無秩序な日本のオーガニック製品。イメージに振り回されず本当に良い製品を選ぶために知っておきたいこと。
現代の私たちの生活の中には、「オーガニック」、「有機」、「無添加」などという
付加価値を持った製品が溢れています。
「オーガニック」ひとつを見てみても、最近では、オーガニックフードのほか、
オーガニックコットン・オーガニックオイル・オーガニックヘアカラー、
また、インクボックスという名前でもお馴染みのオーガニックタトゥーなどさまざまなものがあります。
メディアやイベントなどでも話題になることの多いキーワードの数々に、
何となくポジティブなイメージを持ち、
日々使う製品を選んでいるという方もいらっしゃるのではないかと思います。
でもその製品、本当に価値のある良い製品と言えるものでしょうか?
心理的にカラダや環境に良さそうなイメージを持たせる言葉に誘惑されずに、
きちんと商品別の成分の違いなどを確認していますか?
約5年間住んでいたドイツから帰国した私が一番驚いたのは、
多くの方がひとつひとつの商品を外部から植え付けられたイメージで選んでいて、
本当に良い製品に対する個人の定義や選択する意識が曖昧なことでした。
とくに、オーガニック製品・有機栽培や天然素材由来の商品に対して、
そういった刷り込みの意識が強く根付いているように感じました。
例えば、このような図式にどのくらいの方が共感するでしょうか?
オーガニック=環境に良い製品
ボタニカル=肌にやさしい製品
そして、その共感には何となくという感覚的なものだけではなく、何か裏付けとなるものがありますか?
今日は、オーガニックというイメージに捉われずに、
本当に良い製品を選ぶためのポイントについてお話させていただきたいと思います。
オーガニックというブランド名
もちろん、私たちのまわりには、本当にオーガニックの素材にこだわってつくられた製品も確かに存在します。しかし、商品の広告上の謳い文句ではオーガニックという単語を並べていながらも、
実際には、名ばかりの低予算な成分ばかりでつくられた製品だったり、
オーガニックとは無縁の内容の製品だったり、
ただ単に天然由来の成分を採用しているだけだったり、という残念な事実も多くあります。
とくに、洗濯用洗剤・シャンプーなどの洗剤類、スキンケア用品・コスメ・日焼け止め・ヘアカラー剤などの
化粧品類においては、商品のイメージ作りのために「低刺激」「無添加」「ノンシリコン」などといった、
消費者のオーガニック志向・無添加志向に語りかけるようなキャッチコピーがたくさん使われています。
最近、よく見かけるようになった「ボタニカル」「オーガニック」「無添加」などが、
まさにその代表的なものですが、
実はこれらの広告上の謳い文句には、とくに使用を規制するルールがないことをご存知でしたか?
これは、「オーガニック」というブランド名を纏っただけの、
いわゆる「ノーブランド」製品がたくさん存在するということ。
企業側や生産者の販売戦略と言ってしまえばそれまでですが、
このような状況をつくってしまっているのは、私たち消費者の無知にもあるのではないでしょうか。
本当のオーガニック食品とは?
確かに、厳しく定められた農林水産省の有機栽培の基準を正式に満たしている、
日本のオーガニック食品も多くありますし、
海外で認証を受けたオーガニック製品なども徐々に広まってきており、
私たちの生活の中でも身近なものとなりつつあります。
有機農業・有機農産物とは?
参考までに、現在、オーガニックとして日本国内で正式に名乗ることができる有機農業と有機農産物の基準をご紹介したいと思います。
農林水産省によって規程されているものになりますが、下記のようになっています。
有機農業
農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する農業生産の方法を用いて行われる農業・化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
・遺伝子組換え技術を利用しない
有機農産物
「有機農産物の日本農林規格」の基準に従って生産された農産物・周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じている
・播種又は、植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しない
・組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わない
有機JASマークはオーガニック食品に関するマーク
農林水産省による厳しい基準を満たし、認証された製品のみが、
有機JASの認定マークを付けることを許可されています。
有機JAS認定マークを付けることができるものは、
有機農産物・有機加工食品・有機畜産物・有機飼料のみとなっていますが、
オーガニック食品に関しては、有機JAS認定マークがある程度の判断の基準になると言えるかもしれませんね。
日本におけるオーガニック製品の認証マークは?
では、日本における食品以外のオーガニック製品についてはどうでしょうか?
実は、現在の日本では、食品以外の製品に対しては、有機JAS認定マークなどを付けることができません。
多くの方がオーガニックにこだわりたいと思っている化粧品類についても同様です。
つまり、別段オーガニックと言えるほどの内容ではなくても、
オーガニックというキーワードと一緒に特定の製品を売り出すことには何の問題もないということです。
意外に思った方もいるのではないでしょうか?
世界のオーガニック製品の認証事情
オーガニックが日本よりも浸透している海外では、もちろん、オーガニック食品以外にも、オーガニック認証マークが表示されていることが多くなっています。
アメリカでは、オーガニック原料製品へのUSDAの認証マークが表示されていますし、
カナダやオーストラリアでも独自の認証マークが存在します。
また、ヨーロッパでも、EU Ecocertなどの認証マークのほか、
フランス・ドイツなど各国でそれぞれの認証マークが表示されています。
日本でも、オーガニック製品として認証され表示ができるようになれば、
より多くの人々のオーガニックに対する意識も変わってくるのではないでしょうか。
ぜひ近い未来に、期待したいですね。
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ぜひ知っておいていただきたいのが、
オーガニック製品として有機JASの基準を満たしているかどうかとは関係なく、
製品の広告の中で、「オーガニック」「ボタニカル」「無添加」などと謳うことは、
実は規制されていないという事実です。
これは食品に関しても、化粧品などの日用品に関しても同様です。
例えば、どのような製品であっても、実際の成分や内容物とは関係なく、
TVコマーシャルや製品のパッケージ上では、
「オーガニック」などの単語を自由に使用することが可能ということです。
あなたの普段のショッピングシーンを思い出してみてください。
何気なく目にするさまざまな製品にはどのようなキャッチフレーズが記載されてますか?
これらの単語が記載されていることも多いのではないでしょうか?
そして、実際に成分や内容物を確認してみると、
「あれ?」というシーンが多いことに気付いていただけるのはないでしょうか。
でもこれって、いわゆるグレーゾーンと言えるのではないでしょうか?
オーガニックの意味と良い製品を選ぶということ
時には、消費者心理を利用した巧みな謳い文句に判断力を惑わされてしまったりもするかもしれませんし、
話題の新成分配合の製品が気になってしまうかもしれません。
何もそれは悪いことではありませんし、人の心理としてごく自然な流れでもあります。
でもそこで一度考えていただきたいのが、
それはあなたが実際に製品を前にして考えた結果の決断かどうかということ。
そして、オーガニックという言葉の定義です。
もともとは、化学農薬や肥料、環境ホルモンや遺伝子組み換えを考慮した誕生したのがオーガニック。
現在ではそれが転じて、健康・食の安全・自然環境・自然治癒力などに関連するものとなってきました。
だからこそ、
オーガニック製品って良さそう!
ボタニカルって書いてあるから良い製品でしょ!
などというイメージだけに捉われずに、積極的に商品を手に取って、
自分で良い製品かどうかを判断することを習慣付けていただきたいと思います。
一概にオーガニック製品が、すべて良いというものでもありません。
人によっては食物アレルギーの心配などもありますし、
化粧品などでは、肌に合わない成分が含まれているかもしれないといった問題もあるでしょう。
本当に良い製品を選ぶということは、自分が製品を知る機会をつくり、
その上で納得して選ぶということなのではないでしょうか。
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自分や地球にとっての本当に良い製品を選ぶためにぜひチェックしていただきたいのは、下記のような項目です。
・流行キーワードだらけの広告過多になっていないか
・過剰梱包になっていないか
・汎用性のあるユニバーサルデザイン、流通に優しい仕様になっているか
・製品ひとつひとつに記載されている成分の質はどうか
・安全性が高い素材・成分でできているか
・製造元や輸入元などが明確に記載されているか
オーガニックが大きなビジネス市場と考えられているということを認識する
もうひとつ、オーガニック製品と向き合う上でみなさんに意識していただきたいことがあります。
それは、日本国内に限らず、オーガニックが世界的にも、
大きなビジネスの場として見られているということです。
実際に、オーガニック大国のひとつと言われるドイツや欧米諸国と比べると、
日本のオーガニックを謳い文句にする製品は大々的に広告活動をし過ぎていたり、
環境を本当に意識しているの?と心配になるほどの過剰包装をしていたりする製品が多く見られます。
また、話題の有効成分を配合しているからといって、それが果たして自分の要求を満たすものとは限りません。
ひとつのポジティブなキーワードや有名ブランド名で判断するのではなく、
全体的な仕上がり度などの製品としての総合力を見てみることも大切です。
より良いオーガニック製品を選ぶには
より良い製品を選ぶには、自分の内面を成長させ続けることも大切なことだと思います。
しっかりと自分の価値観とそれを表現する力を育んであげること。
情報が溢れかえる現代だからこそ、ただ情報を受信する側になるだけではなく、
情報を飲み込み頭で考えることを忘れずにいること。
商品イメージに踊らされる残念な消費者になってしまうのではなく、
本当に価値ある商品を自ら見分けることのできる判断力のある消費者になっていただきたいと思います。
とてもシンプルなことですが、日々培っていく自分の考え方や価値観などが、
本当に良い製品・自分に合った製品を選ぶ道標になってくれるのではないでしょうか。
参考:農林水産省
http://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/
http://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/pdf/guidejas_nintei.pdf
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