数十年後はもう魚が食べられなくなる?今こそ魚と生態系と未来を守る「サステナブルシーフード」を選ぶべき理由
数十年後はもう魚が食べられなくなる?今こそ魚と生態系と未来を守る「サステナブルシーフード」を選ぶべき理由
皆さまは、スーパーの魚介コーナーでエコラベルの付いた商品を見たことがありますか?
近年「サステナブルシーフード」の取り組みが進み、特定のお店では見かけることが増えました。
サステナブルシーフードとは「未来も魚を食べ続けていけるように、乱獲を避け、自然を傷つけない方法で獲られた魚」のことで、特に欧米では大きく普及しています。
その背景には、近年の急速な海洋生物の減少が関係しています。
過去たったの30年間で世界の魚の数は半減しており、このままだと数十年後には魚自体が食べられなくなるかもしれないと言われているのです。
そこで今回は、サステナブルシーフードとは何か、そして国内外の取り組みを知って私たちにできることをご紹介します。
サステナブルシーフードとは「食べる支援」のことで、買い物を通して一人一人が各企業に投票しているということを改めて気付かせてくれます。
「購入すること」は企業の方針・労働者・生産者・原料などのたくさんの要素に対して「支援する」ことに等しいです。
「何を選んで買うか」の基準は、果たして味や価格だけなのでしょうか。
海鮮料理が好きな方や環境問題に興味のある方などが、今後のお買い物を考えるきっかけになれば幸いです。
もうすぐ魚が食べられなくなる?海の資源は深刻なダメージを受けている
「数十年後には魚が食べられなくなるかもしれない」そう聞いても、皆さんはあまり実感がないかもしれません。
それではまず、サステナブルシーフードが普及した背景についてお伝えします。
深刻なダメージを受ける水産資源の現状
世界の水産物需要は年々増大しており、近年1億トン以上の魚類が消費され、2030年には1億5千万トンに達すると予想されています。(※)
養殖でマグロが成長するのは2〜3年、サバは半年ほど、サケは1年前後、天然のサケだと生まれた川に戻るまで3〜5年かかります。
これを考えた時、1年で1億トンの消費ペースで魚の成長が追いつくわけがありません!
実際に需要の増加や違法漁業などによって、適正レベルを超えて漁獲されている・またはすでに資源が枯渇している水産資源は壊滅的で「回復の見込みはない」と言われているのです。(※)
絶滅寸前の日本の魚
日本の水産資源も深刻です。
マサバやスケトウダラ、ホッケ、トラフグなどはすでに枯渇している状態の魚種とされ、日本の水産資源全体の半分以上が危機的状況と言われています。(※)
また、お寿司や刺身で人気のクロマグロや、ニホンウナギは2014年からずっと絶滅危惧種に指定されています。(※)
特に天然のマグロやウナギは、数十年後、本当に食べられなくなる可能性が高いのです。
漁業が直面する危機
なぜこんなにも消費されるのか、水産資源が危機的なのか。
海洋生物の減少には「獲りすぎ」「輸入しすぎ」が大きな要因となっているんです。
【獲りすぎ】
世界の漁業の34.2%が過剰漁業をしている、つまり世界の3割の魚介品が「獲りすぎ」だと言われています。
また、60%は「もうすぐで限界」を迎える獲りすぎ予備軍です。
海の生き物が育ち繁殖するスピードに合わせて適切な量を獲れば、この先も魚を食べ続けられると考えられます。
しかし、適切な量を超えて過剰に獲ると海洋生物は減少していきます。
さらに魚や貝などが減ってしまうと、それをエサにする他の海洋生物も減り、結果的には生態系が崩壊することにつながります。
実際に1970年から2012年の約30年間にかけて、世界の魚の量はほぼ半減しました。
これらの原因は「過剰漁業」「違法漁業」などによる獲りすぎなんです。(※)
【輸入しすぎ】
「なぜこんなに魚が消費されるのか」と思うかもしれませんが、実は私たち日本人が消費の多くを占めている可能性があります。
日本は、魚の消費&輸入大国です。
”主要国1人あたり魚介類の消費量ランキング” で日本は世界第3位で、日本では魚を年間約50kg消費している傾向にあります。
そして大量消費している日本の水産物の約40%は輸入されているのです。
”水産物の輸入国ランキング” でも日本は世界第3位。
日本の水産物自給率は約60%で、漁業者は20年間でなんと約50%減少しています。(※)
いつか日本の漁業そのものが消えていく可能性もないとは言えません。
このまま取りすぎ・輸入しすぎで魚が減少すれば、将来的に魚が食べられなくなる可能性が高くなります。
そこでサステナブルシーフードの取り組みは、今後未来の地球環境と人々の暮らしを守る大切な役割を果たすのです。
魚を食べ続けていくための取り組み「サステナブルシーフード」とは?
サステナブルシーフードとは「水産資源や環境にしっかりと配慮した認定漁業によって獲られたり養殖されたりする魚介類」のこと。
この先もずっと魚を食べ続けていけるように、海の資源を守っていこうという取り組みです。
そしてサステナブルシーフード商品の証は主に「MSC認証」と「ASC認証」の2つがあります。
MSC認証
出典:https://jsl.life/learning/msc/
サステナブルシーフードには大きく分けて「天然」と「養殖」の2つがあり、MSC認証は海で獲られた天然の水産物の方です。
MSC認証された水産物には「海のエコラベル」をつけることができます。
MSCは「Marine Stewardship Council」の略で海洋管理協議会といい、1997年にイギリス・ロンドンで設立された国際非営利団体。
イギリスはサステナブルシーフード発祥の地で、ことの始まりは国民食「フィッシュ&チップスが食べられなくなる」というイギリス国民にとって衝撃的な時期があったことから、MSCが設立され世界に広まっていきました。
目的は「エコラベルと認証制度を通して、持続可能な漁業にむけた取り組み・海洋保全に貢献する」ことです。
MSCの認証基準は以下の3つ。(※)
1:資源の持続可能性
過剰な漁獲を行わず資源を枯渇させないこと。枯渇した資源については回復を論証できる方法で漁業を行うこと。
2:漁業が生態系に与える影響
漁業が依存する生態系の構造、多様性、生産力等を維持できる形で漁業を行うこと。
3:漁業の管理システム
地域や国内、国際的なルールを尊重した管理システムを有すること。また、持続可能な資源利用を行うための制度や体制を有すること。
過剰な漁獲を行わず資源を枯渇させないこと。枯渇した資源については回復を論証できる方法で漁業を行うこと。
2:漁業が生態系に与える影響
漁業が依存する生態系の構造、多様性、生産力等を維持できる形で漁業を行うこと。
3:漁業の管理システム
地域や国内、国際的なルールを尊重した管理システムを有すること。また、持続可能な資源利用を行うための制度や体制を有すること。
つまり、
「獲りすぎず持続可能な漁業」
「生態系に配慮する漁業」
「管理が行き届いた漁業」
であるかなどを、厳格に審査します。
MSCの「海のエコラベル」は、厳しい基準を満たし、水産資源と環境を思いやって漁獲管理をしていると認定された漁業で獲られた水産品だよ、という証。
要は地球に優しい印というわけです。
ASC認証
出典:https://jsl.life/learning/msc/
ASC認証は、2つのサステナブルシーフードのうち「養殖」で育成された水産物です。
認証された水産物には「ASCラベル」をつけることができます。
ASCとは「Aquaculture Stewardship Council」の略で水産養殖管理協議会 といい、2010年にオランダを本部に設立された国際非営利団体です。
養殖水産業は世界の水産物の半分を占めますが、海洋環境の悪化を招いたり、餌となる稚魚の過剰利用があったり、養殖魚が逃げて生態系を崩すなど、環境に悪影響を及ぼすことが懸念されています。(※)
・養殖場建設による自然環境の破壊
・水質や海洋環境の汚染
・薬物の過剰投与
・エサとなる生物(天然資源の魚などを含む)の過剰利用
・養殖された魚が病害虫を自然界に持ち込む
・養殖場から逃げ出した個体が外来生物として生態系に影響を及ぼす
・劣悪な労働環境から社会的な問題を引き起こす
養殖漁業の現状をふまえ、ASCの目的は「環境に大きな負荷をかけず、地域社会にも配慮した養殖業を認証し、責任ある養殖水産物であることをラベルでわかるよう、消費者に届けること」です。
ASCの主な認定基準は以下の7つ。(※)
【ASCの7原則】
1. 法令遵守
2. 自然環境および生物多様性の保全
3. 水資源や水質の保全
4. 天然個体群の保全
5. 責任ある飼料や資源の調達と利用
6. 適切な魚病管理と生産
7. 地域社会に対する責任と適切な労働環境
1. 法令遵守
2. 自然環境および生物多様性の保全
3. 水資源や水質の保全
4. 天然個体群の保全
5. 責任ある飼料や資源の調達と利用
6. 適切な魚病管理と生産
7. 地域社会に対する責任と適切な労働環境
つまり、
「海洋環境を守った漁業」
「安全で行き届いた養殖管理」
「優良な労働環境」
などが実行されているか徹底的に審査し、ASCのラベルでその信頼性が表されます。
MSCもASCも審査はとても厳しく、専門家の現地訪問やデータの確認、近隣住民のインタビューなど多岐にわたり、認証後も毎年審査がなされます。
国際基準の審査を通過しているので、サステナブルシーフードは世界中から信頼される水産物と言えるでしょう。
ラベルの付いた水産物を選ぶことで、過剰な漁獲や廃れた管理がなされていることのない、クリーンな漁業と持続可能な漁業を支援することになります。
まさに「食べる支援」。
厳しいルールの中で頑張ってくれている認定漁業者さんを支えることにつながるのは、買い物も楽しくなりそうですよね。
また、サステナブルシーフードは「トレーサビリティ」も施行されています。
「どこで誰が漁獲し、どのように加工されて商品として運ばれてきたのか」という情報がわかるのは、安心安全な食事が重視される今後に欠かせない要素でしょう。
オーガニックフィッシュとは違う?
もうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、サステナブルシーフードとオーガニックフィッシュは違います。
◆サステナブルシーフード
=「持続可能に魚を食べ続けるために」獲られた水産物(天然・養殖)
◆オーガニックフィッシュ
=「有機飼料や水質環境、微生物の混入など厳しく管理されて育った魚」のこと
=「持続可能に魚を食べ続けるために」獲られた水産物(天然・養殖)
◆オーガニックフィッシュ
=「有機飼料や水質環境、微生物の混入など厳しく管理されて育った魚」のこと
つい数日前、大手回転寿司チェーンは「オーガニックはまち」の養殖を開始し、日本初の国際的基準で認定された「オーガニック水産物」だと発表しました。
今までは「有機水産」の認証規格がなく、各事業者が自ら名乗っている状況だったのが、今回は「株式会社オーガニック認定機構」が国内外の基準を参考に「有機水産養殖及び加工」という新しい認定規格を作り、認定センターが正式に認定したのです。
認証規格3つは以下です。(※)
1、飼料・製造「有機水産飼料の使用」
2、育成環境「定期的な水質の調査、投薬や給餌の記録管理、 緩衝地帯を設け非有機水産物との明確な分離」
3、加工管理「HACCP(ハサップ)システムに基づく管理体制の徹底 」
上記のように、サステナブルシーフードとオーガニックフィッシュは異なるのですが、結局のところ「海洋環境や資源を守る」という視点は同じで、ASCに近いように思えます。
今まで日本には有機水産の国際的に認められた認証基準がなかった中で、今回の出来事はなんとも画期的な第一歩。
認証基準が策定されたことで、今後オーガニックフィッシュの養殖が増えていくのではと考えられ、お寿司屋さんへいく時も「どんな魚を使っているか」が問われることになりそうですよね。
魚を守りたい!サステナブルシーフードの海外と日本の取り組み
海外
サステナブルシーフードは、特にヨーロッパやアメリカなどの欧米で広く浸透しています。
例えばこの分野が日本より10年以上先行していると言われるアメリカの事例です。
北米の小売業界では「100%サステナブルの商品」「〇〇年までに取り扱う水産物の100%をサステナブルなものにします」と宣言する傾向が強く、北米の小売大手25社の約90%はサステナブル宣言を取り入れているようです。
各大手スーパーは2000年くらいからMSC認証や、環境に配慮するプログラムを行っていました。
【米国の各種大手スーパーが取り組む内容の例】(※)
・生鮮、冷凍水産物は2025年までに「MSC・ASCなど国際基準の認定を取得した商品・または取得中の漁業などにより生産されるものに全て切り替える」
・2025年までに「ツナ缶をISSFが定めた基準を満たす漁業で獲られたマグロに切り替える」
・天然魚は全てMSCを取得したもの、または海洋資源的に漁獲しても良い水産物を取り扱う
・養殖魚は抗生物質、成長ホルモン、寄生虫駆除剤、家畜や哺乳類由来の餌などを使用しない
・生鮮、冷凍水産物は2025年までに「MSC・ASCなど国際基準の認定を取得した商品・または取得中の漁業などにより生産されるものに全て切り替える」
・2025年までに「ツナ缶をISSFが定めた基準を満たす漁業で獲られたマグロに切り替える」
・天然魚は全てMSCを取得したもの、または海洋資源的に漁獲しても良い水産物を取り扱う
・養殖魚は抗生物質、成長ホルモン、寄生虫駆除剤、家畜や哺乳類由来の餌などを使用しない
また2018年に米国で1,000人にした意識調査では「日々の生活を環境に優しくエシカルにしてくれるようなブランドを好む」という人が88%だったようです。
「個人の行動が社会を変化させると思うか?」という問いに、51%が大きく変えられる、45%がある程度変えられると答えました。(※)
各企業の取り組みや国民の意識から「サステナブル明記がないとちょっと不信感」という段階まで、米国ではサステナブルシーフードが普及しているのではないでしょうか。
サステナブルシーフードの波はスーパーマーケットだけでなく、飲食業界などにも広まっています。
・サステナブルシーフードを扱う寿司屋
・サステナブルシーフード空港
・大手ハンバーガー企業のフィレオフィッシュ(日本を含めた世界40ヵ国)
・機内食、学食や給食、社食
・ペットフード
中には「サステナブルシーフードが使われているけれど、エコラベルはあえて貼らない」という取り組みもあります。
なぜなら「環境に優しい食事をすることは当然のことだから」だそう。
企業も消費者も、サステナブルシーフードの選択はもはや当たり前なのでしょう。
日本
一方、日本のサステナブルシーフードの取り組みは最近になって活発になってきた印象です。
大手スーパーマーケットなどでサステナブルな商品を目にすることもよくありますよね。
2015年に国連がSDGsの目標を掲げたあたりから、少しずつですがサステナブルシーフードが広まってきています。
「サステナブルシーフード・シンポジウム」というイベントも2015年から毎年開催されているんです。
【認証を取得した企業数の推移&商品数】(※)
(2018年から2020年の2年間の間)
・MSC認証:
164社から283社(+119社)商品数は914品目で2018年時の2倍以上。
・ASC認証:
67社から141社(+74社)商品数は296品目。
(2018年から2020年の2年間の間)
・MSC認証:
164社から283社(+119社)商品数は914品目で2018年時の2倍以上。
・ASC認証:
67社から141社(+74社)商品数は296品目。
また国民の意識も高まってきており、2020年にMSCが発表した調査によると「サステナブルシーフードを選びたい」と答えた人が回答した日本人の3人に1人であったとのこと。
【意識調査の結果】(※)
・30%が「水産物を購入する消費者の33%は海洋環境や水産資源の保護につながる製品に切り替える意思がある」と回答
・25%が「購入する魚種を変える必要がある」と回答
・18〜24歳の世代が他世代に比べ、水産物の購買行動を変えることに積極的
・18〜24歳の世代の3人に1人が「2040年には好きな魚が食べられなくなる懸念がある」と回答し、25歳以上の世代は4人に1人とやや楽観的。
「数十年後、魚が食べられなくなる」という不安は、これから未来を担う若者たちが多く懸念していることが印象的です。
【その他の日本の取り組み】
・各大手スーパーマーケットがMSCやASC認証された商品を扱う
・サステナブルシーフードメインのレストラン
・大西洋マグロ漁業で世界初のMSC認証取得
・社食
・各大手スーパーマーケットがMSCやASC認証された商品を扱う
・サステナブルシーフードメインのレストラン
・大西洋マグロ漁業で世界初のMSC認証取得
・社食
実は日本も海外に負けてはいなくて、例えば大手スーパーマーケットは2006年からMSC認定商品を、2014年からASC認定商品を販売するなど取り組みをしています。
ただMSCの「海のエコラベル」の日本の認知度は19%に対し、世界平均は46%とまだまだ高い認知度とは言えない現状です。
実際に、調べた範囲ではある一定の企業の取り組みが取り上げられていることが多く、まだ民間的には広まっていないのかなという印象を持ちました。
お寿司や刺身、焼き魚、煮物など日本人の食卓に並ぶことが多い魚。
その美しさや文化性から和食は世界遺産にもなりましたよね。
どんどん日本でも一般的なスーパーマーケットや飲食店、コンビニなど幅広い業界にも普及されて欲しいと願うばかりです。
そのためには国際基準にのっとった漁業の存在は必要不可欠で、私たち消費者がサステナブルシーフード商品を購入して支援することが大切。
ではどうやってサステナブルシーフードに貢献できるのでしょうか。
今こそ実践!サステナブルシーフードを楽しみながら魚を守る方法
サステナブルシーフードにどうやって貢献できるか?
答えはとてもシンプルで「サステナブルシーフードの商品を選ぶ」ということです。
上述した「MSCの海のエコラベル」や「ASCラベル」が貼られた商品が目印なので見分け方も簡単。
しかし現状を知りつつもなお「安い方を選びたい」「美味しい方を選びたい」「近所のお店(提携外)で買いたい」という方もいらっしゃるかと思います。
海洋資源や認定制度、国内外の現状だけをお伝えしても、なかなか行動は変わりにくいのが実情かもしれません。
でも「楽しさ」が加われば行動に移しやすいこともあると思い、サステナブルシーフードを楽しむ方法はないか?といくつかアイデアを考えました。
サステナブルシーフードのレシピでおしゃれ&自慢できる料理作り
インターネットで見つけられるサステナブルシーフードのレシピは、おしゃれなものが多いです。有名シェフが提案する貴重なレシピや、珍しいモルディブやベルギーなどのレシピがあります。
有名シェフのレシピや海外の郷土料理というだけで希少性が高いですが、さらに「実はサステナブルシーフード使ってるんだ」と、友人や家族にも自慢できそうじゃないですか?
また、サステナブルシーフードを使ってBBQやホームパーティをしても楽しそうですね。
食べる前はぜひ写真を撮って、SNSにシェアしてみましょう。
「#海のエコラベル」を添えれば、仲間とも情報共有できちゃいます。
「#sustainableseafood」のハッシュタグなら世界中の人と情報シェアができるので、良い発見があるかも!
サステナブルシーフードの料理会に参加する
サステナブルシーフードを使った料理会が開催されることもあるそう。調理方法だけでなく、サステナブルシーフードについても楽しく学べるなんて一石二鳥です。
お子様の学びの場としてもよい機会ではないでしょうか。
サステナブルシーフードの美容や健康効果を知る
魚介類は、ミネラルやビタミンが豊富と言われていますよね。美容・健康効果のヒントを、サステナブルシーフードと関連付けながら学べるウェブメディアがあります。(※)
最近だと、世界で初めてMSC認証を得た大西洋クロマグロは生活習慣病にも効果的という情報が発信されています。
環境も大切だけど、自分の体も大切。
美容や健康効果と一緒に関連付けながら、サステナブルシーフードを楽しみましょう。
サステナブルなアプリで情報収集・シェア・記録をする
サステナブルなアプリとしては、サステナブルなお店や商品を検索できるアプリや、自分のサステナブルな習慣を記録できるアプリなどがあります。「どのお店がサステナブルシーフードを扱っているのか分からない」という時にも役立ちそうです。
サステナブル習慣を記録できるアプリでは、はじめに目標を決め、自分にあったエコ習慣を続けて記録していくことで、ゲーム感覚で普段の生活から効果を出すことができます。
「ラベルを知る」「地域の食材を食べる」「食材のトレーサビリティを知る」などといった項目があるので、そこにサステナブルシーフードを関連付けてジョインしてみましょう。
どのくらいの人が今チャレンジしているのかを見ながら、楽しくサステナブルシーフードの記録ができるのではないでしょうか。
魚が食べられなくなる未来を回避できるのは消費者次第!
サステナブルシーフードについてまとめます。
・海の資源は深刻なダメージを受けていて、数十年後は魚が食べられなくなる可能性がある。
・サステナブルシーフードとは「この先もずっと魚を食べ続けていけるように、海の資源を守っていこう」という取り組みで、主に「MSC認証」と「ASC認証」の2つがある。
・オーガニックフィッシュとは「有機飼料や水質環境、微生物の混入など厳しく管理されて育った魚」のこと
・サステナブルシーフードは欧米に浸透し、日本でも一部のスーパーマーケットやレストランで普及してきているが、認知度や浸透性はまだ低めな傾向。
・サステナブルシーフードは楽しめる。貢献方法はシンプルに「選ぶだけ」。
・サステナブルシーフードとは「この先もずっと魚を食べ続けていけるように、海の資源を守っていこう」という取り組みで、主に「MSC認証」と「ASC認証」の2つがある。
・オーガニックフィッシュとは「有機飼料や水質環境、微生物の混入など厳しく管理されて育った魚」のこと
・サステナブルシーフードは欧米に浸透し、日本でも一部のスーパーマーケットやレストランで普及してきているが、認知度や浸透性はまだ低めな傾向。
・サステナブルシーフードは楽しめる。貢献方法はシンプルに「選ぶだけ」。
まさに「食べる支援」と言えるサステナブルシーフード。
いつも通り買っている魚介類が、実は地球環境のことを考えず無作為に獲られた魚であったり、劣悪環境で育った養殖魚であったりする可能性は大いにあります。
「私たち1人1人は買い物を通して、各企業に投票・同意をしている」というのは大袈裟ではない気がしているのです。
自分自身はもちろん、今の若者や子どもたち、そのまた子孫が安心して魚を食べ続るためにも、今を生きる私たち1人1人が少しずつ行動を変えていきたいですよね。
しかし現状を知ってもなんとなくまだ「実感がわかない」「魚が1種類くらい消えても代替はあるだろう」と思われる方も多いと思います。
実際にスーパーマーケットではマグロがたくさん売られ、丑の日にはウナギがずらりと並ぶので、漁業危機である実感がわかない気持ちがすごくわかります。
なので、上述したようにサステナブルシーフードを自分事に落とし込むコツは「美味しさ」「楽しさ」をミックスすることだと思います。
毎日真剣になってサステナブルシーフードを選ぶ必要もなく「そうだ、昨日はカレーだったから、今日はサステナブルシーフードカレーにしようか」など楽観的に、うまく力を抜いて続けていけばよいのではないでしょうか。
ぜひご紹介した楽しみ方を参考にしながら、楽しく世界の魚たちと私たちの未来を守っていきましょう。
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