「子供に駄菓子を食べさせないのは可哀想」と思っていませんか?子どもを安全な食生活に導く4つの考え方。
子供は「安全性」ではなくぱっと見の、「見た目」で食べ物を選びがち。
さて、どうする?
INYOU読者の中には「子どもには体にいいものを食べさせてあげたい」
という思いが強い方が多いのではないでしょうか。
添加物の少ない食べ物、体に良い影響を与える食べ物、手作りのもの。
普段からそんな食生活をさせてあげられるのが理想です。
しかしそのような親の思いとは裏腹に、子どもはぱっと目を引くもの、
見た目や香りがおいしそうなものに好奇心を持つものです。
人工着色料でキレイに色づけされた食べもの、
砂糖たっぷりの甘いお菓子やパン、
トランス脂肪酸を含んでいると思われる油が
使われた市販の揚げ物、
自然でない作り方をされたいわゆるジャンクフード・・・など
子どもの興味を引くものはたくさんありますが、残念ながら幼い子どもの体には負担になり、
後の病気の原因ともなりうるものが多いのが事実です。
子どもの健康を管理するのは親の責任
現代は様々な病気が横行しています。
病の原因はいろいろですが、食べ物から来る原因も少なくありません。
また、体は食べ物から作られています。
子どものこれからの長い人生を考えると
子どものうちからしっかりとした体と食習慣を作っていってあげたい
と思うのはすべての親の願うところではないかと思います。
しかし幼い子ども自身が「体のためによいものを食べ、
悪いものは減らそう」などと考えることはほとんどないといってよいでしょう。
そう、子どもの健康を管理するのは親の責任なのです。
子どもの持つ特性
子どもは目に見えるもの、耳に聞こえるもの、肌で感じるものがこの世のすべてです。
子どもが何かを選ぶとき、そのように直感的に気に入ったものを選ぶ傾向があることを、
子どもを持つ親は少なからず感じているはずです。
また、ある程度大きくなった子どもは友だちの影響を受ける場合も多いです。
個人差がありますが、おおむね6歳くらいからそのような傾向が出てくる子もいます。
例えば「○○ちゃんが持っているから自分もそれにする」
「みんなと同じものがいい」といった具合に周りの友だちが持っているものや食べているものに同調し、
自分もそれを選ぶ、ということが少なくありません。
「いいものを与えたい」と思う思いはすべての親の共通項。
でも子どもの特性上、その思いを受け入れない場合が多いのです。
まずこのことを理解しましょう。
子どもは将来のことを見通すことができない。
子どもは食べ物がどのように作られているのかをあまり考えません。
もちろん料理に興味がある子は材料や作る過程、に興味を持つ子もいるでしょう。
しかし、その材料が自分の体にどう影響するかというところまで考えが及ばないのです。
大人ならば、体にいい食べ物を選ぶ理由、体に悪い食べものを選ばない理由わかります。
理由がわかってそうしているのです。
しかし子供はそこまで考えることができません。
子どもは今だけを見て生きています。
これは子どもの欠点ではなく自分の将来について悩むことなく
今を純粋に楽しむことができるという子どもの特権であり、長所なのです。
子どもには発達段階がある
子どもも1人の人格体であり、自己主張があります。
いくら親がだめといっても自分がしたいことはしたい、というのが子どもです。
自己主張は2~3歳ぐらいが最も伸びが激しい時期です。
それに引き換え、自己を抑制する能力が発達してくる速度は少しずつです。
最初は自己主張が目立ち、自己抑制はゆっくりとコンスタントに伸びていくのです。
バランスをとるためには、少し時間が必要です。
つまり、子どもが直感的に好きなものを選ぶのは仕方のないことなのです。
子どもは1人1人個性があり、能動的な存在です。
言うことを聞かない、は当たりまえ。
それは子供が健全な育ちをしている証拠です。
日本が批准している『子どもの権利条約(児童の権利に関する条約』にも、
子供は一人の人格体であり、自由に自分の意見を表明することができる、とうたわれています。
これを知るだけでも「あ、子どもってそんなもんなんだ」と少し気が楽になった感じがしませんか?
親ができる工夫とは?
とはいっても、子どもは大人の導きがあってこそ害や危険を避けることができるし、
まだ自分が知らないことを学んだり、成長していったりするものです。
そして「子どもが何を食べるか」ということは子どもの健康に直結するとても重要なことです。
それは大人がきちんと管理し、判断しなければならないことなのです。
このことと、子どもの自由意思を尊重することは別物。
また、あまりにしつこくねだられるとつい根負けしてしまって子どもに食の主導権が握られてしまうこともよくありがちです。
子どもの命をしっかり管理する賢い親になる、そのために覚えておきたい4つのことをお伝えします。
子どもを安全な食生活に導く4つの考え方
1 子どもに何でも選ばせる必要はない
子どもの自由な意思を尊重することと、何でも子どもの好きなようにやらせることは全く別のこと。
これはしっかりと区別しなくてはいけません。
将来のことをまだ見通すことができない子どもに自分の体に取り入れる食のことを任せきりにしてはいけません。
しっかり親が主導権を握りましょう。
与えたくないものがあるなら、
最初からそれを見せないようにするのがベスト。
しかしスーパーの売り場にいけば何でも手に入る時代、それはなかなか難しいでしょう。
ふさわしくないものを子どもが欲しいとごねたときは、
せめて親のほうで「これは許容範囲」というものを2つを選びましょう。
その2つのうち1つを子どもに選ばせるようにするのです。
2 親自身の気持ちがブレないようにする
子どもにいいものを与える、というのは子どもを愛していて、必要だからしていることです。
少しだけならいいかな?このくらいなら・・・そういう気持ちを持っていると、子どもはすぐに見抜きます。
子どもにいいものを与えるのは当然するべきことです。
必要だからしていること。
そこに親自身の気持ちのブレがあってはいけないのです。
私の友人の事例
筆者の友人の例を紹介します。
友人の母親は子どもの健康、特に食べ物に関してとても気を使っていたそうです。
当時、人工着色料や香料を使った甘い炭酸飲料水が流行っており、
子ども会の集まりの後などそれを友だちみんなが親に買ってもらって飲むというのが習慣になっていました。
しかし友人の母親は1回も買ってくれなかった、という話を聞きました。
友人のほうも少しは飲んでみたいなあという気持ちがあったものの、
母親のきっぱりとした態度に何か理由があるのだろうと特に抵抗することもなく、
母親の行動を不思議に思っているだけだったそうです。
しかし大人になって母親の言わんとしていた意味がわかり、
病気をほとんどすることなく健康に育ち、今も健康なことに感謝しているといいました。
一貫した態度を保つのは時に大変なことです。
しかしここがしっかりしていてこそ親子ともに理想とする食生活をしていけるのだと思います。
3 子どもがかわいそう、という意識を持たない
好きなものを選べないわが子はかわいそう、そんな意識を持っていませんか?
親の意識次第で何も口に出さなくても子どもは「自分はかわいそうな子だ」と考えてしまうようになります。
あなたの意識が子供の意識にもなるのです。
そうなると子どもは「好きなものを買ってもらえないのだから、
その他のことは多少わがままを言ってもいいだろう」と考えるようになります。
しかしそうなってほしくて親が子どもの食べるものを管理しているわけではないですよね。
子どもがそのように考えるようになると、子育てはもっと大変なものになってしまいます。
かわいそう、というのはネガティブな発想です。
つまりその子は自分をネガティブに捕らえてしまうということなのです。
親は「これは必要なことなのだ」と割り切って堂々と子どもに接するほうが子どもは安心して過ごせるのです。
4 おいしさはもちろん、見た目も工夫して
先ほども見てきたように、子どもは直感的に美しいもの、見た目が良いものに魅かれます。
例えば茶色いお砂糖やいくら体にいいからといってもくすんだ色のものや
味気ない食べ物をいつも与え続けているのでは、子どもにもストレスがたまり、飽きが来ることでしょう。
子どもの豊かな感性を刺激し、美しいものに魅かれるという素晴らしい本能にマッチするように、工夫できることはたくさんあります。
◆ バラエティ豊かにする。
例えば、おやつ。いつも同じ雰囲気のお菓子ではなく、今日は焼き菓子、
明日は果物、明後日はゼリーといったようにバラエティを持たせます。
◆ 季節の野菜や果物を使って色鮮やかに。
日本の四季によって私たちは素晴らしい恩恵を受けています。
旬の野菜や果物は季節によってはとても発色がきれいで鮮やか。
甘みや旨みも強く、栄養豊富です。
それを料理やお菓子に使ってみてはいかがでしょうか。
暑い季節ならスイカシャーベット。凍らせたスイカを溶かしながら軽くつぶし、
スイカをくり抜いて作った容器に入れれば赤と緑と黒のコントラストでみた見た目がゴージャスなデザートに。
他の果物や野菜も工夫しだいで見た目も満足なデザートに仕上げれば、子どもたちの心も満足するでしょう。
◆ パッケージに工夫を
市販の食べものを無条件に与えるのは避けたい、と思う親は多いと思います。
しかし子どもが市販のものを欲しがる理由のひとつに「パッケージの美しさ」があります。
てかてか光るビニール袋やプレゼントのようなかわいい箱は子どもの心をひきつけます。
それなら、おうちでも試してみてはどうでしょう?
最近はかわいいラッピング袋や箱などがたくさん売られていますね。
それらを使って「普段使いではない」食べ物を演出するのです。
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最後に
子どもを安全な食生活に導くにはまずは大人のはっきりとした意識が大切です。そして少しの工夫で子どもの食生活は少しずつ変わっていくことでしょう。
ストレスなく、楽しく。
生涯続いていく健康な体と、子ども時代の楽しい食の思い出のために、今日から始めてみましょう。
参考
「乳幼児期の発達の特徴」
http://www.pref.toyama.jp/sections/3009/hp/isurugi-Frame.htm
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