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意外と知らない僧侶の食事|19歳で出家、男性向け精進料理により体調不良を経験した尼僧が考える女性に適した精進料理の形とは。

淺田珠吏(あさだしゅり)
1963年、和歌山県那智勝浦町出身。自分に不満があり、何かに成りたくて19才で仏門に入った尼法師。菜食を続けながら、女性のさまざまなライフステージを試行錯誤で越えました。たどり着いた生活が、生き物の命を守るOvo lacto Vegetarianというスタイルです。周りの多くの命に助けられ、今ここを生きる私です。「何かに成った?」いいえ。でも、大満足で生きています。

初めまして、淺田珠吏といいます。
19歳で出家して以来、37年間僧侶をしています。

ところで、あなたの身近に僧侶、お坊さんはいますか?

私の仲間は、100%お坊さん。
仏教の大学へ行きましたから、友達の9割がお坊さんに成りました。

今日は、そんなお坊さんの食事のお話をしたいと思います。


え?お坊さんが肉食!意外と知らない僧侶の食事

現代のお坊さんの食生活


お坊さんと聞いて、
皆さんは日々精進料理を食べている=菜食だと思う方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、ほとんどのお坊さんは肉食です。

今でも修行期間中、戒を守って菜食の生活をする宗派も多いです。

お坊さんに成るための一定期間、菜食(精進食)で過ごしますが、
お坊さんに成ってからは、自分で食事が自由に選べるのです。

しかし生涯に渡って戒を守り、菜食生活を通す人は少なく、
肉食は、当たり前に成っています。

そんな背景がありますので、戒を遵守するお坊さんのことを、
尊敬の念を込めて特別に<律僧(りっそう)>と呼びます。

完全に菜食ではない理由1:明治政府の方針


お坊さんの肉食は、日本仏教の特色の一つです。
本来仏教には<戒>という、ルールがあります。

世界各地の出家者(男女の僧侶:お坊さん)は、戒を守って菜食です。
なぜ菜食かというと、殺生戒<命ある生きものを殺さない>というルールがあります。
他の命を疎かにしない生き方が、出家者には求められているのです。

なのになぜ、日本のお坊さんは肉食をするのでしょう。

その背景には時代的な理由があります。
時は明治時代、外国人を目にした日本人は驚きました。

西洋人に比べ、日本人の体格が小さい事や、
平均寿命にも歴然の差がありました。

比較統計は1950年のものですが、西欧人の平均寿命が67才※1、日本人は59.8才です。
当時は7才以下の子どもの死亡率が高く、死因は胃腸炎と肺炎。
大人は、脳血管疾患・肺結核・胃腸炎・肺炎です※2。

体格や病気や寿命の違いはは、栄養の摂り方、食生活の違いから来るものだと考えられていました。

そこで、1872(明治5)年4月25日、明治政府は『太政官布告第133号』で
「今ヨリ僧侶ノ肉食妻帯蓄髪ハ勝手タルベキ事・・」と、肉食を勧めたのです。

お坊さん達は明治政府の方針に従いました。
反対者も多くいましたが、
開国という歴史的ビッグイベントがありましたので、受け入れざるを得なかったのです。

お寺は日本全国にあります。
そこを拠点に、人々に教えを説く教師として、お坊さんが率先して動物性食品を食べ、
栄養の重要性と、動物性食品の有用性を人々に伝え、殺生による動物たちの供養する役割も担っていました。


僧侶が完全に菜食ではない理由:インドでの托鉢


完全に菜食ではない背景はもう一つあります。

2560年ぐらい前にインドで興った仏教。
出家者の食事は、<托鉢>といって、人の家々を回り、食べ物を器の鉢に入れて貰って食べていました。
自分たちで調理をすることはなかったのです。

当然、一般家庭の食事ですから、動物性食品が含まれる可能性もありました。
そのため、自分のために殺された物でなければ、
浄肉(じょうにく)>として食べることが許されていたのです。

これによって、お坊さん達は徐々にですが、肉食に成りました。


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精進料理
あなたは精進料理を食べたことはありますか?




禅宗の質素なお粥の精進食もありますが、
観光地やお寺でいただく精進料理、豪華で驚かれたのではないでしょうか。

お寺に泊まって、修行体験できる施設が宿坊寺院です。
ここで出される精進料理は、本膳式や懐石風の豪華な料理が提供されています。

先ほど申しましたように、お寺に住む僧侶の食事は、肉食中心です

参詣者や旅行の方に提供されている精進料理を、そのお寺の僧侶が食べることはありません。


精進料理とは


精進料理は、五辛を抜いた菜食のことです。

五辛とは、
にんにく・にら・ねぎ・らっきょう・のびるなど、臭いの強い野菜です。
これらを食べると、性欲や怒りが増すので、食用が禁止されました。

一般的に提供される豪華な精進料理は、日本食の伝統<懐石料理>を基礎に置く料理です。

精進料理の基本的なお約束事は、懐石料理と同じ五法・五味・五彩です。

料理法は五法

生食・煮る・焼く・蒸す・揚げる。

味付けは五味

酸味・苦味・甘味・辛味・塩味。
調味料は砂糖・塩・酢・醤油・味噌の5種類です。

食材の五色

白・黒・黄・赤・緑。

これらバランス良く取り入れ、作ります。

現在の精進料理は、特別な<振舞料理>です。
伝統行事の後席に、慰労の気持ちを込めて振る舞われる特別なお料理の一種です。
お寺という日常とは違う空間で、五法などの約束事に則って、特別に調えられた<おもてなし>料理なのです。


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仏教精神の料理・食事とは



僧侶は欲望から離れるために、食事は施しを受ける托鉢でした。
そして、中国や日本では調理も仏道修行の1つと考えられ、自分たちで精進料理を作りました。


鎌倉時代の僧侶、道元禅師の『永平清規』という本に書かれた、料理に対する心構えがあります。

料理の心

・食材を大事に
・整理整頓
・食べる人を想って
・手間を惜しまない
・喜びを持って
・とらわれない



食事の心

・食事に関わった人々に感謝。
・食事を頂く価値があるか、自己を省みる。
・心を正しく保つことが目的。
・食は身体を養うためのもの。
・仏道成就のために。


大切なのは感謝の念気持ちです。

料理は大切な修行の時間。
自分の気持ちをコントロールする時間でもあります。


自分の好きなものをむさぼる心
自分の嫌いなものを嫌悪する心
的確な判断が下せずに迷い惑う心


この3つの心から離れましょう。
精進料理は、仏教の精神性に触れる機会とも成ります。


重要なことを見過ごしていませんか?
精進料理と身体について



精進料理の栄養価は、どうなのでしょうか?

私は19才でお坊さんに成りました。

生まれははお寺ではなく、皆さんと同じ普通の家庭です。
食生活もごく一般的。お肉もお魚も食べていました。

19才と言えば、意気込みたっぷり。
本当のお坊さんに成りたくて、修行に入る前でしたが、殺生戒を守ろうと家族に菜食宣言をしたのです。

家族に宣言をしたその日の夕ご飯を今でも覚えています。
トンカツでした。

ああ~明日からにすれば良かったぁ(正直な感想)。

でも、一歩も引けません。メインディッシュを抜きに、ご飯でお腹いっぱいにしたのを今で覚えています。



精進料理は男性向け?



ところで、精進料理の成り立ちをご存知ですか。

精進料理は、中国で僧侶が集団生活を営む中で、考え出されました。
ご存知のとおり、僧侶のほどんどは男性。

男性の手によって、男性のために作られた料理なので、
男性の身体に合わせてつくられています。

そんな食事を続けていた私に、ある日ちょっとした不調が訪れました。

私に現れた不調


お坊さんに成って8年後、
何か解らないけれど、身体がしっくりしません。

(身体の不調は、お坊さんに成って直ぐには現れませんでした。)
それまで自分では全く自覚はなく、普通に生活していたのです。
鉄不足はじわじわと進行していたのに、身体は上手に適応しようとしていたのです。

そこで婦人科を受診しました。
血液検査を経て下された診断は、「鉄欠乏性貧血」。


男性の貧血の場合、主な診断名は血液中のヘモグロビンを失う「消化管出血(潰瘍・痔)」によるものらしいのですが、
私たち女性の場合、多くは毎月の月経によるものが殆どだといいます。


当然ですが、男性と女性とでは身体の構造が違うのです。

精進食で栄養不良の状態であることがわかった私は、

病院で食事指導を受け、
栄養学を、女子栄養大学の講座で学び、
中国医学の先生から、薬膳と経絡を教わりました


貧血を受けてからの私の食生活


私は頑固者です。
貧血になっても、それまでの生活を続けようと決めました。
意地を通すために勉強をし、自分の身体で確認しました。

動物性食品を摂らない
また薬剤に頼らない
食生活を目標としました。

これまでの精進料理の考え方は、男性を想定した料理でした。
五法・五味・五彩のように、身体に吸収される前の料理です。

食材が身体の中に入ってから、どう働くか


食材の働きを、最大限引き出す食事。
調理主体の精進料理から、食材と向き合う食事へ、考え方をシフトしました。

女性による、女性のための料理。
女性の平均寿命、年々長くなっていますから、大事にしなくては。

女性には様々なライフステージがあります



月経は約1ヶ月の周期の間に、ホルモンの変化があります。
また、妊娠や閉経もあります。

単に年齢という時間が流れていくのではなく、身体の中がダイナミックに変化します。

人によって、それぞれの期間の長さに違いはあります。

血液が一方的に失われる月経周期。
栄養分を分けながら過ごす妊娠期間。
閉経後のように、カルシウムの吸収率が落ちる時期も。

様々なステージに対応しながら過ごす、女性の一生。

丸坊主にすると生理が来なくなる


女性の修行僧あるある。
お坊さんに成ための第一歩は、得度・剃髪式(とくど・ていはつしき)です。
仏門に入ることを<髪を落とす>とも言いますが、
平安時代の女性は、長いお垂髪を腰の長さに切り落としたのが言葉の由来です。

現在、髪の毛の扱いは宗派によって様々です。
切り整える所から、剃る宗派もあります。
また、個人の選択に任せている宗派もあります。

修行中だけ剃って、正式なお坊さんに成ったら、髪の毛を伸ばすという人もいます。

修行に入るために坊主頭にすると、気合いが入って、生理が来なくなる。
尼僧あるあるです。

中国医学の先生から頂いたアドバイスに、このようなものがあります。
生姜を過食させてごらんなさい

すると、もれなく、生理は戻ってきてくれます。

髪の毛は、身体を冷えから守ってくれていたのですね。


    
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私は今56才です



お坊さんになって37年目です。
身体の不調を乗り越えて、今、たどり着いた境地をお伝えします。

調理から食事へ


身体の中で、食材が私をどう助けてくれるか?
食材の性格を知って、個性を引き出す。
まるでお人との関係のようですが、相手に興味を持って接してみる。

この食材は
いつ生まれたのか?
どんな所で育ったのか?
何が得意で、
何が苦手か。
を考えて見ることも重要です。

野菜には、生まれ育った土壌があり、季節があります。

例えば蕪は冬野菜です。
サラダなどの生食も、炊き合わせの煮物でもOK。
生食の方が、ジアスターゼを効率よく取れますね。

煮物にすると身体が温まります。
根っこの方は淡色野菜。葉っぱは緑黄色野菜。

野菜の顔を見て、栄養のバランスを考え、献立を考えましょう。

タンパク質は豆類や豆腐類で主に摂ります。

脂肪は天ぷらや炒め物にオリーブオイルやココナッツオイルを用いて、良質なカロリーも補いましょう。

炭水化物は、ご飯だけでなく、地元で取れた小麦を使ったパスタであれば問題ありません。



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汁物・煮物。和え物に、季節の緑黄色野菜や根菜類など。きのこと海藻類も意識して摂ります。
これで栄養価は十分、身体を維持することが出来ます。


私の献立


・御飯や麺類・パスタ
・汁(具の多いお汁)
・平(豆類と野菜・きのこの炊き合わせ)
・木皿(豆腐・豆腐加工品)
・木皿(季節野菜の天ぷらや炒め物などの盛り合わせ)
・壺(緑黄色野菜のおひたし)
・香(わかめなど海藻食材)


見ての通り、お皿の数が多いです。

「お料理に、時間が掛かりそう~」
「お片付けにも、時間が掛かりそう~」
「これじゃあ、毎食大変!」

・・・そんな声が聞こえてきそうですね。

スープ椀とワンプレート盛り付けしたり、
お鍋ごと食卓にだしたり、作り置きもオススメです。


自分を丁寧に生きる


食事は、1日2回から3回。
年を重ねたら、子どもに戻って4回食の方が、身体への負担が減ります。
私たちは生きている限り、毎日食事が必要です。

大丈夫?
無理してない?
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毎日の積み重ねが、未来です


食事は正直に私たちに応えてくれます。

食事を、おざなりにしない。

おざなり(適当)な行動は、明日の私に苦労をもたらします。

身体を、なおざりにしない。

なおざり(無視する)のツケは、将来の私へのダメージとなって現れます。

反対に、工夫すれば将来の私に幸せをもたらしてくれます。

女性としてライフステージを歩みながら、食事で大切にしたいのは、

食材に向き合い、材の声に耳を傾ける」ことと、
自分の身体に向き合い、身体の声を拾い挙げる」ことです。

食材のいのち、いただきまぁす!


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参考
※1、『The world Economy』Angus Maddison2007)
※2、厚生労働省「人口動態100年の年次推移」「人口動態調査」

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淺田珠吏(あさだしゅり)
1963年、和歌山県那智勝浦町出身。自分に不満があり、何かに成りたくて19才で仏門に入った尼法師。菜食を続けながら、女性のさまざまなライフステージを試行錯誤で越えました。たどり着いた生活が、生き物の命を守るOvo lacto Vegetarianというスタイルです。周りの多くの命に助けられ、今ここを生きる私です。「何かに成った?」いいえ。でも、大満足で生きています。
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