あなたの食欲は小麦に支配されていませんか|グルテンフリーで鬱改善や記憶力が上がる理由を鍼灸師が伝えます。
テニスのジョコビッチ選手の書籍により一躍有名になった、
『グルテンフリー』
グルテンとは小麦に含まれる成分ですが、
それをとることで身体に様々な不調をもたらしているとして、
グルテンフリーな食生活が日本でも話題となり実践されている方も多いでしょう。
しかし、あなたは知っていますか?
なぜグルテンフリーが良いのか。
グルテンをとることで私たちの身体の中で何が起こり、
それがどのように身体に影響しているのか。
そこの理解なくして、
なんとなく身体に良さそうだから、話題性があるからという理由で、
グルテンフリーを行うことは賢明ではありません。
なんでもそうですが何かを実戦する時は、
その物についてよく知ることが大切です
本当に身体に良い物を求めるならなおさら
それがどのような理由で良いのか?悪いのか?
身体への影響を理解し、
またそれが自分の身体やライフスタイルに合っている方法なのか、
そこまで考えて、自分の中でしっかりと納得して実戦することが、
本当の意味で身体のためになる行動ではないでしょうか?
なので今日はグルテンが、
私たちの身体のなかで何を起こしているのかを考えていきましょう。
そもそもグルテンとは何か?
まずは『グルテン』とはなんなのか?
その正体を知ることから始めましょう。
グルテンとは小麦に含まれる、
グリアジンとグルテニンという二つのたんぱく質がくっついてできた成分です・
グルテンという名前は、ラテン語で「グネグネしという意味を持つ、
「グルー(Glue)」を語源に作られています。
このグルテン水を含むとゴムのようになるのが特徴で、
これがうどんやパスタのモチモチ感をつくりだしているんですね。
ホットケーキを作ったこと、ありますか??
ホットケーキミックスでホットケーキを作ったあとに、ボウルにへばりついた、あのネバネバのミックス粉…。
あれって洗うのすごい大変じゃないですか?笑
小麦に含まれるグルテンを口にすることで、
まさしくボウルにへばりついたミックス粉状態が
あなたの胃や腸のなかで起こっているわけです!
へばりついたグルテンは消化にもかなりの時間がかかります。
消化に時間がかかるということは、
内臓には多くの負担がかかっているということ。
前回の記事でもご紹介した代謝機能が落ちることにつながるわけです。
参考:
風邪を秒速で治したい|鍼灸師がお伝えする自然の理にかなった身体の機能を最大限に使うお手当て法
グルテンによる内臓疲労が起きている
消化に悪い物を食べれば、栄養の分解吸収にも多くの時間とエネルギーを必要とし、
内臓は疲労し必要な排泄能力も低下します。
排泄能力が低下するということは、
身体の悪い物を外にうまく排泄することができず、
溜まっていってしまうということです。
内臓疲労により常に身体は重だるくすっきりしない状態。
寝ている間に本来行なわれる代謝も十分にできず、
寝ても疲れが取れない、寝起きが悪い…
そんな不調を抱えていませんか?
そんな状態が続けば病気になるのも当然ですよね。
良い物を入れて悪い物を出す。
これは生きる上で重要なサイクルです。
吸収と排泄のバランスが低下
吸収と排泄。この二つが正常に行われることで、
私たちは日々健康を維持することができます。
吸収ができなければ…
食べた物から栄養を作り出せず疲労や代謝の低下を招きます。
代謝ができなければ…
吸収した栄養やエネルギーをうまく使えず肥満につながります。
排泄ができなければ…
体内に入った花粉をうまく外に出すことが出来ず花粉症になります。
このように私たちの身体は
入れる作業と出す作業(その間には使う作業もありますが)
これらがバランス良く行われることが、
健康と言われる状態なのです。
入れて出す
多いと少ない
虚と実
陰と陽
何事もこの2つのバランスが大切なのです。
砂糖よりも高い!急激な血糖値の上昇
パンとごはん、
同じ炭水化物でもお米とは何が違うのでしょうか?
炭水化物とはイコール糖分の事です。
糖は血液に乗って各臓器に運ばれるため、
糖分を摂れば血糖値が上がります。
お米にも小麦にもこの糖分が含まれていますが
小麦に含まれる 『アミノペクチンA』と呼ばれる糖分は、
なんとブドウ糖よりも血糖値を上げる作用が高く、
急激な血糖値の上昇を招きます
血糖値が上がればそれを下げるため体内はインスリンを分泌します。
急激な血糖値の上昇は多くのインスリンを必要とし。
そのインスリンを分泌する膵臓の疲労にもつながるのです。
そのためパンや、うどん、パスタなどといった、
小麦製品を日常的に多く摂取している方は糖尿病のリスクが格段に高まるのです
食べれば食べるほど食べたくなる中毒性
グルテンの中のグリアジンはモルヒネの様な働きをすると言われており、
身体に強い中毒性を植え付けます。
グルテンをとればとるほどそれを欲する身体になってしまうのです
たとえば、
おにぎりは2個も3個も食べたらお腹いっぱいになり、
「もういいや。お腹いっぱい、食べたくない」
となりますが
菓子パンやクッキーって食べても食べても無限に食べられる様な感覚がありませんか??
食べれば食べるほど食べたくなって、お腹がいっぱいなのに食べてしまう…。
もうそれはまさしく
やめられないとまらない〇〇〇〇◯状態!(こちらの商品も小麦製品ですね)
そして食欲にまかせ食べた後に自己嫌悪に陥る…
わたしは以前そんな状態でした。
しかしそれは単に自分の意思が弱いからでも、なんでもなく、
小麦に含まれるグルテンの仕業だったのです!
お腹が空いてないのに食べてしまう
なんとなくコンビニに入りなんとなく菓子パンに手を伸ばす自分がいる…
食べたくてどうしようもない衝動に駆られる…
そのコントロール不能の食欲のすべては、
あなたのせいではなく、
グルテンのせいだったのです!
それを私が知った時は、自分がいかに小麦に支配されていたかを知りました
あなたの食欲も小麦に支配されていませんか?
グルテンフリーを実践することで、
その偽の食欲に悩むこともなくなるかもしれません
グルテンフリーの効果のいろいろ。記憶力も上がる!
グルテンフリーの実践により
糖尿病
下痢・便秘
集中力・記憶力アップ
ADHD
頭痛
喘息
自己免疫疾患
うつ・自律神経症状
皮膚炎・アトピー
花粉症
慢性疲労
などなど、多くの効果があり、これらの効果の理由は先に挙げた、
腸内環境が整うことにより消化吸収機能が向上し、
必要な栄養素がしっかりと吸収代謝され、各種臓器の働きが正常となり、
生命維持に必要な機能がしっかりと働くことで、
身体が本来の機能を取り戻し
健康のサイクルがしっかりと回るためであると言えます。
腸内環境が整い自律神経の働きもバランスがとれることから、
神経系の症状改善にもつながります。
集中力アップや記憶力向上、
また、うつなどの精神疾患にも効果的であると言われています
東洋医学的に見たグルテンフリー
東洋医学の世界では小麦は
『小麦(しょうばく)』と呼ばれ、
漢方薬としても利用される生薬の一種です。
小麦(しょうばく)は 身体の熱を取り除き、
喉の渇きや口内の乾燥を抑え、興奮を鎮める、
という作用があります。
甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)として処方され、
子供の夜泣きやひきつけを治す漢方として有名です。
ただその効果の元となる成分のほとんどは、
小麦のふすま部分に含まれています。
東洋医学的にもマクロビ的にも、
素材をまるごと、なるべく自然のまま食べる
というのが基本です。
精製された白い小麦は身体を冷やす作用も強くなることから、
小麦を食べる場合はなるべく、
精製されていない全粒紛を使用することが好ましいでしょう。
また東洋医学では一定の食物を排除するような考え方はありません。
身体のバランスを見て食べ物から、
足りないものを補ってあげる。
多いものを取り除いてあげる。
‥というように、身体の陰陽のバランスを整える食事、
というのが考え方としてあります。
ただ、あなたの身体に今もたらしている不調がある場合、
それを取り除き、バランスをとるために、
小麦を取り除いてあげるという選択が必要かもしれません。
グルテンフリーにより得られる効果のある症状の多くが、
身体にこもった熱が原因のことが多いことも、
現代人が小麦を過剰にとっていることと関係が深いのかもしれませんね。
まとめ
健康の基本は、『身体の吸収と排泄が正常に行われること』であると、
私は多くの記事で皆様に伝えています。
昔は日本古来の食文化や生活スタイルから、
自然とこのバランスが取れていました。
しかし食べものに困ることのない現代は、
栄養や旬の素材といったものより。
気軽さや利便性、より刺激的な美味しさや見た目を求めるようになりました。
お金を払えば食べたいものはなんでも手に入り、
好きなものだけを食べて生きていくことも可能な世の中です。
そのような社会で私たちは今、
食べるものを選択する力や知識が求めらています。
食べたもので身体が作られていることを深く考えれば、
自ずと食に対する意識も変わるはずです。
今回の記事も伝えたいのは、
身体の本来の機能を取り戻すため、
理にかなった健康のサイクルをしっかりと回す為には、
何を食べ何を食べないのかが重要です。
グルテンフリーもあくまでもその一つの手段として、
取り入れていただければと思います。
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