太陽光発電が森林破壊や遠くの国の武装勢力支援につながる?メガソーラー問題から考える地球環境と平和・私たちの暮らし
太陽光発電が森林破壊や遠くの国の武装勢力支援につながる?メガソーラー問題から考える地球環境と平和・私たちの暮らし
私たちが「何となくいいものなのではないか」と思っている太陽光発電。外を歩いていると、必ずと言っていいほど
ソーラーパネルを見かけるようになりましたね。
石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料に代わる再生可能エネルギーとして期待される太陽光発電ですが、
最近メガソーラーを始め「新たな問題」が発生しているのをご存知でしょうか?
はたして、太陽光発電は地球を救うのでしょうか?
それとも私たちの暮らしや環境を破壊するだけなのでしょうか?
今回は、メガソーラー問題をきっかけとして、太陽光発電や私たちの暮らしの在り方をじっくり考えてみましょう。
太陽光発電で最近クローズアップされる「メガソーラー問題」とは?
皆さんは、
「メガソーラーの敷地内は、シカの繁殖拠点になっているのではないか?」
という話を聞いたことはありますでしょうか。
メガソーラーとは、発電規模が1,000キロワット以上の太陽光発電のことを指します。(※)
最近では、森林を切り開いた大きな土地に大量のソーラーパネルが並んでいる光景を目にされたことのある方も多いと思います。
それこそがメガソーラーです。
メガソーラーの敷地がシカの餌場となり、ゴキブリホイホイのごとくシカを引き寄せています。
繁殖している気配もあります。
引用:「獣害シカの繁殖拠点になる?メガソーラーに新たな問題」YAHOO! JAPANニュース
メガソーラーの敷地内では土砂が崩壊しないよう自然の草を生やしておきますが、
それがシカにとって絶好のエサになると考えられます。
また、メガソーラーの敷地内は高圧電流が流れ、人が出入りできなくなるので、
シカが一度入ってしまうと、これ以上ない安全なねぐらになるようです。
まるでコントのような話ですが、シカによる森林被害は全体の約7割を占めると言われており、とても深刻な問題です。
参考:「鳥獣別森林被害内容」林野庁
太陽光発電は本当に人類を救う?
日本に住んでいると、地球環境問題は異常に感じるほどまったく報道されません。
しかし、自らが招いた地球環境破壊によって、私たち人間は絶滅危惧種です。
他の生物を、絶滅危惧種だと心配している場合ではありません。
気候変動が人為的な原因によって引き起こされているという事実は、大多数の気候学者が認めている科学の常識です。
地球温暖化の大きな原因は、二酸化炭素やメタンガスなどの温室効果ガスによって発生しますが、
それは電気など、私たちの暮らしに必要なエネルギーを作り出す過程で生まれるものです。
石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料は有限であり、また、燃やすと大量の二酸化炭素を発生させます。
有限な化石燃料に対して、太陽光・風などは枯渇することがありません。
設備と環境さえ整備すればずっと再生可能エネルギーとして発電できるので、
その筆頭である太陽光発電は私たちの救世主になるのではないか?と注目されているのです。
出典:映画「BEFORE THE FLOOD 地球が壊れる前に」
太陽光発電によるメガソーラーが美しい風景を破壊する?
人類の救世主と期待される太陽光発電ですが、その裏ではたくさんの問題が発生しています。
いつ頃からだったでしょうか?
電車に乗ったり、車でドライブした時に窓の外を眺めていると、
広大な土地の森林を破壊して設置されるメガソーラーを日常的に見かけるようになったのは。
私自身、このような光景を見かけるたびに、建物の屋根などにソーラーパネルを設置するのは合理的だと思うけれど、わざわざ森林を破壊してまで行うのは本末転倒なのでは?と感じていました。
何よりせっかくの美しい自然の風景が台無しです。
ただし、問題は景観だけには留まらないのです。
農業にも通じる太陽光発電によるメガソーラー問題
近年、日本でも気候変動の影響で頻繁に豪雨が発生します。
それに伴う土砂災害の発生は、人為的な要因も関係しています。
本来、山は多様な木や植物が長い根っこを張り巡らせています。
このような状態では地盤が丈夫なので、大雨が降っても簡単に土砂崩れは発生しないと考えられます。
ところは、森林を伐採することで、地盤は緩くなり、森が本来持っている保水力も失います。
このような状態になると、少量の雨でも土砂災害が発生します。
これは、私がある農家さんのお手伝いをしたときにお聞きした話です。
その地域はワインの生産地で有名なのですが、斜面にあるブドウ畑が大雨によって土砂崩れを起こしました。
そのブドウ畑は元々あったものではなく、人工的に森林を伐採して作ったブドウ畑でした。
むりやり森林を伐採してブドウ畑を作らなければ、その土砂崩れは発生しなかっただろうとのことでした。
これと同じような現象が、メガソーラーでも起きているのです。
一気に森林を伐採すれば、土砂崩れや地滑りが発生しやすくなるのは当然のことです。
メガソーラーの問題として捉えるのではなく、幅広い視野で捉えることが求められています。
出典:「 メガソーラー建設反対運動が続発、太陽光発電は本当に「エコ」か」DIAMOND online
太陽光発電のデメリット。エネルギーは無限でもソーラーパネルはゴミになる
有限の化石燃料に対して、無限のエネルギーを供給してくれる太陽光。
しかし、ソーラーパネルの寿命は一体どれくらいなのでしょうか?
太陽光パネルの寿命は、20~30年と言われています。
もちろんこれからの技術次第で寿命が延びることは考えられますが、案外短いですね。
そして、寿命を迎えたソーラーパネルは、産業廃棄物として処分されます。
リユース・リサイクルされる部品もありますが、全てリサイクルできるわけではありませんし、
現実にアメリカなどでも、数年で使われなくなり廃墟と化したメガソーラーもあるようです。
そしてソーラーパネルには、種類によっても異なりますが、、鉛、セレン、カドミウムなどの有害物質が含まれています。
適切な処分が行われなければ、有害物質は結局環境や私たちの体を毒します。
実際に中国では、工場から出た有害物質を河川に流した事例もあるようです。
まるで水俣病と同じことが起きているかのように思えます。
出典:
「2040年、太陽光パネルのゴミが大量に出てくる?再エネの廃棄物問題」経済産業省 資源エネルギー庁
「太陽光発電は本当に環境に優しいか?」NATIONAL GEOGRAPHIC
スマホも太陽光発電も同じかも?私たちの欲望が生み出す犠牲と紛争
スマホ、ソーラーパネル、そのどちらにも使用される素材をご存知でしょうか?
それは「レアメタル」です。
便利さの裏側には必ず犠牲があります。
そしてその加害者は私たちです。
先進国として便利さを享受する私たちの暮らしは、常に遠く離れた見えない誰かを搾取することで成り立っているのです。
アフリカ大陸中央部に位置するコンゴ民主共和国では、15年以上に渡って、540万人以上もの犠牲者を生み出す紛争が続いています。
これは、第二次世界大戦後の紛争としては世界最多の犠牲者です。
その原因が、私たちのスマホやソーラーパネルに使われる「レアメタル」です。
このレアメタルが、コンゴの武装勢力の資金源となります。
先進国でレアメタルの需要が高まれば高まるほど、武装勢力に資金が流れ紛争が起こり、
何の罪もない一般市民が犠牲になる残酷な実情があります。
きっとその人たちは、パソコンもスマートフォンも持っていません。
ソーラーパネルだって見たことないはずです。
そんなことを知りながら、今、私はパソコンでこの文章を書き続けています。
出典:
「死者540万人以上-日本のメディアは報じない、コンゴ紛争とハイテク産業の繋がり」HUFFPOST
「太陽光発電は本当に環境に優しいか?」NATIONAL GEOGRAPHIC
利権から脱却できなければ、原発も化石燃料も太陽光発電も同じ
なぜ私たちが、化石燃料によるエネルギーに依存しているかと言えば、それは儲かる企業があるからです。
化石燃料から再生可能エネルギーにシフトすれば、化石燃料で儲けていた企業は儲からなくなります。
何としても富を死守するために、大企業は必死です。
レオナルド・ディカプリオによるドキュメンタリー映画「地球が壊れる前に」では、化石燃料関係者がアメリカの議員をどのように買収しているかまで細かく描かれています。
それは、原発も太陽光発電も同じです。
大規模ビジネスになれば、必ずカネと利権が生まれます。
利権やマネーゲームから脱却できなければ、太陽光発電を含めた再生可能エネルギーも無駄に環境を破壊するためのものになってしまうはずです。
出典:映画「BEFORE THE FLOOD 地球が壊れる前に」
太陽光発電は未来の救世主になれるのか?たった一つしかない地球で私たちが生きていくために
太陽光発電は私たちの未来の救世主になるのでしょうか?
私はならないと思います。
地球環境破壊の原因は私たちの限りない欲望です。
もし、世界の全ての人々がアメリカ人と同じ生活をしたら、地球が5個必要です。
もし、世界の全ての人々が日本人と同じ生活をしたら、地球は2.8個必要です。
現在、人間が消費している自然資源の量は、地球1.7個分と言われています。
もし、今、世界で生きている全ての人々が、私やこれを読んでる皆さまと同じ生活をしたら、
私たちはこの地球で生きてはいけないのです。
私たちは余りに多くのものを求めすぎています。
この飽くなき欲望が続いていく限り、どんなエネルギーが登場したとしても、
私たちは幸せに地球で暮らしていくことはできないでしょう。
暮らしの中に小さな変化を起こそう
私は今、かなり寒くなってきた部屋の中で、暖房をつけずにパソコンに向かっています。
暖かい何一つ不自由ない環境で、ぬくぬくとこのような内容の記事を書いていても、まるで説得力がないと思うからです。
確かに、個人が省エネやエコを意識して生活したとしても地球規模の大きな問題にはあまり貢献できないという声もあると思います。
それでも、地球に住む人間の一人として、環境を大切にする気持ちを忘れず今自分ができることを実践していくのは当然だと思うのです。
暖房をつける代わりに、私は真冬のような厚着をしています。
安易に暖房のスイッチを入れる前に、
◆シルクなど良質な素材で作られた衣類や寝具を利用する
◆体を芯から温める飲み物(ハーブティーやジンジャーティーなど)を飲む
◆良質な入浴剤を入れたお風呂で身体を温めてから眠りにつく
など、普段からできることはたくさんあります。
地球は一つしかありません。
それを破壊しつくしてしまえば、人類は生きられません。
メガソーラーを考えることは、地球を考えることでもあります。
今、この記事を読み終えた次の瞬間から、何か一つでも小さな行動を起こしてみませんか?
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