寝ることは命を養うこと。鍼灸師が伝える「東洋医学で睡眠を最優先にするべき理由」とは?
あなたは毎日、しっかりとした睡眠が取れていますか?
朝、起きた時に「もっと寝ていたい…」と思うことはありませんか?
太陽が昇るとともに起きて、太陽が沈むとともに床につく。
そんな原始的な生活様式は遠い昔の話になってしまいました。
現代社会では、睡眠は疎かにされがちです。
でも、睡眠は人間の三代欲求のうちの一つ。
疎かにして良いはずはありませんよね?
朝はスマートフォンのアラームに叩き起こされ、寝る直前までやるべきことに忙殺されて、
ようやく床につく。
時計の針が0時を知らせていたのは遥か前。
そのような生活が染み付いていませんか?
ただでさえ少ない睡眠時間。寝付きの悪さ。浅い睡眠。
ようやく寝たと思えば、もう起きる時間。
無理矢理に布団をはがし、目の下のクマを隠すように化粧をする。
当然、疲れは取れておらず、何日分もの疲れを背負って出社していく。
こんな話、身に覚えはありませんか?
人は睡眠を取らないと、体を回復させることが出来ない仕組みになっています。
そう考えると、睡眠は人間にとって如何に大切なのかが分かりませんか?
この記事では、人間にとっての睡眠の大切さ・睡眠の質を良くして疲れを取る方法について、
解説しました。
睡眠って大切ですよ。
疎かにしがちですけどね。
睡眠の大切さ
横になって寝ることで、人の体は重力の影響をリセットすることが出来ます。
体の各部分にかかっていた負担がなくなるのは、唯一横になって眠る時だけ。
その時、体は回復していくのです。
逆に言えば、この横になっている時間が取れないと、体への負担は溜まる一方になってしまいます。
体への負担を減らす目的から考えると、「まずは横になって寝る」ということが睡眠の大切な点となります。
睡眠時間は、そのまま体の回復時間。
睡眠時間が少なければ少ないほど、体の回復も少なくなってしまいます。
一日の平均睡眠時間は?
あなたは毎日、どれくらいの睡眠時間が取れていますか?
日本人の平均睡眠時間は、6時間以上8時間未満と言われています。
(厚生労働省・睡眠指針2014https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000042749.html)
でも、睡眠時間の長さと睡眠時間の質は必ずしも比例するとは限りません。
「たくさん寝たのに疲れが取れてない…」
誰しもそんな経験はあるのではないでしょうか?
あなたはどれくらい寝てる?
毎日大体、5〜6時間取れれば良いほうでしょうか?
休日に寝溜めする、というのも一つの手ではありますが、
出来ることなら日々7時間ほど睡眠を取れればベスト。
そして、その時の睡眠の質も体にとっては大切なことなのです。
寝てる間に体は何をしてる?
人は横になることで、自律神経が副交感神経のスイッチに切り替わります。
副交感神経は体をリラックスさせ、日中に傷ついた細胞の修復を始めます。
細胞の再生、新陳代謝は主にこの時に行われます。
すると、寝ている時間が少なければ当然、体の回復がままならないままに、
また新しい一日を生きなければならなくなります。
疲れた体を引きずって、毎日生きるのは辛いですよね。
そして、その疲労の積み重ねが、突然の病気宣告につながることにもなりかねません。
脳と体の睡眠時間
脳を休めるだけなら、ほんの数十分で事足ります。
しかし、体を休めて細胞の再生をきちんと行おうとするならば、毎日7時間は横になりたいものです。
「人によっては3時間眠れば元気!」という方もいますが、それは脳が休まっているだけです。
安易に真似しない方が良いでしょう。
脳が必要とする睡眠時間と体が必要な睡眠時間は違うのです。
睡眠の質
浅い睡眠が続くと、たくさん夢を見ます。
一晩に何度も目を覚ましてしまうのも、深く眠れていない証拠。
反対に質の良い深い睡眠を取れている場合は、
夜、布団に入って気がつくと朝になっています。
そして、目覚めが良く、起き抜けの体の調子も良い。
せっかく寝るのであれば、このような質の良い深い睡眠を取りたいものですよね。
東洋医学と睡眠
東洋医学は陰陽論。あらゆる物事を陰と陽に分けて理解しようとするのが特徴です。
例えば、男は陽で女は陰。天が陽で大地が陰、のように。
では、1日を考えるとどうなるでしょうか?
昼は陽で、夜は陰に弁別されます。
では、陰の時刻であるその夜には何をするべきなのか?
東洋医学的に言えば、夜は陰を養う時間です。
東洋医学における陰
東洋医学では、陰という概念を大切にします。陰主陽従という言葉もあるほど。
(これは陰が主体という意味)
生命を育むものは、陰。
夜寝ることは、その体における陰の力を養うこと。
簡潔に言えば、寝ることは命を養うことになるのです。
質の良い睡眠を取るために大切なこと
「良い睡眠を取るぞ!」と力んだところで、質の良い睡眠が取れるわけではありません。
質の良い睡眠を取るためには、守っておいた方が良いことがあります。
質の良い睡眠のための五箇条
・寝る寸前までスマホをいじる習慣をやめる
・ホットアイマスクなどで目の緊張を取る
・寝る3時間前までに食事を済ませておく
・お風呂に入って全身を温める
・昼寝をするなら寝過ぎない
これらに気をつけていると体が緩み、質の良い深い睡眠に導くことが出来ます。
特に「夜遅く帰ってきて、満腹に食べて寝る」を繰り返していると、
胃腸にも負担がかかるので、消化がある程度済んでから寝るように心掛けましょう。
質の良い睡眠を阻む緊張
体に日中の緊張が残っていると、ベッドに入った後も無意識の緊張が続き、なかなか寝付けないものです。
緊張した状態で眠りに落ちても、浅い睡眠しか取れません。
仕事から帰ってきた後の時間は、日中の体が作り出した緊張を緩めるような時間に出来れば良いですね。
好きな音楽を聴く、趣味に耽る、セルフマッサージを行うなど。
あなたがリラックス出来ればなんでも良いのですが、あまりコン詰めてやる作業は避けましょう。
体の緊張は、良い睡眠の天敵!
特に、寝る前に目を疲れさせることはやめた方が無難です。
寝具にもこだわってみる
質の良い睡眠を取るためには、寝具も大切な相棒です。
「人生の3分の1は布団の中」という金言もあります。
体に合わない寝具を使っていると、睡眠の質が低下して、
「いくら寝ても疲れが取れない」ということにもなりかねません。
是非ともこの機会に、あなたが今寝ている寝具の点検をしてみてはいかがでしょうか?
寝具のチェックリスト
ベッドで寝ている方は、マットのスプリングが体に合っていますか?
「起きた時、腰が痛い/背中が痛い」場合は、
スプリングのヘタリや体への不適合を疑いましょう。
枕は首に合っていますか?
「起きた時、首が凝っている」「頭が重い」「頭痛がする」などの症状や配偶者などから、
「イビキがうるさい」「寝てる時、呼吸止まってるよ」などの指摘が入る場合は、
枕が首に合っていない可能性が高いです。
使っている毛布類は体に合っていますか?
毛布類の素材は様々。
その毛布などに使われている繊維が体に合わない場合、
それが皮膚への余計な刺激になって、質の良い睡眠の妨げとなることがあります。
しっかり寝て、元気に過ごそう
寝る時間を削って、仕事や遊びに励む。
そんな若い頃の習慣は、年齢を重ねるにつれ、体に大きな負担となっていきます。
あなたも
「まぁ5時間寝れれば良いか…」
なんて思っていませんか?
忙しいと、つい疎かにしてしまいがちな睡眠。
でも健康に過ごすためには、睡眠こそ大切にしなければいけないものです。
これであなたも質の良い睡眠が取れます
睡眠にとって大切なことは、
・1日約7時間ほどの睡眠時間の確保
・その時の睡眠の質
この2つです。
そして、睡眠の質を良くするためには、
・寝る前までに体の緊張を緩めておく
・寝具にこだわる
ことが大切です。
睡眠時間の確保と睡眠の質を良くして、毎日を健康に過ごしましょう!
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