台所で簡単に作れる!手作りで天然の「虫さされ薬」各種作り方を、まとめてみました。
1 立夏も過ぎ虫の増える季節。虫刺され対策大丈夫?
5月5日の「立夏(りっか)」。
南の方から順に梅雨入り宣言も始まり、高温多湿な時期とともにそろそろあの虫が。
冬から春先にかけて、無防備で出ていた庭や畑で、ある日突然「かゆっ!」。
その年はじめての「初物(はつもの)」には心おどるものですが、「初蚊」はいただけませんね。
2 虫に刺されて痒くなる理由と原因物質。かゆみの仕組み
吸血するのは、産卵するメスのみ。
太さ0.08ミリの針を刺し、約16秒かけて、麻酔と血の凝固を防ぐ役割をする唾液を注入、
その後、約2分半かけて血を1~2g吸うと産卵に向かうそう。
この間に気づかれれば、叩かれるので、蚊にとっては命がけではあります。
この最初の麻酔と凝固防止の唾液に対して、人体は「ヒスタミン」を分泌するのだそう。
そのヒスタミンの反応が「かゆみ」なのだそうです。
(ふくしま科学振興協会・ふくしま森の化学体験センターHP)
私の場合は、蚊の種類によっては針の「ぷつ」という時に気づき、見ると蚊が止まっているということもありますが、
たいていは「かゆっ!」と思ったときにはすでに遅しといったところ。
そこで、登場するのが、かゆめ止めです。
3 虫に刺されたあとの塗り薬、どうしてる?市販の虫刺され薬には危険な成分も・・・
この季節になると、店頭でも目立つところに売り場が移動します。
「一刻も早くかゆみから解放されたい」というわたしたち消費者の希望を反映して、肌がすーっとし、即効性のある塗り薬もたくさん並んでいます。
しかし、その成分の中には、乳幼児への使用が禁じられているリドカイン(局所麻酔成分)、
妊婦に対する安全性が確立していないクロタミトン(鎮痒成分)など、注意したいものも含まれています。
詳しくは過去記事をご参照ください。
市販の虫刺され薬・かゆみ止めには危険な局所麻酔やステロイド成分も。簡単に作れるヤマモモを使った天然の虫刺され薬の作り方。
初夏の虫除け&虫刺され対策どうしてる?おばあちゃんの知恵袋から、学ぶドクダミ・ヨモギ・ヘビイチゴを使ったオーガニックなナチュラルケアを始めよう。
4 いままで紹介してきた安心虫刺され薬とおすすめの処置
これまでINYOUで紹介してきましたさまざまな虫刺され液と、おすすめの処置を確認したいと思います。
①「予防」無添加オーガニックな虫よけグッズ・虫除けスプレーを使う
まず、刺されないようにすることが一番ですね。
これについてはまた改めて、新たな手作りグッズと共にご紹介したいと思っています。
②「流水」さされた所をすぐに洗い流す
さされたらすぐに水で洗い流しましょう。
前述の蚊の唾液を洗い流し、ヒスタミン反応を減らすためです。
「かゆみ止めよりなにより水」うちのこどもたちに、おばあちゃんが教えてくれました。
③「生姜油」台所ですぐにお手当
特別に用意をしなくても、台所にいつもあるもの、ふたつでできるお手当です。市販の虫刺され薬に抵抗がある方必見!1分でできる自然のお手当て薬「生姜油」の作り方。刺されてパンパンに腫れたときの救世主。
④「よもぎ汁」外で刺されたらその場で
よもぎの葉を揉むと出てくる汁を塗るというものです。昔よくやったものです。庭の端に少し植えておくと、何かと使えます。家庭にあるもので今すぐできる!薬膳・マクロビオティックな症状別 お手当レシピ【腹痛・胃腸炎・胃の痛みに】
⑤「ドクダミ液・ヨモギ液」常備で安心
初夏、植物の力が最高の時期に力を借ります。ドクダミは、花の咲いている時期に。いずれも朝露の乾いた午前中に採取。うちでも作って常備しています万能の天然生薬「よもぎ」の効能と使い方。溜め込んだ毒素を一気にセルフ・デトックスするための方法とは。
⑥「ヤマモモ塗り薬」お散歩がてら手作り
まもなく6月頃から実がなり始めます。完熟の実で、砂糖不使用のジュースやジャムを作り、マクロビアイスクリームに混ぜ込むとそれは美しい仕上がりになりました。塗り薬には、薬効の高い青い実を使うのがおすすめだそう。
市販の虫刺され薬・かゆみ止めには危険な局所麻酔やステロイド成分も。簡単に作れるヤマモモを使った天然の虫刺され薬の作り方。
⑦「へびいちご液」かわいいのに優秀
作り始めたきっかけは、近所の友人陶芸家夫妻から「森の贈り物」としていただいたことです。
彼らは森の中で、薪を割り、薪ストーブ、五右衛門風呂などという素敵な暮らしをしているのですが、
その辺りにいる蚊がまたワイルドで、かゆみもずいぶん強いのだそう。その方たちが「一番効く」とずっと手作りして使い続けているものです。
塗った瞬間は地味で、「塗りました感」がないのですが、気づけば跡も残らず治ると感じています。うちに常備で、こどもたちも自分で使っています。
では作り方をご紹介します。
5 手作りの「へびいちごの虫刺され液」の作り方
バラ科多年草の「ヘビイチゴ」。
普段は目立たない草ですが、この時期にはワイルドベリーのような赤い実がつくので探しやすいです。
野原にちいさな水玉模様のようです。
お味の方は、ジューシーでおいしい「野イチゴ」とは違って、ぱさぱさで甘みもありません。
草地などに群生している場所を見つけておくと、毎年採ることができます。
うちでは、ガレージに少し移植したものを増やしています。気兼ねなく上を踏んで歩ける強さがあるので、グランドカバーとして重宝しています。
【材料】
・無農薬ヘビイチゴ 1/2カップ
・焼酎 1~1.5カップ
【作り方】
① ヘビイチゴを集めます。 *採っていい場所で必要な分を分けてもらいましょう。
② ヘビイチゴを瓶に入れ、焼酎を注ぎ、常温で置いておきます。
③ 3週間~1カ月して、へびいちごが沈み、茶色く熟成したらできあがり。実をとりのぞき保存します。かゆいところに、指さきでちょんちょんと塗ってつかいます。
おまけにちいさなおやつも。
ぶどうジュースの甘みと無農薬レモンでつくる砂糖不使用「へびいちごジャム」は、歯触りぷちぷち。
マクロビパンケーキの上に、子供たちが好きなように乗せていくと、それぞれかわいいおやつができましたよ。
6 まとめ
「オーガニック」「天然」「手づくり」は、身体にあえば、暮らしを豊かにしてくれますね。こだわらず、こころとからだにあわせて、どうぞ無理のない夏支度を楽しんでみてくださいね。
[手づくり虫刺され液の使用時の注意]
*掻いて傷のできた部位にはしみることがあります。
*アルコールやその植物に対してアレルギーのある方は、使用しないでください。皮膚の反応には個人差があります。合わなければ使用をやめましょう。
*ハチ、アブ、ケムシ、ムカデ、クモなどに刺された場合は、医療機関などで、それぞれに対応する処置をしましょう。
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