれいに文字や図を書くことが出来ないとたちまちやる気を
消失させてしまう。
簡単には消せないボールペンを使っている時に誤字脱字をしようものならノートごと捨てたくなります。
さすがにそれはできないので、そんな日は家に帰ると一から書き直していました。
そして、ヴィーガンライフにおいても同じようなことが起きました。
意図的ではなく誤って動物性の食品を一度口にしただけで、
「あぁ、カミングアウトするもなにも、私はまだまだヴィーガンといえる資格が全くないな」
と考えてしまうのです。
これもまた、今までカミングアウトに至らなかった理由の一つだといえると思います。
(参考:HSP診断 向き合い方 https://hsptest.jp/face_oneself)
HSPとして生きていくために続けた自問自答が
カミングアウトの糸口に
HSPは周囲での出来事に必要以上に敏感に反応し、生きています。お察しの通り、それはとても疲れることです。
そして相手のこと思うあまりに他人軸で生きてしまうため、
大人になっても自分の本質を把握できていないのです。
今何が食べたいかも言葉に出来ないほどに・・・。
それは私にとって深刻な問題でした。
「自分の本当の望みは何か」を自身に問うトレーニング
このままでは望むような自由な未来を手に入れることは出来ないと気づき、まずは自分自身と向き合い、知ろうと徹することから始めました。
例えば、職場の休憩室の自販機の前に立ち、
「あなたは今ホットコーヒーが飲みたい?アイスコーヒーが飲みたい?」と
自分に問いかけます。
気遣う相手など誰もいないのに、最初は、答えを出すまでにとても時間がかかりました。
そして、このような質問をどんどんスケールの大きいものに成長させていきます。
この流れの中で私は27歳の時に、
「あなたはどこで働きたい?そもそも働きたい?勉強したいんじゃない?」と
短期大学に入学しました。
自問自答を続けて5年ほど経ったときには
「あなたはどこに住みたい?名古屋?東京?いや、ソウル!」と韓国に渡ったりしました。
こうして、私は少しずつではありましたが、本当の自分を取り戻していったのです。
まるで土の奥深くに埋もれた何かを掘り起こすような思いでした。必死でした。
この後、私はヴィーガンであることをカミングアウトします。
これは私が本来の自分に戻るための仕上げの作業だったように思います。
HSPの特性は大人になったからといって変わるものではありません。
しかし、後天的な環境によって目立たなくなることがあるそうです。
(参考:『マンガでわかる HSCの子育てハッピーアドバイス』明橋大二 )
そしてHSPが感じる生きづらさの原因は、自分を見失い、
人前で自分を表現できなくなってしまうからではないでしょうか。
そして表現が出来るようになるまでには、人一倍の時間や労力がかかるのです。
コロナ禍での自粛生活とSNSがカミングアウトを後押し
コロナ流行の前は、外食時だけは一般のレストランで菜食ではない食事をする
フレキシタリアンだったのですが、
緊急事態宣言が出たで外食を一切しなくなりました。
来る日も来る日も家の中で過ごし自炊していたため、
気づいたらフレキシタリアンではなく目指していた完全なヴィーガンになり、
これによって、ある種の自信が持てるようになりました。
そして「今が自分にとってのベストタイミング!」と感じ、
SNSでヴィーガン料理やヴィーガンコスメをアップするようになったのです。
そして、結果的にこのアクションが、私のカミングアウトになりました。
ヴィーガンであることを周囲に伝えたことで
起きた、嬉しい出来事の数々
カミングアウトをしてからというもの、周りの方々の私の食スタイルに気遣いや配慮をしてくださるようになったことは、
実は、予想外の結果で、とても驚きました。
ヴィーガンメニューのあるレストランを探してくださったり、
ヴィーガン向けのお店でなくとも、事前にそのことを伝えておくと
特別な料理を出していただけたりする機会も少しずつ生まれています。
そして、そういったことに感謝する機会が増え、同時に幸福感を感じる瞬間も圧倒的に多くなったのです。
ヴィーガンの友人もできました。次はどのお店に行こうかとみんなで情報を集めるのも楽しいですし、
環境問題や動物愛護について語り合う時間もかけがえのないひと時だと感じています。
何より、“動物の人生を奪うことなく、地球の寿命を縮めるもことなく、
自分の体を痛めつけることなく生活できている”それがとても心地よいのです。
ヴィーガン生活がこれほど幸福感をもたらしてくれるライフスタイルだとは思っていませんでした。
私が実感した、ヴィーガンのメリットとは?
ヴィーガンになってすぐに体の良い変化を感じることになりました。便秘がなくなり、むくみもなくなり、胃もたれや肌荒れもなくなりました。
予想外だったのは、短い睡眠時間でも最大のパフォーマンスが発揮できるようになったことでしょうか。
そして、何より嬉しいのは直感力がより一層冴えたこと。
今まで何日もかけて決断していたようなことを、瞬時に決められるようになったのです。
あまりに不思議だったので調べてみると
ふかもり ふみこさんが書かれた『地球から愛される「食べ方」』という書籍にも
これらがヴィーガンの効用として紹介されていました。
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これが、私がヴィーガンとなってから今までの間に起こった
一連の出来事です。
ヴィーガンとして快適に暮らしていきたいのに、
様々な事情からそれを周りになかなか伝えられずにいらしゃる方に
私がお伝えしたいのは、
自分にとって、本当に理想的かつ本質的な生き方を選ぶことがいかに
人生の質をより良いものにしてくれるかということ、
そして私がSNSを使ったように、周囲からの理解を得るため、
まずは出来ることからアクションを取り始めることの重要性です。
これは、その人がHSPであるかどうかに関係なく、
またヴィーガンに限らない、数多くの問題に通じることなのではないでしょうか。
そして私と同じHSPである皆さま、そしてヴィーガンである皆さま、
どうか、あなた自身の埋もれた本音を掘り起こすことを諦めないでください。
大切な人たちに本来の自分を知ってもらうことを諦めないでください。
あなたを大切に想う周りの方たちは「自分に合わせてほしい」などとは意外と思っていないかもしれません。
そうではなく、あなたらしさを自由に表現してくれることを心待ちにしているのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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