増加を続ける現代人の自己免疫疾患やアレルギー。でもこれって本当に免疫機能に問題があるの?東洋医学を学ぶ医学博士によって既に看破されていた「免疫が過剰に働く原因と正体」について。
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自己免疫疾患やアレルギーと聞くと、皆さんはどのような病態を想像するでしょうか。
知名度の高いもので言えばアトピー性皮膚炎、花粉症、関節リウマチ、円形脱毛症などは広く知られていますよね。
しかし、私たちはアレルギーや自己免疫疾患がどうして発症してしまうのか、その理由についてはなんとなく見聞きするものの、
イマイチよく分からない…といった方も多いのではないでしょうか。
実際、こういった症状を癒す為の治療法は様々です。
一般的な西洋医学では対症療法となるので「症状そのものを抑えるためのアプローチ」を行うことになりますが、
症状が発生してしまう根本的なメカニズムにはあまり触れないため、潜在的に問題を抱え続けてしまうことになります。
一方、症状を緩和、あるいは完治させた方の多くは「東洋医学的アプローチ」や「食生活を中心としたライフスタイルの改善」、
あるいは「何らかの波長・周波数等を用いた特殊な治療」を用いている方が、昨今は特に多いように見受けられます。
そこで、今回はこのような疾患が発生してしまう原因、メカニズムなどについて、私自身が知りうる限りの情報をお伝えしてまいりたいと思います。
アレルギーや自己免疫疾患等の症状が発生する原因は様々!?
最もポピュラーな原因は「腸内環境の悪化」
「腸内環境の悪化」とこれらの症状に関しては、メディア等でもその関連性が取り沙汰される機会が増えてきましたが、
その詳しいメカニズム等についてはあまり知られていない部分もまだ多いと思います。
この点について、私個人としては、アレルギー性疾患が発症を始める要因は大きく分けて3つあるものと考えています。
1. リーキーガット症候群による体内への異物の流入
まず1つ目は、リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)によるもの。本来ならブロックされるはずの異分子が腸壁の隙間から体内に入り込んでくるというもの。この場合は、リーキーガット症候群となっている原因を突き止め、食生活を中心に体質を改善させることが最大のポイントです。
一般的な所ではグルテンやカゼインなど「腸に炎症を引き起こす物質の摂取」を避ける、
カンジダ菌の増殖を防ぐためにココナッツオイル等を摂取する、
腸壁等の修復に必要な栄養素(グルタミン酸)などを摂取する、等がこの場合の有効策として知られています。
腸壁に隙間ができている場合は、食品添加物やその他の化学物質、重金属など「有害な物質への感受性」が高まりますので、アレルギー等の症状が増加することは容易に想像できます。
また、「腸内常在菌」や「歯周病菌」などが血流に乗って全身に回ることもあります。
血流に乗ってしまった「本来血中に流れるはずのない細菌たち」は免疫機構によって異物と認識される可能性も高く、
全身の様々な部位に炎症などを引き起こすという事実が指摘されています。
血中でこのような事が起こるため、「血栓や動脈硬化の原因となる」可能性が考えられることも、大きなポイントと言えるでしょう。
2. 腸内細菌叢のバランスが崩れることによる「免疫の過剰な働き」
私たちの身体はアクセル役である交感神経と、ブレーキ役である副交感神経とがバランスを取りあいながら、24時間体制で心身の状態を自律的にコントロールしています。
最近では、このブレーキ役がうまく働けない状態となっている方が増えているようですが、
実は腸においても似たような状態が発生しているということが、研究で明らかとなっています。
実は、ある特定の種類の腸内細菌が不足していると、
身体に必要な物質「酪酸」をうまく産生することができない、あるいは産生量が減ってしまう、というような事が起きるのです。
この酪酸という物質は、Tレグと呼ばれる「免疫活動を調整してくれる細胞」を増やすために必要なもの。
これが不足してしまうと、免疫機構をうまく調整することが難しくなり、いわゆる「免疫の暴走」が起きてしまうと言われています。
3. 「異物認識機能の低下、誤った学習」がアレルギー増加の原因になっている
腸の中にはパイエル板という器官内に「M細胞」というものが存在しています。ここでは、免疫細胞に様々な異物の情報を伝え、「体にとって有害なものを見分けるための学習」が行われているのですが、腸内環境が悪化していると、腸粘膜などで異物をブロックすることができず、本来なら学習される事のない異物までもが「攻撃対象」として認識されてしまう恐れがあります。
腸の状態が芳しくない方が「アレルギーの対象が増加していく」メカニズムの一端は、ここにあると言っても過言ではないでしょう。
つまり、どういうこと?
まとめると、腸内細菌群のバランスがひとたび崩れてしまうと、上記のような問題が様々なポイントで起こってくるという事です。ちなみに、特定種類の腸内細菌を投与することによって一部のアレルギー症状が抑制されることは既に明らかとなっており、現在では、大手製薬会社がこの発見を元に新薬の開発を進めています。
腸内細菌に関して、これまでは「善玉菌」を増やせば良いという考えが主流でしたが、
最近では「腸内細菌群のバランスがうまく取れているかどうか」が腸内環境の改善にとって、重要となるのではないかと考えられ始めています。
そう考えてみると、一度に数多くの食材を頂くことのできる「和食」は、日本人の腸内細菌バランスを整えるのに、最適な食事なのではないでしょうか。
悪化した腸内環境は、単純な食生活の改善だけではどうにもならない場合もある
腸内細菌群のバランスが崩れていると知った場合、どのようにして対処することが望ましいのか。
一つは「豊かな土壌で育まれた食材(自然栽培でオーガニックなもの等)」を多種、継続的に摂取すること。
もう一つは、腸内常在菌を減少させるものを極力摂らないようにすることです。
一見地味なように見えますが、私たちの身体は食べたものによって作られているため、
腸内環境を根本的に改善させるためには「その人の身体が求めている食事」を続けることが、やはり一番大切なのです。
また、中にはこのような改善方法では腸内細菌叢のバランスが回復しないケースもあります。
例えば、特定の種類の常在菌が既に死に絶えてしまっている場合、あるいは極端に減少している場合も難しいでしょう。このような場合は、特定の腸内常在菌(あるいは土壌細菌群)を補給できるような発酵食品(健康食品を含む)を利用するのも一つの有効な手段といえます。
中には腸が原因でない場合もある
アレルギー=腸に原因がある、と決めつけるのは早いかもしれません。
中には、腸に問題があるわけではなく「心理的な問題」を身体がアレルギーという形で表現しているということもあります。
例えば、「整理がうまくつかない気持ち」が心に強くあるとき、その気持ちを表に発散させる一つの方法としてアレルギーのような症状を起こすこともあります。
このような場合は、腸からアプローチするよりも、もっと他の方法を利用された方が高い効果をあげる事が出来るでしょう。
自己免疫疾患は存在しないとする、東洋医学を学ぶ方の主張も
アレルギーや膠原病等に対して、漢方や鍼灸などによるアプローチを行っている医学博士の松本仁幸さんは、
長年の経験や学習を元に、自己免疫疾患というものについて独自の分析を主張されています。
その内容を要約すると「体内に入った化学物質等の異物は免疫系統が上手く処理できず、体内に残存してしまっている。
化学物質や化学物質と結合したたんぱく質等を、免疫機能が処理する過程において炎症が起きているのであり、免疫自身が自己の細胞を誤って攻撃しているわけではない」とのこと。
この説は、一般的な自己免疫疾患に対する主張とは、全く違う角度からアプローチされているものですが、
非常に納得のいく説明にも感じます。
つまり、この主張を読み解くと「アレルギーや膠原病などの自己免疫疾患」は、
共に「人体にとって異物となる物質の存在(例えば化学物質や重金属、花粉等のアレルゲン物質)」が根本原因になっているということになります。
勿論、この説が100%正しいとは言い切れませんが、
現代に蔓延している様々な「自然でない物質」が体に対して様々な影響を与えている可能性について、改めて考えさせられる話ではないでしょうか。
私の知っている「アレルギー症状を緩和・完治させた例」を少しご紹介
ケース1「健康食品の摂取による花粉症の完治」
ある腸内細菌を培養して作られた健康食品があるのですが、それを飲まれている方が、持病の花粉症がいつの間にかなくなったと仰られていました。
その健康食品は、腸内細菌の菌体を取り入れることによって、腸内に存在している常在菌たちを飛躍的に増加させるというもの。
薬理効果に関する様々な特許(肝機能改善、抗発癌作用、過酸化脂質減少、抗動脈硬化作用等)を取得した成分を使用しているとのことで、
確かに腸内環境を改善させ、花粉症を完治させたと言われても納得がいきます。
今後、腸内常在菌の種類が極端に偏ってしまった方などに向けて、腸内細菌にターゲットを絞った健康食品が増えてくるかもしれませんね。
ケース2「PRA検査を用いた治療で、アレルギー性疾患等の回復事例も出ている」
以前の記事にて少しご紹介させて頂きましたPRAという機器、この機器では心身の状態などを数値化して測定する事ができるのですが、
その他にも「様々な製品や食品を摂取すると体調がどのように変化するのか」等の測定が可能です。
この検査の性質を利用すれば「ご自身の体質に合わせて、摂取するものを意図的にセレクト」することができるため、
「なんとなく使っていた健康食品、本当に体に合っているのだろうか?」
「無添加と書かれている食品だけど、これ本当に私の体に良いの?」
「この化粧品、本当に肌質を改善してくれてる?」
等の疑問を解消する事も可能です。
ある病院ではPRAの検査結果を元に、その方に合わせて「特定の波長を照射した水」や、
体に適した食品を処方し、アレルギー性疾患や癌、その他の難病等を改善させた実績も出されています。
また違う病院では、PRAで加工した「水」だけで多くの患者さまを治している所もあり、
メタトロンと同様、今後は新しい医療の形として、更に知名度が高まっていくものと思われます。
最後に
私自身の考えとしては、アレルギーや自己免疫疾患を現代病と捉えています。
ともに「自然界には元来存在していなかった物質」が人体に対して、悪影響を与えた結果なのではないかと感じているためです。
これらの物質によって最も被害を被ったのは私たちに腸内環境に他なりません。
また、近年ではビタミンDと花粉症の関係に関しても取り上げられる機会が増えてきましたが、
これに関連する内容として「現代人が自然光を浴びる機会が減ったことによる影響」や
「自然光でない光が人体に影響を及ぼす影響」に関しても、また違う機会に改めて書かせて頂きたいと思っております。
アレルギーと言えば花粉症が大変厳しい時期となりましたが、皆さまもどうかご自愛くださいませ。
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