コロナ離婚/コロナDV/コロナ虐待 |外出自粛中の家庭内で起きている悲しい出来事を防ぐために出来ることとは?
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コロナ離婚/コロナDV/コロナ虐待|
外出自粛中の家庭内で起きている
悲しい出来事を防ぐために出来ることとは?
2020年4月7日、特別措置法に基づく緊急事態宣言が、東京などの7都道府県に出されました。対象地域である筆者の暮らす大阪では、人の往来が目に見えて少なくなり、
「いよいよ本格的な家ごもりになったな」と感じています。
そして、16日には「緊急事態宣言」が全国に対象地域を拡大。
自粛ムードの中、離婚や家庭内暴力、虐待などの悲しい出来事が
一部のご家庭で起きていることを、皆さんはご存じでしょうか。
外出自粛とともに現代家庭の脆弱性が浮き彫りに
「コロナウイルスの影響で収入が減った」夫婦間の口論で殺人事件が起きたというニュースが報道され、驚かれた方も多いことでしょう。
「コロナで収入減った」夫婦喧嘩で…妻殴られ死亡か
もしかしたら、これは極端な事例なのかもしれません。
しかし実際に、コロナウイルスの蔓延とそれに伴う外出自粛要請の影響で、
離婚や虐待、DVが増加しています。
現状、起きている問題としては、
(主に)夫が在宅勤務になることで家庭内で暴言や暴力等が発生。
そこから逃げられないという事象が起きている中で、
夫と常に同じ空間で過ごすため、妻が他の人に相談をすること難しい。
自治体の相談センターでの面談が中止になった。
電話面談に切り替えた相談センターでも、その電話が繋がりにくい。
やっと他者と繋がりが持てたケースでも、外出自粛要請の中で連絡が途切れてしまう。
こういった例が報告されています。
さらに今後、外出自粛が長引くことで
相談件数が一層増えて、電話窓口では対応しきれなくなる可能性
暴力を受けても、通院や治療を控えざるを得なくなる可能性
経済苦からさらに暴力や虐待が増える可能性
緊急的に一時避難が必要となるケースが増加する可能性
といったことが懸念されています。
(参考)特定非営利活動法人全国女性シェルターネット
日本だけでなく、世界でも同様の事例が起きている
実は、世界を見てみると同じように女性や子どもへの暴力が増加しているといいます。国連のアントニオ・グレテス事務総長は5日夜、
新型コロナウイルスの世界的大流行への対策の一環として
「女性の保護」を盛り込むように世界各国の政府に呼びかけました。
コロナウイルスが運ん出来た不安と恐怖
このような事態を引き起こした原因として筆者は、コロナウイルスの感染拡大とともに
先行きの見えない不安、命の危機が迫る恐怖が国民全体に蔓延し、
人々を攻撃的にさせていることではないかと考えています。
更に「何で自分がこんな目に合わなければいけないのか」といった、
怒りの感情がその根底にあるのではないか、とも感じています。
そもそも、コロナ問題が起きる以前から、現代社会特有の家族をめぐる諸問題は山積みでした。
・老々介護
・子どもの発達障害
・不登校、ニートの問題
・経済苦
・夫婦の不仲
・虐待やDV
こうした問題が、外出自粛という制限がかかった今、堰を切ったように表面化したように
思えてなりません。
これまで、ぎりぎりの状態で持ちこたえていたバランスが崩れ、
暴力や虐待といった形で顕在化してきているのではないでしょうか。
コロナウイルスの蔓延は、健康リスクに加えて大きな課題を私たちに運ん出来たのです。
家族の在り方、社会の在り方…。
世界は価値観や優先度を考え直す時期に来ているのかもしれません。
未来からイメージしてみよう
ここで、少し視点を変えてみましょう。コロナウイルスの世界的大流行が収束した後のことを少しイメージしてみてください。
コロナウイルスの危機から脱した世界では、間違いなく今回の一件が
長く語り継がれていくことでしょう。
あなたは、未来の子どもたちに、
私たちがどのようにコロナウイルスと戦い、克服したと伝えていきたいですか…?
恐らく、不安や恐怖に負けてしまったと伝えたい方はおられないはずでしす。
「互いの理解と協力によって、この苦難を乗り越えた」と伝えたいはずです。
そんな未来を実現するために、今私たち一人ひとりが出来ることを考えてみました。
私たちにも出来ることはある
自分が当事者にならないための3つの予防策
まずは、自分が当事者にならないこと。これが第一です。
筆者も外出自粛生活が1週間経過した頃からため息が多くなり、
心に余裕が持てなくなっていることに気づきました。
ネガティブな情報に連日さらされ、外出が出来ないことに夜息子のイライラに対応するうちに
自分自身もいつしか疲弊してしまったようです。
こうした状況を体験された方は、少なからずいらっしゃることでしょう。
そこで今現在、精神状態が不安定になっている方におすすめしたい、
悲劇を予防するための3つのポイントについてお伝えします。
ポイント①/コントロール出来ることだけに集中する
人は、コントロール出来ないことをコントロールしようとすると苦しくなります。
例えば、
コロナウイルスの感染を防ぐため自分の行動をコントロールすることは出来ますが
他者によって感染するかどうかの可能性をコントロールすることは難しいこと。
又、子どもが機嫌を損ねず過ごせるように、私たち自身の子どもへの関わり方や過ごし方を
工夫することは出来ますが子どもの機嫌そのものを完全にコントロールは出来ません。
そこでコントロール出来ることのみに集中し、どうしようもない部分はおおらかに受け止めることをお勧めします。
ポイント②/完璧でない自分を受け入れ、息抜きの時間を設ける
人は誰しも、完璧ではありません。調子の悪い日があって当然です。
たとえ、予定していた仕事や家事などが出来なかったとしても
フラットに受け止め、必要以上に自分を責めたり落胆しない様にしましょう。
社会全体がまるで「我慢大会」をしている様な雰囲気ですが、
感染拡大に繋がる行動は避けながらも、息抜きの時間を上手く設けてみてはいかがでしょうか?
例えば、散歩しながら風を感じてみたり、
季節のフルーツを食べたり、
丁寧にドリップしたコーヒーを楽しむ時間も大切な息抜きになることでしょう。
ちなみに筆者の息抜きは、たっぷりお湯張ったバスタブに浸かって、疲れを癒すことです。
入浴剤をオーガニックなものに変えみると、さらに特別な気分になれますよ。
ポイント③/普段から逃げ場を作っておく
今回はコロナウイルスの蔓延でしたが、地震や異常気象といった、私たちの生活を危うくさせるものはそのほかにも多く存在します。
こんな時に孤立しないためにも、普段から逃げ場を作っておくことをお勧め致します。
ここで言う逃げ場とは、否定や非難をされず本音で話せたり、そのままのあなたを受け止めてくれる人や場所、
自分の気持ちが落ち着く空間や行動等を指します。
没頭出来る趣味を持つのも良いでしょう。
友達や知り合いを思いやる言動を心がけることも大切です
人は自分自身のコンディションが整って初めて、他者を思いやることが出来るものです。あなたの身近には、
普段から完璧主義の人や、家族関係で悩んでいる人といった
心配になる存在はいらっしゃいませんか?
直接会う事は叶わなくても、SNS等で連絡をとってみましょう。
「急に連絡をすると、どんな風に思われるだろう」と躊躇される方もいるかもしれませんが
このような状況の中で、「ちょっと気になって」「なんとなく心配になって」と連絡をもらった側は、
決して悪い気持ちはしないはずです。
筆者は、虐待やDVといった問題は家族が社会から孤立する事で一層深刻化すると考えます。
ですので、ちょっとした連絡だとしても、その一言がその人を救うきっかけになるかもしれない。
そのように思うのです。
家族問題はゼロサムではない
この未曾有の危機において大切なことは、まず自分を整え、次に他者を思いやること。
家族問題はゼロサム(誰かが得をすると誰かが損をする)ではなく、
むしろ、他者の利益が自分の利益になるwin-winの関係性です。
IN YOUジャーナルを普段から読まれている読者のあなたは、
元来、ご自身の事やご家族の事、地球環境のことなど
幅広く想像力を働かせる習慣をお持ちでしょう。
是非この記事をご覧になったあなたから、win-winの輪を広げてみて下さい。
(参考)
https://nwsnet.or.jp/
https://toyokeizai.net/articles/-/341174
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200407/k10012371591000.html
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