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「天然水」のお話と、健康から考えるミネラルウォーターの選び方

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水のお話


こんにちは。

徐々に暖かな風が吹くようになってきましたね。

梅のつぼみもほころび、めじろが蜜を求めて花をついばみ、川沿いでは菜の花が咲いていました。ゆっくりと着実に春の色になってきているなあと感じます。先日も、雪国に住んでいる知り合いが少しずつ雪が解けてきたと話していました。

さて、今回のテーマですが、そんな雪解けの時期ということでもあるので、「水(ミネラルウォーター)」についてお話ししたいと思います。

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水は、生命にとって欠かせないもので、たとえば断食などを行う際も、水分だけはちゃんと飲むようにと指示を受けます。

体重の60%(赤ん坊の場合は80%)を水が占め、体内では、食物の消化吸収、血液やリンパ液の流れ、発汗などの体温調節といった生命の維持において重要な役割を果たしています。

この体の一部でもある水ですが、皆さんは普段の生活でどういった水を飲料水として選んでいるでしょうか。

浄水器を取り付けているご家庭もあれば、市販のミネラルウォーターを購入しているケースもあるかもしれません。

そこで、この「ミネラルウォーター」という点に絞って、ミネラルウォーターとはそもそも一体どういったものかということを中心に、おすすめの水なども含めて紹介したいと思います。


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ミネラルウォーターとは何か


ミネラルウォーターと聞くと、「ミネラルが豊富に含まれている」とか「自然の名水をそのまま採水した水」といった印象を持たれる方も多いかもしれません。

しかし、実際は、ミネラルの含有量が少なかったり自然の水そのままの形でないものも「ミネラルウォーター」として販売することが可能です。

農林水産省の制定したガイドラインによれば、日本のミネラルウォーターは、以下の4種類に分けられます。

まず、特定の水源から採水した地下水に加熱殺菌や濾過といった処理が施されたものをナチュラルウォーター、この中でミネラルが地下で自然に溶け込んだものをナチュラルミネラルウォーターといいます。そして同じ地下水が原水であっても複数の水を混ぜ合わせたり、後からミネラルを添加したりしたものをミネラルウォーターと呼びます。それ以外の水、つまり地下水以外の地表水や水道水などを原水としたものはすべてボトルドウォーターと呼んで区別しています。

出典 早川光「ミネラルウォーター・ガイドブック」

ものすごくややこしいのですが、この基準を見るとわかるように、実際には「ミネラル」の量の基準はありませんし、複数の水を合わせたりミネラルを添加しても「ミネラルウォーター」と呼ぶことができるのです。

このうちで、いちばん「自然」なものというと、ミネラルが自然に溶け込んだ水に、最低限の殺菌処理をほどこした「ナチュラルミネラルウォーター」ということになります。

一般的に販売されている水は、この「ナチュラルミネラルウォーター」の表記がなされていることが多いと思います。



ミネラルウォーターの歴史


日本は、諸外国と比較するとミネラルウォーターの消費量は著しく低くなっています。また、調査結果を見ると、特にヨーロッパの数値が高いことがわかります。

ミネラルウォーター 消費量

Photo minekyo.net


そもそもヨーロッパでは「健康に効果的な水」という考え方が浸透しているので、良質な水を飲むという医療法が、日本よりもずっと一般化、整備化されています。

地層をゆっくりと流れて地中のミネラルをたっぷり含んだ「硬水」と、日本のさっぱりとした「軟水」とでは、水の効能は同じではないかもしれませんが、たとえばフランスでは、ミネラルウォーターの医学的な効能を以下の12の項目に分けて紹介しています。


消化器系疾患

リューマチ

腎臓、泌尿器

口腔舌粘膜

皮膚

心因性疾患

神経系

静脈血栓

心臓、動脈

小児病、発育不全

呼吸器系疾患

婦人病



こうした水の効能を活用して、コントレックスやエビアンなどの有名な水源の近くには、水を保険適用で医療行為として利用した「テルマリズム」という施設があります。

これは、日本の湯治と似ているのですが、違いは、医師が常駐し、自然豊かな環境に滞在しながら浴用や飲料水などに良質な天然水を使って治療するという点にあります。

このように、ヨーロッパでは水を健康法の一環として捉えているので、ミネラルウォーターをお金を払って購入する文化も古くから浸透しやすかったのでしょう。


ただ、日本のミネラルウォーターも消費量は少ないですが、歴史自体は意外に古く、現在残っている記録によれば、明治13年(1880年)の「山城炭酸水」がもっとも古い日本のミネラルウォーターだと言います。

炭酸を含まない水では、昭和4年(1929年)に発売された富士鉱泉水(現「富士ミネラルウォーター」)が最初で、ただミネラルウォーターは、それから平成に入るまでの数十年は高級レストランや水割り用の水など業務用が主流でした。

それが、海外製の無殺菌の水の輸入認可や、度重なる震災の影響、水道水の安全性への懸念などからちょっとずつその消費量が増していったのでした。


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日本と海外のミネラルウォーターの基準の比較


先ほど「海外製の無殺菌の水」が認められるようになったと書いたのですが、これには「ナチュラルミネラルウォーター」の基準が、日本と海外(主に欧州)で違うという問題が関係しています。

途中で触れたように、日本のナチュラルミネラルウォーターは、原則として「殺菌」「除菌」が課せられます。一方で、ヨーロッパの基準では、「殺菌」「除菌」を行ったら、それは「天然」ではありません。

両者とも同じように「ナチュラル」と標榜しているのですが、ヨーロッパの基準と照らし合わせると、決してナチュラル(天然)とは言えないのです。

日本のミネラルウォーターは、全て殺菌が義務づけられていますが、ヨーロッパでは逆に「殺菌しないこと」が義務づけられ、殺菌処理した水はナチュラルミネラルウォーターと呼べません。

なぜなら、殺菌のためとはいえ、加熱すると水の組成は変わり、本来の水が持つミネラルやおいしさの元ともいえる酸素や炭酸ガスがなくなってしまうからです。

出典 エビアン公式ホームページ

それでは、こうして熱処理も含めた殺菌処理を行わずに果たしてヨーロッパの水は安全なのでしょうか。日本人の感覚だと、そうした疑問を抱くのも普通かもしれません。

なぜ、ヨーロッパの水は、日本と違って「殺菌しないこと」が可能なのか。

それは、EUの「ナチュラルミネラルウォーター」の基準を見ると謎が解けます。以下は、分かりやすく要約したヨーロッパの基準です。

1、水源があらゆる汚染から完全に隔離されている地下水であり、また水源の周囲の自然環境がきちんと保護されていること。

2、飲み続けることで健康に好適な特性があることが、化学的、医学的、または臨床学的に証明されていること。

3、人体にとって安全な生菌が正常な範囲内で生きており、源泉から採取された水にはいかなる殺菌処理も、また、ミネラル分の添加や調整といった、あらゆる人為的な加工もしていないこと。

4、地下の水源から一切空気に触れることなくボトリングされていること。

出典 早川光「ミネラルウォーター・ガイドブック」


水は、地層を濾過フィルターにするので、土壌汚染というのはそのまま水質汚染に繋がっていきます。

ヨーロッパでは、日本のように汚染を前提とした「殺菌」「除菌」が制度化されているのではなく、無殺菌、無除菌の水をなるべく自然のまま採水して安全に提供するための「環境保護」が制度化されているのです。

具体的に言うと、たとえばフランスの「ヴィッテル」では、採水地の周辺数千ヘクタールを保護区に指定し、許可を得ずに建物を建設することや地下工事の実地を禁止しています。

また、保護区内の化学肥料や農薬の使用も認めていません。

汚染というのは、主に、この「化学物質」の汚染のことなのですが、日本の場合は、こうした保護基準が一切ないので、農薬や化学肥料の使用、あるいは産業廃棄物処理場やゴルフ場の建設を止めることができません。

そのため、場合によっては化学物質過敏症の患者さんは、生まれ育った故郷の「名水」を飲むことすら叶いません。

日本の水質の保護を行うためには、一人ひとりの環境や健康意識の高まりはもちろんですが、自然栽培や有機栽培農家の増加、また政治でも自然の保護をうたった議員の選出など、様々な角度から働きかけを行っていく必要があるでしょう。



ミネラルウォーターの選び方


ミネラルウォーターの選び方は、用途や目的、重視したいと思っているポイントによって違います。

カルシウムやマグネシウムなどの栄養素を水でとったり、あるいは腸内環境を整えることを考えるのであれば、「硬水」がおすすめです。

東京医科歯科大学名誉教授で腸の専門家でもある藤田紘一郎さんは、硬水に含まれるデトックス効果の高い「サルフェート」という成分に着目し、このサルフェートの成分が多いコントレックスや日本では珍しい硬水の長湯温泉の温泉水を勧めています。

サルフェートは、便通や二日酔いにも効果があると言います。





一方で、やわらかな舌触りの軟水は、料理、特に日本料理には欠かせません。

出汁をとったりお茶をのんだり、ご飯を炊く際も水はたいへん重要なので軟水のミネラルウォーターを使用するだけでもずいぶんと変化が見られるでしょう。


また、化学肥料が主な由来の「硝酸態窒素」汚染(これは多くの場所で検出されて問題となっているのですが)という観点から選ぶと、ある調査ではこの物質が不検出だった水として、海外産ではフランス産のヴィッテルやアメリカ産のクリスタルガイザー、国産では、(決して大手ではありませんが)福島の心水、鹿児島の温泉水99などがあります。

大手メーカー品では、比較的少ないものとしてバナジウム天然水が挙げられるでしょう。


実際のところ、今は汚染されていない水を探すほうが難しく、水道水の塩素の問題もあるため、あまり神経質になりすぎず、お気に入りのミネラルウォーターを選んだり浄水器を活用しながら、日々の食事を気遣ったりデトックスを大切にしていくことが大事になっていくでしょう。


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おいしいミネラルウォーターが手に入ったらぜひ、試してほしいのがお茶とコーヒー。

珈琲は一般的に軟水のほうがおいしく淹れられるといわれています。
お茶も、選ぶ水の質によって味が異なりますので、是非おいしいミネラルウォーターとともに試していただきたいと思います。

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