激辛グルメ人気の裏にストレス社会あり。辛い物好きはストレスをため込んでいる?
みなさんは、無性に辛い物を食べたくなる時がありませんか?
連日テレビで放映される激辛メニューの数々。
激辛をウリにした飲食店がずいぶん増えていることに気づかされます。
実は、辛いものが好まれる背景には、
ストレス社会が関わっていると言われています。
「もしかして、自分のこと?」とドキッとされた方へ、
今回は、辛いものを食べることがなぜストレス解消につながるのか、
また、食べ過ぎた時に起こる弊害、食べ過ぎを防ぐ方法についてもお伝えします。
定期的に起こる激辛グルメブーム
「激辛」という言葉が一般に認知されはじめたのは、
1986年の流行語大賞・銀賞に選ばれた頃からと言われています。
それから30年以上たった現在、
何度かのブームを経て、激辛が再び人気を博しています。
花椒や唐辛子、こしょう、柚子こしょうなど、様々な種類の辛味が好まれ、
担々麵や麻婆豆腐、スパイスカレーなど、
幅広いメニューが気軽に楽しめる様になりました。
私の住む関西、とりわけ大阪では、
数年前からスパイスカレーが流行り、専門店も多く立ち並んでいます。
ピリッとしたスパイスの味は癖になり、
定期的に食べたくなるものです。
あなたも激辛グルメ好き?その背景を考察
あなたは、辛いものがお好きでしょうか?
無性に食べたくなることはありますか?
実は辛いものが好まれる背景に、ストレス社会の存在があるのです。
激辛料理を食べると脳内に変化が!
辛いものを一心不乱に食べると、スッキリする。
そんな経験をした方もおられるでしょう。
実は辛味は、脳内で「痛み」として認識され
痛みを緩和するためにホルモンが分泌されます。
その中の一つがβ-エンドルフィンと呼ばれる快楽物質です。
このβ-エンドルフィンは、鎮静作用や鎮痛作用があり
モルヒネと似た多幸感や高揚感作用をもたらします。
「ランナーズハイ」という言葉をお聞きになった事がありませんか?
マラソンなどの極限状態に置かれた際には
脳内でβ-エンドルフィンが分泌され、快感や陶酔感が味わえると言われています。
それと同じ効果が、激辛なものを食べた時に
脳内で起こっているのです。
激辛を好む人はそればかり食べてしまい、
ある種の依存状態に陥っている可能性が考えられます。
激辛料理のメリットは?薬膳的にみた辛味の効果
薬膳の観点からも、辛味の効果を見てみましょう。
薬膳の世界で辛味を代表する食材と言えば
生姜、ネギ、ニンニク、胡椒、唐辛子等です。
玉ねぎやシソ、高菜、からし菜、羅漢果といった食材も辛味に該当します。
これらの効能は
行気・活血=気や血を巡らせる働き
発散=外邪を散らす働き
と言われています。
わかりやすい言葉に置き換えてみると、
行気や活血は、めぐりをよくする事で
イライラや鬱々した気分をスッキリさせたり
血液循環の滞りを解消し、冷え症の改善や疲労感を軽減します。
発散は、外から入ってくる邪気を散らす事で
風邪やウイルス性疾患、アレルギー反応等の軽減に繋がります。
このように、辛味は
精神面や身体面にも効果を発揮してくれる味なのです。
巡りが悪くなりがちな春先や
肺を痛めやすい秋に、適度に食べる事が良いとされています。
(辛味は肺経に作用するため)
激辛料理を食べすぎる弊害は?
薬膳の世界では、一つの味を食べすぎる事は良くないとされています。何事も、バランスを保つ事が健康に繋がるという考えがあるからです。
この辛味に関しても、食べすぎは禁物です。
肺を傷つける
そもそも、辛味は「肺経」に作用すると考えられています。
簡単に言うと、肺にトラブルがあると辛味を欲します。
ですが、辛味ばかり食べるとかえって肺を痛める事になるのです。
東洋医学における「肺」とは
西洋医学のそれよりもはるかに広い概念を指し、
呼吸器系や皮膚機能、気の生成や調整などに関係すると言われています。
肺を痛めると、活動の源である「気」が上手く作られず
全身の気血のめぐりが悪くなり、様々な不調に繋がります。
例えば、
風邪をひきやすい
咳や痰
鼻づまり、蓄膿症、鼻炎
喉の痛み、扁桃腺炎、喘息、気管支炎
肌の乾燥、皮膚炎、アトピー
といったトラブルに繋がる事が考えられます。
陽気を発散しすぎる
辛味には発散効果があるとお伝えしましたが、発散しすぎのも、避けたいものです。
辛味を食べ汗をかくと、体内の陽気を発散します。
それが行き過ぎる事で「肝経」を痛め
爪が枯れてきたり
筋肉がひきつるといったトラブルが考えられるのです。
激辛料理の食べ過ぎ注意!辛味の過食を防ぐ方法
酸味を活かす
ついつい激辛なものを食べてしまう場合は、
酸味を意識して食べる事をお勧めします。
辛味と酸味は逆の効力を発揮してくれるのです。
辛味は、発散する外側へのエネルギーを持ち
酸味は、引き締める内側のエネルギーが強いのです。
身近な食材では、
柑橘系の果物や酢、梅干し等がお勧めです。
例えば、ピリッと辛いカレーにレモンを添えたり
激辛メニューが多い中華料理や東南アジアの料理には、お酢を添えてみたり。
少しの工夫で、激辛ばかり食べる事を避ける事ができるのです。
食事以外でもストレス発散を
辛味には、ストレス解消効果があるものの
逆に言うと、辛味ばかり食べたくなる場合は
ストレスが溜まっている証拠でもあります。
激辛ばかり食べるのではなく、
軽くジョギングしてみたり、カラオケに行ってみたり
ヨガやストレッチで巡りをよくするのもお勧めです。
最近ストレスが溜まってるなと感じたあなたは
食以外でも、発散する事と巡りをよくする事を意識してはいかがでしょうか。
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(参考)
『基本としくみがよくわかる東洋医学の教科書』株式会社ナツメ社発行
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-051.html
https://otonanswer.jp/post/12744/
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