原因不明の体調不良にずっと悩まされていた私。医師推奨の栄養療法と自然治癒力を高める食事法で大きな効果が現れた体験談
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原因不明の体調不良にずっと悩まされていた私。医師推奨の栄養療法と自然治癒力を高める食事法で大きな効果が現れた体験談
「どんなに寝ても疲れが取れず、朝起きられない」
「ちゃんと食べているのに元気が出ない」
「常に頭がボーッとしている」
「めまいがする」
これらは、ほんの数年前までの私の症状です。
慢性的な不調に悩まされ、とてもつらい日々を過ごしていました。
特にめまいがひどく、脳神経内科やめまい外来などの専門家に通っていましたが、原因不明。
「もう一生この不調と付き合っていかなかればいけないのか…」と諦めていた時に私が出会ったのが「栄養療法(オーソモレキュラー)」でした。
栄養療法の専門家の医師による栄養療法や自然治癒力を高める食事法を実践したところ、なんと症状が劇的に改善されたのです!
原因がわからない不調はとても辛いものです。
そこで今回は、栄養療法と、栄養療法の効果をアップさせる自然治癒力を高める食事法について、お伝えしていきます。
特に食事法に関しては今すぐ実践できるものばかりですので、原因不明の不調に悩まされている方はぜひ読んでください!
不調で病院を渡り歩くもずっと原因不明。困り果てた末に出会った栄養療法
数年前までの私は、コンビニ弁当やジャンクフードを毎日のように食べていました。
しかも、夜勤がある仕事をしていたため、不規則かつ不摂生な生活でした。
そんな中、こんな症状に悩まされるようになりました。
「ちゃんと寝ているのに疲れが取れず、朝起きられない」
「ちゃんと食べているのに元気が出ない。常に疲労感がある」
「常に頭がボーッとしている」
「めまいがする」
まずは内科で診てもらいましたが、原因は不明で自律神経失調症と診断されました。
医師からは「とりあえず漢方薬を1週間分処方するので、様子を見ましょう」と言われました。
処方された漢方薬を1週間飲んでみましたが、まったく改善されませんでした。
その他にも、耳鼻科や脳神経内科など、さまざまな専門医を受診。
めまいがひどくなってきた時はさすがに「マズイ」と思い、わざわざ車でめまい外来がある病院まで通ったこともありました。
そこで脳のMRI検査を受けるも、診断結果は異常なし。
「異常がないので何もできませんが、めまいが辛いようでしたらめまい改善のお薬を出しておきます」
医師からはそう言われましたが、私はあまり薬を飲みたくなかったので「また原因はわからないままか…」と落胆するばかり。
そして、原因がわからぬまま1年が過ぎた頃、私は看護師の友人から「栄養療法(オーソモレキュラー)」を紹介されます。
「最先端の治療だから、もしかしたら不調の原因がわかるかもしれないよ」と言われ、私は半信半疑ではありましたが、紹介されたクリニックを訪ねたのです。
これが私と栄養療法との出会いでした。
足りない栄養を補って自然治癒力を高める。現代医学では見過ごされがちな「栄養」に着目した栄養療法とは?
栄養療法(orthomolecular medicine)は、日本では「栄養療法」「分子栄養学」「分子整合栄養医学」とも称されています。
治療法は次の通りです:
オーソモレキュラー栄養療法(orthomolecular medicine)は、我が国では「栄養療法」「分子栄養学」「分子整合栄養医学」とも称され、栄養素-適切な食事やサプリメント・点滴、糖質コントロール-を用いて、わたしたちの身体を構成する約60兆個の細胞のはたらきを向上させて、様々な病気を治す療法です。
海外では1960年代より、精神疾患領域の治療として応用され始め、今では、その応用範囲はほぼすべての医療分野に及ぶまでになりました。
こんにち我が国においても多くの医師がこれを学び、全国の3,300医療機関(2020年8月現在)において、オーソモレキュラー栄養療法が日常診療に取り入れられ、そして素晴らしい成果が着実に上がっています。
引用元:https://www.orthomolecular.jp/
このように、栄養療法は積極的に栄養を補い、わたしたち人間が持つ「自己治癒力(自然治癒力)」を高めて、病気を治療していきます。
私が出会った医師は薬を完全に否定していたわけではありませんが、薬は人間が自らの力で病気を治すのを手助けするものであり、薬が病気を治すのではない、という考えをお持ちでした
私もなるべく薬には頼りたくないと常に思っていましたので、この考えに深く共感したのです。
栄養療法の3つのアプローチ
栄養療法には、3つのアプローチがあります。
1、栄養コントロール
現代の食事では、脚気や壊血病などの典型的な栄養素の欠乏症に陥ることは多くありません。一方、現代人が悩まされている不定愁訴の原因に、”潜在的な”栄養不足が影響しているというのが、栄養療法(オーソモレキュラー)の考え方です。
その不調の原因を栄養素で補うことで、本来の自然治癒力を高め、病気を根本的に治していきます。
このように、栄養療法では積極的に栄養素を治療に使っていきます。
2、食事コントロール(血糖調整)
本来であれば、なだらかな曲線を描くはずの血糖カーブが、何らかの原因により乱高下を繰り返す(もしくはフラット)ことにより、体調不良を訴える方が増えています。また、うつ病、パニック障害、慢性疲労症候群などの不調は、血糖値の調整機能異常が関係していると考えられています。
そのため、栄養療法では血糖調整に異常が見られた場合、食事(糖質)制限やサプリメントの活用によりコントロールします。
5時間糖負荷の検査により、血糖調整異常がつらい症状に関係しているか診断がなされ、治療方針が決まります。
3、高濃度ビタミンC点滴療法
ガンなどの悪性疾患、精神疾患、皮膚疾患などが対象の治療法です。栄養素の経口投与に加えて、ビタミンCを点滴治療することにより、相乗効果が得られます。
血中のビタミンC濃度が高くなることで、炎症組織の炎症を抑え、免疫システムを刺激することが期待できます。
高濃度ビタミンC点滴療法は、栄養コントロールによる治療をサポートします。
参考:https://www.orthomolecular.jp/method/
なぜ、栄養療法が不調の改善に有効なの?
従来の医学は、不調に対して薬を処方することで、原因を取り除くのではなく、症状を軽くすることを目的としています。
すなわち、この対症療法では病を根本から解決することはできません。
決して西洋医学を否定しているわけではなく、急性期の治療にはもちろん薬が必要です。
一方、栄養療法では根本的な原因を改善することを目的としています。
西洋医学で知り得た体の仕組みや病気の原因をもとに、原因を元から解決しようとします。
使っている原理は同じですが、病気に対するアプローチの仕方が異なります。
栄養療法では、多くの副作用がある化学合成の薬には頼らず、わたしたちが本来持っている自然治癒力を最大限発揮させることで病気の根本治療を目指します。
そのために必要な栄養素を食事調整で取り入れるとともに、自然界に存在する栄養素がベースの「サプリメント」で補っていきます。
これは「生体の自然治癒機能を充分に発揮できる状態に整える」という栄養療法の基本理念に基づいており、すべての治療のアプローチに繋がるものです。
参考:https://www.orthomolecular.jp/flow/
栄養療法は徹底的な検査が重要!私が実際に受けた検査とは?
栄養療法ではまず始めに詳細な血液検査を行います。
検査項目は約60〜70にも及び、通常の健康診断や人間ドックでは計測しない項目まで検査します。
「異常がない」と言われた項目も深く分析することにより、隠れた病気の原因も解明していきます。
私は慢性的な疲労やめまいに悩まされていたので、受診したクリニックではこの詳細な血液検査に加えて、次の4つの検査も受けました。
広範囲大便分析検査
そもそも栄養を最大限吸収するためには、腸内環境が整っている必要があります。腸内環境が整ってこそ、サプリメントで補う栄養素がきちんと働くことができるのです。
また、慢性的な疲労は腸内環境の問題が影響しているともいわれています。
そのため、広範囲大便分析検査を行い、慢性疾患や難治性疾患の一因となる病原性のカンジダ菌、細菌等の増殖の有無や、善玉・悪玉物質の有無などの詳細な腸内環境を調べました。
毛髪ミネラル検査
「必須ミネラル」は、人が活動するためのエネルギーを生成するミトコンドリアや細胞、DNAなど人間にとって重要な働きをする器官の機能促進等に欠かせません。体内で生成できないため、食事やサプリメントから摂る必要があります。
一方、水銀、鉛、アルミニウム、ヒ素、カドミウムなどの「有害ミネラル」は、通常は低いレベルで体内に蓄積されていますが、正常な代謝機能が保たれていれば体外に排出され続けていきます。
しかし、代謝異常などで有害ミネラルが正常に排出されないと、慢性疲労やその他の精神疾患などに影響します。
毛髪ミネラル検査では、体内の必須ミネラルの過不足の傾向および影響を受けている有害ミネラルの傾向や、排出能力を測定します。
IgG遅延型フードアレルギー検査
「即時型アレルギー」はIgE(免疫グロブリンE)抗体により、アレルゲンとなる食べ物を摂取した直後に現れるものです。対して、「遅延型アレルギー」はIgG(免疫グロブリンG)抗体により引き起こされるものですが、アレルゲンの摂取から数時間から数日後に頭痛やうつ、慢性疲労などの症状が現れます。
一見するとアレルギーとは関係のないような症状であるため、その症状がアレルギーに起因しているとはわかりづらいのです。
よって、原因がわからない慢性疾患の場合、遅延型フードアレルギーが関与している可能性があります。
IgG遅延型フードアレルギー検査では、少量の採血により96項目のアレルギー検査行うことで、アレルゲンを特定します。
私も原因不明の慢性的な疲労に悩まされていたため、このIgG遅延型フードアレルギー検査を受けました。
唾液コルチゾール検査
コルチゾールは、腎臓の上にある小さな臓器「副腎」から分泌されるホルモンです。副腎は50種類以上のホルモンを分泌しますが、なかでもコルチゾールはストレスに対処する、生命維持に必要不可欠なホルモン。
通常は午前中にコルチゾール値が高く、午後から夕方にかけて徐々に低くなっていきます。
しかし、副腎が長期間にわたりストレスを受け続けると、副腎が疲弊してしまい、このコルチゾールの分泌バランスが崩れてしまうのです。
これにより、朝起きられない、だるい、慢性疲労などの症状を引き起こします。
まさしく私が悩まされていた症状だったため、唾液コルチゾール検査も受けました。
参考:https://naturalartclinic.com/
詳細な検査でわかった、私の体調不良の意外な原因
血液検査に加え、上記4つの詳細な検査を受けた私。
アメリカの検査機関に送るものがあったため、すべての検査結果が揃うには3週間程度かかりました。
・血液検査の栄養解析
・広範囲大便分析検査
・毛髪ミネラル検査
・IgG遅延型フードアレルギー検査
・唾液コルチゾール検査
この4つの検査を受けたところ、ついに私の不調の原因がついに判明しました!
ビタミンB群などの必要な栄養素が不足している
血液検査の栄養分析により、私は特にビタミンB群が不足していることがわかりました。健康診断の血液検査では特に異常と言われたことはありませんでしたが、栄養療法ではより多くの項目を深く分析するため、判明しました。
悪玉菌が多く、腸内細菌のバランスが整っていない
広範囲大便分析検査の結果、病原性のカンジダや細菌等には感染していませんでした。ただ、健康な人の腸内環境は善玉菌が優勢ですが、私は悪玉菌が若干多いということがわかりました。
コルチゾールの分泌バランスが崩れている
唾液コルチゾール検査により、日中のコルチゾールの分泌バランスが崩れていることが判明。本来であれば午前中に一番コルチゾールの値は高くなるはずですが、私の場合は、日中を通してコルチゾールの値が低い状態でした。
つまり、コルチゾールを生産・分泌する副腎がうまく機能していないことが明らかになりました。
この副腎機能不全がめまいやだるさなどの不調の原因のひとつだったのです。
薬には頼らない!自然治癒力を最大限発揮させる治療法とは?
不調の原因がわかったら、次は治療を始めていきます。
私が受診したクリニックでは、血液検査を始めとした詳細な検査結果をもとに、丁寧なカウンセリングで患者ひとりひとりにあった治療法を提案してくれました。
実際に次のような医療用サプリメントを用いた栄養療法と食事コントロールを行いました。
ビタミンB郡とコエンザイムQ10のサプリメントでエネルギー生成
私のめまいや慢性的な疲労の原因は、エネルギーを生み出すビタミンB群の不足であることがわかりました。
また、エネルギーを生み出すミトコンドリアは細胞内にあり、その内膜にはコエンザイムQ10が多く存在しています。
コエンザイムQ10はエネルギーを生成するだけではなく、体の抗酸化を助けてくれます。
そして、コエンザイムQ10が不足すると細胞内でエネルギー生成が滞るため、エネルギーとして利用できません。
細胞が本来の働きができず、だるさなどの原因になるのです。
このため、私は医師から処方された医療用のビタミンB群とコエンザイムQ10サプリメントを服用し始めました。
栄養素を治療として用いるため、場合によっては一般的に必要とされている100倍以上の量が処方される場合もありますので、最初はその摂取量に驚きました。
ですが、もちろん医師がきちんと適切と判断した量ですので安心して服用することができました。
腸内環境を整えるため、プロバイオティクス(有胞子乳酸菌)のサプリメントを摂る
腸内環境のバランスが悪く、悪玉菌が優勢な状態であることがわかりました。
必要な栄養素を体内に行き渡らせるためには、まずは腸でしっかりと吸収することが大事。
しかし、腸が炎症していたり、腸内菌のバランスが悪いと栄養がうまく吸収されません。
腸内環境を改善するためには善玉菌の数を増やす必要があるため、人に良い影響を与える微生物である、プロバイオティクス(有胞子乳酸菌)も処方されました。
1週間で驚きの変化!体調不良に悩んでいた私が栄養療法で得られたもの
慢性的な疲労やめまいの治療として、前述のとおり、医師から処方された医療用サプリメントを摂取し始めた私。
最初は「本当にサプリメントで症状が改善するのかな?」と半信半疑でした。
ですが、1年も続いた原因不明の不調。
他の病院でもこれといった改善策は見つからなかったため、もうこれしかない!とすがる思いでした。
毎日処方された医療用サプリメントを服用していたところ、なんと1週間でこれまで感じていためまいやダルさが劇的に改善されたのです!
これまで原因がわからず、その場しのぎで処方された漢方薬でも効果がなかったので、本当に嬉しかったことを覚えています。
そして、処方された医療用サプリメントを飲み始めて、1ヶ月。
経過を確認するために、クリニックで再度血液検査を受けました。
・・・結果はなんと良好!
不足していた栄養素の値は、確実に正常値に近づいていました。
体感はありましたが、きちんと数値でも改善されていることがわかりホッとしました。
栄養療法とともに実践した、医師推奨の食事法を3つご紹介
栄養療法は、栄養コントロールだけではなく、食事コントロール(血糖調整)も行うことで根本的な治療を目指します。
白米や白砂糖などの「白い食べ物」は急激に血糖値を上げてしまいます。
血糖値の乱高下やフラットな状態が体調不良に起因しているといわれているため、私もなるべく白米に雑穀を混ぜて食べたり、玄米を食べるなどして血糖値の急激なアップダウンを減らす食生活を心がけていました。
あわせて、医師からは次の3つの食事法を推奨され、実践しました。
栄養療法は医師の診断のもと行うものですが、これからご紹介する食事法は今すぐ試せるものですので、体調不調に悩まされている方はぜひ試してみてくださいね。
グルテンフリー
皆さんご存知のとおり、小麦に含まれる「グルテン」を摂らない食事法。このグルテンというたんぱく質が消化されずに腸に残ると、腸が荒れて炎症を起こします。
腸が炎症を起こすと、副腎はコルチゾールをたくさん分泌し、炎症を止めようとします。
それにより、副腎が疲れてしまい、機能不全に陥り、必要なホルモンが分泌されなくなってしまいます。
この結果、慢性的な疲労やめまいなどの症状が現れます。
よって、グルテンフリーな食事を取り入れることが症状の改善に繋がるのです。
私は遅延型フードアレルギー検査の結果、グルテンアレルギーではなかったため、グルテンを100%除去する必要はありませんでした。
ですが、医師からは「たまにはパンやケーキを食べてもいいけれど、腸内環境を整えるためにも、グルテンを70%減らす生活をしてみましょう」と推奨されました。
そこで、実際に私は次の3つの方法を取り入れ、まずは2週間グルテンフリー生活をしてみました。
【1. 調味料をグルテンフリーのものに変える】
市販されている醤油には、一般的な小麦が含まれていることはご存知でしょうか?
グルテンを100%除去する必要はないと言われても、できれば含まれていない方がよいので、私は小麦が含まれていない醤油に変えました。
味も普通の醤油とあまり変わらず、美味しくいただけました。
また、市販のめんつゆなども小麦やその他の添加物が含まれていますので、小麦や添加物フリーの八方だしに変えるなどの対策をしました。
【2. パンやケーキが食べたくなったら米粉や代用品を選ぶ】
私はもともとごはん派でしたが、グルテンをなるべく摂らないようにと言われると、無性にパンやケーキが食べたくなる日もありました。
どうしても食べたい時は、米粉パンを選んで食べていました。
ただし、米粉パンの中でもモチモチ感を出すために、小麦グルテンを混ぜているお店もあります。
確かに小麦グルテンが入っている米粉パンはモチモチしていて美味しいのですが、せっかくグルテンフリーにするならと原材料名を見て、グルテンが含まれていないものを選んでいました。
また、玄米パンを食べる時もありました。
米粉のようななめらかさはあまり感じられませんが、玄米の香ばしさが感じられます。
こちらも小麦グルテンやなるべく添加物が含まれていないものがオススメ。
パスタが食べたくなった時は、主にとうもろこしから作られたパスタを試していました。
茹で過ぎ注意ですが、小麦のパスタとほとんど変わらない食感が楽しめます。
その他にしらたきを茹でてみたり、海外で話題のゼンパスタ(乾燥しらたき)に挑戦してみたりしました。
手作りのパスタソースをかけて食べてみたら、どちらもヘルシーで美味しかったですよ。
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【3. 外食などでどうしてもグルテンを摂らなければいけない時は、グルテンを消化させる酵素を摂る】
外食する時は付き合いもあり、グルテンフリーメニューを探すのが難しい時もありますよね。
そんな時、私は海外産のGluden Digest(グルテン消化)という酵素カプセルを食前と食後に飲んでいました。
少し反則のようで心苦しいですが、グルテンを消化しやすい酵素を取り入れることで、グルテンが腸に残りづらくなっているのを実感できました。
さらに、グルテンを摂取した後に感じる体のだるさなども感じづらくなったので、どうしても外食でグルテンフリーの実践が難しい時には頼りにしていました。
カゼインフリー
グルテンとともに、腸に炎症を起こしやすいといわれているのが「カゼイン」という乳製品に含まれるたんぱく質です。カゼインも人間の腸では消化しづらいため、未消化物として腸に滞留しやすくなります。
カゼインが長期的に腸に留まる状態が続くことにより、腸内環境が荒れ、炎症が起きてしまいます。
ですから、グルテンフリーとともにカゼインフリーもあわせて実践することが、腸内環境の改善に繋がるのです。
そこで、私は以下の通り、カゼインフリーをまずは2週間実践してみました。
【1. 乳製品をやめ、豆乳などの植物性食品に変える】
まず始めに、乳製品の代表である牛乳を摂るのをやめました。
もともと牛乳は得意ではなかったのでそこまで苦痛ではありませんでしたが、外食時に頼むドリンクに牛乳が使われていることが多いため、可能な限り豆乳やアーモンドミルクに変更していました。
また、ヨーグルトの代わりに豆乳ヨーグルトやアーモンドミルクヨーグルトなどの植物性発酵食品を食べるように。
植物性発酵食品はヨーグルトなどの動物性発酵食品に比べると、菌が生きて腸まで届くと言われていますのでさらに腸内環境の改善に期待ができます。
【2. ドレッシングは市販を避けて手作りする】
意外と見落としがちなのが、ドレッシング。
市販のものはクリーム系だとほぼ間違いなく乳製品は使われています。
さらに添加物も心配なので、ドレッシングは手作りに変えました。
有機オリーブオイル+お酢(米酢やリンゴ酢など)に塩コショウを加えて混ぜるだけで簡単。
有機オリーブオイルを有機ごま油に、お酢をポン酢にすることで中華風のドレッシングにもなります。
このようにドレッシングを手作りして、カゼインフリー生活を楽しんでいました。
【3.オメガ3系などの良質な油を摂る】
油は人の3大栄養素の「脂質」に含まれますが、少し前までは「油=悪者」と考えられていました。
しかし最近では、オメガ3系などの良質な油を摂ることが健康に良いとされています。
なぜなら、脂質はわたしたちが活動するために必要なエネルギー源であり、脳や細胞膜、さらにはホルモンの材料となる重要な栄養素だからです。
ただし、油の主成分には肉やバターなどに多く含まれる「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」の2つにわけられ、積極的に摂りたいのは魚や植物油に多く含まれている「不飽和脂肪酸」です。
不飽和脂肪酸の中でも、オメガ9系、6系、3系とわけられます。
その中でも、亜麻仁油やえごま油などのオメガ3系オイルは血液をサラサラにするなど、「健康に良い油」といわれています。
実際に私は。ビタミンB群欠乏によりエネルギーがうまく生成できない状態だったので、ビタミンB群の複合サプリメントを服用するとともに、毎日スプーン1〜2杯の亜麻仁油を積極的に摂取していました。
実際に食事法を実践し、得られた効果とは?
栄養療法の治療とあわせて、これまで紹介した食事法も実践していました。
医師からは本当に自分にあっているか見極めるため、少なくとも2週間は続けるようにと言われていたので、まずは2週間トライ。
そうすると、なんと私の場合は最初の2週間で効果が現れました!
特にグルテン・カゼインフリーを始めてから最初の2~3日は「パスタを食べたい!」なんて思うこともありましたが、それを過ぎると自然とグルテンやカゼインを欲することがなくなりました。
もともと私はパスタやピザなどを食べると体が重くなりめまいを感じることがあったのですが、グルテンフリーを始めてから2週間ほどすると疲労やめまいなどが感じなくなってきたのです。
グルテン・カゼインフリーを始めて、これまで自分の体にあまり良い影響を与えていなかったことに改めて気づきましたし、自分の腸内環境が荒れていることを思い知ることになりました。
また、亜麻仁油を毎日摂り始めて、同じく2週間ほど経った頃からだるさが減り、エネルギーが満ち溢れてきたように感じました。
エネルギーを生み出す細胞膜の良い栄養素が増えたからだと確信しています。
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その不調の原因、栄養療法で解決できるかも!まずは自然治癒力を高める食事法から取り入れる
急性期の病気の治療には、従来の薬を用いた治療はとても効果的です。
ですが、薬を使った治療はあくまで対症療法であり、病気の根本的な原因は改善されません。
一方、栄養療法(オーソモレキュラー)は詳細な血液検査と栄養分析により判明した必要な栄養素を医療用サプリメントで補充し、わたしたちが本来持っている自然治癒力を高めることで病気の原因の根本治療を目指します。
あわせて、食事コントール(血糖調整)も行います。
「さまざまな治療法を試したけど、ずっと原因不明の不調が続いている」という方は、もしかしたら栄養療法が解決策を見つけだしてくれるかもしれません。
現在、日本では自費診療となっているのが悩ましい点ではありますが、自分の不調の原因がわかり、さらには根本的な治療ができるのであれば意味もなく薬を飲み続けるより価値はあると思います。
なかなか栄養療法に踏み出せないという方は、まずは今回紹介した食事法から試してみてはいかがでしょうか。
読者の皆さんが健やかな日々を送れることを祈っています。
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