うつぶせ寝は万病の元!!寝相を治して病気知らずの子育てになる西原式育児。
お子さんはどんな寝相で寝ていますか?
ご自分はどんな寝相で寝ていますか?
寝相について気にも留めたことがないという方が多いと思いますが、うつぶせ寝や横向き寝が病を引き起こすことをご存知でしょうか。
私の子は寝返りがうてるようになった生後5ヶ月頃から、よくうつぶせ寝で寝るようになりました。自分自身も寝相が悪かったので、それほど気にしていなかったのですが、子どものアレルギーについて色々調べていくうちに、うつぶせ寝になってしまうのは早い離乳食でお腹が苦しくてうつぶせ寝になってしまうということがわかりました。
私の子(5歳3歳の姉妹)は母子手帳に習って生後6ヶ月から離乳食を始めましたが、西原式育児に出会って次女が1歳9ヶ月の時に転向しました。
すると、消化能力に合ったものを食べさせることを意識するようになったので子どももあお向けで寝るようになり、さらには長女の食物アレルギーもほとんど出なくなりました。
寝相が病気のサインだと考える人はほとんどいませんが、口腔専門の医師西原克成先生は「うつぶせ寝が習慣になると、将来の病気が約束されてしまう」といいます。
うつぶせ寝や横向き寝が習慣になると、どのような弊害があるでしょうか。
* 顔がつぶれる
* 歯型がゆがむ
* 背骨が曲がる
* 猫背
* 骨盤がゆがむ
* 鼻腔内がうっ血して鼻が詰まり、口呼吸となる
* 横向き寝で眼窩が楕円形につぶれ、ひどい近視になる
* 横向き寝で利き腕が腱鞘炎になる
* アトピー
* 喘息
* リウマチ
* 間質性肺炎
* 糖尿病
* 大腸炎
寝相で歪んだ歯型を治すのに、一般的な矯正では歯を抜くこともあるそうですが歯を抜くといのちの規模が一回り小さくなります。
西原研究所では歯を抜かずに寝相矯正と歯の矯正をしたという症例があります。
たかが寝相と思っていましたが、子どもの寝相を仰向けにすれば様々病気が予防できます。
寝相が引き起こす病の数々
たかが寝相、その人の癖、くらいにしか思っていなかった寝相ですが、うつぶせ寝や横向き寝で意外な病気を引き起こすことをご存知でしょうか。
うつぶせ寝で乳幼児突然死症候群
乳幼児突然死症候群(SIDS)とは、それまで元気だった赤ちゃんが事故や窒息ではなく眠っている間に突然死亡してしまう病気。
平成28年度には109名の赤ちゃんがSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因としては第3位となっています。
乳幼児突然死症候群の原因は色々考えられていますが、西原先生はうつぶせ寝と突然死の関係をこのように考えています。
乳幼児の突然死、これはうつぶせ寝と密接に関係しているのです。ヒトの子は風のない静かな部屋でうつぶせ寝をすると死んでしまうことがしばしばあるのです。これは呼気に含まれる炭酸ガスが、窒素を含む空気より重いため、うつぶせ寝をしている赤ちゃんの鼻の周囲に炭酸ガスがたまってくることから呼吸を続けながら眠ったまま苦しがることもなく「安らかに」窒息して死んでしまうというわけです。
引用「改訂版 病気しらずの子育てー忘れられた育児の原点」西原克成著
寝返りをうてるようになると、親が意図的にあお向け寝にしてもうつぶせ寝になっていることがありますよね。その理由もこのように書いてありました。
緑便とうつぶせ寝は切っても切れない関係にあります。離乳食で緑便になっても、手足が冷たくて緑便になっても、おむつや靴下のゴムがきつくて緑便になっても腹が苦しいので、うつぶせ寝になります。同時に口呼吸となり低体温になります。このうつぶせ寝を正すには、まず緑便となる原因をすべて除いて赤ちゃんのおなかが苦しくならないようにするほかありません。
引用「改訂版 病気しらずの子育てー忘れられた育児の原点」西原克成著
原因不明と思われた乳幼児突然死症候群ですが、西原克成医師はこのような原因と結果と考えています。
* 早すぎる離乳食
* 手足が冷たい
* おむつや靴下のゴム紐がきつい
これらの原因でお腹が苦しくてうつぶせ寝になる
↓
赤ちゃんの鼻の周囲に炭酸ガスがたまってくることから呼吸を続けながら眠ったまま窒息して死んでしまう
うつぶせ寝が口呼吸を引き起こす
赤ちゃんや子どものうつぶせ寝が習慣になると、顔がつぶれ、歯型がゆがみ、背骨も曲がり、猫背、横曲がりになり、骨盤も歪んでしまいます。
さらに、うつぶせで寝ていると鼻腔内がうっ血して鼻がふさがり、必ず口呼吸となります。
画像引用「子どもの腸には毒になる食べ物 食べ方」西原克成著
鼻呼吸は、鼻がエアコンの役割を果たしてばい菌やウイルスの侵入を防ぎます。
画像引用「子どもの腸には毒になる食べ物 食べ方」西原克成著
口呼吸は、鼻呼吸に比べて酸素の取り込み量が少ないため、血中の酸素濃度が低くなり頭がボーッとした鼻づまりになりやすく集中力が低下します。
また、冷たい乾燥した空気がじかに入ってきてのどの扁桃組織にダメージを与えて免疫力が低下して病気にかかりやすくなります。
私自身も長年鼻炎で口呼吸の癖がありましたが、鼻づまりが治って口呼吸できるようになったら頭がクリアになって集中力が上がったことが印象的でした。
関連記事 日本人の85%は「乳糖不耐症」!27年間治らなかった副鼻腔炎が、牛乳を辞めたことによって一瞬で完治した話。
口呼吸でばい菌を身体中が巡るメカニズムが作動する
口で呼吸をするとなぜ病気になるのでしょうか。鼻とのどの奥には、細菌やウイルスなど体にとっての異物を消化吸収し排出する働きがあり、空気中から体内に入ったホコリやダニなどを捉えて清浄化する働きもあります。
口では食べ物の細菌などの異物を消化しますが、浄化・加湿機能のある鼻では撃退できるウイルスや細菌が、口では撃退できません。
口呼吸を続けていると、自動車の排気ガスなどによって汚染された大気中の有害な化学物質や細菌、ウイルスなどが、私たちの体を蝕み始めます。
口呼吸がアトピーをはじめとする様々な免疫病につながっていきます。
口呼吸を続けていると、免疫病だけでなく肌荒れ、顔や体の歪み、いびきやはぎしり、無呼吸症候群、歯と口元の変形、運動能力や学力低下などさまざまな症状を引き起こします。
参考「アトピーが治った!5つの習慣を変えるときれいな肌が戻る」医学博士 ミトコンドリア博士 西原克成著
寝相は病気のあるところを示す
画像引用「図説 東洋医学<基礎編>」
中医学(中国を中心とする東アジアで行われてきた伝統医学)では、その人の寝相(寝ている姿勢)は、病気のあるところを示すと言われています。
人は眠っている時、病気のある臓器をかばうような姿勢を、無意識のうちにとる。
胃をかばうようであれば胃、腸であれば腸に病気があるということになる。
引用「図解 東洋医学<基礎編>」
東洋医学の本にもこのように記載されています。中医学の先生も「赤ちゃんも暑いと大の字で 寒くなるとうつ伏せで内臓を守るようにねますね。」と言っていました。
うちの子の寝相と病気
私の子は現在3歳5歳ですが、思い返してみれば離乳食を始めたあたりからうつぶせで寝ることが多かったです。
2人の子育ては途中まで母子手帳にならって生後6ヶ月から離乳食を始め、1歳半で離乳を完了、断乳しました。
その後長女が4歳、次女が1歳9ヶ月の時に西原式育児に転向しました。
その頃は気にも留めていませんでしたが、寝相についてよく観察していると、食べたものが子どもの消化能力を超えていると、うつぶせで寝ていることに気がつきました。
私の長女は0歳の頃から乳児湿疹や蕁麻疹に悩まされていました。
しかし西原式育児を始めて食べ物の解禁を遅らせたり、温かく育て、冷たいものを避けるようになると、情緒とともに寝相が変わってきました。
今も寝相はとても悪いのですが、冬でも熱がって布団からはみ出たり、うつぶせ寝になったりということが食が変わるのとともに減って来て「正の字」で寝るようになって来ました。
西原式育児で離乳食を遅らせると魔のイヤイヤ期が訪れない、という記事を書きましたが、イヤイヤ期というのは受け取る人によってかなり感じ方が違うということもわかってきて情緒で消化能力を判断するのは難しいですが、寝相は一目瞭然です。
関連記事 新常識!1歳半からの離乳開始で「魔のイヤイヤ期」を経験しなかった!常識を覆す西原式育児のすすめ。
もし、この食べ物はもう消化できるのかな?と悩んだ時はお子さんの寝相をチェックしてみてください。
子どもの寝相が変わる習慣
「うつぶせ寝や横向き寝がよくないのはわかるけど、夜中に子どもの寝相を気にしていたらこちらが眠れない!」というママの声を聞きます。
ですが、習慣を変えれば寝相はよくなっていきます。
西原先生が提唱するのはこちらの12個の習慣。
①体温(37度)以下の食べ物・飲み物を摂らない
②腸にいい食事をする
③口呼吸の場合はおしゃぶりをする
④鼻づまりを解消して、鼻の通りをよくする
⑤「片噛み」の癖を直す
⑥ひと口30回噛む癖をつける
⑦睡眠時間をたっぷりとって「骨休め」をする
⑧仰向けで寝る。横向き寝、うつぶせ寝はNG
⑨ハイハイを十分にさせて「ひとり歩き」を急がせない
⑩体を締め付けない服を着る
⑪体を冷やさない工夫をする
⑫激しいスポーツはやらせないようにする
今回は「腸にいい食事をする」について詳しくまとめてみました。
腸にいい食事をする
西原式育児では乳幼児の食事は2歳半頃まで母乳中心。
2歳半以降も生の魚介類や冷たいものは取らないよう指導されます。
私も一般的な育児をしていて、生後6ヶ月から離乳を開始、1歳半には離乳を完了し回転寿司やアイス、自動販売機のジュースなどいろんなものを飲食させていました。
しかし、西原式育児を知って乳幼児と大人の腸は仕組みがまったく違うということがわかりました。
赤ちゃんの腸は「網の目の粗いザル」のようなものであり、「栄養」も「毒」もなんでも通してしまうようにできています。大人であれば、食べ物が体内に入れば当たり前のように胃酸がでたりたんぱく質分解酵素が出たりして、食べ物を吸収できるかたちにまで自動的に分解してくれます。ところが、生まれて間も無くの新生児では胃酸の分泌もなく、たんぱく質分解酵素もほとんど分泌されていません。月日が経つとともに徐々に増えてはいきますが、消化液や分解酵素が十分に分泌されるようになるのは2歳半くらいだとされています。
こうした腸の機能が未完成な乳幼児期にたんぱく質が入ってくるとどうなるかというと、たんぱく質が分解されないまま「網の目の粗いザル」を通過して、直接体内に入ってしまうという事態になります。
すつと、このたんぱく質が「異物」として認識され、異物を攻撃するシステムが働いて、後々アレルギーや炎症など様々なトラブルを引き起こす原因となっていくことになるわけです。
引用「子どもの腸には毒になる食べ物 食べ方」西原克成著
1歳半すぎたらなんでも食べられると勘違いしてたので、色々食べさせて子どもに苦しい思いをさせていたようです・・・
子どもの腸には毒になる食べ物
それでは具体的に何を食べさせたら良いでしょうか。
赤ちゃんは基本的に「母乳しか受け付けないカラダ」に設定されています。
哺乳類は、腸や免疫システムが整い、歯が生えて食べられるようになるまでの一定期間は、お母さんのおっぱいを飲んで育つようにプログラミングされているのです。
引用「子どもの腸には毒になる食べ物 食べ方」
2歳半までは母乳中心、その後も子どもが欲しがっていたら母乳やミルクを与えます。私の次女(3歳3ヶ月)もまだまだミルクから栄養をとっています。
その後も避けた方が良い食べ物を一覧にしました。
- 小麦製品(グルテン)
- 玄米(有害な発芽抑制たんぱく酵素が入っている)
- 牛乳(カゼインがアレルギーを引き起こす可能性が高い)
- はちみつ、そば、ピーナッツ、ゴマなどのアレルゲン
- エビ、カニなどの生の魚介類
- 氷や冷たい水、アイスクリーム、かき氷、冷たいフルーツなどの冷たいもの
我が家でも徐々にですが、これらのものを避けてご飯は白米を主食に煮魚や野菜の煮付けなどを中心に、おやつはふかしいもやおにぎりを食べさせています。
子どもの消化能力が超えていないか、便通(匂いや硬さ、下痢や便秘ではないか)や寝相、情緒、肌を見ながら食べさせるものを慎重に進めてきたところ、うつぶせ寝で寝ることがほとんどなくなりました。
赤ちゃんや幼児は「小さいヒト」ではない
画像引用「歯はヒトの魂である 歯医者の知らない根本治療」西原克成著
子どもの歯の発達から考えると、1歳半で奥歯が生え、2歳半で第二乳臼歯、6歳臼歯が生えますよね。
その後、21〜24歳頃親知らずが生えてヒトとして完成します。
赤ちゃんが生まれてからヒトとして完成するまでにそれだけの時間を要します。
大人並みに扱ってしまうと不具合が出てくるのは想像に難しくないと思います。
消化能力を超えた食事は子どものお腹に苦しさを抱えてしまい、結果的に歯ならびが悪くなる、近視、口呼吸、猫背などの二次的な病気を引き起こします。
子どもの健やかな未来を願わない親はいないはずです。
1人でも多くの親子が「病気しらずの子育て」になってほしいと切に願っています。
オススメの記事
初めての子育てで突き付けられた「余命宣告」。いかにも安全そうな「ベビー用・天然由来・無添加」表示でも危険?!市販品に含まれる有害な化学合成物質の成分の見つけ方それでもあなたは「牛乳」を選びますか?なぜ学校給食ではいまだに「牛乳強制文化」が続いているのか。
冷え・化学物質の経皮吸収の心配なし!私が実践してわかった「布おむつ育児」のメリット。母親の癒し効果と子どもへの愛情も増す布おむつの使い方
フッ素を塗っても虫歯はできた!定期的にフッ素塗布をしたにも関わらず虫歯になった長女の話。市販歯磨き粉にも危険な化学物質たっぷり。虫歯予防を行う前に私達ができること。
参考書籍
病気知らずの子育て 改訂版子どもの腸には毒になる食べもの 食べ方
アトピーが治った!―5つの生活習慣を変えるときれいな肌が戻る
図説東洋医学 基礎編
この記事が気に入ったら
いいね!しよう