「オーガニックは高い」は本当? 裕福な生活から一転、月の収入が10万円しかなかった頃の私でも実践できた、「これだけは揃えたいオーガニックアイテム」と厳選オーガニックライフの送り方
1年前の離婚時のコンスタントな月収は10万円!・・・茫然自失からの第一歩
1年前の春、子供2人を連れて離婚した私のコンスタントな月収は約10万円。
前夫は裕福な人で、当時主婦だった私のお小遣いとしては十分な額でした。
しかし、それが生計の主軸となるとなったとき当然焦りました。
養育費や手当を足しても、食費や生活費にかけられるお金は限られていました。
パートをはじめ、公共料金も全て振込書で行うようにし、支払えるとほっとする日々。
全てを失ってしまった。
そう思うと早朝に目が覚めて、言いようのない不安に駆られたものです。
何も考えず全てをオーガニックで生活していた日々から「考えなければいけない」日々へ・・・
結婚していた時は、シャンプー類や洗剤、食材や調味料にいたるまで深く考えることもなくオーガニックのもので揃えていました。
しかし収入が限られてくるとそうもいかなくなりました。
スーパーでなるべく安くと買い物をする日々の中で、今一度立ち止まり、自分の在り方と、これだけは厳選しようという軸、オーガニックではないものの中からでもなるべく良いものを選ぶ目と知識を得られたことはギフトだったと今思える日々を送っています。
私の周りでもなるべく自然なものをという暮らしに興味はあるけれど、お金がなければ無理!という言葉をたくさん聞いてきました。
でも、ちょっとしたコツで少しでもいいものを選ぶということもできます。
身の回りのものはココをチェック。「天然成分」などより目をつけたいところ
シャンプーで最も気を付けたいのは硫酸系の界面活性剤
スーパーに陳列しているシャンプーの中で使うものを選ぶとしたら何を基準にしますか?
オーガニックに興味がある人は「つやつや」とか「しっとり」というところよりも「天然由来成分配合」「ノンシリコン」などというところに注目するかもしれません。
しかし、もっとも注意すべきは硫酸系の界面活性剤です。
ひと昔前に多く含まれていたといわれるラウリル硫酸はその強い刺激性により使われることが減ったといわれていますが、今もラウレス硫酸という界面活性剤が多くのシャンプーに含まれています。
脂を落とす力が強力で、刺激性があり、界面活性剤を使うことで安価にできるのです。
これを毎日使うことで皮膚炎に繋がったり、逆に油脂症のようになったりということがあるといわれています。
スーパーのシャンプーコーナーで安価なものを選ぶにしても、この硫酸系の界面活性剤が入っていないものが少しですがあります。
同じようなものを選ぶにしても「これだけは選ばない」という目線で選択できます。
生理用ナプキンはせめて香料・着色料が使われていないものを選ぶ
生理用ナプキンは、普段は布ナプキンを使い、多い日や仕事の日には、なるべく表面がコットンでノンポリマーのものを宅配で購入していました。
しかし、足りなくなったりしたときは止むを得ずスーパーで購入することもありました。
そんなときはせめて香料や着色料が使われていないものを選ぶようにしました。
経皮毒の有無については賛否両論です。
私はひとりの女性としてその感覚を大切にしたいと思っています。
「心地よさ」を思う時、デリケートな場所にほど香料や着色料があるものを使いたくない。それはスーパーでもこだわることができるケースもあります。
また、最近ではオーガニック使い捨てナプキンも比較的安く売られています。
調味料だけは死守!実は思うほど市販品との値段差はない。
あらゆるものをスーパーで買うようになった時代も、
ここだけは譲らないと決めたものもありました。
・調味料(砂糖・塩・味噌・醤油・油)
・卵
・ウインナー類
です。
実は、醤油など特に原料にこだわりがないものも、国産のものでじっくり時間をかけて作られているものも思うほど値段の差がないものです。
百貨店などで目にするブランド醤油などはとても高いものもありますが、共同購入などで手に入るものは比較的安価です。
近くのスーパーでのある日の価格と、私が購入している醤油の値段を比べてみました。
・スーパーで売られている一般的な醤油 1L 368円
・共同購入 国産大豆・国産小麦・天日塩 天然醸造 900ml 550円
数百円の差なら、他のところで節約するようにして本物を選ぶようにしました。
安い食材を買っても、本物の調味料で味付けするとぐっとうまみも増します。
他にも、豆腐ならば消泡剤が使われていないものを、油は薬品ではなく圧搾でしぼられているものを、せめての選択の基準としました。
IN YOUが推薦する無農薬醤油
“体に悪いもの”からも心の喜びを頂き元気の源とする
全てを失ったと絶望した日々からも、それまで当たり前のように「良いもの」を選んでいたことができなくなったことからも、ひとつひとつ生活の中に私にとってのよろこびを見つけ出し肯定していくことは、今、そこから抜け出した自分には「ありがたい経験だった」と思うことができます。
今では友人である女性に初めて会ったとき、
自己紹介がわりに「離婚したばかりで、もう全て失ってしまい、家もお金も仕事場も全部なくなりました!」と言ったところ「気持ちよさそう」と言われてハッとしたのを覚えています。
それまでの惨めな想いが昇華し、真っ白にリスタートを切ったのだという想いが小さく湧いた瞬間でした。
それからたびたび思い出すのは、ノンアルコールビールで晩酌を愉しんだ祖父の姿
数年前に96歳で亡くなった祖父は、お酒が飲めませんでした。
お酒が飲みたいとも、晩酌がしたいとも言ったのを聞いたことはありません。
そんな祖父が、亡くなる少し前、散歩から帰ってきた手にコンビニの袋を下げていて、ノンアルコールビールとちくわを買ってきたのです。そして嬉しそうに1人晩酌をしました。
きっと、一度自分もビールとおつまみで晩酌をしてみたかったのでしょう。
祖父が、亡くなる前にささやかで大きなよろこびを味わえたことを、何度思い出しても私もうれしくてワクワクと楽しいのです。
缶ビールのアルミニウム、不自然なノンアルコールビール、添加物いっぱいのコンビニのちくわ。
祖父のよろこびと体験を前にするとなんとも意味を成さないと感じてしまいます。
もしあの時、祖父があんなものを食べなかったら、あと1日でも2日でも長生きできたかもしれない・・・なんて思うものでしょうか?
私は添加物の何倍ものよろこびを祖父のエネルギーにして生きたのではないかと思うのです。
お金を失ったり、意に介さずファストフードやコンビニのお弁当などを食べる機会があります。
いわゆる「体に悪いもの」をいただくとき、私は嫌だなと思いながら食べることはありません。
かさの高いハンバーガーはもっと上下から押して一気にかぶりつくんだよ!と教えてもらってやってみたりしたのはとても楽しい思い出です。
オーガニックの度合い、無添加の度合いというものさしだけで測ったときの私の生活の質は低下したといえるでしょう。
しかしその奥の豊かさを基準にしたとき、私の豊かさのレベルは上昇したと感じています。
今は、収入も安定し、少しずつ生活も作られ、シャンプーや生理用ナプキンも使いたいものを使っています。
やはりそれはとても気持ちが良いものです。
しかし、以前使えなかった期間で私は以前より強くなり、知恵がつき、もっと基盤のところによろこびをみつけだせる力を得ました。
もし、あなたが今、お金がないとより良い生活ができない、良いものは選べないと思っていたり、
オーガニックものを選べていないから「悪くなる」という拘りがあれば決してそんなことはないですし、やり方次第で状況は良くなります。
この記事が少しそれをほどくきっかけになればと思います。
IN YOUMarket推薦。できればこれだけでもオーガニックで揃えておくと便利なアイテム厳選紹介
基本の調味料 味噌・醤油・油・塩
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