冷えは、お肌の知られざる大敵!東洋医学に学ぶ、暮らしの中の温活術
寒い日が続いていますね。
いくら服を着込んで防寒対策をしても限界があるのが現実・・・。
そんな時は体を外側からだけでなく内側からも温めてあげることがとても大切になってきます。
また、身体の冷えはつらいだけでなく、実はお肌にとっても大敵です!
そこで今回は、東洋医学の視点から見た、意外と知られていない冷えとお肌の関係と改善方法についてご紹介していきます。
冷えの種類とその原因
・体全体が冷えてしまっている
・体は温かいのに手足だけがかじかむほど冷えてしまっている
・体は火照っているのに手は冷たいなどの体温のバランスが取れていない
など、幾つかの種類があります。また、手足の先が冷えてしまう「末端冷え性」でお悩みの方も多いのではないでしょうか?
ではなぜ体が冷えるのか。
その原因はいくつかあります。
まず、冷たいものを好んで飲食する方は体が冷えている、また冷えやすい状態になります。
加えて、冬の時期には気温の低下による影響があります。
「末端冷え性」が起きるのはそのためです。
そして夏にも冷えは生じます。
これは冷房の影響もありますが、自律神経の乱れにより
血管が縮んで血流が滞ることによる場合も少なくありません。
このように冷えには冬だけでなく、1年を通して注意をしておかないといけません。
ここからは冷えによる体への具体的な影響と改善方法についてお伝えしていきます。
冷えによる体全体への影響
さらにそれらが、頭痛や肩こり、下痢、むくみ、月経不順、腰痛、頻尿、不眠などといった
普段の生活に直結するトラブルを生じさせるのです。
生じたトラブルでさらにストレスがかかり、そのストレスが肌荒れの元になることもあります。
「冷えは仕方ないものだ」と何も対策をしない状態が続くと
体の不調という負の連鎖が始まっていってしまいます。
冷えが肌に起こすトラブル
では、冷えが引き起こすお肌のトラブルとは何か。ズバリ!その一番は乾燥です。
そしてお肌が脱水状態になると、毛穴が硬くなって塞がってしまったり、お肌がゴワつきやすくなります。
秋冬の時期にこのゴワつきに悩まされる方が多いのにも、脱水状態が大きく影響しています。
そして、ここで怖いのが、この乾燥が様々な肌の老化現象を引き起こすということです。
成長期を終えた肌は、基本的に老化への道を辿っていきます。
乾燥はその老化に拍車をますますていくのです。
冷え由来の肌の乾燥が引きこす3大老化現象とは?
冷えから来る肌の乾燥は、大きく次の3つの老化現象に繋がります。〈1〉シミ
・・・シミの原因は
①内因性:主にホルモンバランスの影響
②外因性:主に紫外線や摩擦の影響
に分けられます。
水分不足の肌は焼けやすくなると言われており、外因性のシミが生まれやすくなります。
〈2〉シワ
・・・乾燥によるシワは、いわゆる小ジワと呼ばれるシワの中でも初期段階のものです。
潤いが不足して肌表面のしなやかさが失われることで細かなシワが入るようになり、
この状態を放置しておくと深いシワへと進行していくため、早めに対処することが大切です。
〈3〉たるみ
・・・たるみの原因には加齢もありますが、乾燥によってハリや弾力が失われていくことからも
影響を受けます。
そして、年齢が30代後半を超えると水分を抱え込むお肌の力が弱まってくるので、
水分補給がより必要となってきます。
☆冬の乾燥肌対策にもおすすめ!見違え肌を作る、究極にシンプルな炭酸ミスト
もうひとつの肌の乾燥トラブル「インナードライ」
また、この記事に興味を持ってくださった読者の皆様のなかには、ただの乾燥だけではなくインナードライに悩まされている方も多いのではないでしょうか?
インナードライとは、肌の表面に脂が浮いているのに肌の中は乾いている状態を指します。
そして、インナードライが悪化すると「脂漏性湿疹」へと繋がっていきます。
この症状の主な原因には、肌と体そのものの両方の水分不足が挙げられます。
お肌の乾燥というと、つい肌の表面を潤すことだけに目がいきがちですが、
体の内側からも水分をしっかりと補給していきましょう。
その際の水分補給のポイントとしては、がぶ飲みではなく1時間にコップ1杯ほどを目安に摂取することです。
人の体が吸収できる水分量も決まっているので、その辺りを意識していくことも大切です。
こういったことからも分かるように、
お肌の乾燥予防には基本的な生活習慣の見直しも重要なのです。
お肌の乾燥を防ぐために。生活に取り入れたい温活法
お風呂で温活
一人暮らしの方だとなかなか湯船に浸かることを習慣づけることは難しいかもしれませんですが、出来る限りお湯に浸かることがおすすめです。
体が冷えている時に特に最適な入浴方法は
39〜40度のぬるめのお湯に15〜20分浸かる
というもの!うっすらと汗ばんできたら体の芯が温まってきた合図です。
バスソルトや入浴剤を使うと、さらなる効果アップと冷めにくい体作りに役立ちます。
服装で温活
もしかすると、これが一番取り入れやすい対策方法かもしれません。そのポイントとしては、
・3つの首(首、足首、手首)は冷やさない
・肌に直接、エアコンの風が当たらないようにする
(そのためにストールやカーディガンを持ち歩く)
・夏でもインナーをうまく活用する
(汗で体が冷えないようにする)
ということが挙げられます。ちょっとしたことですが、日々の積み重ねが重要になるのです。
また、エアコンのすぐ下の場所は冷えはもちろん、
乾燥もしやすい環境なのでこまめな水分補給が欠かせません。
ツボ治療で温活
冷え対策には、ツボの刺激も有効です。ツボの種類は300を超え、下の図のように脚だけでもたくさんのツボがありますが、
ぜひ覚えていただきたいのが、足にある「三陰交(さんいんこう」と「太渓(たいけい)」の二つです。
三陰交(さんいんこう)
三陰交は、「脾」「肺」「腎」の経路が交わっているということからこの名が付きました。内くるぶしから指4本分上のところにあり、特に足の冷えに効くと言われています。
また、一つのツボで「脾」「肺」「腎」を補えることから、
婦人科系のトラブルでお悩みの際にも使うことができるので覚えておくと良いでしょう。
太渓(たいけい)
内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみで脈の拍動部となる部分で、特に足腰の冷えに効くといわれています。
このツボは、ストレスによって悪くなった血の流れを改善していくことで
冷えを緩和させていきます。
このようにツボには、刺激によって様々な効果を得られるものがあり、
中には、一つのツボでいくつかの悩みに対して効果を発揮するものもあります。
【参考】
【冷え性対策】手足・腰・内臓の冷え性の原因は? 部位別対策と冷えに効くツボ・レシピ紹介
お灸(きゅう)の活用もおすすめ
ツボはただ押すだけでも効果がありますが、お灸も良いでしょう。お灸には、ツボの刺激による効果に加えて、艾(もぐさ)の薬効効果も得られます。
艾とはヨモギの葉の裏の毛を乾燥させ綿毛状にしたもので、治癒力を高めます。
ただ、もしかすると日常生活でお灸をしに鍼灸院などに通うのは
少しハードルが高いかもしれません。
そこでおすすめしたいのが「台座灸(だいざきゅう)と呼ばれるタイプのお灸。
直接肌に触れず、台座の裏がシールになっているために倒れず、
安全性も高いために自宅で簡単に使用できます。
そして、お灸の効果は比較的緩やかなため、取り入やすい形で毎日続けていくことが重要。
「台座灸」は手軽ではありますが、自己流にならないように必ず注意事項には目を通してから
行うようにしてくださいね。
食べ物で冷え対策
「食事による温活」もご紹介しましょう。
第一に、冷えが気になる時に摂取する食べ物は常温か体温以上のものにしてください。
温かいものをゆっくりと食べるのが理想的です。
また、体を温める食材を積極的に摂取するのもおすすめです。
東洋医学に基づく、食べ物の温冷効果は
食べ物による温冷効果についてもう少し詳しくご紹介します。東洋医学では、食べ物を性質ごとに陽・平・隠の3つに分けており、
陽(温・熱):身体を温めるもの
陰:身体を冷やすもの
平(涼・寒):陽と陰の間で偏りのないもの
としています。
ここでは陽・平・隠の各食材と、
それによって何度くらいの体温変化が見込めるかということも併せてご紹介していきましょう。
陽(温・熱)の食材
陽の食材は、色で表すと赤・黒・黄・橙とされています。+2.0度
唐辛子/にんにく/生姜/わさび/香辛料/朝鮮人参
+1.5度納豆/めざし/味噌/牡蠣/発酵食品
+1.0度
しいたけ/栗/ねぎ/牛肉/羊肉/秋冬の野菜/熱燗
+0.5度
しじみ/わかめ/人参/りんご/北の果物/紅茶
平の食材
平の食材は、色で表すと黄とされています。±0度
さつまいも/いちご/とうもろこし/緑茶
陰(涼・寒)の食材
陰の食材は、色で表すと青・白・緑とされています。−0.5度
豚肉/牛乳/スポーツドリンク
−1.0度茄子/きゅうり/トマト/豆腐
−1.5度
すだち/みかん/レモン/スイカ/柑橘類/ジュース
−2.0度
ほうれん草/レタス/キャベツ/コーヒー/麦茶/ビール
生活の中に漢方を取り入れて温活
東洋医学というと漢方薬が頭に思い浮かぶ方も多いかと思います。実は漢方というのは漢方薬とは意味が異なり、
先ほど紹介したような食や鍼灸などを含めた医学のことを指します。
しっかり漢方を用いて養生をしていくことで冷えなどの悩みを解消へと導いていきましょう。
漢方を用いた製品に興味はあるけど何から試してみればいいのか分からない、、
といった方もいるかと思います。
日本はアジアの中でも漢方という文化があまり根付いているわけではありませんが、
アジア人の体質には漢方は合っていると考えられます。
東洋医学の温活で、トラブル知らずの健康美を
東洋医学において、体を温めることは様々なトラブルから守ることができる大切なテクニックです。
季節を問わず、温活をぜひ生活の中に取り入れていくことで本物の美と健康に繋げていってくださいね。
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