東洋医学の経絡から見た「肩こりに効く手のツボ」と、肩こり解消にオススメのタイプ別食材。
こんにちは。
TORAs認定東洋医学アドバイザーの豊池晃です。
ひどい肩こりにに、悩んでいる方はいませんか?
【肩こり】という言葉は、市民権を得たかのように誰もが知っている言葉ですが、なおかつ国民病になってきているのではないかと思います。厚生労働省が調査した『国民生活基礎調査』においても何かしらの体の不調を自覚している人が約50%で、
その中でも、女性においては肩こりが1位で、男性でも2位にランクインしています。
改めて、肩こりの定義というものを調べてみると、
日本整形外科学会の発表によれば、
【症状】
首すじ、首のつけ根から、肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じがし、頭痛や吐き気を伴うことがあります。肩こりに関係する筋肉はいろいろありますが、首の後ろから肩、背中にかけて張っている僧帽筋という幅広い筋肉がその中心になります。
【原因】
首や背中が緊張するような姿勢での作業、姿勢の良くない人(猫背・前かがみ)、運動不足、精神的なストレス、なで肩、連続して長時間同じ姿勢をとること、ショルダーバッグ、冷房などが原因になります。【診断】
問診や神経学的診察、特に触診で僧帽筋の圧痛と筋緊張、肩関節可動域や頚椎疾患のチェックなどで診断します。X線(レントゲン)撮影のほか、必要によりMRI、筋電図、血圧測定などの検査も行います。頚椎疾患、頭蓋内疾患、高血圧症、眼疾患、耳鼻咽喉疾患、肩関節疾患の随伴症状としての「肩こり」も少なくありません。
とされています。
肩こりの原因は未だにわかっていない?その原因を解消するためには・・・
つまりは、肩こりは、姿勢やストレス・病気など何が原因かわからないものが多いと考えられているわけです。
肩こりは普段からの予防が大切で、
同じ姿勢を続けない・肩の筋肉を蒸しタオルなどで温める・適度な運動とストレッチを行うことが一般的に推奨されています。
病院の先生の声からも同様の意見をもらうことも少なくありません。
なぜなら靭帯を損傷したなど、明確なケガに至るまでの過程がないからです。
ということは、「自分だけのオリジナルな肩こりを引き起こすタイプ」がわかっていれば事前に予防しやすくなると思いませんか?
実は肩こりは一種類ではなかった!自分の肩こりは東洋医学から見たらどのタイプ?!
今回は、肩こりを【動作による経絡の分類】と【気の巡りからの分類】の大きく分けて2つの面から説明させていただきます。
まずは、動作による経絡の分類から説明させていただきます。
経絡というのは、全身に張り巡らされています。
聞いたことがないという方は、下記の記事を見てみましょう。
「ホクロ」と「湿疹」は内臓からのSOSサインです!東洋医学の経絡と望診法から見た皮膚トラブルの発生場所と内臓の関係。
東洋医学を電車に例えると・・・
経絡は、線路・路線図。
経穴は、駅。
東洋医学や経絡を説明する際に、よく電車で例えてお話をさせて頂くことがあります。
経絡という線路・路線図の上に、経穴と呼ばれるツボの駅があると考えてください。
つまり経絡上の筋肉や動きに損傷もしくは疲労があって動きの悪さを感じるという事は、
線路の上、もしくは駅で何らかの事故があって電車が遅延してしまうという事を表しています。
では、何をするともしくはどういった時に経絡の上の働きが悪くなってしまうのか?
東洋医学では、経絡が必要以上に引き伸ばされてしまうとき、経絡の異常反応が現れると考えられています。
前述したように経絡は全身に張り巡らされているので、人間のあらゆる動作によって引き伸ばされる経絡が変わってくるということになります。あなたの、肩こりを東洋医学の経絡に分類すると、どのタイプ?
【肩こり】=肩周りの動きを基に説明していきます。
大きく分類すると、
① 頭を前に倒す動作
② 頭を後ろに倒す動作
③ 左右を振り向く動作
④ 手を前から挙げてバンザイをする動作
⑤ 手を後ろに回す動作
⑥ 手を横からバンザイをする動作
以上の6つの動作になります。
場合によっては、肘の曲げ伸ばしや捻りの動作でも肩回りの痛みを感じる事があるかもしれません。
今回は肩こりを感じる方の約9割が抱えている首や肩の動作不良について、話を進めさせてください。
この動作を全て、してみてください。
さて、上記した6つの動作ですが、これに引っ掛からない方はいないのではないでしょうか?
普段から肩こりを感じる方はもちろんのことですが、そうでない方でも該当する事が多いと思います。
これらの動作で引き伸ばされる経絡に分類すると、
① と④は、手の少陰心経
② と⑤は、手の太陰肺経
③ と⑥は、手の厥陰心包経
に分類する事が出来ます。
経絡に分類することが出来たので、ツボ押しすると効果があるツボをご紹介しますね。
手の少陰心経 【神門】と【少衝】
手の太陰肺経 【尺沢】と【太淵】
手の厥陰心包経 【大陵】と【中衝】
あなたはどこが痛みますか?
東洋医学の気の巡りとして分類される肩こり。
東洋医学では、体の症状の訴えがある場所によって、気の巡りの変化を疑うことが出来ます。
頭からうなじ、頭頂部に痛みを伴う・・・肝の病証
背骨を中心に痛みを伴う・・・脾の病証
肩から肩甲骨にかけて痛みを伴う・・・肺の病証
肝の病証とは?
肝は、血の貯蔵の働きがある。血の働きは、臓器をはじめ、筋肉や骨・関節に栄養を与えてくれる働きがあります。
その他にも、血には、思考活動にも重要な影響があり、血が不足することにより、イライラしたりなど感情や決断力の低下を引き起こしてしまいます。
脾の病証とは?
脾は、気や血の運化の中枢や血液量の統括を行っています。脾の病証が現れてしまうと筋肉など四肢にチカラが入りにくくなってしまいます。
西洋医学的に考えてみても、筋肉に信号を送る自律神経の出所が脊椎の間になりますので、
脾の病証が現れる背骨の周辺には、注意を図ってみる必要があるかと思います。
肺の病証とは?
肺は、気の巡りを統括してます。特に皮膚などの体表面を包むように気を巡らせているので、防衛能力に大きな働きをしています。
また、気を作ってくれる場所にもなっているので、前述した脾の働きが正常であったとしても、運ぶ物が無ければ無意味です。
つまりは、疲れを感じるということは、気が足りていない【気虚】を表すことになるので、今回お伝えしたような肩のエリアが疲れやすくなるのも納得できます。
各病証に効果的なツボと食べると効果的な食材をご紹介します。
肝の病証
【行間】と【曲泉】
肝が弱りやすい人は 人参、ブルーベリー、筍、梅、ごま
このタイプにオススメ→ 有機梅ぼし、オーガニック人参ペースト
脾の病証
【大都】と【商丘】
脾が弱りやすい人は 玄米、大豆、リンゴ、ジャガイモ、きゃべつ、山芋
このタイプにオススメ→ 無農薬玄米
肺の病証
【尺沢】と【太淵】
肺が弱りやすい人は 大根、はちみつ、レンコン、ねぎ、しょうが
このタイプにオススメ→ 無農薬生はちみつ
【動作による経絡の分類】は、肩の痛みが急性症状として表れていると考えられ、
【気の巡りによる分類】は、慢性症状として抱えていると考えられます。
国民病になってしまった肩こりではありますが、自分で肩をマッサージしてあげるのもなかなか難しいところがあります。
むしろその動きで疲れてしまいます。
ですので経絡のことを少しでも理解し、今回、ご紹介したツボを使えば、比較的簡単にケアしてあげられるのではないでしょうか?
ツボとともに、タイプ別で自分にあった食事に気をつけて過ごしてみてくださいね。
毎日、頑張っているあなたの体を気遣ってあげてほしいと思います。
これを読んでくれた人が幸せになることを祈っています。
ご紹介したオーガニック食材一覧
有機梅ぼし、
オーガニック人参ペースト
無農薬玄米
無農薬生はちみつ
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