現代人の救世万能食材、オーガニック生姜を摂る理由。 効果の望める生姜パウダーの作り方を現役看護師が教えます。
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随分と暖かくなりましたね。
それでも、朝夕はまだまだ寒く、手足もひんやりします。
朝起きて、まず暖房のスイッチを入れるのが日課になってしまっている筆者ですが、
以前から手足が冷たく、布団に入ってもなかなか足が温まらない「冷え」があります。
昨年、母から生姜と黒酢の液をもらい、
それらを炭酸水で割って飲むのが楽しみになっておるのですが、
最近、心なしか、以前より朝の目覚めがスッキリしております。
暖かくなってきたからというのも、あります。
今回は、そんな「冷え」についてと、
私が最もおすすめする最強漢方「生姜」についてお伝えします。
春は東方医学からみると「怒り」の季節、「肝」の不調を起こしやすい季節と言われています。
疲れを夏に持ち越すと、一年中、体がだるいということになりかねません。
「体ポカポカ」代謝を上げて、気持ちも「スッキリ!」して春を迎えるためにも、
生姜を少し日常に取り入れてみませんか。
現代人に深刻な「冷え」とは
皆さんは、ご自身の普段の体温をご存知でしょうか。人間の体は、だいたい36度台が平熱と言われていますよね。
時々、「私、平熱が35度くらいだから、37度出ると、しんどい」という話を聞きますが、
この、体温が低い状態、「冷え」を抱える人が増えている現状があります。
「冷え」がもたらす不調とは
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「冷え」は、様々な体の不調と深く関係しており、「冷え」の改善が、
現代人の病気を治すとも言われています。
日常の「冷え」という概念は、西洋医学では、症状としてあまり取り上げられず、
治療の対象ではありませんが、
東洋医学の分野では、「冷え」やそれからくる不調を「未病」の段階として捉え、治療しています。
「冷え」は、「気」や「血」、「水」の流れを悪くし、
体がうまく働かなくなった状態をもたらすと東洋医学では伝えています。
「気」とは、元気や気力のことで、
「冷え」は生命エネルギーが滞った状態。心身にパワーがない状態です。
「血」は、血液のこと。
全身の血液の流れが悪くなり、栄養やホルモン、酸素がうまく運ばれず、
血液自体も、ドロドロ傾向になります。
「水」とは、水分代謝や免疫をつかさどる体液のことで、
「冷え」により水分や不要なものが体にたまり、免疫力も落ちます。
血液が滞ることによって、代謝が進まず、全身に不要なもの(毒素)が溜まると、
細胞も活性しないので、元気も出ないし、体は冷え、体にだるさを感じるようになります。
「未病」の段階です。
不要なものが血液中に増え、血管に溜まり、溜まり過ぎると病気の原因ともなります。
高血圧、脳血栓、狭心症、心筋梗塞、腎臓病、糖尿病、肥満などの原因と言われています。
また、体の機能を調節しているホルモンの流れが滞り、免疫異常、ガン、風邪などの感染症、
胃炎や膀胱炎などの炎症、うつの原因にも。
日本人に多いガンは、この「冷え」が原因とも言われ、
体温35度が最もガン細胞が増えるとも言われています。
看護師時代に検温していて、筋肉量が多く代謝がいいはずの若い男性でも、
体温35度台ってこともありましたよ。
冷え性の方は、特に「未病」の段階からの「冷え」改善が重要ですね。
私も平熱36.0〜36.3度くらいなので、改善が必要です。
東洋医学の学びがいがありますね。
東洋医学も取り入れた健康法に詳しい石原結實医師によると、
個人差はあると思いますが、体温36度台後半が不調を減らすベストとしています。
そういえば、うちの旦那は、いつもホカホカ。
平熱36度台後半です。
便秘になったこともないし、手足はいつも温かく、運動するのが大好きです。
風邪もほとんどひかないですね。
37度台になると、今度は別の病を疑いますが、これも看護師時代に、
平熱が37度くらいという方に2人くらい出会いました。
体温も個人差はあると思いますが、「冷え」を感じる方や、
普段汗かきで、手足がポカポカしてても、
お腹は冷たい人や太りやすい人は「冷え」が隠れていることもあるようです。
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「冷え」の原因
では、現代人の「冷え」の原因は、どこにあるのでしょうか。それは、まさに、現代の便利になった生活と、飽食によるものと考えられています。
運動不足
便利な生活とは、「自動化」により人間の手間が少なくなったことで、活動量が減ったことを意味します。
自動車、鉄道などの移動手段の発達により、
日常生活の中で長距離を歩く機会が減りましたよね。
洗濯は、全自動洗濯機。乾燥までしてくれて、洗濯板でゴシゴシ、
物干し竿にヨイショなんて動作も減りました。
おかげで、主婦の二の腕はぷるぷるです。
二の腕引き締めの美容法は、現代のためにあるようなものです。
家にいればネットで買いたい物が注目でき手に入るし、
お風呂のお湯もスイッチ一つ。薪集めなんていりません。
食材は、一度買うと、冷蔵庫で保存できるので買い出しに行く手間も少なくなりました。
子供も外遊びが減って、テレビゲームで通信しながら友人と遊ぶ時代です。
飽食による脂肪、糖質の摂りすぎ
ひと昔前、戦後すぐのころは、食事も質素で、穀類が主な栄養源でしたが、最近の私たちの食事はどうでしょうか。
日本食が見直されてはいますが、食の欧米化は止まりません。
24時間のコンビニ、スーパーが増え、すぐに豊富な食材が手に入ります。
外食産業も盛んになり、わざわざ自分で調理しなくとも、
ファストフードやチェーン店で安くお腹いっぱい食べられます。
共働き世帯や一人暮らしの高齢・若者世帯の核家族化が進み、
出来上がったお惣菜を買う世帯も増え、高カロリーで、脂肪の多い食事となっています。
女性はカフェで洋菓子など甘いものを食べる方も多いですよね。
日本人の食事は食物繊維の多い野菜や穀物から、
脂質、糖質の多い食事に傾いていっています。
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現代社会がもたらした、生活や食事の変化は、
上で挙げたような「気」や「血」、「水」の巡りを悪くし、「瘀血」をもたらし、血液を汚します。
運動不足や栄養過多により血液が汚れ、「気」「血」「水」の流れが悪くなる
➡︎血液に脂肪や糖質が滞る
➡︎血管や肝臓に脂肪が溜まったり、糖質により血管が傷つけられる
➡︎肝臓の働きが落ちる・循環が悪くなる
➡︎代謝が落ちる
➡︎「気」「血」の流れが悪くなる
の、悪循環となるのです。
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「冷え」対策するためには
ですので、「冷え」対策。すなわち、体温を上げるためには、運動不足を解消するため筋力・体力をつけたり、
脂質や糖質の摂りすぎを控えた食事を摂ること大切です。
また、旬の食材を使うことで、その季節に合った食事を摂ることができます。
秋冬場は、大根やゴボウ、芋類の体を温める食材、
夏場はトマトやキュウリ、ピーマン、スイカなどの体を冷やすとされる食材が多く穫れます。
現代社会は、夏場でも冷房をきかせ、体が冷えていることが多いため、
夏場の食材も、加熱調理したり、
塩味をきかせて体を冷やす作用を和らげる工夫も必要とされてはきていますが、
その地域で穫れる、その季節にある自然なものを食べるというのが、
やはり体にとっても負担をかけにくい理にかなった食事ということなのでしょう。
それから考えると、洋食やパン食が増えている筆者の食事も、
随分と改善の余地がありそうです。
何かをプラスして、体にいいとされるものを摂ることも大事ですが、
不要なものを排除する考えも、東洋医学では大切のようです。
旦那の代謝がいいのも、甘いものをあまり食べなかったり、
よく噛んでゆっくり食べる習慣にあるのかもしれません。
とはいっても、変わりゆく社会の中で、生活や食習慣をすぐに変えるのは難しかったりもします。
そこで今回は、私が最もオススメする最強食材、生姜についてピックアップしたいと思います。
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万病の薬、オーガニック生姜パワー
上で記した石原医師によれば、生姜は、日本最古の医学書「医心方」にも、風邪薬として重要と記載されているほど、昔から「冷え」改善に用いられているとのことです。
中国の2000年前の漢方医学の原点「傷寒論」には、
・生姜は体を温め、すべての臓器の働きを活発化させる
・生姜は体内の余分な体液(水毒)を取り除き、駆風(ガスを排出)、消化を助け、
心窩部の膨満を防ぐのに役立つ
・漢方薬のうち、7割に生姜が用いられているなどと伝え、
かなり昔から人々の不調や冷えを改善する「薬」として摂られていた
とされています。
このことから、生姜は重要な食材ということがわかります。
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私がオーガニック生姜を摂る理由
体を活性化させる「フィトケミカル」とは
「フィトケミカル」とは、野菜の辛味成分や苦味成分、香り、アクなどに含まれているもので、900種類以上におよびます。
フィトケミカルの成分は、細胞を傷つけるとも言われる活性酸素を除去するなど、
強い抗酸化作用があり、
その抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンEと同等と言われています。
「フィトケミカル」の代表的なものに、ニンジンやトマト、カボチャに含まれる「カロテン」や
ネギやニンニクの香り成分である「イオウ化合物」などがありますが、
生姜にも、「ジンゲロール」「ショウガオール」のフィトケミカル成分が含まれています。
「フォトケミカル」の多くは、水に溶けやすく、体内に入ると吸収が速いので、
30分で効果が得られるとも言われています。
即効性がある分、効果は長持ちせず、それゆえに継続して摂ることが勧められています。
ですから、様々なレシピを参考にしたり、
後でも取り挙げる粉末や紅茶などの日常に簡単に取り入れやすい方法で、
毎日続けることが大切なのですね。
土に根ざして生き、天候のへ変化や外敵にも対応しなければならない植物は、
強い生命力、解毒作用、抗酸化作用、外敵が近づかないよう進化し、
これらの植物の解毒作用は、人間の細胞、内臓の働きも活性化し、
漢方として用いられるようになったのです。
植物は、すごいです!
まさに、自然の力。漢方はこの自然界の力を使った薬なのです。
しかも生姜の成分は、現在、用いられている漢方薬の7割に含まれており、
「万病の薬」ともされてきたものです。
この「ジンゲロール」「ショウガオール」の力は、
2000年以上も前から人々を不調から救ってきた、
植物の生命エネルギーを生かした治療法の一つなのですね。
また、生姜に含まれる成分の中には、タンパク質分解作用、殺菌作用を持つものもあり、
生姜は、
「気」「血」水」を整え
➡︎流れをスムーズにし、体を温め、「冷え」改善
➡︎免疫力を上げ、余分な水分排出
➡︎解毒を促し、体内を清浄に保つ
➡︎消化・吸収を助け、胃腸を丈夫にする
➡︎けいれん、腹痛、ガスによる腹満を治す
という様々な好循環のサイクルを作ってくれます。
「冷え」改善、血行促進作用は、全身の不調を改善させ、
免疫向上、消化吸収の促進、毒素排出、消炎鎮痛作用があります。
厚生労働省の「統合医療」情報サイトでも、生姜について、
アジアの医療で、胃痛、吐気、下痢の治療に用いられてきたこと、
エビデンスがないものもありますが、民間療法または伝統療法で術後の吐気、乗り物酔い、
化学療法や妊娠による吐気、関節リウマチ、変形性関節症および関節痛や筋肉痛に
使われていることを記載しています。
「冷え」改善効果からも、「冷え」からくる不調や病気を予防できると言え、
生姜成分は、高血圧、脳血栓、狭心症、心筋梗塞、腎臓病、糖尿病、肥満の予防、免疫異常、
ガン、風邪などの感染症、胃炎や膀胱炎などの炎症、うつの予防につながるってことです。
オーガニック「生姜」の摂り方と加熱による変化
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オーガニック生姜、私はこう摂る
生姜研究の第一人者と言われるスリワスタワ博士は、1日の摂取量は、パウダーの場合、1gが目安。
脳梗塞や心筋梗塞の予防には、1日2g摂取が好ましいとのこと。
生姜による副作用の報告はなく、
米国の食品医薬品局も安全性のあるものとして分類しています。
多めに摂取しても調子がいいのであれば、パウダー3〜7g程度はかまわない。
自分の体と相談しながら自分にとってちょうどいい量を決めることが大切だとされています。
特に、摂取すればいい時間帯はく、消化促進、食欲増進が目的なら、
食前に摂る方がよいとされますが、それ以外に摂っても効果がなくなるわけではないので、
自分の体と相談してベストなタイミングを探すといいとのこと。
また、注意したいのが、安全性が高い食材ではあるものの、
稀に体に合わない人や、不調を招く場合もあるということ。
ショウガを摂ってはいけないケース
39度以上の発熱がある
摂ると舌や顔面が異常に紅潮する
1分間90以上の頻脈がある
極度の皮膚乾燥がある
明らかな脱水症状(乏尿、唇や肌の乾燥)がある
引用:『石原結實式生姜で体温を上げて健康になる!』石原結實 より
以上のようなときに摂取すると悪化を招く恐れあり、生姜を摂ったり、
皮膚に触れる民間療法も避けた方がいいとしています。
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オーガニック生姜は加熱すると効果アップ?
生の生姜の薬効成分は、ほとんどが「ジンゲロール」で、100℃以下で加熱すると成分が変わって、「ショウガオール」が10倍になると言われています。
石原新菜医師は、2000年前から伝わる漢方の「乾生(かんきよう)」と呼ばれる素材、
すなわち「蒸し生姜」が「生の生姜では効き目の足りないとき」に使う、
切り札のような存在と伝えています。
「ショウガオール」は、「ジンゲロール」よりも強く、生の生姜よりも「冷え」や不調を改善、
予防にも効果的とのこと。
簡単!「オーガニック生姜パウダー」の作り方
材料:有機ひね生姜100g行程: ①生姜を洗い、皮の汚れている所をピューラーや包丁で取り除く。
ポイント:皮のすぐ下に薬効成分がたくさんあるため、なるべく皮はそのままで。
②生姜を1ミリくらいの厚さにスライスする。厚いと、乾燥に時間がかかります。
ポイント:生姜のシマ模様に平行に包丁を入れる。
③クッキングシートに、生姜を重ならないよう並べ、80℃のオーブンで1時間。
ポイント:オーブンや生姜の量によって、乾燥具合が変わるため、
45分経ったら時々チェックする。
④干からびた感じになれば、完成!冷めたら、取り出す。
ポイント:100℃前後ならいいけれど、それ以上になってくると、
効能が少なくなるので注意。1時間以上しても、なかなか乾燥しない時は、
晴れた日に天日干しします。
そのままでも、色々な料理に使えるが、摂りやすくするため、
フードプロセッサーや、すり鉢で粉砕する。
ない場合は、キッチン用ハサミで細かく刻む。硬いので、包丁は危険。
密閉容器に入れておけば、3ヶ月程度は、もつ。
出典:『蒸しショウガ健康法』石原新菜
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「オーガニック生姜パウダー」を使ったレシピ
有機生姜紅茶 1杯分
材料: 有機生姜パウダー 小さじ半分有機黒砂糖 適量お好みで
有機紅茶の葉
行程:行程にして記載するまででもないのですが、
紅茶の葉にお湯を注ぎ、色が出たら、カップに紅茶を入れる。
生姜パウダーと黒砂糖を加え、スプーンでかき混ぜれば、完成!
オーガニック生姜トースト 1人分
材料: 有機生姜パウダー 小さじ半分有機食パン 2枚
有機バター 適量お好みで
有機メープルシロップ 適量お好みで
行程: 食パンにバターとメープルシロップを塗り、
生姜パウダーをふりかけトーストすると、完成!
この他、コンソメスープや、鍋、チャーハン、焼きそばにふりかけても、美味しくいただけます。
生姜パウダーを持ち歩いて、外食先でもササッと紅茶やスープに入れたり、
料理にふりかけたり、日々の日常に取り入れてみましょう。
ぜひ、お試しあれ。
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出典;『石原結實式生姜で体温を上げて健康になる』石原結實
『蒸しショウガ健康法』石原新菜
『高血圧、冷え、脂肪太りを解消 酢しょうがでやせる元気になる』庄司いずみ
「 http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c04/24.html」厚生労働省「統合医療」情報発信サイト
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