「家庭のお風呂が温泉に」との謳い文句で販売される入浴剤に潜む危険性。入浴剤にもなるクレイで、デトックス効果抜群の「クレイバス」のやり方。
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あなたのバスタイムは安心安全ですか?
「家庭のお風呂が温泉気分に」との謳い文句で販売されている市販の入浴剤。
ドラッグストアなどでは、「〇〇温泉風」「木の香り」「花の香り」など、
色と香りを楽しむタイプの商品や、「肩こりに」「疲労回復に」「血行促進に」など、
効能目的で選ぶ商品があり、愛用している方も多いのではないでしょうか。
バスタブに入れると、鮮やかな色や香りを楽しむことができます。
しかし、一方で、入浴剤が肌や体へ悪影響を及ぼしている恐れがあることをご存知でしょうか?
今回は、安心安全なバスタイムを楽しむための方法について考えていきます。某自然派を謳っている入浴剤の成分
市販の入浴剤の成分を見てみましょう。
某自然派を謳っている入浴剤の成分を一部挙げてみます。
塩化Na,数種類のハーブ油、ポリソルベート20、水、トコフェロール、香料、緑401、青2
「天然岩塩と植物オイル使用」と記載されています。
一見、ナチュラルで体に優しいイメージに見えます。
しかし、香料は、人工なのか天然なのか記載はありません。
記載がない場合は化学由来のものである可能性が高いと見て、問題ありません。
しかし、人工の香料であれば、肌への刺激や負担がどの程度なのか判断のしようがありません。
商品として何年も香りが保たれるとしたら、
揮発性のある天然のエッセンシャルオイルだけを使用して、香らせるのは難しいでしょう。
また、緑401、青2は、いずれもタール色素。
発ガン性も危惧される物質です。
タール色素の実態については以下の記事をご覧ください。
先進国では既に規制!日本で広く流通中の市販ゼリーや漬物にはこびる石油系合成着色料、赤色〇号などの「タール色素」規制事情。発がん性・キレやすさとも関係?
タール系化粧品の恐るべし副作用。唇にできた年々濃くなる黒いしみが消えたのはなぜか。
青色2号は、日本で食品添加物に指定されている色素ですが、自然界には存在しないものです。
またこの成分に関し、健康被害を指摘する意見も多数あります。
そして、食品添加物=肌に優しいという等式が成り立つとは限りません。
EUでは6種のタール系色素を大手メーカーが自社製品から除去
EUでは6種のタール系色素を大手メーカーが自社製品から除去しています。
英国食品基準庁が、子どもの注意欠陥・多動性障害との関連が疑われると、
メーカーに自主規制を勧告したものです。
しかし日本ではまだそのような規制がかかる気配はありません。
一番無防備な、全裸の状態で、様々な成分を全身に浴びるということの危険性を考えてみる必要があります。
できる限り自然なものを活用したいものです。
コスメも生活用品も、そして入浴剤も、アトピーやアレルギーなどの問題を考えると、
化学由来のものよりも天然成分の方が望ましいことは言うまでもありませんが、
一方で、天然成分を使う場合においても気をつける必要があります。
天然=安全と限らない。
では、天然の成分ならどのようなものであっても、入浴時に使用しても安全なのでしょうか。ただ、天然だからといって全てが全て、必ず肌に優しくて安全な訳ではない、
ということを、私が実際に経験しました。
まず、植物から抽出されるエッセンシャルオイル(精油)。
アロマテラピーが一般的になるにつれて、特に勉強をしていない人でも
気軽に手にするようになりました。
このエッセンシャルオイル、
植物成分を高濃度で抽出しているので、種類によっては皮膚刺激が大きい種類が少なくありません。
私は、まだアロマの知識が浅かった頃、手に入れたエッセンシャルオイルを
バスタブに入れて香りを楽しもうとしました。
その際、湯船に直接精油を数滴垂らしたのです。
入浴している間は良い香りを楽しんだのですが、翌朝鏡を見てビックリしました。
湯船の表面に触れていた首周り一体が、真っ赤に腫れ上がってしまったのです。
親油性であるエッセンシャルオイルは、水に溶けません。
なので、そのまま湯船に垂らしたオイルは、
全て湯船の表面に浮き上がり、皮膚が薄い首周辺への刺激となってしまったのです。
エッセンシャルオイルを湯船に入れる場合は、バスソルトや重曹などに混ぜてから使用するようにしましょう。
化学物質不使用、農薬不使用のものを選ぶ
湯船に入れる場合は、必ず無農薬のものを選ぶことも大切です。
またエッセンシャルオイルでも加工工程で化学的な処理を行っているものもあります。
しかし原材料にはそのようなことは一切書かれていないので、知るすべがありません。
ただ、実際に、化学処理を行っていない純度の高いものなら、肌荒れしなかった、という人もいます。
必ず買う場合は、オーガニックであることはもちろん、大量生産をしていないもの、
製造工程までしっかりとしており、信頼できる認証を取っているものや、
小規模生産で安心できるものを扱うようにしましょう。
同じように、季節の節目に伝統的に家庭で入れることの多い植物も、
肌の弱い人や小さなお子さんは刺激となる場合があるので注意した方が良いでしょう。
5月には端午の節句で菖蒲湯を楽しむ家庭も多い事でしょう。
肌の弱いお子さんや、皮膚の薄い箇所へは植物の接触を避けるようにしましょう。
入浴剤におススメ、クレイ
上に書いたような、人工の成分や肌への刺激となる天然成分。さらには、水道水に含まれる塩素の心配。
こうした問題を取り除き、肌へも優しい入浴剤として使用できるのがクレイです。
クレイには、
・肌の汚れを吸着する作用
・体を温める作用
・お湯を滑らかにする作用
・塩素などの成分を吸着する作用
があります。
私は、肌が弱いけれど季節の行事は大事にしたいので、
ユズ湯や菖蒲湯に入るときにクレイを一緒に入れて入浴します。
そうすることで、肌への刺激を和らげることができ、肌に赤味が出ることが無くなりました。
さらに、エッセンシャルオイルを湯船に入れたい場合も、
クレイを少量の水に溶いてペーストを作り、
そこにエッセンシャルオイルを混ぜ込んでから、湯船に入れると
私が体験したような皮膚トラブルも防ぐことができます。
さらに、クレイの吸収吸着作用は、入浴剤とすることで、
肌表面の汚れだけでなく、体内の老廃物や有害物質も吸収する働きがあります。
クレイを湯船に入れて全身浴をするのは、全身のデトックスが期待できるということです。
家庭のお風呂でクレイバスを!
クレイバスの方法
使うもの:ナチュラルなクレイ
バスタブに、クレイを大さじ2~3杯程度入れ、お湯に溶かすだけです。
デトックス力を高めたい場合は、大さじ5杯程度まで入れられます。
クレイは様々な種類がありますが、色の濃いクレイはバスタブに色が残りやすいので注意しましょう。
入浴後は、速やかにお湯を抜くようにしましょう。
クレイバスの注意事項
クレイを入浴剤として使用するのに、何点か注意が必要なことがあります。・追い炊き機能を使用しない
クレイには、金属を錆びさせる働きがあります。
そのため、循環式の追い炊き機能を使用すると、
湯釜の中にクレイが留まり、給湯器を錆びさせる恐れがあります。
クレイを入れたときは追い炊き機能を切るようにしましょう。
・循環器系トラブルのある人は使用を慎重に
心臓に重度な不調のある方
血圧のトラブルのある方
血栓のある方
は、体が温まりすぎて症状を悪化させる恐れがあるので、
もし心配なら専門家に相談してください。
クレイの使用は慎重にしましょう。
・大量のクレイを排水溝に流さない
使用後のクレイを大量に排水口に流すと、排水管が詰まる恐れがあります。
お湯と一緒に流れていってしまう程度の量であれば
さほど問題はありませんが、排水口に残ったクレイは取り除いて処分するようにしてください。
また、金属製の排水口に長時間クレイが付いたままでいると錆びの原因にもなるので、注意しましょう。
・使用後のお湯は洗濯や植物の水やりには使用しない
入浴に使用した後のクレイには、体から吸収した老廃物がたっぷり含まれています。
ですので、そのお湯を洗濯に使うことは避けましょう。クレイの色が服に付く恐れもあります。
また、植物の水やりに使用後のクレイ入りのお湯を使うことも、
同じ理由から避けた方が良いでしょう。
クレイの他にも、エプソムソルト、重曹&クエン酸、粗塩など、
市販の入浴剤を使わなくても十分にバスタイムを楽しむことはできます。
先にも書きましたが、入浴は、肌を全て出している最も無防備な状態で、全身をお湯につかっている状態なので、
ぜひ明日から、使う入浴剤を見直していただきたいと思います。
合成着色料などを多量に含む入浴剤を使うくらいなら、お風呂に入らない方がましかもしれません。
肌に刺激がなく、身体に悪影響のない入浴タイムを楽しみましょう。
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