日本に到来の「ゲノム編集食品」とは何か。遺伝子「組み替え」でなければ表示義務はない?
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日本に到来の「ゲノム編集食品」とは何か。遺伝子「組み替え」でなければ表示義務はない?
IN YOUをご覧の皆さまであれば、既にゲノム編集食品に関する情報を集めておられるかもしれませんが、
どのように感じておられるでしょうか。
ゲノム編集食品の話題以前より、
流通している食品の安全性については様々な観点から疑問を持ち続けている方も多いと思います。
遺伝子組み換えの安全性、大量生産や栄養価の操作に特化した異常な品種改良など、
食を取り巻く問題・課題は際限がなく、「どのようにすれば、安全な食品を手に入れる事ができるのか」というお声を聞くことも少なくありません。
そのような中、「遺伝子を改変する技術:ゲノム編集」を用いた食品が2019年夏より市場に流通するとの報道がなされ、
困惑されている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回はゲノム編集食品とはどのようなものか。
どのような事が危惧されるのか等、情報を少しまとめてみましたので、ぜひご覧頂ければと思います。
ゲノム編集食品とは何か?
遺伝子組み換え食品との違いは何?
従来の遺伝子組み換え技術は、微生物を始めとした様々な生物の遺伝子を入れることによって、
食品に様々な特徴を付与する技術です。
例えば、農薬や害虫などに強い品種を作る、特定の病気に対する耐性を持たせる、
食品自体に機能性を持たせるために特定の栄養価を作れるようにする等の目的で使われる事が多いものです。
また、他の微生物等の遺伝子(細菌やウイルス等)が組み込まれているため、
人を始めとした生物が遺伝子組み換え食品を摂取した際の発がんリスクを始め、
安全性に関しては多くの疑問が残っているものです。
一方、ゲノム編集は他の生物の遺伝子を組み込むのではなく、直接ゲノム自体を改変するものです。
ただ、ゲノム編集を使用しての品種改良は、遺伝子を切断するなどの編集によって作物に変異を起こし、従来とは違うものを生み出す技術です。
味や栄養などをある程度自由に改変できるという事で評価されてはいますが、
安全性に関してはやはり疑問が残ります。
いずれの技術も「人為的に遺伝子を改変させたもの」であり、
自然の中で植物などの生命が自身の力で働きを変えていったわけではありません。
違う生命体の遺伝子を組み込む(遺伝子組み換え)、
あるいは元々の遺伝子を切り貼りするような改変技術(ゲノム編集)で作物の遺伝子を操作した結果、
味や栄養価等に変化は生まれるかもしれませんが、美味しくなり、
栄養価が高まる事と、安全性に関するリスクの問題は全くの別物です。
仮に「食品は自然に生まれ、育てられたものが体に良い(合う)」と考えるならば、
最先端の技術を用いたものであっても、やはり気を付けた方が良いことは間違いないでしょう。
ゲノム編集には「野生種の絶滅リスク」もある
遺伝子組み換え作物と同様、ゲノム編集によって生まれた新しい品種は「人が遺伝子に手を加えた、
自然界には存在しないもの」です。しかし、これらの“自然ではない品種”が自然界において広がっていく可能性もあります。
人が手を加えていない野生種はまだまだ残ってはいるものの、
遺伝子組み換え作物やゲノム編集作物が自然界に残る野生種と何らかの形で交雑してしまえば、
本来あるべき種が淘汰されてしまう可能性も憂慮されます。つまり、様々な生態系への影響も懸念されるのです。
ゲノム編集食品の表示義務はどうなる?
現在は表示義務について検討中の段階
多くの方が注目しているのは、ゲノム編集食品が流通した際にキチンとした表示がなされるかどうか、
という部分ではないでしょうか。
しかし、残念ながらゲノム編集食品の表示義務については現在検討している段階であり、まだ確定してはいない状況です。
なお、厚生労働省の専門部会によれば、ゲノム編集後の作物に関してはその安全性を厳格に審査せずとも、
国に対して届け出さえ行えば販売してよいという旨の報告がなされています。
国に対しての届け出に関しても、現状では「届け出に法的な義務はない」ため、
実質的には野放しになるのではないかという懸念も残ります。
また、遺伝子改変により、どのように成分が変化したか、
あるいは健康への影響が出ないことをどのように確認したか、という情報を国に届けるよう求める方針のようですが、
これだけの情報でゲノム編集食品の安全性が確認することは難しいのではないでしょうか。
そもそも“表示”自体に意味がないのでは?
これは私見ですが、食品に関する表示義務は果たしてどの程度、
“食の安全性を担保してくれるもの”なのでしょうか。
例えば、遺伝子組み換え食品の場合、表示義務自体はありますが、
定められたルールに複数の抜け道があるため、消費者が“非”遺伝子組み換え食品を選ぶことが難しくなっています。
具体的には以下のような抜け道があります。
1.組み替えたDNAあるいはそれらによって生成したタンパク質を含有しない場合は表示しなくてもよい、
2.主な原材料(重量の割合で上位3位以内)かつ、
その重量の割合が5%以上のものにしか表示義務はない(例:重量の割合が4番目以降のもの)
3.意図しない5%以下の混入であれば表示義務がない
食品添加物を含む化学物質類の規制に関しても同様で、全てが正しく表記されているわけではないのです。
また、このような状況を見る限りでは、仮にゲノム編集食品の表示が義務化されたとしても、
“これはゲノム編集食品ではありません”という言葉を、
そのまま鵜呑みにすることはできない可能性が高いものと思われます。
では、消費者はどのようにして避ければいいのでしょうか。
これに関しては、現状と同じように“良識ある生産者の言葉を信じる”しかないのかもしれませんし、
あるいは、遺伝子組み換え食品やゲノム編集食品などを含め、
「これはOK、これはNG」とふるいにかけられるような技術が台頭してくるかもしれません。
「食の安全性」をどのようにして守るべきか
今、世界中で巻き起こる様々な問題の中で、重要な位置を占めているのは「食」に関する事柄ではないでしょうか。
そして、食に関するテーマは常に環境問題とも直結しているものです。
「大量生産で食料不足を解消」というフレーズから農薬の使用が広まったとも言われますが、
実際にはそのような動きによって、私たちの生活環境が根本から脅かされています。
動植物の相次ぐ絶滅、ハチの死滅、水源の枯渇など、“近代工業的な現代人の営み”は生体系に対する負荷が大きく、
自然環境を破壊してしまいます。現代では土地が汚れ、水が汚れ、空気も汚れていますが、
これは諸外国だけの話ではありません。日本においてもこのような状況は日々着実に進んでいるのです。
少し話は逸れましたが、いずれにせよ、私たちの食卓に上る食品の安全性を確認するためには、
“何らかの具体的な手立て”が今後、必要になることは間違いないでしょう。
そして、「一人でも多くの方が関心を持つこと」が、食の安全性を守る上で、
とても大切な事のように思います。できるだけ多くの方に、今後も様々な情報を発信できればと思います。
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