最近よく耳にするSDGsって何?サスティナブルな未来を実現するために今あなたが出来ること【前編】
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SDGsって何?サスティナブルな未来を!【前編】
最近よく耳にするSDGs。普段からIN YOUをご覧の読者さんなら既にその内容を、知っている方もいるかもしれませんね。
SDGsとは2030までに17の目標が達成されることを目的とし、日本だけでなく世界が関わっている大きなプロジェクトです。
参考:外務省「日本政府の取組」https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/effort/index.html
このシリーズでは、前編、中編、後編に分けてSDGsとは何か?
そして、SDGsの17の目標の解説、私たちが個人として今すぐ何ができるのかのアイデアをご紹介します。
前編では、そもそもSDGsって何?という基本からお話しします。
1.そもそも、「持続可能」「サスティナブル」って?
最近、巷でよく聞く「持続可能な社会」や「サスティナブル」。なんとなくわかるようで、やっぱりちょっとイメージがわかなかったりしませんか?
「サスティナビリティ」は英語のSustainabilityで、「持続可能性」という意味、
これの形容詞形「サスティナブル」Sustainableは「持続可能な」という意味です。
これらの言葉は人間、社会、地球環境が継続して発展し続けられる状態を指します。
具体的にはどんなこと?
例えば、安い製品を作るためにたくさんの木を切り倒して大農園を作り出し、農薬をたっぷり使って農作物を栽培。しかもそこで子どもを働かせることはどうでしょうか。
これでは環境も破壊するし、子どもの教育の機会も奪うため、今の発展だけを考えたまったく持続可能ではない行動と言えるでしょう。
反対に、フェアトレードのオーガニック栽培ではどうでしょうか。
土壌の化学物質汚染の心配がなく、労働者の健康にも悪影響のないこの行動は、
これから先の土壌の質も守られるし、作物はフェアトレードで適正な価格で買い取られるため、生産者が生活に苦しむことも減ります。
農業で安定した収入を得ることができれば、安心して働き続けることもできます。
子どもの学費を払うこともでき、次の世代に教育を受けさせることができます。
これは、人間、社会、地球環境すべてに配慮した「持続可能な」「サスティナブルな」行動と言えるでしょう。
このような持続可能な発展を目指すために、具体的にはどのようにすればよいのか。
それを具体的にしたものが「持続可能な開発のための2030アジェンダ」とSDGsです。
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¥ 10,593 (税込)2.SDGsの基盤「持続可能な開発のための2030アジェンダ」
2015年9月、国連サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。これは、世界中の人々が、人間活動によって引き起こされるさまざまな問題を一緒に考え、解決していこうというものです。
「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の基本コンセプトは「だれひとり取り残さない」。
豊かなように思えるグローバル社会の中で、発展の恩恵を受けられずに取り残された地域や人々がいます。
国際社会だけでなく、一国の中でも経済格差があります。
この格差の問題を解決し、だれひとり取り残さず、よりよい生活を送ることができるようにすることが、持続可能な成長にもつながるのです。
3.SDGsとは:持続可能な開発目標
SDGsは「持続可能な開発目標」のことで、先に述べた「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の「だれひとり取り残さない」というコンセプトを分野別の目標としてまとめたものです。
「持続可能な開発」は、今現在苦しんでいる人を救ったり、よりよい社会を作ることにとどまらず、
未来の世代に苦しむ人がいない社会を作ります。同世代間の公平性だけでなく、世代を越えた世代間の公平性を目標としているのです。
17のゴール、169のターゲット
時代も国も関係なく、だれひとり取り残さないことを目標とするSDGsは17のゴールと169のターゲットで構成されています。ゴール:重要項目ごとの最終的に辿り着きたい事柄。地球規模の目標。
ターゲット:ゴールに辿り着くための各国政府が定める具体的な通過点。
環境、経済、社会の諸問題はお互いに深くかかわりあっているので、それらすべてについて包括的に取り組むことで、複数の問題を同時に解決することができます。
ゴール1 貧困をなくそう:あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
ゴール2 飢餓をゼロに:飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
ゴール3 すべての人に健康と福祉を:あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
ゴール4 質の高い教育をみんなに:すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
ゴール5 ジェンダー平等を実現しよう:ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う
ゴール6 安全な水とトイレを世界中に:すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する
ゴール7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに:すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する
ゴール8 働きがいも 経済成長も:包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する
ゴール9 産業と技術革新の基礎をつくろう:強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
ゴール10 人や国の不平等をなくそう:各国内及び各国間の不平等を是正する
ゴール11 住み続けられるまちづくりを:包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
ゴール12 つくる責任 つかう責任:持続可能な生産消費形態を確保する
ゴール13 気候変動に具体的な対策を:気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
ゴール14 海の豊さを守ろう:持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
ゴール15 陸の豊さも守ろう:陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する
ゴール16 平和と公正をすべての人に:持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
ゴール17 パートナーシップで目標を達成しよう:持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する
4.わたしたちができることをしよう
ここまで、かなりグローバルな規模の大きなことをお話してきました。
なんだか、地球の裏側で起こっている話のような気もします。
でも、そんなことはありません。
すべての人々は、相互に関わり合っています。
自分が買ったある商品が作られた背景に、遠く離れた国の子どもが児童労働を強いられている現実があるなんて、考えてみたことがあるでしょうか?
きれいな水がいつでも簡単に手に入る日常が普通だと思っていませんか?
子どもが学校に行くことは当たり前だと思っていませんか?
毎日、清潔な寝具で安心して眠れることがどれほど幸せでラッキーなことか考えたことがありますか?
日本はとても恵まれている国で、この記事を読んでいる方々はその中でも恵まれた環境にいる方々である可能性が、高いです。
だから、困窮している人が世界のどこかにいることをイメージしにくいかもしれませんね。
でも、日本でも子どもを学校に行かせられないくらい貧しい人がいることをご存知でしょうか?
あなたが女性だからといって差別を受けたことはありませんか。
自然災害が増えたと感じたり、夏の暑さに驚くことはありませんか。
長時間労働をしていませんか。
身近な問題もたくさん見えてくるのではないでしょうか。
政府や企業は取り組みを行っています。
では、わたしたち個人ができることは何でしょうか。
例えば、
賢く買う:フェアトレード商品やオーガニック商品を買う。
パッケージが少ないもの(ゴミが少ないもの)を選ぶ。
地産地消を心掛ける。使い切れる分・必要な分だけ買う。セカンドハンド(中古)を買う。
ぶさいくな野菜・フルーツを買う:オーガニックの野菜やフルーツは、農薬を使用していないので、見た目が完璧でないものも多いです。でも、それが自然の証。味はとってもおいしいので、見た目に騙されずに、手に取ってみてください。
食品廃棄も防げます。
食品廃棄をしない:必要な量だけ買うようにし、まとめ買いした場合は冷凍など適切な方法で保存する。
寄付する:NGO団体に寄付をする。
節電する:挿しっぱなしのコンセントを抜いてみる、ながらテレビをしない。夜は間接照明で過ごしてみる。
学ぶ:諸問題について関心を持つこともとても重要です。
こうしてみると、SDGsはまさにIN YOUがこれまでお伝えしてきた、「オーガニックな暮らし」に、近いものであることがわかると思います。
ぜひこれを機に、オーガニックに興味を持ったら他の記事も色々見てみてください。
あなたが出来る小さなことでも、できることから始めてみましょう。
「SDGs達成のためだ」と肩ひじ張って行動するのではなく、身近な問題を少しずつ解決していくことで、もっと大きな問題に対するアプローチになります。
世界を少しでも良くするために、ものすごく何かを我慢したり、お金を使ったりする必要はありません。
必要なのは、正しい知識と、問題意識と、アイデアと、思いやりの心と、少しの忍耐です。
詳しくは、【後編】で私たちが個人として何ができるのかの具体的なアイデアをご紹介します。
次回【中編】では、17のゴールについて詳しくお話しします。
現在、世界ではどのようなことが問題になっていて、どのようなアプローチをしようとしているのか。
そのために、どのような行動をとればよいのかをご紹介します。
参考
ユニセフ『持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット』https://www.unicef.or.jp/sdgs/target.html
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