いかにも環境に良さそうな響きなのに本当はエコじゃない再生エネルギーの実態。 環境破壊、有害物質の流出…あなたはご存知ですか?
“再生エネルギー(自然エネルギー)”という言葉を目にした時、
あなたはどんな印象をお持ちになられますか?
「環境に優しい」
「エコ」
「原発の代わりになる」
「クリーンなエネルギー」
恐らく、この様なイメージを持たれる方が多いのでは無いのかな…?と思います。
筆者の私自身も、そう思っていました。
8年前の福島での原発事故をきっかけに、
反原発に関心が高まり、
再生エネルギーに関心が高まっていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
(日本では再生エネルギー・もしくは自然エネルギーという呼び名が一般的ですが、
以下再生エネルギーとして記載します。)
まるでこれからの電力を担う“優等生”の様な顔で、
少しずつ私達の暮らしに浸透しつつあるこの発電方法たち。
しかし、その実態は“エコ”とは対極にあります。
中でも注目度の高い太陽光・風力発電に焦点を絞りながら、
その表の顔に隠された、驚愕の“問題点”を追ってみました。
今回は、再生エネルギーそのものが持つ、
矛盾した“非効率さ”や“周辺環境へ与える悪影響”をお届けします。
再生エネルギーって何?
“再生可能エネルギー”、またの名を“自然エネルギー”とも云うこのエネルギー。
この再生エネルギーという言葉は、
海外でこういった自然の資源を生かして発電する電力のことを指す“renewable energy”
を直訳した“再生可能エネルギー”の可能の部分を取り除いた言葉でもあります。
ちなみに英語では“自然エネルギー”と言う言葉はあまり使われていません。
自然・天然というと、天然ガスや石油と言った天然資源も全て含んでしまう
ことになってしまうと考えられています。
この“再生エネルギー”。基本的にはその言葉の通り…利用しても“再生”が可能なエネルギーのことを指します。
具体的にどういうことかと言うと、“石油”や“石炭”“天然ガス”“ウラン(原発に必要)”などといった資源は、
今のところ“使えば使う程資源が減っていく”――やがて、枯渇してしまうと言われています。
(なんと、石油はあと約50年・石炭は約150年ほどで枯渇してしまうとも言われています…!)
それに比べて、太陽光・風といった資源はどうでしょうか。
今現在の地球で、太陽光が地球に降り注ぎ…大気の活動が行われ続ける限り、
そのエネルギーは供給され続けます。
“再生”という言葉で表すと少し不思議な印象があるかもしれませんが、
太陽光や風でイメージしてみると、
利用してもすぐまたそのエネルギーを使うことが出来る、
即ち、太陽光や風が地球上には溢れていることが、お分かり頂けるのでは無いかと思います。
太陽光発電や風力発電の他に、同じ“再生エネルギー”の仲間としては
水力発電や地熱発電、バイオマスなどが挙げられます。
水力は水、地熱は火山帯などの地中の熱由来の水蒸気、バイオマスは種類は色々ありますが、
木材や廃油、動物の糞尿、農作物、農業や食料品の廃棄物などがエネルギー源…
どれも、石油や石炭・または天然ガスやウランなどとも違い枯渇する可能性が低く、
大きな視点から見れば“地球の循環”から由来するエネルギーに属しています。
(その他にも太陽の熱や地中の熱、
雪や氷の熱を利用するといった様々な発電方法の研究が進んでいます。)
再生エネルギーが増えても火力発電所が手放せない訳
使っても、ほぼ無尽蔵にエネルギーが溢れていて、減ることが無い。
そして、一見するとC02や温室効果ガス、
大気汚染物質や放射性廃棄物など有毒物質を放出しない様に見えるこれらの“エネルギー”は、
まるで“夢のエネルギー”の様にすら思えます。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
環境や人体・動物への懸念される悪影響については後ほど詳しく述べますが、
実は、先ず何と言っても大きな問題の一つが再生エネルギーの“パワー不足”なんです。
パワー不足って何?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
“発電能力”と考えて頂ければ分かり易いのでは無いでしょうか。
主力発電機関である、火力発電と太陽光発電・風力発電…
その圧倒的な“差”を詳しく比較検討しながら、
それによって実際にどういった問題が懸念されるのかも含めて検討してみました。
再生エネルギーと火力発電所を比較!発電量から見る圧倒的な違い
再生エネルギーが、クリーンなエネルギーとして持て囃され、世界中で期待が膨らみ建設の拡大が進む一方で、
再生エネルギーが持つ問題点については、どこか置いてきぼりの様な印象を受けている筆者なのですが、
実はこのエネルギーが持つ重大な問題点として、
“パワー不足”、また“不安定”といった要素が挙げられます。
実は、太陽光発電や風力発電といった発電方法は、(今の所…ではありますが)
発電基一基当たりの“発電出来る量が極めて少ない”のです。
例を挙げますと、日本には大きな火力発電所や原子力発電所が各地に点在しているのは、
皆さまもご存知のことかと思います。
それぞれ発電所によって発電量に差があるものの、
大型の火力発電所や原子力発電所一基で発電出来る発電量(出力)は約100万kw。
何と、この発電量を太陽光発電機付き住宅で補おうとすると約190万軒、
風力発電機なら4000基もの膨大な数が必要とも試算されています。
ちなみに、日本の総住宅数は約5700万軒。
仮に200万軒としてして計算しても、約28分の1程度。
しかしながら、総住宅はあくまでも“住宅”。
勿論、いろいろな種類の住宅を含むわけなので、
その中に太陽光発電パネルを付けるのに適している住宅ばかりでは無い事はお分かり頂けるかと思います。
その上、日本にある主要電力会社の火力発電所数(石炭・石油・LNG(天然ガス))を調べてみたところ、
その数は159個にも上りました。
火力発電所の出力は大小様々であり、全ての発電所が100万kw程度では勿論ありません。
しかし、大規模な発電所の多くが発電基が一基か何基かあるにせよ、
発電量(総出力)は100万kw程度の所が多いです。
またこの発電所数はあくまでも発電所の数であり、
発電所には複数の火力発電基が立ち並ぶ場合もよく見られます…。
とは言え、太陽光発電機付き住宅と比べるのは流石にナンセンスかもしれませんので、
太陽光発電所の中でも比較的に発電量が多い“メガソーラー”で比較してみましょう。
山の斜面や広大な空き地に、
どーーんと太陽光パネルが沢山敷き詰められているという光景、
あなたはご覧になったことがありませんか?
ああいった“太陽光発電専門”の太陽光発電施設の中で、
出力(発電量)が1万kw以上、の施設を“メガソーラー”と定義しています。
ですが、広い面積に大量のパネルを敷き詰め、やっとその発電量(1万kw)程度に達することを考えると、
火力発電所の一基当たりの出力(数10万~100万kw)は、
大きいことが一般的なことは先程お話した通りなので、
なんと、極端に言えば100万kwと1万kw程度と100倍の差が。
如何に発電量が違うか、
ということがお分かりいただけるのでは無いかと思います。
また、後述で詳しく述べますが、発電量(出力)と言っても、
お天気に発電量が左右されない火力発電とお天気に左右される太陽光発電や風力発電とでは
大きな“発電方法”の違いがあり、発電出来る発電量(出力)=実際の発電量とは言えない、
という現実もあります。
何と、経済産業省の資料によれば再生エネルギーは、大手の会社から他の小さな事業所を含め、
どの事業所も極めて少ないものでした。
何個もの発電所(一基とは限らない)を足して、
会社全体で少ないところなら数千kw、多くても数万~数十万kwが席の山です。
おまけにこの発電量も“最大出力”ですので、
勿論常時この発電量が発電出来る訳では決してありません。
その一方で、同じく会社全体で見た火力の発電量(総最大出力)は桁違い。
一つの大手の電力会社が持つ火力発電所の総発電量は、
石油や石炭、ガスといった種類別に分けても数百万~何と数千万に及ぶところまで…!
勿論、電力供給全体のシェアで行けば自然エネルギーの割合は低いものなので、
当然と言えば当然なのですが、先程お話しました様に、
火力発電所の発電量のポテンシャルが高いことはお話した通りなので、
普及したのも自明の理なのかもしれません。
(また原子力発電所も一基当たりの発電量は極めて高いですが、
筆者自身が福島での事故など色々な観点から原子力での発電については危険性を案じているので、
今回は敢えて比較していません。)
ちなみに、日本では急な斜面の山に豊富な水資源を生かして水力発電所が多く作られていて、
こちらの発電量も火力に比べれば少ないですが、太陽光発電や風力発電に比べると遥かに普及していて、
また発電量も大手の電力会社の総発電量(総最大出力)でも数万~数百万程度あることを考えると、
まだこちらの方が“電力”としては現実的、かもしれませんね。
(水力発電も、再生エネルギーの一部として考えられているのですが、
今回は太陽光発電と風力発電にテーマを注視していることもあり、敢えて線引きして触れています。)
経済産業省 資源エネルギー庁HP『各種統計情報(電力関連)2018年度 統計表一覧 発電所数・出力』
面積で見る“再生エネルギー”の非効率さ
そして、違う切り口として面積で見てもその差は歴然。先程お話しました大きな火力発電所一基分の発電量(出力)100万kwを、
発電(発電出力と考えた場合)するのに必要な面積は…
火力発電:約0.05㎢
原子力発電:約0.6㎢
太陽光発電:約58㎢ (山手線の内側面積とほぼ同じ!)
風力発電:約214㎢ (山手線の内側面積の3.4倍!!)
何桁も数が違うことがお分かり頂けるでしょうか?(火力発電所と比べた場合、
太陽光発電は1000倍以上・風力発電は4000倍以上ですね)
出典:関西電力HP 再生可能エネルギーの課題
出典:九州電力HP 太陽光発電Q&A
しかも、日本は山や森林が多い国土です。
なんと、山や丘陵地が国土の面積に占める割合は約7割、
森林が占める割合も同じく約7割弱にも上ります。
これは、およそ国土の3分の2が山や森林で覆われていることを意味しています。
これは、世界各国と比べても上位に位置しています。
その上、多くの平地は既に開発され都市や宅地、
農業及び工場地帯として使用されているのは皆さまもご存知の通りです。
一体全体、どこにこの“再生エネルギー”の発電施設を大量に作る場所があると言うのでしょうか?
また、“日本全国の世帯の屋根に太陽光を付ければ良い”
という発想をなさる方がいらっしゃるかもしれませんが、
実は日本全国の屋根に太陽光パネルを取り付けたとしても、
面積的には全消費電力の僅か約18%しか補うことが出来ない、
という試算もあるほどなのです。
参考文献:川島 博之『電力危機を煽ってはいけない』
実は今、密かに日本の田舎や空いた土地で、
太陽光発電や風力発電の施設の建設が進んでいます。
民家のとんでもなく近距離に、突如大規模な発電施設が建設され、
住民の反対運動が起きているケースも少なくありません。
また、緑豊かな自然や美しい景観が破壊されるケースも。
その上、何故か守られるべき筈?の国立公園や国定公園にも、
一定の基準さえ満たせば太陽光発電所や風力発電所を建設することが可能、
ということにすらなっているのです…。
実際に既に、こういった場所への建設例も既に散見され始めている、
といった恐ろしい事態が既に発生してしまっています。
自然を守るために、自然を破壊する?
“環境に優しい筈のエネルギーが環境を破壊する”…
こんなことはあってはならないことです。
“再生エネルギー”を大規模に進める為には先程もお話しましたが、“広大な土地”が必要な訳です。
でも、適した土地が無いから…と言って山を切り崩したり、
守るべき自然を破壊することはナンセンスとしか言い様が本当にありません。
(これらの建設問題や反対運動、そして、そうして自然を破壊することで、
環境や周囲の住民・動物にも悪影響が起きていることも、後述・また次回の記事でそれぞれご説明します。)
再生エネルギーはお天気まかせ
おまけに、先程も少し触れましたが、考えなくてはいけないことは“再生エネルギー”…中でも“太陽光発電”や“風力発電”といったシステムのエネルギーは完全に“お天気任せ”ということです。
当たり前のことですが、太陽光発電は日照がある時間帯しか発電出来ませんし、
風力発電は“風が吹く時”しか発電できません。
しかも風力発電機は、風が強すぎても発電が難しく…
“発電機にとって丁度良い風”が吹いている時しか発電出来ないのです。
それどころか、台風など荒天時に太陽光発電基や風力発電基が破損した、
という現象すら発生しています。
(これについても後ほど詳しく取り上げます。)
日本は全世界的に見ても災害が多い国の一つでもありますし、
何より“四季”という変化に飛んだ自然の表情に恵まれている国です。
砂漠の様に年中晴れで平地続きという訳ではありませんし
(実際砂漠で太陽光発電の大きな取り組みが行われたりしている例もあります。)
一年中丁度良い風に恵まれる、
ということはどちらも台風や気候の関係で中々難しいことが、
皆さまもご想像出来るのでは無いでしょうか?
発電基には設備稼働率、といってその発電基がどれくらい稼働しているか…
という指標の様なものがありますが、
風力発電は約20%・太陽光発電は約12%とその稼働率は恐ろしく低いもの。
なんと、発電出来ると言われている量(出力)で考えても全然パワー不足の再生エネルギーですが、
おまけにその小さな発電量の実態まで、お天気任せで実際には
その発電量も恐ろしく低いということなんです。
出典:九州電力HP 太陽光発電Q&A
しかも、電力の安定供給には電気の需要と供給が保たれていることが第一条件。
不安定な電気は、周波数や電圧を変化させ、最悪の場合は大規模な停電に繋がってしまう恐れも…。
去年発生した、記憶に新しいあの北海道胆振東部地震でも大規模停電の大きな原因の一つも、
再生エネルギーが原因では無いものの、電気の需要と供給量の乱れによるものでした。
(需要に比べて供給が少なくなってしまったのです。)
何と、再生エネルギーに意欲的に取り組む国の多いヨーロッパではこうした現象が既に懸念されていて、
大停電が発生した事例も複数あります。
実際の停電によって工場のラインなどに損害が出たケースも、あった程なのです。
(こういった事例が起こらない様、対策は進められて来てはいますが。)
また日本でも、既に再生エネルギーの発電量と需要量のバランスから停電を懸念して、
大手の電力会社が再生エネルギーの事業者に出力調整を要請するケースも既に出始めています。
(しかも、他の国々と陸地続きで色々電力の融通がし易い…
再生エネルギー推進国の多いヨーロッパと、島国の日本とでは環境が違う、という事まで考慮する必要があります。)
何と言ってもお天気任せの“再生エネルギー”では、
変動が大変大きく安定した電気の供給は見込めません。
そのため、各電力会社は発電量の調整が行い易い火力発電を主体に、
また揚水式水力発電(電力の余っている時に水を上部に貯め、
足りない時にその水を流してそのエネルギーで発電するという水力発電の一種)といった発電方法を使用して、
電力の調整を行っているのが現状なのです。
(ちなみに原子力発電は、大量のエネルギーを供給は可能なものの、
その性質上一度稼働すると止めたり簡単に出来ず、発電量の調整が難しいため、
これらの電力調整には不向きです。
原子力発電は、その一基当たりの発電量は大きいため大規模に発電した電気が余るという性質もあり、
その為にオール電化が推し進められた、という話もあるくらいなのです…。)
なんとその為、再生エネルギーの為に火力発電所が必要?!
という何ともダブルスタンダードな悲しい図式が出来上がってしまうのです。
しかも、家庭用の太陽光発電基はともかく、
再生エネルギーの中では比較的大きな発電量を誇るメガソーラーを始めとする様な
大規模な太陽光発電所や風力発電所は、
停電時や災害時には使えない(外部の電力を必要とする)という現実まで。
事実、東日本大震災時や北海道胆振東部地震の際に、
再生エネルギーの発電施設が動かず停電時に役立つことが出来ず、
密かに問題視された過去もあります。
“自然エネルギー”だからと言って、元のエネルギーさえあればいつでも発電出来る、
という簡単なお話では無いということなのです。
また、不安定な特質を持つ再生エネルギー電気の弱点を補うために、
蓄電池を用いるといった手法もあることはあるのですが、
これにもかなりのコストがかかると言われており、
耐用年数も短めだったりと諸問題も多くまだまだ普及には程通いという現実も。
ましてや前述しました様に、日本は自然豊かな国土とは言え、
前述した様にそれほど再生エネルギーの発電施設を建設する適地が多く存在している…
という訳では決してありません。
(風力発電に丁度良い“風”を受けるために、山の山頂や尾根が削られるケースも。)
日本の貴重な山々や自然が太陽光パネルや風力発電のプロペラで覆われることは、
大きな環境破壊にも繋がります。
次章では、再生エネルギーのもたらす環境破壊について、見ていきます。
参考・出典:経済産業省 資源エネルギー庁HP 『再エネの大量導入に向けて ~「系統制約」問題と対策』参考・出典:『再生可能エネルギー拡大に欠かせないのは「火力発電」!?』
再生エネルギーが引き起こす環境破壊や危険性
再生エネルギーが持つその“力不足”・“不安定”な特性も十二分に問題ながら、何より大きな問題の一つとされるのが、その“発電施設”がもたらす環境破壊です。
一見すると、自然エネルギーは燃料を輸入するコストもかからないですし、
太陽光発電や風力発電といった施設は,
燃料を燃焼したエネルギーを利用してするといった発電システムを取っていないので、
大気を汚染したりせず、温暖化の原因とも言われているCO2を排出することも無く、
放射性廃棄物といった“核のゴミ”を出すことも無い極めてクリーンなエネルギーと考えられています。
しかしながら、その良い点ばかりがクローズアップされる一方で、
見えざる環境破壊がまだまだ知られていない、という現状があります。
具体的にどの様な問題をはらんでいるのか、幾つかの事例をご紹介します。
進む乱開発が生態系の破壊が土砂災害にまで影響
太陽光発電や風力発電の発電基や発電所の建設に当たって、美しい自然も少しずつ破壊されています。太陽光発電はソーラーパネル、風力発電なら風車が建設される訳ですが、
その建設地として山林が選ばれることも多く、
緑豊かだった山々に突然ソーラーパネルや風車が林立することに。
しかも、その建設に当たって山の森の木々を切り崩して建設するため山肌が現れ、
草木を失って保水力を失った土地は大変脆く、土砂災害の危険性も増加します。
場合によっては山を切り開き、谷をその土砂で埋め立ててしまうというケースも。
大きく山の生態系を破壊してしまうことは想像に難くありません。
そして何と、山が切り開かれたことによって土砂の流出が増し、
漁業にまで影響が出た…というある関係者のお話まで、この記事を書くに当たって私は目にしました。
実は、“海の植物プランクトンや海藻は、
陸地から供給される栄養素によって生かされている”と言われています。
その源が、豊かな森林が織り成す循環、落ち葉がやがて土になり、
その土がたくさんの栄養素を含み、ということに繋がっているのです。
日本の豊かな森と、漁業との繋がりは以前から指摘されていますが、再生エネルギーの更なる開発が進み、
日本の奥山や豊かな自然の破壊が更に進めば、その開発が海に影響を及ぼす可能性も否定することは出来ない、
と私は思います。
また、太陽光パネルではパネルの下の地面の雑草が伸びると発電にも影響が出る為、雑草対策もかかせません。
地面に雑草が生えない様シートで被う場合もあれば、
何と除草剤を使って除草するというケースも多いとも。
除草剤の危険性は、まだ議論段階で“身体に悪影響がある”という派と“安全性に問題は無い”という派がある為、
断定することは出来ませんが、
WHOの外部組織である国際研究機関が毒性や発がん性を懸念していたり、
近頃アメリカの裁判で、“発癌性”による健康被害が認められたことが、
一部ニュースで取り上げられたこともあり、
その危険性を問題視されていらっしゃる方も多いのでは無いでしょうか。
既に、諸外国ではその悪名高き除草剤“グリサホート”を禁止する動きも出て来ており、
その数は何と20か国以上に上っています。
そして、山林や住宅地に作られた太陽光発電システムの雑草対策として除草剤が使われる…
ということは、その除草剤の成分が周辺の土壌環境に流出するという危険性も懸念されます。
また、除草剤の製造会社はその残留性については否定する立場を取っていますが、
この除草剤に含まれる成分の“グリサホート”がヒトの尿から検出された研究結果も既に報告されており、
除草剤の成分が流出した結果環境や生物及び人体に悪影響を及ぼす可能性は決して否定できないと感じます。
おまけに、山や森の木々を切り崩し草を生えなくなった土地は脆く、土砂災害の危険性が高まる恐れも。
事実、既に台風や豪雨など災害によって太陽光パネルや風力発電基の風車が壊れた事例は散見されています。
それどころか、火災が起きる事例や危険性すらも報告事例がある位です。
まるで報道規制でもかかっているのか?とでも思う位、
残念ながら再生エネルギー関連のマイナス面を謳った報道は少ない様に個人的に感じてしまうのですが、
ネット上で災害で壊れた再生エネルギーの発電施設を検索すると、無残な写真が出て来たりもするのです。
また、太陽光パネルは破損しても光を受けると発電してしまう構造になっており、
たとえ浸水しても火に包まれても発電を続けるという驚愕の実態が。
故障したパネルに触れたり、水害によって浸水したパネルに近付いた場合などに感電する、
といった恐れすらもあります。
何と、海外では太陽光パネルによる死亡例も起きてしまっていて…
規制や対策が進められている国も出て来ています。
出典:日経XTECH HP『「消防士の死亡例も」、発電が止まらず、燃え続ける太陽光パネル』
再生エネルギーの発電には有害な物質が使われている?
おまけに、この再生エネルギーの発電する“機械”にはレアアースを始めとする重金属や化学的な薬品など、有毒物質が使用されていたりもします。
太陽光パネルにも、風車にもレアアースは欠かせません。
そして、風力発電の風車には何と一基当たり約1~2トンものレアアースが含まれています。
これは、かなり膨大な量では無いでしょうか?
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¥ 18,225 (税込)生産する過程での環境汚染も実は問題になってもいるのです。
(物によっては、放射性廃棄物が出る場合があり、
その様な物質が流出した結果健康被害などが起きている事例もあるのです。)
参考:malayciakini HP『Bukit Merah survivor: Our tears have run dry(ブキメラの生存者:私たちは、涙がかれる程たくさん泣きました)』
参考:logmiHP 『便利過ぎる「レアアース」の問題点 有害物質に政治利用も』
また、太陽光発電に使われるパネルですが製造会社によって違いはありますが
れっきとした劇物(カドミウム)や毒物(ヒ素)が使用されていることも多々あります。
(急な斜面に建設されたずさんな太陽光パネルの設置例(写真はイメージです))
勿論レアアースやレアメタル、重金属といったものはこれだけ科学技術の発達した現代において、
再生エネルギーの施設のみならずあらゆるところで使われています。
しかし、その性質上太陽光パネルも風車も巨大でかつ広大な面積に立ち並ぶことが多く、
また自然災害の多い日本、という気象風土的な要因に於いても何だか建設を簡単に推し進めていることに対し、
腑に落ちない感じは否めません。
使用された何らかの物質が、災害などによって破損し、
その構造物に含まれているであろう有害物質が流出している、
という危険性も大いに考えられるのです。
また、こういった太陽光パネルや風車の破損例は、そもそも日本のみならず海外でも報告されています。
原子力発電所が壊れた…となれば本当に未曽有のとんでもないことですし、
たとえ故障などがあったとしても火力発電所が大きく台風で破損した、
という話はまず聞いたことがありません。
かたや火力・原子力発電所は建物なので、比較することもおかしい気はしますが、
それにしても太陽光パネルや風車の壊れた事例の多さを見ても、
“破損しやすい”性質は多少なりともあるのでは無いかと思われます。
耐久年数を待たずして破損や老朽化、といったケースも散見されており…、
建設や運用に於いて環境への悪影響の恐れもさることながら、
様々な物質やエネルギーを駆使して費用もかけて建設しても費用対効果の薄さも懸念されます。
巨額な費用を投資して建設しても、発電はお天気任せなため…思った様に売電(作った電気を売る)が進まず、
その上荒天による発電基の故障などで赤字になる、という設置自治体のケースも既にいくつか報告例が…。
おまけに通常に運転していても点検や整備の費用がかかったり、
撤去するにしても高額な費用が嵩む(例えば風力発電の風車の場合、
数億円になることも…!)とも言われています。
実際に、採算が取れず設置した筈の再生エネルギー関連の発電施設を撤去に踏み切った、
という事例も出ているのです。
参考:産経WEST HP 『夢破れ廃止へ-琵琶湖のシンボル滋賀・草津の風力発電「夢風車」、赤字膨らみ審議会が答申』
その上、この再生エネルギーの発電施設として使用されたパネルや風車のきちんとした“処理システム”が
日本ではまたはっきりと確立していない…というトンデモな現実もあります。
(この処理システムの問題については、次回の記事で触れる予定です。)
風力発電が引き起こす環境破壊
また、風力発電基が環境に与える影響の一つとして風車の羽根に鳥がぶつかってしまう…という何とも痛々しい“バードストライク(人工物に鳥がぶつかる事故)”
という悲しい現象も増加しています。
何と北海道の風力発電基―風車が立ち並ぶ地区では、環境省のレッドリスト、
絶滅危惧種に指定されており、国の天然記念物にも指定されている、
オジロワシが山積みになるほど亡くなっている…
という痛ましい事例も報告されているのです。
出典:J-CAST HP 衝突死した「オジロワシ」山積み写真 風力発電とバードストライク
また、あの巨大な風車の羽(ブレード)を滑らかに回転させる為にも潤滑油のオイルが欠かせません。
油が外部に流出しない様、ある程度対策は講じられてはいる様ですが、
もちろん破損すれば、そのオイルが外部に飛散することは避けられないと思われます。
風車には陸上と洋上(海の上)のものがありますが、
そのどちらであってもオイルが一度流出すれば環境に悪影響を与えますし、
油を回収したり汚染された環境を再生するのも大変なことです。
事実、既に日本のみならず海外に於いても、風車のオイル漏れの事例が報告されています。
また、風力発電においてはその風車の巨大な構造物の汚れを洗浄するため
(汚れが付着することで発電に支障が出るのを防ぐため。
何と虫の死骸が沢山へばりついていたりといった話もある様です。)、
洗剤を使用したりもする様です。この洗剤がどういった成分のもので、
どの様に洗浄しているのか?洗浄したあとの洗剤はどこかに流出しているのか否か?
といった細かい話までは残念ながら今回は調査出来ていません。
しかしながら、こびりついた様々な汚れを効率よく落とす為には、
何らかの化学性の高い洗剤が使われているのでは無いのか?と推測したくもなりますし、
その洗剤の事後処理についても、
海外に於いては周囲に流出して汚染の原因になっている…
という報告も見受けられました。
なんとイギリスでは、風力発電施設近くの水源地が風車の影響(オイル・洗剤など)によって汚染された、
という恐ろしい事例もあります。決して対岸の火事と様子を静観してはいられないのではないでしょうか?
参考:European Platform Against Windfarms HP『Wind company hid water contamination evidence Drinking water near Whitelee windfarm, Scotland, is contaminated(風力発電会社 水質汚染の証拠を隠蔽、スコットランドの風力発電所周辺の飲料水が汚染されていた)』
また、風力発電には洋上風力発電と言って、海の上に風車を建設する場合もあります。
洋上の上に建設することによって、風車の回る際に発生する騒音問題と言った問題点は地上に
建設する際に比べるとある程度緩和されるという利点はあるものの、
海洋生物、海底環境などへの影響がこちらも懸念されています。
(日本でも、既に建設予定地で住民による反対運動が起きているケースがあります)
参考:長周新聞HP『「絶対に進めるべきではない」 安岡沖洋上風力発電について前田市長が明言』
聞こえの良い宣伝文句に騙されないで…再生エネルギーの実態を知ることは大切
山や草木、環境を破壊し、あまつさえ化学物質や有毒物質を含み、場合によっては簡単に破損する恐れのある発電施設。
そんなものが次々と建設が進められている…この現実を、
歓迎することが出来ないのは言うまでもありません。
そう、“環境に優しいクリーンなエネルギー”…という聞こえの良い宣伝文句を盾に…。
今、日本で太陽光発電や風力発電の建設が進められている多くの場所は、
先程も触れた通り自然豊かな田舎です。
美しい田舎や自然のある場所が、
有害物質や重金属、農薬やオイルなど化学物質によって汚染される、動植物が住処を奪われる…
既にそんな現実は、他人事では無くなって来ています。
そして、再生エネルギーの開発が先だって推し進められた各国でも問題は色々報告されています。
実は、ドイツや北欧といった再生エネルギーの運用が進む諸国では、
再生エネルギーの開発によって破壊される景観や環境に対する規制が日本よりも厳しいと言われています。
(開発によって伐採した分、木を植えるといったことも行われている様です。)
しかしながら、規制が厳しいと言われる諸国であっても、
再生エネルギーの問題であったり反対運動などが起こっているケースもあるのが現状。
日本においては、再生エネルギーの発電施設においてある程度の決まりやガイドライン的なものはありますが、
実は意外と規制が緩く、条件さえ守れば簡単に建設出来てしまう…
という実態があったりもします。
(勿論、開発によって破壊された自然を鑑みる、という様な取り組みも見えては来ません。)
むしろ、再生エネルギーに関する補助金が出て事業者は優遇される、という現状もあります。
しかしながら、“環境に優しい”という大義名分を振りかざしながら、その実態は如何だったでしょうか?
再生エネルギーの持つ悲しい実態が、少しでも伝わりましたら幸いです。
(後編では、再生エネルギーの運用に伴って報告されている健康被害や、未確立の使用後設備のずさんな処理の実態、海外で見られた気になる反対運動、その他再生エネルギーの取り組みが進む海外の国々と日本に関係する諸問題等について、お届けする予定です。)
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本当はエコじゃない再生エネルギーの実態その② 睡眠障害、頭痛、身体の震え・・再生エネルギーが引き起こす健康被害。近隣住民が訴える恐ろしい健康問題とは?放射性廃棄物があなたの家の近くにも埋められるかも。 ”核のゴミ”を地下深く埋めれば安全性は問題ないのか? 未来の子どもたちに負の遺産を残さない為に、今私達ができること。
放射性物質汚染土の再利用を推し進めてきた日本。今度は海に汚染水を流すという信じがたい計画を了承!?地上以上に危険なその影響と私たちに直接関係する被害とは。
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