その市販日焼け止め、大丈夫ですか。日焼け止めクリームに含まれる危険な化学物質はあなたの肌だけでなく、海を汚染しサンゴを白化させます。食べ物・日よけ・サンガードを見直して一歩進んだ紫外線対策を
マクロビオティックでは、春は冬の間に溜まった老廃物を解毒する季節と言われています。
身体のコリ、目が疲れやすい、眩しく感じるなどの目のトラブルを感じることはありませんか?
その場合、「肝」が弱っているサインとも言われていますが、
春の光が眩しく感じる別の理由として、紫外線が強くなっているということも考えられます。
「紫外線対策=日焼け止め」はちょっと待った!日焼け止めに含まれる成分を再確認してみよう
春先から夏にかけて、CMでは各メーカーによる日焼け止めの広告・宣伝が増加します。
日焼け止めを使用することで、女優さんのような白く透明感のある肌になれるのでは、と錯覚してしまいがちですよね。
しかし、それらの日焼け止めにはお肌にとって嬉しくない成分が含まれていることもあります。
INYOU読者の方は既にご存知の方も多いと思いますので、再確認の意味も込めて簡単に復習してみましょう。
紫外線吸収剤はホルモン異常・アレルギー・皮膚ガンを引き起こす可能性が指摘されています
紫外線吸収剤は、高いUVカット効果を謳うものや、
SPF値/PA値が高いものに使われていることが多い成分です。
紫外線吸収剤は、肌の上で一旦紫外線を吸収し、熱エネルギーに変えて放出し肌への浸透を防ぎます。
無色透明の油状のもので、ムラなく均等に広がるため使用感もよく、製品に配合しやすいので頻繁に使われているものです。
しかし、高い紫外線防止効果がある一方で、高い毒性も懸念されています。
まず、吸収した紫外線を熱エネルギーに変えることから、肌への刺激と乾燥、場合によってはアレルギー反応が起こるという影響があります。
日焼け止めを使用すると、かえって肌が乾燥するなどといった経験はないでしょうか。
これは、紫外線からの影響ではなく、日焼け止めを使用することによる弊害とも考えることができます。
次に、紫外線吸収剤の成分には環境ホルモン作用がある言われており、
動物実験においての生殖機能への影響や脳への影響、さらには発がん性が指摘されています。
合成界面活性剤
界面活性剤は、水と油を混ぜる(乳化する)ために使われているものです。これには、天然のものと合成のものがありますが、当然問題となるのは合成界面活性剤です。
合成界面活性剤が、赤ちゃんや子供への肌の刺激・負担となるのはもちろんのこと、これらの物質が肌に浸透することで体内に蓄積され、アレルギーや皮膚疾患が起こる可能性があります。
紫外線吸収剤や合成界面活性剤の他にも、防腐剤・潤滑剤・香料のような肌に負担のかかる化学物質が使われていることが多いのが、市場に出回っている日焼け止めクリームの大半です。
「肌に優しい」「オーガニック」「無添加」「赤ちゃんにも使えます」などのキャッチコピーに惑わされることなく、まずは原料を確認して見極めるようにしてください。
日焼け止めの環境破壊
日焼け止めに含まれる成分は、人の身体や皮膚だけではなく、環境にも悪影響を及ぼすということが近年大きな問題となっています。
「Environmental Science and Toxicology」という学術誌掲載された論文によると、
日焼け止めの成分に含まれるナノ粒子が海の生態系に悪影響を及ぼすことが明らかになりました。
日焼け止めなどの商品に使用される微小な粒子が、
海の生物の初期段階である「胚」に作用し、悪影響を及ぼすことが、新たな研究で分かった。
今回の研究で、著者らはウニの胚をさまざまな濃度のナノ粒子にさらしたところ、
直接的にも間接的にも生物に害を及ぼすことが判明した。
例えば、塗料に含まれる酸化銅ナノ粒子は水に溶けにくい。
ウニが微量の酸化銅ナノ粒子を吸収しても、すぐには影響が現れないが、徐々に粒子が蓄積されると胚の中で溶け出し、ウニは有害な量の銅にさらされる。
また、塗料や日焼け止めに含まれるナノマテリアルは、生物が毒性化合物を排出するのに使う細胞の機能を妨害していた。
これにより、胚は他の毒性化合物からの損傷を受けやすくなってしまった。
混雑した海水浴場で日焼け止めを塗って海に入るだけでも、海洋生物は微量の金属粒子にさらされるかもしれないと、
カリフォルニア大学サンタバーバラ校の海洋生態学教授ハンター・レニハン氏は懸念する。
「水中の動物がナノマテリアルにさらされるとすれば、多くの場合は日焼け止めによるものでしょう」と話す。
「新たな化学物質が環境に持ち込まれるときには、良い面への期待ばかりが強調されます」とシェール氏。
「従来の大きな粒子に比べて安全なものもあるかもしれません。しかし、解明されていない危険性は常に潜んでいるのです」
日焼け止め、海の生物に有害との報告より一部抜粋
「日焼け止めはこまめに塗り直すほうが効果的です」ということを聞いたことがありますが、
それはつまり、日焼け止めクリームを塗ったまま海に入った場合、その成分が取れて、海に流れ出てしまうということです。
多くの方がご存知の通り、それら化学物質の成分は簡単には分解されない上に、何がどのように被害を被るのか、想像に難くはないことです。
年々白化現象が拡大しているサンゴ礁と日焼け止めの関連性も大きな問題となっており、
実際にハワイやアメリカの多くのビーチでは、「安全な日焼け止めの使用を」という呼びかけも広まっています。
日焼け止めに含まれる化学物質が世界各地のサンゴ礁に大きな被害を与え、
その存在自体を脅していると警鐘を鳴らす研究結果がこのたび発表された。
論文によると、
紫外線遮断効果を持つオキシベンゾンは、サンゴのDNAにダメージを与える。
その幼生に「著しい奇形」を発生させ、さらに「最も憂慮すべきことに、外因性内分泌かく乱物質(通称、環境ホルモン)として作用する」ことだという。またこの作用により「サンゴは自身の外骨格に閉じ込められ、死に至る」ことを余儀なくされているというのだ。
日焼け止め、世界のサンゴ礁に有害作用 研究
夏場に多くの海水浴客で賑わう海水浴場では、日焼け止めなどの化粧品の匂いが充満しています。
「日焼けをしたくない」「綺麗に日焼けをしたい」「人気の日焼け止めクリームだから」という安易な気持ちで、
あれだけの数の人々が有害な化粧品を塗布して海に入っているとしたら、それはあまりにも無責任で配慮の足りない行為です。
海水浴をはじめとした海でのアクティビティーによって自然の恩恵を受けているのは、私たち人間です。
その恩恵を、環境汚染というアダで返すことはあってはならないことで、私たちは環境に配慮した選択を行っていくべきではないでしょうか。
日焼け止めクリームを塗ることだけが紫外線対策ではない!食べ物や生活に気をつけて日焼け予防を
日焼け止めに含まれる化学物質が人体や環境に悪影響を及ぼす一方、
過剰な紫外線を浴び続けることは、皮膚ガンや白内障などの疾患が発生するリスクが高くなるとも言われています。
確かにこれらのリスクもありますが、それは長時間のアウトドアや、夏場の最も日差しのきつい時間帯に直射日光に浴びるなどの過剰なことをしたり、
きつい日差しを浴びているにもかかわらず十分な対策を怠るなど、日焼けに関するケアを十分に行わないケースに多いとされています。
日焼け止めクリームを使用することだけが紫外線対策ではありません。
それ以外にも、私たちが紫外線からの悪影響を予防し、健やかな状態を保つためにできることを考えましょう。
1日20分程度の日光浴は私たちの身体にとって必要です
私たちの骨格や歯の形成を担うビタミンDは、日光浴で紫外線に当たることにより生成されます。ビタミンDが欠乏すると、体内でカルシウムが不足し、骨粗鬆症やくる病(骨軟化症)、成長障害などの骨がもろくなる疾患を引き起こすことがあります。
これらのことを考慮すると、ビタミンD生成のためにも、適度な日光浴は必要だと考えられます。
日差しの強い日中は避け、日差しのあまり強くない早朝に20分ほど日光浴をすると、ビタミンDの生成に効果があるだけでなく、規則正しい生活習慣によって心身ともに健康的な生活を過ごすことができます。
日よけ(帽子・サングラス・日傘)を活用する
通常私たちが日本において日常生活を営む中で、日焼け止めクリームを一生懸命使用する必要はありません。
先に挙げたとおり、適度な日光浴はビタミンD生成においても大切なことになります。
そのため、近所までの買い物や少しの外出程度であれば、帽子や日傘で日よけをしたり、
薄手のカーディガンを羽織るなど、日よけアイテムを活用しましょう。
抗酸化作用の高いオーガニック野菜&果物で日焼けを予防
日焼け止めクリームや日よけ対策など、外側からのアプローチだけではなく、食べ物による内側からのアプローチをすることで、紫外線による肌へのダメージを予防することが可能です。
そんな嬉しい食べ物とはズバリ、抗酸化作用のある食べ物、つまりビタミンA,C,E及びリコピンを豊富に含む食べ物です。
<ビタミンA>
にんじん・ほうれんそう・かぼちゃ・春菊に豊富に含まれています。
また、これらの野菜はβカロチンも豊富に含まれており、美肌に加えて免疫力を高めてくれる効果もあります。
<ビタミンC>
いちご・キウイ・ブロッコリー・レモン・みかん・アセロラなどに豊富に含まれています。
これらに含まれるビタミンCは熱に弱いので、さっと水で洗って生のまま食べるようにしましょう。
しかし一方で、キウイ、みかんやレモンなど柑橘系の果物は、ソラレンという物質を含みます。
このソラレンは、紫外線を吸収しやすくする働きがあるので、朝や日中の外出前に摂取することは控えましょう。
ソラレンは他にも、きゅうり・セロリ・しそなどにも含まれています。
とはいえ、ビタミンCは豊富なわけですから、
夕方以降に食べるなど、時間に気をつけて摂取するようにすれば、浴びてしまった紫外線に対して効果的に働きます。
<ビタミンE>
アボカド・アーモンドなどのナッツ類・オリーブに豊富です。
ビタミンCと一緒に摂取することで肌のターンオーバーにより高い効果を発揮します。
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<リコピン>
リコピンといえばトマト。中でも、ミニトマトがより多くのリコピンを含んでいます。
その他、スイカやグレープフルーツなど夏場に旬を迎える野菜や果物に豊富です。
ただしこの場合も、グレープフルーツはソラレンを含んでいるので時間に気をつけて食べてください。
これらの抗酸化作用のある食べ物は、紫外線に含まれる活性酸素の働きを抑制します。
特に効果的なのは、外出する前に食べることです。(ソラレンを含む柑橘系果物を除く。)
活性酸素が身体に入ってくる前に、ビタミンをたっぷり接種しておいて防御するのです。
予防的意味合いで食べるのが効果的だということですね。
食べ物次第で日焼けする!?日焼けしやすい食べ物に注意
<食品添加物たっぷりのお弁当や加工品>
IN YOU読者の方であれば、食品添加物の恐ろしさは十分理解されているでしょうし、日常的に摂取している方もほぼいらっしゃらないことと思います。食品添加物は、身体機能への悪影響のみならず、肌が日光に過敏に反応するようになり、シミやしわの原因にもなります。
また、鎮痛剤や抗生剤、ステロイドなどの薬品も日焼けの原因となり、肌への負担となりますので、注意する必要があります。
<脂っこい食べ物やアルコール>
揚げ物・炒め物・脂肪の多いお肉など、脂っこい食べ物を摂取すると、体内において過酸化脂質がたまります。この過酸化脂質は炎症を促進する物質を作り出し、老化現象の原因となるシミや肌のくすみが起こります。
また、アルコールの摂取による血管拡張作用・血流促進は体内の炎症物質の働きをさらに促します。
日差しを浴びながら屋外でアルコールを飲みながらのバーベキュー・・・身体にもお肌にも好ましいものではないようです。
身体にも環境にも優しい日焼け止めを使うという選択
日よけ対策や食べ物に気をつけるとはいえ、アウトドアやレジャー、長時間の外出などやはり日焼け止めが必要になるケースもあります。。
そのときは、以下のことを考慮しながら、自分の肌に合う日焼け止めを使用してください。
・紫外線吸収剤や合成界面活性剤などの化学物質を使用していないもの
・自然素材でできているもの
・出来る限りオーガニック原料が使用されているもの
INYOU Marketでも、自然素材100%で紫外線からしっかり肌を守ってくれる日焼け止めクリームを取り扱っています。
その他、シードオイルなどお肌を自然にブロックする美容オイルもたくさん紹介しています。
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