夏野菜の薬膳から見た役割とは? 夏に自然治癒力をアップさせるための秘訣。
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夏野菜がたくさん出てくる時期になりました。
スーパーでは葉物から根菜までバラエティ豊かに野菜が並んでいます。
特に北海道ではこの時期はスーパーに道産の野菜がたくさん並びます。
寒い時期が長いので、夏のシーズン以外は東北、関東、九州産の野菜が並ぶことが多く、
なかなか道産のもので彩りのある食材を手に入れにくいという現状があります。
夏野菜が出てくる時期ではありますが、
なんとなく、サラダにして食べて、
これといって他のシーズンと特に変わりない食生活をしていませんか?
食べ物には旬というものがあり、その旬に従って食生活を整えることで身体の調子も良くなります。
意識して旬の野菜を摂ることで、その季節に不調になりやすい臓器をいたわることができますよ。
人間は元々自然治癒力というものを持っています。
人間は身体をもとの状態に戻そうというパワーを持っているのです。
しかし、日頃からの不摂生やアンバランスな生活によって、
その本来持つパワーを引き出すことができず、
体調を崩しやすくなってしまうのです。
夏は脾胃の水分代謝に注意
「夏は水分補給をしっかりと行いましょう」とはいうものの、
クーラーの効いた部屋に長時間いたり、冷たいものをとったりしていると、
脾胃に負担がかかります。
どのように負担がかかるのかというと、
脾胃の水分代謝がわるくなり、夏風邪や夏バテを起こしやすくなってしまうのです。
また、むくみや、身体のだるさなどが残り、不眠が続くということもあります。
寝不足は身体のみならず心にも影響してくるため、悪循環が続いてしまいます。
そうした脾胃の働きを高めるために、
米、大麦、小麦、山芋、豚肉、じゃがいも
などがおすすめです。
夏野菜でもある
かぼちゃや枝豆などもおすすめです。
また、外が暑いからといって冷たいものを取りすぎてしまう事によって、
身体の中に熱がこもりやすくなってしまうということもあります。
こうしたことを防ぐために、夏野菜である
ニガウリ、きゅうり、ヘチマ、冬瓜、トマト、レタス、スイカ
などはおすすめです。
ただ、生食のきゅうりやレタス、トマト、スイカなどは脾胃の冷えを進行させる可能性もあるので
冷やしすぎには注意が必要です。
脱水症状や、夏風邪による下痢などの症状が出ているという人は、
マンゴーやトマト、グレープフルーツなどがおすすめです。
嫌いだった食べ物と高橋智子さんの話
夏野菜といえば、トマト、を思い浮かべる人も多いかと思います。
そのトマトにまつわるエピソードとして皆さんに高橋智子さんを紹介します。
現在はフレンチガストロノミー上級ディプロマ・国際中医薬膳師として活動されている高橋智子さん。
28歳のときに原発性卵巣がん末期となり、余命を告げられます。
小さい頃から大嫌いだったトマトを、「最後の旅行先」のフランスで食べることになった高橋智子さん。
一口勇気をふるって食べてみると、体中の痛みが消え、唾液がどんどん出てきて、感じられなかったはずの味覚が
一気に戻ってきてその場でポロポロと涙が出てきた、というエピソードがあります。
夏野菜の中に嫌いなものはありますか?
という質問をしたときに、よく、「トマト」という声があがります。
しかし、実際に、自分が病気になったときに、
自分に気づきを与えてくれる食べ物は、もしかしたら自分が最も嫌いな食べ物かもしれないと
考えたら、なんだか今日から好き嫌いなく食べよう、という気持ちになりませんか?
自分が嫌いだと思っている野菜があったとしても、自分にこれは必要のないものだから、とは考えずに、
料理の仕方を工夫して食べられるようにすることが大切です。
その嫌いな食べ物がもしかしたら、今の自分にとって何よりも自然治癒力を引き出す
一つのきっかけになるかもしれないからです。
体調が良くなるかも知れないし、「食べられた」ということが自信につながって、
気持ちが明るくなることもあるかもしれません。
食を通して引き出されるパワーは計り知れないものなのです。
夏野菜はサラダにするよりもスープにしたほうがおすすめ
夏野菜を使ったメニューは主にサラダが多いという人もいるかもしれませんが、
夏野菜は生も良いですが、スープに入れて量を多く摂るように工夫すると良いでしょう。
生野菜は確かにシャキッとしていて、美味しいと感じるのですが、
夏、脾胃が冷えている状態で生野菜を食べてしまうと、更に脾胃の状態が悪くなります。
たとえば、先程から話題にあがっているトマトなどは、
貧血予防にもなります。
おすすめのメニューは、卵とトマトを一緒に調理するという方法です。
きくらげなどと併せて中華スープ仕立てにして飲むのがオススメ。
また、かぼちゃのスープなどもおすすめです。
かぼちゃは脾胃を温める役割があるので、夏の時期に出てくる坊ちゃんかぼちゃなどを使って
スープを作るのもおすすめです。冷製スープにする方法もありますが、
基本は「脾胃を冷やさない」ことなので、
冷やしすぎには注意が必要です。
夏といえば、ゴーヤをイメージする人も多いでしょう。
ニガウリは血糖値をさげたり、急性の下痢を防いだりする役目があります。
ニガウリを使ったスープやドリンクは急性の下痢に適しています。
ドリンクにするという場合には、はちみつなどを加えて飲みやすくすると良いでしょう。
スープの他にも炒めものもおすすめ
スープは野菜の栄養素や旨味がスープになるので身体に栄養を行き渡らせやすいです。
この他にも、もちろん炒めものにしても良いでしょう。
トマトも生食だけではなく、火を通して炒め物にいれると、イタリアン風の炒めものになりますし、
スパイスを工夫していれることによって、スパイスの効能も得られます。
特に夏は食欲が低下する傾向にあるので、コショウやにんにく、生姜、しそ、のような香辛料を加えることによって、
食欲増進に繋がります。
かぼちゃは煮付けにしても美味しく食べられますし、
ニガウリもゴーヤーチャンプルーにして食べるのもおすすめです。
とうもろこしで脾胃の不調を改善
夏野菜といえば、トマトの他にとうもろこしが挙げられます。
茹でて食べる方が多いでしょう。
とうもろこしは、実の部分だけではなく、ヒゲも使えます。
乾燥させて、煎じて飲んでみましょう。
利尿効果があり、コレステロール値も下げると言われています。
ついアルコールや脂分を取りすぎてしまってコレステロール値が気になるという方は、
とうもろこしをヒゲまで使いましょう。
とうもろこしを炊飯器でご飯と一緒に炊くことで、
とうもろこしご飯を手軽に作れます。
ほんの少しのバターと醤油をかけて食べるとより一層美味しく食べられますよ。
夏野菜を上手に使って自然治癒力を高めよう
夏野菜が出てきても旬の野菜がわからず、
なんとなくサラダにして食べていたという人も少なくないでしょう。
これからは、少しバリエーションを増やして、夏野菜をふんだんに使ったメニューを作ってみてはいかがでしょうか。
特にお子さんの好き嫌いの中にトマトが挙がることがありますが、
もしかすると、嫌いな食べ物がお子さんの身体に良い変化をもたらすこともあり得ます。
生がだめならスープや炒めもの。
それでも駄目なら夏野菜カレーの中に入れてしまうという方法もあります。
せっかくたくさんの野菜が登場する時期ですから、それぞれの野菜の良さを活かしながら、
自分の中にある自然治癒力を発揮できるように整えていくことが大切です。
この時期の養生は半年後の冬の体調にも反映されます。
ぜひ、身体と心を整えてお過ごしくださいね。
参照『食べものだけで余命3ヶ月のガンが消えた』著高遠智子
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