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その原因不明の不調、パンをやめるだけで改善するかも!? 思っている以上に影響が大きい小麦製品に含まれるグルテンによる人体への弊害とは

Naoko Fuke
総合病院看護師後、南米で保健師活動を経験し、健康啓発、予防の大切さを感じる。 特定保健指導や、会社保健師として働き、健康で自分らしく生きることをテーマに、自身も健康に心がけている。

皆さんは、朝食はパン派ですか。それとも、ご飯派ですか。

パン食ブームと言わんばかりに、パン屋さんも増え、私もよく食べていました。

今も、パンマルシェなんて聞いたら、パン好きにはたまらず買いに行ってしまうこともありますが…

最近は、パン食を減らし、玄米食に切り替えつつあります。

パンなどの小麦製品は、思っている以上に人体へ負担をかけていることがあるんです。

1.日本のグルテンへの対応は遅れている?



多くの方が、グルテンフリーという言葉を既にご存知だとは思いますが、
小麦が心身に与える影響は、想像以上のものではありませんか。

しかしながら、日本は、米離れが進み、
パンやパスタなどの小麦製品を摂る機会が増えているのが現状で、何か矛盾さえ感じます。

米の値段も以前に比べて安くなっていて、

私の実家でも米を作って農協に出していてますが、毎年、作る労力や機材費用を考えると、
スーパーで買った方が安いんじゃないかと父も嘆いています。

実際に、日本のグルテンフリーへの意識は諸外国よりも低く、
その情報の普及は遅れていると言われています。

米国では、スーパーやレストランにグルテンフリーコーナーやメニューが設けられていますし、
治療や健康のためとしてグルテンフリー食にしている人も増えており、
日本への旅行者や仕事で赴任して来た人は、食べ物に困るケースが指摘されています。

内山葉子医師は、グルテンのアレルギーと診断されていない人でも、心身に何らかの不調を感じている人は特に、
3週間だけでも、まずパンを控えてみると、体調が一気によくなると伝えています。

早い人では、3日で効果を感じられるとのこと。

それくらい、小麦が身体に与える影響は大きいと内山医師は、経験から伝えているのです。

とは言え、昔から給食にはパンはつきものでしたし、朝食には食パンが定番になってしまっている家庭も多く、
全くのゼロにする事は、少々困難なことも…

また、グルテンによる心身への影響は、すぐに現れず、徐々に影響するため、病院に行っても診断されにくい上、
日本の医療界では、グルテンに関するという医師の意識も低く、
個人の体質や性格の問題とされ、診断・治療に結びつかないケースも多いのです。

そんな中で、グルテンフリーの習慣化になかなか結びつきにくい環境にあると言えるのですが…

実は皆さんが抱えているよくわからない心身の不調から、精神疾患、免疫やホルモンの病気、アレルギーや発達障害まで、
グルテンフリーの食事に変えるだけで改善することがあるんです。

無駄に薬を飲んで治療をしていませんか。
無駄な医療費を支払っていませんか。
一度、グルテンフリーを試してみる価値はあると思います。

パンやパスタが嗜好となっている方や、付き合いから外食で食べる機会がある方にとっては、
グルテンフリーは困難でも、減らすことはできますし、

乳幼児に関しては、グルテンフリーの効果は大きいとされて、
大人が食事の管理をしやすいので、改善されやすいです。

我が子を守れるのは、親である私たちだけ。
正しい知識を持って、食材を選ぶことが、子供の発育、家族の将来に関わってきます。

ぜひ、この機会をグルテンフリーについて考えるきっかけにしてみませんか。

2.なぜ、グルテンがいけないの?



今回、グルテンという言葉をよく使いますが、「グルテン」とはいったい何のことだかご存知でしょうか。

グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦など麦類に含まれるタンパク質のことなんですが、
この成分である「グリアジン」と「グルテニン」というタンパク質に水を加えてこねることでグルテンができます。

グルテニンは、弾力に富むが伸びにくく、グリアジンは弾力は弱いけど伸びやすい性質があり、
これらがパンの「フワフワ、モチモチ感」、うどんのコシを生み出してくれているんです。

フワフワ、モチモチのパンやコシのある麺は、本当に美味しいですよね。

しかし、このタンパク質であるグルテンは、体内で消化されにくく、腸に消化されずに残ってしまいます。

特に最近の小麦粉は品種改良が進み、グルテン含有量は、
以前のものよりも何十倍と言われているんです。ここに問題があります。

小麦製品を主食としていた国でも、これまで以上にグルテンを摂るようになり、
グルテンを消化しきれなくなっている人が増えています。

日本人の主食は米などの穀物が主で、欧米諸国に比べてグルテンの消化機能が十分ではありませんし、
和食はグルテンが比較的少ない食事です。

しかし、近年の日本人は、米離れが進み、パンやパスタなどの小麦製品を主食とする人が増えていますよね。
まだまだ、グルテンの人体への影響は知られておらず、意識の低さを感じます。



さて、それでは消化されずに腸に残ったグルテンはどうなるのでしょうか?

未消化物が体内にたまると、体は異物と判断し、「抗体」を作るのですが、
小麦のグルテンと人のいくつかの臓器や体内物質のタンパク質構成成分(アミノ酸)配列がとてもよく似ていて、
グルテンの抗体ができることで、全身の重要臓器までも、抗体の攻撃対象とされてしまうんです。

正常な細胞までも攻撃されるため、様々な不調や病気の原因になってしまいます。
これが、グルテンの怖いところです。

この、いくつかの臓器や体内物質とは、小脳や、何種類かの神経細胞、肝臓・脳・副腎皮質でできる酵素、
甲状腺、卵巣、膵臓、胃、心臓、骨などの組織がこれに当たります。

聞いたことのある重要な臓器ばかりですよね。

具体的にどのような不調につながるのか、下にまとめてみましょう。

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2-1.脳や神経系が障害されるため、運動失調や精神病の原因に



運動器官を司っているのは、脳ですよね。脳と運動器官をつないでいるのは、神経です。

また、脳は全身のホルモンや神経を調整しています。

グルテンへの抗体によって脳や神経が攻撃され壊されれば、身体だけでなく、心の不調にもつながり、

小脳性運動失調症、ミオパチー、認知症、自律神経失調症、片頭痛、頭痛、ミエロパチー、
乳児に見られる低緊張症、てんかん、脳症、舞踏病、脳幹障害、ギランバレー症候群の原因ともなります。

どの疾患も、ひどくなると生活に支障をきたし、生活援助を受けなければならなくなる場合もあります。

グルテン精神病としては、自閉症、発達障害、うつ病、統合失調症、不安症の原因の報告も。

薬治療に頼るなら、一層グルテンフリーの食事に切り替えた方が、症状改善に効果があるかもしれませんね。

原因不明の運動失調を持つ人の40%にグルテンに対する抗体があると判明もしています。

大きな疾患の原因ばかりでなく、不調を感じていない方でも、日頃のパフォーマンスを向上させるためには、
グルテンフリーの食事は有効と言えるでしょう。

2-2.代謝に欠かせない酵素の働きを阻害し行動異常や免疫機能低下の原因に


グルテンが胃で分解されると「エキソルフィン」という物質に変わるのですが、
この物質が代謝のための酵素を阻害する作用があり、細胞に必要な物質や酵素、神経伝達物質ができなくなります。

結果、発達障害、自閉症、ホルモンバランスの乱れ、
行動異常、免疫機能低下、腸のカビの増殖を防いでくれる酵素(DDPⅣ)の働き阻害の原因となります。

DDPⅣは、グルテンを分解するのに必要な酵素なので、
更にグルテンの分解が進まず体内に残ってしまう悪循環を生み出します。

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2-3.様々な組織の疾患原因にも


未消化のグルテンにより作らる抗体は、様々な臓器組織を攻撃し、
原因のわからない心身の不調や病気の原因となります。

不安や慢性ストレス、不眠症、消化器疾患(下痢、便秘、腹痛など)、
過敏性腸症候群、吐き気、嘔吐、皮膚疾患、婦人科疾患(生理痛、不妊症、月経前症候群など)。

2-4.モルヒネに似た物質を作り中毒性、食欲増進作用から、過食になりやすく肥満の原因にも


「エキソルフィン」は、更に、体内でモルヒネに似た物質を作り多幸感をもたらす作用があるんです。

パンなどを食べると、幸せな気持ちになるという方もいらっしゃるかと思いますが、これはグルテンの作用によるものなんです。

また、小麦には中毒性があり、異常な食欲につながりやすいとも言われていて、
グルテンには、食欲を亢進させ、過食をもたらす作用あります。

2-5.人体に不要な物質を腸から吸収し悪玉菌を増やすことで、腸損傷や炎症の原因に


腸には、体に必要なものだけが取り込まれるよう何重にも関門が張り巡らされています。

しかし、グルテンを摂りすぎると、グリアジンが腸の透過性を上げる「ゾヌリン」の分泌を促し、

自然界で消化できない物質が大量に腸から取り込まれます。

消化できない物が増えると、悪玉菌が増え、腸で炎症を起こしやすくなります。

これが、リーキーガット症候群という状態を引き起こし、
アレルギー疾患、自己免疫疾患、精神病、感染症の原因になると言われています。

反対に、小腸の損傷により栄養が吸収できなくなるセリアック病が引き起こされることも。
栄養が吸収できなくなり、栄養失調状態を招きます。

3.グルテンを減らすだけでも効果がでる理由

さて、小麦による弊害の多さや重大さが、わかっていただけましたでしょうか。

しかし、いきなり全くのグルテンフリー食にするのは、難しいですよね。
少しずつ小麦製品を減らすだけでも効果が期待できるんです。

特にパンにはグルテンや添加物も多いため、その効果は大きいと言われています。

3-1.全くのグルテンフリー食にしなくても効果がある理由



最初にもお伝えしましたが、不調を感じて病院に行っても診断されにくいのは、
症状が徐々に現れるということでしたね。

食品を摂った直後の数分後から現れる通常のアレルギーを即効型アレルギーと言いますが、
即効型アレルギーは、極微量でも、その食品を摂ると症状が引き起こされます。

それに対し、今回のグルテンの弊害は、遅延型アレルギーと言って、
その問題となる食品(ここではグルテン)を長期的に多く摂ることで引き起こされるため、
全くのグルテンフリーでなくても、
グルテンの摂取量を減らすだけでも、症状改善の効果が期待できるんです。

3-2.まず、パンだけでもやめてみるとよい理由



小麦製品の中でも、特にパンは、強力粉といって、中力粉や薄力粉を使う麺類やお菓子、
お好み焼き等よりも、グルテンの含有量が多く含まれています。

パンは、これに、砂糖やバターも含まれており内臓脂肪の原因となりますし、
添加物も多く知らない内に心身へ大きな負担となっているんです。

内臓脂肪が増えると炎症を引き起こしたり、動脈硬化を進めたりするホルモンの分泌が促進され、
細胞や血管にダメージを与えやすくなります。

肌のシミやシワの原因となり、見た目にも老けて見える他、腎臓や神経にもダメージを与えます。

最近では、米粉パンが売られるようになりましたが、米粉なら大丈夫と安心はしてられません。

グルテンは除けますが、米粉は小麦粉と同じく、
アミロペクチンという血糖値を急上昇させるデンプン(糖質)が含まれている上、
砂糖を材料にも使っているため、血糖値を上げやすいのです。

高血糖が続くと、体に有害な糖化物質がつくられ、これもまた、
細胞の酸化や炎症の原因となり、ガンや認知症の原因になります。

食パンを使ったサンドイッチなどは、おにぎりよりも軽く、ヘルシーなようですが、
できれば、おにぎりを選んだ方が消化にいいんですね。
菓子パンなどは、もっての他です。

ですので、まずパン自体を3週間やめてみて、効果を、試してみませんか。



先にも述べましたが、和食は比較的、グルテンを抑えられやすいと言われています。

醤油など、思ってもみない所にグルテンが含まれていることもあるのですが、
食事がパンなどの小麦製品に偏っていると感じている方は、まず、細かいことは気にせず、
パンを控えて、毎日、和食や定食を3週間続けるだけでも、効果があると言えます。

毎日、心身の不調を感じている方、薬でも効果が感じられない方は特に、
ぜひ、今日から始めてみませんか。

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出典 「パンと牛乳は今すぐやめなさい!」内山葉子
「いつものパンがあなたを殺す」 デイビッド・パールスター、クリスティン・ロバーグ
「2週間、小麦をやめてみませんか?」フォーブス弥生

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