知らなかった!東洋医学と西洋医学の7つの違いと共通点|病院でももはや気休めとは言えない東洋医学が本格的に取り入れられ始めている背景とは?
現代の日本の医療においては
医薬品を用いたり手術をする西洋医学による病気の治療が一般的なため、
東洋医学と耳にしてもピンとこない方も多いのではないでしょうか。
それどころか東洋医学がリフレクソロジーなどの
リラクゼーションやセラピーに用いられる気休めでしかなく、
どうも胡散臭い…と思われている方すら沢山いらっしゃるようです。
しかしこの東洋医学による療法は現代の日本の医療においても認められているため
西洋医学と融合させてしっかりと活用されていて、2つの医学に類似している点も存在するのです。
今回はまだまだ情報が充分に浸透されていない東洋医学を正しく知り
上手に日常に取り入れていただくために、
東洋医学と西洋医学の違いと類似について書かせていただきますね。
東洋医学が嘘や気休めではないその理由
世界では西洋医学・東洋医学そして尿診・高山植物や鉱物の投薬を行う
インドのチベット医学が三大医学とされていますが、これらはそれぞれ考え方や長所などが異なります。
私たちに広く馴染みがあり『現代の医学』を指す西洋医学は、元は欧米にて発展をしたものです。
一方東洋医学とは中国にて確立され
その長い歴史の中で人々により創作と伝承をされてきた『予防医学』のことを指します。
しかし悪い部分を消そうとする西洋医学に対して
『予防』に着目した東洋医学が日本の医療において認められていないかというと、それは違います。
生薬を混ぜた漢方薬は薬と同じように病院で処方をされていますし、
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師は国家資格とされています。
指圧や鍼灸はまだ未解明な点があることなどから医療行為ではなく
治療的介入技法と呼ばれるものではありますが、ある程度まで化学的にも解明されていて、
実は医師の同意を得られれば健康保険の適用も可能です。
そしてこの東洋医学を治療に組み込もうとしている医師は多いようで、
私も自分の身をもって度々それを感じてきました。
西洋医学を嫌い、東洋医学の漢方を処方する医師も
ここ15年くらいで考えただけでも、私の診ていただいた様々な科の先生方が
『医薬品に頼る前に漢方薬を飲んでみませんか??』との提案をしてこられました。
そしてどの先生も、人により副作用の恐れや依存性のある医薬品を
『あまり処方したくないから』というような理由を述べられていました。
そのため私は一時期3~4種類もの大量の漢方薬を処方されていましたが、
確かに医薬品によくある独特の副作用はほぼ感じられませんでした。
しかし気をつけていただきたいのは漢方薬には段階があり、
副作用があるものも存在するということです。
漢方薬には体質改善などのために毎日摂取できる上薬、
病気の阻止を目的とした穏やかな作用で短期や少ない量の摂取であれば毒性がない中薬、
西洋の医薬品に似ていて作用が強いため使用期間や量に注意が必要な下薬という三段階があります。
私は沢山の種類の漢方薬を飲んできたのもあり
全てを覚えていないためはっきりと調べることができませんが、
数年に渡り処方されたものもいくつかあったため処方されてきたのは恐らくこの上薬に当たるものだったのでしょう。
近年は特にストレスによる原因不明の不調や湿疹、
自律神経の乱れによる様々な不調という数多くの現代病が深刻に問題視されていることもあり、
原因が明確ではなくとも根本からゆるやかに予防をしていく東洋医学が注目されています。
もう少し具体的に東洋医学と西洋医学の考え方を比較して見ていきましょう。
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東洋医学は『治療』という考えとは少し違う
東洋医学と西洋医学を以下のように部分的に分けて見ていくと、
人間の身体や病気についての根本的な考え方の違いがよく理解できます。
医学について
【西洋医学】
・科学に基づく。
・体系化・マニュアル化をする。
・人間の体も臓器の集合した自然科学として理解を深める。
・医師は科学者として教育する。
【東洋医学】
・哲学に基づく
・マニュアル化はしない。
・自然の中に個人が存在する。
・個々に合わせた診察ができる医師を教育する。
病気について
【西洋医学】
・内科的な原因はウィルスの侵入によるものと考える。
・外科的な細胞の変貌は原因の追求よりもまず除去をする。
・細部の分析を行う。
【東洋医学】
・個人の自然との調和が乱れたり精神がバランスを崩すことが病気の原因。
・個人の置かれた環境や体質を重視する。
・環境など個人の周囲や状況を観察して病気の原因を見付ける。
治療について
【西洋医学】
・病気は治療するもの。
・病気や死は人にとっての敵や悪。
・細菌が増えたりすると薬物で対抗する。
・即時・速攻の対応をする。
【東洋医学】
・病気にはならないようにするもので、一番大切なのは病気を未然に防ぐこと。
・生も死も老いも病も人生のうちであり共存するもの。
・長期にわたる治療により身体自体の免疫に改善を委ねる。
人体について
【西洋医学】
・人の身体はおよそ60兆個の細胞でできている。
・細胞が組織や臓器などもつくっている。
・細かく分離しての研究により人間自体についても理解ができる。
【東洋医学】
・人間は気・血・水など様々な流れる液体によりできている。
・臓器などはそれら液体を混合したり貯蓄しているものでしかない。
・心臓よりも血が流れるという『心臓の働き』が大切。
医療の方法について
【西洋医学】
・人間そのものよりも菌や腫傷などを診る。
・世界中で同じように治療や薬を使用するようマニュアル化している。
【東洋医学】
・個人そのものをしっかりと直接観察することで薬や治療の方法を考えていく。
精神について
【西洋医学】
・脳により人間は考えや思いを持つ。
・脳のどこが活発化するかで考えや行動が変わる。
・DNAの構造で個人の大部分が決まる。
【東洋医学】
・人間の気持ちは肉体以外の心や魂である。
・DNAが同じ兄弟が違う人間であるのは魂が別であるため。
食について
【西洋医学】
・食事で身体に取り入れた栄養が人間の身体をつくる。
・食事で摂取しきれない必要な栄養はサプリメントなどで取り入れるべき。
【東洋医学】
・食事は自然のものを身体に取り入れて自然と調和をするためのもの。
・栄養を取り入れても溜めてしまうと不調となるため排泄とのバランスが重要。
このように西洋医学では病気自体に対する世界中で統一された同じ治療を行って
悪くなった部分を治したり消すという考えなので、
感染症・外科治療などで高い効果を発揮すると言えるでしょう。
一方東洋医学の場合は、
個人の体質や性格などの個性に身体や精神の状態・ライフスタイルにも目を向けた療法です。
悪い部分を治療するのではなく新たな『気』の投入により再度機能する方向へ導く考えなので、
速攻の治療ではありませんが、
一人一人に向き合っての根本からの改善が期待できるというわけです。
例えば同じ「腰痛」を東洋医学と西洋医学で考えるとすれば、
東洋医学では個人の痛みの根本を探し今後の本質的な改善を目指しますが、
西洋医学では今の痛みを排除しようという治療が行われる…と考えるとよいでしょう。
とは言えこの2つの医学には近年注目されつつもある、ある類似点が存在するのです。
東洋医学と西洋医学の共通点
突然ですがオーストラリアで健康医療保険の適用をされているリメディアルマッサージをご存知でしょうか??
リメディアルマッサージはアメリカにて故ケネディ大統領の主治医であった
ジャネット・トラベル博士のデータと軍医のデビット・サイモン博士が共同で完成させた
『トリガーポイント』の理論の他、最近話題の筋膜リリースなどの様々なテクニックを組み込んだオイルセラピーです。
この中のトリガーポイントとは関連部分に痛みを引き起こすいくつもの点のことを指すのですが、
実はこの位置の大半が東洋医学のことである漢方医学においての経穴、
いわゆる『ツボ』と一致しているのです!!
このトリガーポイントはほんの最近まで日本ではほとんど馴染みがなかったものの、
近年ではトリガーポイントへの鍼治療や整形外科などで注射が行われたりと医療にも積極的に取り入れられてきています。
東洋医学の『ツボ』と欧米から来た『トリガーポイント』は大半が共通…
このことは東洋医学を生活に取り入れていく上での大きなポイントではないでしょうか??
東洋医学と西洋医学を併用させた生活のおすすめ
まず忘れないでいただきたいのが前の項でお話ししたとおり、
東洋医学にも西洋医学にも両方に違った長所があるということです。
なので私たちに求められているのは、どちらか一方のみ…
と極端な考えで生きる上での選択の幅を狭めずに
両方の優れた点を上手く混合していくことではないのでしょうか??
ウィルスなどによる病気の場合は医薬品の投薬治療に頼り、
冷えなどの慢性的な不調で診療してもらう場合には漢方薬の処方を医師に相談してみるのもよいでしょう。
また、最近は筋膜リリースを自力で行うためのローラーなども販売されており、
このローラーを当てるのにトリガーポイントの位置の理解はとても重要です。
なので身体の凝りなどによる不調を感じたりこのような健康グッズの使用などをきっかけに、
トリガーポイントの位置の図とツボの位置の載った経絡の図を見比べてみるのはいかがでしょうか??
図を見ながらのツボ押しをしたりといったメンテナンスは、
自分の身体を理解して労るという意味でもとてもおすすめですよ。
東洋医学と西洋医学を融合する動き
東洋医学と西洋医学の違いや類似、
これらを上手く併用・融合させることが大切だということを書かせていただきました。
日本の医療はますますこの『融合』を目指す動きにあるようで、
実際に『東洋医学診療科』という科が置かれた病院などもあり、
東洋と西洋の医学を融合した統合医療を行う病院が増加しているとのことです。
しかしこの『融合』の動きでは、消費者の私たちも医療従事者ばかりに期待や身を委ねることなく
東洋医学・西洋医学の両者を深く知ることが求められます。
私たちに本当に大切なのは、
それぞれの医学の長所や短所を充分に理解した上で自身の納得のいく選択をするということでしょう。
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