梅雨におすすめ!雨の日の子どもとのオーガニックな遊び方と過ごし方。やってみて楽しかった「家遊び・外遊びアイディア」集
1 「めんどうだなあ…」けれど「なくてはならない」雨期
盛夏を迎える前に、十分に水をたくわえる時期です。あまりに長引くと日照不足で作物に影響が出ますが、空梅雨(*)では、農業・生活用水不足の原因になり、やはり自然の中に生かされているということを実感せざるをえません。
作物の中でも自然農法のものは、根が深く張っているため空梅雨などの影響を受けにくいそうです。
こどもたちが蒔いた固定種の幼苗。より深く、広く根をはり、豊かな水を吸って育っていってほしいものです。
*空梅雨:梅雨期間に雨の日が非常に少なく、降水量も少ないこと
(気象庁HP・日本気象協会HP)
2 おとなががんばらない「こどものあそび」
さて「こどもの仕事は遊ぶこと」と言われますが、本当にそうでした。ひがな一日こどもといると、家事もほとんど進まぬうちに日暮れという、なんとも不思議な時間の流れ。
フルタイム勤務時は、一日の終わりに「目に見える成果」があった(と思っていた)のですが、それもないに等しい(と思っていました)。
「私は育児に向いていないな」と確信したのはこの頃です。
今思えば
「目に見える成果をあげたい!」
「素敵なママと思われたい!」という気持ちが強かったのでしょう。
育児期間は、自分の内に隠れた感情と対峙できる機会です。
その後、親と子に関する自分のスタンスが変わり
「教えてあげないと」「遊んであげないと」から解放されると、こどもとの時間が楽になりました。
そんな私が
〇実際にやってみて
〇費用もほぼかからず
〇こどもたちが楽しそうだった遊び
をご紹介します。梅雨におすすめ!雨の日の子どもとの遊び方と過ごし方。やってみて楽しかった「家遊び・外遊びアイディア」集
<晴れの日のあそび>
①五感で味わう「おさんぽ」
ころんと寝ていたのが、うつぶせができ、はいはいをし、立てるようになると、足を一歩一歩踏み出すという行為が楽しくてたまらなそうです。
行きたいところに自分で行ける。歩くにつれて景色が変わっていく。いつしか当たり前になっていた「歩ける喜び」を、改めて思い出させてくれます。
スリングに入れて、山でもどこでも行っていた頃からすると、時間も断然かかります。
目的地や時間を決めずにいると焦りません。でも、焦る時にはあせってもいいと思います。
ヘレンケラーのエッセイに、森の散歩から戻った友人に何を見てきたか尋ねる場面があります。
「特になにも」という答えに、ヘレンは、自分には触れるだけで興味引かれるものが無数にあるのだから、目で見る素晴らしさはどんなでしょう!と思うのです。
色、形、香り、音、手触り、大切なことは余白にある。
いつかこどもたちはこの手を離し、広い世界へ行きます。
人生のほんのひととき、散歩を味わってみませんか?
②こどもたちをとらえて離さない「棒・穴・水・土」
三大アイテムは「棒・穴・水」と聞いたことがあります。山を歩けばこどもたちは確かに拾っていました。
また、庭にひたすら穴を掘り、伊勢神宮など巨木の根のすきまを見れば入る。
水の地位は不動です。海、川、湖、プール、おふろ。庭の水やりを兼ねつつ、
水でアーチやくねくね蛇を作ると、濡れないようにしていたはずが、かかるのがうれしくなってくる。自分たちでもできます。
やはり「砂・土」が入ると思います。型を抜いたり、どろどろにしたり。
何日もかけ磨いて作るぴかぴかの「泥だんご」はもはや芸術の域ですね。
③集めて楽し・作って楽し「宝あつめ」
公園や街路樹の木の実、川や海岸の小石、貝、ビーチグラス。
自然には「宝」がいっぱいですね。
その場で遊んだら元に戻しますが、少しおみやげに持ち帰りたいときには、自然に対して「分けてください。ありがとう」と心の中で伝えるようにします。
ままごとセットを購入せずとも、お古の台所道具で十分です。
ちなみに「だんごむし」が「宝もの」として、ポケットから出てくることがあるかも。
草や花をつぶしてきれいな色水つくり。
余裕があれば、草木染めにも展開できます。
目でみる色と染まる色が違うのも面白いですね。
シロツメクサやれんげを編んで花輪、大きな花びらに糸を通して首かざり。
その他、集めた宝物での遊びも、想像力の数だけあります。
3 では雨の日はなにしてあそぶ?
テレビ、ビデオ、動画など文明の力を借りるのもいいですね。雨の日だけ見る特別なものをストックしておくと、特別感が出ます。
それでは、雨の日の室内あそびと外あそびをご紹介します。
<雨の日のあそび ーおうちの中編―>
①五感が心地よい「新聞びりびり・古布びりびり」
紙の破れていく音と指先に響く感覚が気持ちよいようです。
ビニールプールの中ですると、新聞プールで泳げ片付けも比較的楽です。
以前「裂き織り」のワークショップをした際、古布を裂く作業がこどもたちに大人気でした。
着物の裏地やシーチングなど薄い平織りの布は、はさみでちょんと入れた切れ目から、手でビーッと裂くことができ、大きな音が小気味よしです。
②広がり発展する「おえかき」
外出先でも便利なあそび。絵でしりとりするのも楽しいです。
反古(ほご)にした紙を半分に切ってたくさん重ね、背面にのりでティッシュペーパーを貼りつけてひと晩乾かすと、ぴりぴりはがれるらくがき帳が手作りできます。
カレンダーの裏をつないでいくと、規模の大きな絵が描けます。
保育所に迎えに行くたびに持っていき、クラスのこどもたちに好きなように書き足していってもらうと大きな大きな絵ができました。
③想像の余地のある「つみき・ブロックあそび」
家具、家、町など想像で何にでも変わります。
積んだつみきを、崩れないように取っていく「山くずし」。並べて倒す「ドミノ」。
ルールが単純なので、孫からおじいちゃんまでいっしょにできる遊びのひとつです。
④おとなが燃える「切り紙・おりがみ」
窓ガラスに貼ったり、モビールにしたり。はさみがつかえない年齢なら、指先でぴりぴり破るだけでもかわいいです。
折り紙も、とてつもなく深い世界。外食先では箸袋やおしぼりも。
おしぼりあひるは、折る人によって、体つきが変わり、食事が出てくるまでの定番あそびでした。
⑤おとなこそはまる「絵本」の世界
雨がテーマになっている絵本もたくさんありますね。ストーリーテリングのようにろうそくを灯すと
、薄暗い雨の日の部屋でちいさな炎が想像の世界へいざなってくれます。薄いひざかけと、おなかをあたためる飲み物があるとしあわせ感が増しますね。
絵本を読んでから、お話に出てくる食べ物や工作に挑戦するのもいいですね。
⑥「昔あそび・カードゲーム・ボードゲーム」
いにしえより続く「百人一首」、知育あそびとしても人気の「かるた」。「トランプ」はルールが簡単な「神経衰弱」「ばばぬき」、
数字を覚える頃には「しちならべ」。おとながこどもたちにまかされるのは面白いです。また、学童(放課後児童会)では「昔あそび」を積極的に取り入れてくれており、「おてだま」「けんだま」「こま回し」など楽しそうです。
⑦拾ったモノでつくる「たからものコーナー・モビール」
晴れた日にお散歩して、集まってきた小さなモノを置いて「たからものコーナー」。
色を塗ってペーパーウェイトやろうそく立て。でも、ただ置いているだけでかわいいです。
糸やテグスを結んでぶら下げると「たからものモビール」。簡単に枝から吊るだけで十分にかわいいです。
⑧こねこね「大ねんど大会
小麦粉300g、塩ひとつまみ、水100cc、油小1を混ぜたら「小麦粉ねんど」。
食品用着色剤で優しく色をつけてもいいですね。大きくなったら、お題にそって粘土で形作って「あてっこゲーム」も。
オーブン陶土で、ブローチ、ペンダント、箸置きや、穴を開けてボタンなどを作るのもいいですね。
⑨雨だから「雨にまつわる工作」
いまも健在「てるてるぼうず」。雨予報の遠足の前夜にはいまでもぶら下がっています。
透明のビニール傘の内側から、好きな絵をのりで貼って「ぺたぺたアンブレラ」。絵は自分で描いてもいいし、切り抜きでも。
うちの場合は、ちょっと大きくなった姉からは「なんだそれ!」とつっこまれていましたが、妹は満足で長い間使っていましたよ。
⑩奥深すぎる「段ボール工作」
「箱そのもの」は入るだけで落ち着く。
ひもをつけてひっぱると「段ボールカー」。
底をぬいて、ひもを肩から下げられるようにすると、「自分で走る段ボールカー」「自分で飛ぶ段ボールひこうき」。
横向きに置き、底を開いていくつもつなげると「段ボールトンネル」。
大小の段ボールを重ねて、あまった台所道具を乗せると「段ボールキッチン」、鏡をはると「段ボールドレッサー」。
いくつもつなげてつくる「段ボール基地」。無限です。
⑪実はおもしろいかも「家事」
粘土感覚で作るのが楽しい上に、食べられる「おだんご・パンづくり」。
米粉と豆腐でつくるおだんごは、べたつかず、成形しやすく、少ない洗い物もさっと洗え、おすすめですよ。
[材料ふたつ!おやつにぴったり『簡単♪おとうふだんごの作り方』]
おふろそうじ、洗車など、遊びのように始めてもいいし、家事を依頼できる信頼する相手として話すのもいいですね。
⑫シンプルに文明の利器「音楽・ダンス・撮影大会」
音楽をかける。踊りたければ踊る。
ダンス動画なども楽しいですね。また、デジカメなどで、好きに撮影してもらい、
それを再生するのも、視点や視線の高さが面白いです。また、自分たちが映っている写真や映像をみるのもうれしそうですよ。
⑬大きくなっても楽しい「映画館ごっこ」
チケット、ポップコーン、飲み物などを用意して、やりたい人が受付や売り子さんをし、録画していた番組やレンタルDVDを「映画館で見ていること」にします。
どんぐりがお金。すべて一日でやろうと焦らず、ひとつずつの活動をたのしんで、結果できればやろうかというくらいゆったりと。
⑭こどもが隊長「おうち探検隊」
リュックに、水筒、敷物をいれて「おうち探検」に出発。
テーブルや椅子の下をくぐる「脚の森」、雨で室内干しの洗濯物の下を通る「はためきの道」、階段をのぼる「かいだん山」(*階段は可能な年齢から)…。
新聞紙を細長く敷いた「しんぶん橋」の下には、わにやトロルがいるから、新聞紙から落ちないように歩きましょう。
出発の前に、折り紙と棒で「旗」を作ると、より気分が盛り上がりますよ。
⑮見方が変わればどこでも遊べる「おうちキャンプ」
室内用テントがなくても、テーブルの下の空間を薄い布で囲うだけでもOK。
いつものごはんも、敷物の上で、キャンプの食器で食べるとひと味違うようです。
また、ふとんや寝袋を、居間、廊下などいろいろなところに敷いてお昼寝や就寝するのも特別感がありますね。
<雨の日のあそび ーおうちの外編―>
⑯雨だけど雨だから「おさんぽ」
ある雨の日に、小学校前でこどもたちを観察していると、それはさまざまな傘のさし方で、雨とたわむれていました。
水たまりも不動の地位ですね。傘、長靴、レインコートを着て出かけると、いつもと違う風景に出逢えるかも。
⑰雨のしたたりで「音あつめ」
軒下に空き缶を置くと音がします。
いろいろなところに置くと、水がたまっておもしろいそうですよ。
⑱原始人体験「雨シャワー」
雨に「濡れない」ために、あらゆる道具が生まれ、工夫されているのに、あえて「濡れてみる」という体験です。
すると、「シャワーは浴室で浴びるもの」など、自分の中の「当たり前」を発見しました。
勇気のある方は、おふろの湯沸しスイッチを入れ、玄関にバスタオルを置いてからどうぞ。
⑲雨の公園で「無料ウォータースライダー」
おふろの湯沸しスイッチを入れ、玄関にバスタオルを置いて、公園へ出かけ、すべり台をするという体験です。
*雨の外遊びはいずれも、大人の人が責任を持って、雷など天候の変化や、溝や危険な場所に注意してください。
5 まとめ
ひとりでがんばる育児は、その力みがこどもたちへと循環しがちかもしれません。
なんでもできるがんばりやさんも、公共の場所や機関、育て合いの場とつながり、利用してどうぞご自分の心がほっとゆるまる時間をお持ちになれますように。
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