煩わしい耳鳴りは、ある臓器が原因だった! 東洋医学で耳なりを軽減させるために行いたい対処方法とは?
キーン、と不快な耳鳴り。
誰にでも経験があると思います。
一時的ならともかく、一日中キーンという音が続く
ザーザーとTVの砂嵐のような音
ジージーとセミの鳴き声のような音
寝る前に音が大きくなる人なんかもいて
眠れなくなってしまうなんてことも。
慢性的な耳鳴りの辛さは、経験してみないとわからないもの。
また、薬で対処しようにも、なかなか治りにくいのが耳鳴りだったりもします。
しまいには、「老化現象だから仕方ないよ・・・自分も耳鳴りしているよ」
なんて言う先生もいらっしゃいます。
そんな、辛い耳鳴りは、東洋医学の力で対処していきましょう!
耳鳴りと腎の関係
耳鳴りとは?
耳鳴りとは
「外界からの正常な音の刺激がないのにもかかわらず耳内あるいは頭内に感じられる音感をいう」
という定義があります。
引用:『耳鳴りの病態と治療』https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirin1925/75/12/75_12_2525/_pdf
この、音感は人によって様々です。
キーンという金属音の人もいれば、
TVの砂嵐のようなザーザーという音、
セミのジージーという音のほか、
ガーガーといった音、
コトコト、カサカサする音や、
自分の血液が流れる音が聞こえるという人まで本当に様々です。
また、普段は聞こえないのに、
緊張すると音がする、
寝る前に必ず音がする、
日によって音の強弱が変わる、など。
なんだか、自律神経失調症の症状にも似ていますよね?
その為、メニエール病や突発性難聴などと診断されずに、
原因がはっきりしない場合は、安定剤や睡眠導入剤を出される場合もしばしばあります。
ですが、対症療法はできても、なかなか完治まで至らないことが多いのが現実です。
また、老化すると起こるというのも、間違いではないため、
耳鳴りにならないように、予防していきたいところでもあります。
東洋医学でみる耳と腎
西洋医学では、はっきりとした原因が分からない耳鳴りではありますが、
東洋医学では、腎が関与していると考えます。
腎は、陰陽五行説の五臓の中の一つ「腎」です。
「腎」は、成長と老化を司る臓腑とされており、
関連する身体の器官は、耳、骨、膀胱、髪です。
そう、腎は老化にも関与しているため、耳鳴りが老化現象の一つというのは、間違いではないのです。
病気などではなく、お年を召した方は耳が遠くなりやすいですよね?
そのほかにも、骨は、老化するともろくなって、骨折しやすい、骨粗しょう症になりやすい、
髪は、抜け毛や白髪が年齢とともに増えてきます。
では、具体的にどのくらいの時期から、腎の老化は始まるのでしょうか?
腎のサイクルを知ろう
「腎精」といって「腎」の先天的なエネルギーの減少が、いわゆる老化を意味します。
「腎精」は、生殖器や生命力の成長や老化に関係します。
女性は7の倍数の年齢、男性は8の倍数の年齢で体調が変化します。
その変化に関与している「腎精」は幼少期~青年期に増え、
身体や生殖能力が成熟したころにピークを迎えた後、やがて減少していきます。
減少し始める年齢が女性は42歳ごろ、男性は48歳ごろです。
このあたりから「更年期」といわれる時期にあたります。
その後、閉経を迎える49歳、男性は56歳以降から
緩やかに老化を迎えるのが理想的です。
更年期を境目に、腎精の量が乱れやすくなりますので、
その前にしっかりと腎のエネルギーを補充しておく事が重要になります。
耳鳴りの音と原因の違い
腎が、耳と深く関与していることはお分かりになったかと思います。
ですが、耳鳴りは、腎だけが原因とも言い切れません。
気血水の考え方と共に、耳鳴りの音や他に出ている症状と合わせて原因をとらえ、
対策していくことが重要です。
●キーンという高い音+ストレスがかかると起きやすい=肝のストレスタイプ
●ジーン、ジーンというセミのような音+トイレが近い、むくみやすい=腎精不足タイプ
●ピーという高い音+めまいが起こる=腎の水はけが悪いタイプ
●ザーザーと何かが流れる音+冷えやむくみがある=肝と腎による血流が悪いタイプ
●ドクドクと心臓のような音が聞こえる+シミやあざができやすい=お血による血流が悪いタイプ
腎を強化して耳なりとさようなら!
腎精に良い食べ物
腎精に良い食べ物は、黒い食べ物と、血にいい食べ物、身体を温める食材です。
黒い食べ物は、黒ゴマ、黒米、きのこ、海藻類、黒豆などです。
特に黒豆などの豆類は、水はけにもいいので、むくみや頻尿気味の方は
黒豆茶や小豆茶もおすすめですね!
血になる食べ物で、身体を温める食材としては羊肉が有名です。
他には、血にいい食べ物として、鶏レバーなどの赤いお肉のほか、なつめ、
クコの実、レーズンなどのドライフルーツ、牡蠣などの貝類です。
身体を温める食材としては、しょうが、胡椒、ねぎ、シナモン、山椒、唐辛子などのスパイスです。
スパイスは、発散する効果もあるのでストレスタイプの方にもいいですよ。
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腎にいい生活
腎の消耗を抑えるためにも、身体を温めることは大事になります。
体温を上げるためには、まずは冷やさないようにすることが第一です。
自律神経や体温調節を司る、手首、首、足首は、
レッグウォーマーや靴下、ストールなどで冷やさないようにしましょう。
特に足首は、腎と経絡がつながっている場所です。
足首はなるべく冷やさない、足首回しをして血流を良くしておくことが大事です。
また、腰も腎と経絡でつながっていますので、腹巻は必須ですね。
今は、ホッカイロの季節でもありますので、
腰(腎)を温める場合、尾てい骨の上、もしくはその両隣につけるのがお勧めですね。
腎にいい漢方薬
腎に良いとされる漢方薬の代表として、六味地黄丸、八味地黄丸、牛車腎気丸です。
名前が似ていますが、配合されている生薬が
六味地黄丸(地黄・牡丹皮・茯苓・山茱萸・山薬・沢瀉)
八味地黄丸=六味地黄丸+桂皮・焙附子
牛車腎気丸=八味地黄丸+牛膝・車前子
と、六味地黄丸をベースに生薬が増えていくのです。
ですが、使い方が重要で、六味地黄丸は身体を冷まして、潤すお薬
八味地黄丸は、身体を温めるお薬、牛車腎気丸は、身体を温めながら、水や血の汚れを出していくお薬です。
その為、冷え性の人に六味地黄丸は合わないですし、
八味地黄丸や牛車腎気丸を暑がりの人には出せませんので、
自分の体質をしっかり知ることが重要になります。
また、地黄が胃に触りやすいため、胃弱の方にはお勧めできない処方です。
腎を強くする方法は、漢方薬以外にもありますし、また当帰芍薬散や五苓散といった、
比較的胃に触りにくい漢方薬もあるので、自分の体質・症状をしっかり診てもらうことが重要になりますね。
最後に
耳鳴りは確かに治りにくい症状の一つです。
ですが、老化現象だから、安定剤飲んでるからなどと言い訳せずに
身体の中からしっかりケアして、元気に過ごせる身体を作ってみませんか?
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