ドイツでは政府も認めたハーブ！？｜カナダ在住者が教える最新オーガニックトレンド「ミルクシスル」とは一体何か。肝臓だけじゃない！普段から大活躍のセイヨウアザミ（ミルクシス)の驚きの効能。

あなたは肝臓を労っていますか？

暴飲・暴食をしなくても、
肝臓は日々晒される化学物質やストレス、有害物質から体を守るため、
栄養の吸収のみならず解毒作業も行い、
毎日毎日休まずに働いてくれています。

しかしながら、沈黙の臓器と言われる肝臓。

異常に気づいた時にはかなり病状が進行していた…なんてことも驚く話ではありません。
その為に、肝臓をいたわる事が重要になります。

そんな時に、思い出してほしいのがミルクシスルです。
ミルクシスルはマリアアザミ（オオアザミ）とも呼ばれ、
肝臓の浄化や肝機能サポートのために最も研究されている植物のひとつです。

2000年以上も前から医療ハーブとして使用されてきた歴史があり、
ドイツでは政府承認機関が肝硬変や慢性肝炎への治療効果があると認定しています。

その知られざる効能を摂り方と一緒にご紹介します。

ミルクシスルの主な活性成分、
シリマリンは驚きの抗酸化力を持つ

ミルクシスルはアメリカでは肝臓障害へ使用される最も一般的なハーブサプリです。
肝臓の修復やアルコールの影響を少なくさせたりする働きがあると見られ、
日本でも二日酔い対策として有名ですが、肝臓のみならずその他の症状に対しても研究報告がなされています。

ミルクシスルに含まれる、シリマリンという主な活性成分(フラボノイドの一種）は
肝臓保護機能を持ち、抗酸化、抗ウイルス、抗炎症などの多くの効果をもたらすと言われています。
シリマリンはフリーラジカルの除去能力がすごく、その抗酸化力はビタミンEの１０倍とも。
ビタミンCと同時摂取する事でより効果が高まると言われています。

肝臓を保護する事で毒素吸収を防止し、また肝臓中の抗酸化酵素を増やす働きもあります。
それにより解毒機能が向上し、老廃物の体外排出も行ってくれます。
また、肝細胞の再構築も行う働きをすると見られています。

こんなにたくさん！
ミルクシスルの様々な期待される効能

ミルクシスル（マリアアザミ）は肝臓に対しての効果が一番有名ですが、
肝臓以外にも様々な効能があるとして研究結果が発表されています。

強迫性障害（OCD）

OCDは処方薬で治療されることが多い一般的な精神神経疾患です。
しかしながら、多くの患者は薬の副作用に耐えることができなかったり、
また薬はしばらくすると効力を失います。

ある研究では、ミルクシスルがOCDの治療に一般的に使用されている
フルオキセチンと同じくらい効果的であることが示され、
代替治療法として提供できるのではないかと言われています。

参考　NCBI

C型肝炎

C型肝炎は血液を介して移るウィルス肝炎の一種です。
A型、B型に比べ症状が軽い事や、沈黙の臓器と言われる肝臓で起こるため、
気づいた時には深刻な状態に陥っていることもあります。

感染すると約70％がキャリアとなり、そのうちの約65-70％は慢性肝炎となると言われています。

※ キャリア・・・病原性のウイルスを体内に保有している人のこと
感染症予防摂ナビ

インターフェロンと抗ウイルス薬が一般的な治療法ですが、
作用時間が30パーセント以下であるために、有効性が高いとは言いづらいものとなっています。
また、肝臓移植は非常に痛みを伴い、費用もかかります。

そんな中で、ニューメキシコ州統合医療センターの研究者らは、3人のC型肝炎患者をアルファリポ酸、
シリマリン（オオアザミ）、およびセレンで治療することに成功したと発表しました。
3人の患者全員が肝臓移植を避け、驚くほど早く回復したと報告しています。

参考　NCBI

癌

複数の科学者が、シリマリンが抗前立腺癌作用を持つことを発見しました。
ミルクシスルとセレンで治療された患者は、前立腺特異抗原（PSA）の減少を示したと言います。
また2010年には、中国の研究者がアザミ、シリビニンに含まれる別のフラボノイドの効果を研究しました。
（シリビニンはシリマリンの主な活性成分）

その研究の中でシリビニンの強力な抗癌作用が前立腺癌細胞の細胞増殖、浸潤、
および転移を抑制することを発見しました。
前立腺癌に加えて、結腸癌、結腸直腸癌、口腔癌、皮膚癌の治療や予防にも役立つかもしれないとも言われています。
さらに癌の転移および癌治療薬からの毒性に対しても効果があるのではと期待されています。
この他にも急性白血病や乳がんなどに対し、がん治療の副作用軽減が見られるとの研究結果も報告されています。

参考　National cancer institute

酒さ

酒さは、炎症性があり尚且つ進行性の皮膚疾患です。
よく赤ら顔と間違われたり、なかなか赤みを消せず悩む方も多い病気です。
完治が困難なため、現状は症状を抑え悪化させない事を目的としており、
治療法というよりは対処法が主です。

そんな中で、自然療法としてミルクシスルとMSM（メチルスルホニルメタン）を使った方法があります。
MSMはほとんどの動植物に含まれている有機イオウ化合物です。
イオウは人の体には欠かせないミネラルで、骨や軟骨、コラーゲンなど皮膚形成組織にも影響し
健康維持に必要な成分です。

MSMは約34％のイオウを含み、吸収率も非常に高いため、優秀なイオウ供給源となり得ます。
それだけでなく、痛みや炎症の緩和効果があるという観点からも
シリマリンおよびＭＳＭを含有するクリームを使用する事で、
皮膚の水分量やくすみなどの改善、ならびに発赤、かゆみ、
およびニキビの減少が見られたという報告にもうなづけます。

参考　Neutrition&Healing

これはミルクシスルの凄さの氷山の一角にすぎません。
これらの他にも以下のような働きがあると見られています。

血糖と血中コレステロールの低下促進
腎毒性の抑制＝腎臓の機能維持
糖尿病性腎症（腎障害）改善
糖尿病患者の神経系、神経伝達の改善
脳障害防止（血管の閉塞によって引き起こされる脳の損傷抑制）
内分泌腺 保護（膵臓を化学物質から保護）
インスリン抑制（高血糖におけるインスリン需要抑制）
抗酸化・抗炎症作用
骨粗鬆症予防・改善
乾癬 改善（ 肝臓から特定の代謝産物を除去するため、治療法として使用）

どうやって摂る？
ミルクシスルの効果的な摂り方と注意点

こんなにたくさんの効能があると言われるミルクシスル。
一番簡単に摂る方法はサプリメントやハーブティーでしょう。

ミルクシスルは難水溶性のため、吸収率は20-50％ということも念頭に置いて、
お好みのものを選びましょう。

その際は原料はオーガニックのミルクシスルのみのもの、
混合品であればシリマリンが70-80％含まれている物を選ぶようにしてください。

シリマリンの一日の摂取推奨量は20-300ｍｇと言われ、
解毒能力向上には150ｍｇが望ましいとされています。

また、一度に摂りすぎない事や、一日の量を３回に分けて摂るなど、
なるべく体内に留めておける方法での摂取がおすすめです。

メディカルハーブとして使用されているミルクシスルですが、
臨床試験では時折、胃腸に不調をきたす人も。
以下の人は摂取の際は注意しましょう。

投薬中・妊娠・授乳中

安全性データが十分でない為、避けておく方が賢明でしょう。

同じ系統の植物にアレルギーがある場合

ブタクサ、キク、マリーゴールド、デイジーなどがおすすめです。

２型糖尿病

ミルクシスルに含まれる化合物は、2型糖尿病患者の血糖値を下げる可能性がありますが、
摂取の際は必ず医師と相談を。

不摂生が続く方におすすめのミルクシス

アルコールを摂らない場合でも、最近揚げ物が多かったな、
外食が続いたな、という時等に摂れば肝臓の解毒の手助けを行ってくれることでしょう。

紫外線を浴びすぎたな、という時でも
活性酸素抑制の働きをしてくれるミルクシスルとビタミンCを摂る事でエイジングケアにも繋がります。

肝臓への影響だけでなく、様々な効能が期待されるミルクシスル。
日々のストレスから肝臓をいたわり、老廃物排出を促すアイテムの一つとしてでも
試してみる価値はあると思いますよ。

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