初秋の今こそ必見!マクロビクッキングアドバイザーが教える、初秋の健康に役立つ食材と調理法
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初秋の今こそ必見!
マクロビクッキングアドバイザーが教える、
初秋の健康に役立つ食材と調理法
じりじりと照りつける日差しから一転、ひんやりした空気が心地よい季節になってきましたね。
この記事では、最近注目を集めている「マクロビオティック」の観点から
この季節をどう捉えるのかと、食事を通じた体の調整法などについて
ご紹介しようと思います。
マクロビオティックの「陰陽五行」説から見る、
晩夏〜初秋
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そもそも、陰・陽とは? 五行の5つのエネルギーとは?
マクロビオティックでは「陰陽五行」の考えに従って、さまざまな現象を捉えます。「陰」とは膨張・拡散した状態。
「陽」とは最も締まった・収縮した状態のこと。
五行には「木」、「火」、「土」、「金」、「土」の
五つがあり、それぞれ次のようなエネルギーとして説明出来ます。
木:上昇・拡散のエネルギー
火:非常に拡散した活発なエネルギー
土:徐々に固まっていくエネルギー
金:収縮・凝縮・集まるエネルギー
水:溶けて浮いて漂うエネルギー
晩夏、初秋のエネルギーは【土】
この陰陽五行の世界観は、さらに次のようなものにも当てはめられ、・1日の時間の経過(朝・昼・午後・夕方・夜)
・季節(春・夏・晩夏・秋・冬)
・月の満ち欠け(上弦・満月・欠けていく月・下弦・新月)
他にも、臓器・味・色・食材・調理法なども「陰陽五行」に従って
分類を行うことが可能です。
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季節でいうと晩夏・初秋は土のエネルギー、
安定した、落ちていく、下降のエネルギーに分類されています。
秋になると草木は枯れ始め、落ち葉となって地面に向かっていきますよね。
日も短くなっていき、「なんだか寂しい」といった陰性寄りの気持ちに傾いていきます。
少しずつ、秋から冬へ。
これは、金から水のエネルギーに向けて移り変わっていく「はざま」なのです。
臓器の陰陽五行とは?
マクロビオティックでは、東洋医学の流れを汲んで、物質的な肉体も陰陽五行の観点に基づいて、目に見えないエネルギーで捉え、
エネルギーの流れや気が、人間の臓器を作り出していると考えます。
・内に向かって流れるエネルギーによって作られた臓器(中身が詰まっている):陽性
・外に向かって流れるエネルギーによって作られた臓器(中が空洞):陰性
という具合。例えば、肺は中は空っぽでほとんどが空気ですが、
そこから「肺は陰性の臓器である」という見方をします。
そして臓器は、次のように五行の5種類のエネルギーによっても分類されます。
・肝臓・胆嚢:上昇の木のエネルギーによって作られる
・心臓・小腸:活発な火のエネルギーによって作られる
・膵臓・脾臓・胃:下降の土のエネルギーによって作られる
・肺・大腸:凝集の金のエネルギーによって作られる
・腎臓・膀胱・生殖器:浮遊の水のエネルギーによって作られる
先ほど書いたように、今の季節、晩夏・初秋は土のエネルギーを持っているため、
対応する臓器は膵臓・脾臓・胃になります。
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脾臓・膵臓・胃の不調の診断法
それでは、晩夏から初秋に対応する臓器、膵臓・脾臓・胃は、その不調をどのようにして判断するのでしょうか。
【脾臓に問題がある場合の診断のポイント】
・足の親指(外側)が膨らんでいる
・こめかみが腫れている
・肌が黄色っぽい
・脾臓付近が痛む
・首、脇の下、足の付け根のリンパ腺が腫れる
・元気が出ない、疲れている、感染症にかかりやすい
・耳の外側が赤い
・左目に問題がある
・不平不満、疑う、不安、うらやむ、嫉妬する
【膵臓に問題がある場合の診断のポイント】
・足の親指(外側)が腫れている・眉間の下の鼻の上が赤い
・腹部中央上部が腫れている
・眉間に毛が生えている
・脂ぎった皮膚、乾燥肌、黄色っぽい肌
・目が青白い
・午後2〜4時にお腹がすく、元気がでない、汗をかく、震えが起こる
・気分が突然変わる、集中力がない、キレやすい
・喉が乾く、頻尿、視界がぼやける
【胃に問題がある場合の診断のポイント】
・上唇が膨らんでいる・鼻の上端の下の部分が腫れている、黒ずんでいる
・消化不良、食欲不振、吐き気
・血色が悪い、顔が土気色
これらの症状が見られる場合は、
土のエネルギーを持つ食べ物が
同じく土のエネルギーを持つ
膵臓・脾臓・胃といった臓器を活性化してくれます。
季節の変化に合わせた、健康維持のための
マクロビオティック的調整法
いうまでもなく、私たちは宇宙の中に存在しており、宇宙の力で生かされている、という認識がまずはマクロビオティックの大前提となります。
既にご紹介した「陰陽五行」は宇宙の森羅万象となって現れている陰陽の移り変わりを分類したもので、
“マクロビティック的な調整”にとても役立ちます。
このマクロビオテック的な調整とは、健康な状態を保つために、陰と陽のバランスをとり、
そのどちらにも偏らない「中庸」に近づくこと。
いま現在の体調を基準に、季節に合わせて少し陰性、あるいは陽性に調整を行うのです。
晩夏・初秋という季節は、登山に例えると、ちょうど下り始めの地点。
外に向かっていた活発なエネルギーが落ち着き始め、徐々に内に向かっていく状態です。
エネルギーがどの転換の段階にあるのか、繊細に感じ取ったうえでの調整が大切ですが、
この調整作業には食事がとても役立つのです。
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晩夏、初秋の調整と健康に役立つ食べ物と調理法
では、晩夏から初秋の時期には、具体的にどういった食べ物を、どのような方法で
積極的に取り入れたらよいかといえば、
晩夏から初秋の季節と同じ「土のエネルギー」を持ち、
膵臓・脾臓・胃といった「土のエネルギー」を持つ臓器を活性化してくれる食材を、
「土のエネルギー」に対応した調理法で食べると良いのです。
【土のエネルギーを持つ穀物】
穀物はもともと凝集の金のエネルギーを持ち合わせていますが、成長、収穫の時期、味や大きさなどによっても、それは変わります。
中でも
・あわ・きび・ひえなどの雑穀
・玄米もち・オーツ麦など
は、土のエネルギーに分類されます。
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【土のエネルギーを持つ野菜】
・土の近くにできる野菜・丸い野菜(カボチャ・玉ねぎ・キャベツなど)
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【土のエネルギーを持つ海藻】
・あらめ【土のエネルギーを持つ豆類】
豆類は全体で見ると浮遊や水のエネルギーを持ち合わせていますが成長・色・形でそれが変わります。
・ひよこ豆
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【土のエネルギーを持つ果物】
・小さいメロン、ベリー類、種が大きく木になる果物【土のエネルギーを持つ魚介類】
・タラなどの小さめの海水魚【土のエネルギーに対応する「味」】
・甘味【土のエネルギーに対応する「色」】
・黄・燈【土のエネルギーに対応する「調理法」】
・煮しめ、長めに茹でる、長めに蒸す、長めに炒める・プレスサラダ(浅漬け)にする
さらに選択した食材のもつエネルギーを調和させて、
全体の陰陽のバランスも取ります。
そのため、各調理法に対応するエネルギーへの気配りはとても大切です。
たとえば陰性の食材であっても、調理時間を長くしたり、
オーブンや圧力鍋などを用い、陽性のエネルギーを加えることで、
陰性を陽性寄りにできるのです。
自分の体調や要求に合わせた、食べ物のエネルギー調整を自由に行えます。
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マクロビオティックの食事を柔軟に楽しんで、
健康を実現しよう!
ここまで、晩夏・初秋、土のエネルギーをもつ食材を活用した調整法について述べてきました。
しかし、実は「この季節だからカボチャがいいんだ」というように、
ある特定の食べ物をある一つの特定のエネルギーと結び付けてずっと食べ続ける
といったことはおすすめできません。
それは先ほどお伝えしたように、同じ食材でも、
調理法によっては、陰・陽のエネルギーが変わってしまうからです。
たカボチャを例にとれば、細かく刻むと陰性さが強くなり、
大きめに切れば細かく刻んだものに比べて陽性さが強くなったり。
さっとゆがいたものに比べると、オーブンで焼いたものは陽性寄りになったり。
食材と調理法に丁寧に向き合って、マクロビオティックの食事を適切に楽しみ、
健康の維持に役立ててくださいね。
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