インフルエンザにバナナ！？テレビで紹介されるバナナのパワー。 薬膳料理家が教える簡単に作れる「天日干しバナナと冷凍バナナ活用法」

こんにちは、薬膳のモッチーママです。
さて、皆さんはバナナというと何を思い浮かべますか？

数年前にブームになってスーパーからバナナが売り切れるという状況が続いた
「朝バナナダイエット」も流行りました。

それからバナナは、その甘さからカロリーが高くて、太りやすいとか・・・。
いえいえ、そんなことはありません。
カロリーはバナナ一本でご飯茶碗にご飯が半分くらいと同じです。

一昨年、２０１８年の７月にTVで放送された
「林 修の今でしょ！講座」人気番組ですからご覧になられた方も
多かったのではないでしょうか？

テレビでも紹介されるバナナのパワー

タイトルは、『朝食の常識が変わる！血管＆脳が老けない！
「バナナ＆梅干し＆海苔」驚きパワーを徹底解明３時間SP』

その内容は、

＊バナナを調理せずそのまま生で食べると、
歯や骨を丈夫にするビタミンⅮを摂ることが出来る。

＊スライスして天日に４～５日干して乾燥させたバナナは、
血管を老けさせないカリウムが効率よく採れる。

＊また冷凍したバナナは、脳の血管などの炎症を抑えるポリフェノールがUPする。

＊加熱調理したバナナには腸内環境を整えるオリゴ糖がUPする。

＊買ってきたバナナを、日にちを置いて
全体が５０％くらい斑点のあるバナナにすると酵素がUPする。

そして、日常生活でストレスを感じると、脳から幸せホルモンと言われる
脳内ホルモンのセロトニンを分泌して自律神経のバランスを整えようとします。

そのような状態の時は好きな曲を聴いたり、お風呂でリラックスしたりすると、
またセロトニンが増えて自律神経のバランスを整えようとします。
バナナには、そのセロトニンを作る栄養素も含まれているという内容でした。

簡単！バナナの天日干し

その効能説明の信頼性に共感して、それ以来、バナナを沢山買ったときは時折、
スライスして天日干し用ネットのかごに、キッチンペーパーを敷いて並べいれて
「バナナの天日干し」をします。

とっても簡単で晴天の日差しの強い時間帯に４～５日干すだけです。

食物繊維が豊富な干しバナナのデザート ファーブルトン

薬膳の料理教室でも画像のように、
ファーブルトンをご参加の皆さんとお作りして干しバナナが活躍しました。

カリカリの乾燥バナナと違って、少し軟らかさがあるのでスイーツや
ヨーグルトサラダ、料理のトッピングなどにすぐに役立ちます。

夏場は小分けして、しっかりとラップに包んで冷凍をしても美味しく頂けます。

ポリフェノールもUPしますし、暑い夏場に外から帰ってくるときの楽しみの一つです。

スーパーの特価コーナーで茶色い斑点のあるバナナ

時々、スーパーの特価コーナーで茶色い斑点のあるバナナが山積みにされていますね。

見た目にも新鮮さが感じられないので、
特価コーナーに置かれてるのねと思ってしまいますね。

キュウリや茄子などでもそうですが、
私たちはいつの間にか見た目にまっすぐで綺麗な野菜を選んでいないでしょうか。

農家の方々が真っ直ぐに育てたキュウリは、
さぞかしお手間がかかって大変な労力だったことでしょう。

だけど考えてみると曲がりキュウリであっても味や栄養は同じですよね。
バナナもそうですね、当然、見た目綺麗な黄色いバナナは新鮮に思えますものね。

綺麗なバナナを買って２～３日置いて茶色い斑点を出す

実は私は、特価コーナーにバナナがない時は、
綺麗なバナナを買って２～３日置いて表面に茶色い斑点が出るのを待ちます。

もちろん買ったばかりの柄の部分が青いバナナのほうが、
斑点の出始めたバナナよりも食物繊維の含有量が豊富なのですが、
私がせっかく綺麗なバナナを買ったのに、斑点が出るまで待つ理由は・・・

茶色い斑点が、表面に表れ出したバナナを食べると、とても甘さが際立つのです。
この茶色い斑点はシュガースポットと呼ばれています。

また、甘さが増すだけでなく
茶色い斑点のあるバナナには次のような効能も認められています。

バナナにシュガースポットが出ると免疫効果が高くなり、
免疫力（人が生まれつき持つ抵抗力）も高まると言われています。

これは、リン脂質という成分が含まれていて、免疫力を高める作用があるからなのですね。

インフルエンザにかからないためには、
免疫力を高めることが大切と言われています。

特売コーナーのバナナは実は、
免疫効果の高いインフルエンザを予防しやすい果物ともいえるのですね。

また、シュガースポットのあるバナナを食べることで、
胃腸の調子をよくして胃潰瘍の抑制効果もあると言われています。

成熟すればするほど発酵が進んで酵素が増え、抗酸化作用も高まります。

参考：「1日1本で医者いらずになる 黒バナナ健康法」鶴見クリニック理事長 鶴見 隆史著

ストレスや胃に負担のかかりやすい食生活をしている現代人には、
シュガースポットのあるバナナはピッタリの食材ですね。

さて、ここまでで私がシュガースポットのあるバナナを
オススメする理由がお分かりいただけたのではないでしょうか？

バナナ一本のカロリーはご飯茶碗半分と同じ

さて、バナナ一本のカロリーは、
ご飯茶碗二分の一杯か、食パン半切れほどで案外と低カロリーです。

バナナはいろいろな種類の糖質を含んでいて、体内に吸収される速度も異なり、
血糖値の上昇が緩やかになるため脂肪がつきにくく、結果的に肥満の予防にも期待できます。

スポーツの前に糖質が不足しているとエネルギー不足で十分な効果が得られません。
適度な糖質を摂る時に、そのまま食べれてエネルギーにすぐ変わり、
持続する特徴もあり、栄養バランスに優れた手軽な食材として最適なバナナは、
スポーツにもダイエットにも適した果物なのですね。

バナナを食べるとスギ花粉アレルギー反応も抑制出来る！？

春になると花粉症に悩まれて体調を崩される方が多いですよね。
そのような方に朗報ともいえる以下の研究がされていました。

バナナには、前述のとおり、
ポリフェノールなどの抗酸化物質が豊富に含まれています。

特に捨ててしまいそうなバナナのスジにも多く含まれています。
そのため、バナナは人体に対して抗酸化作用（アンチエイジング）や抗炎症作用、
抗アレルギー作用などを発揮する可能性があることからバナナを良く食べることで、
スギ花粉アレルギー反応を抑制して
花粉症の自覚症状改善に効果があることを臨床的に確認できたと、
筑波大学医学部で研究発表されています。

参考：「バナナを食べると花粉症が改善される」筑波大学

バナナと花粉症！素晴らしい研究がされたのですね。
花粉症でお悩みの方は是非、バナナをお試しくださいね。

バナナは便秘解消にも効果的な果物です

バナナに含まれる食物繊維は、
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の食物繊維とオリゴ糖が大変多く含まれています。

食物繊維は腸内で水を吸って膨らみ、腸の活動を促進し、
ビフィズス菌などの善玉菌と呼ばれる腸内細菌の栄養源オリゴ糖は、
善玉菌のエサとなって腸内環境を整えます。

善玉菌の多い腸内環境になることで、腸の活動が活発になり、
便秘解消にとても働きます。

便秘解消に食べるのでしたら先端が青味がかったバナナがオススメです

バナナの中でも特に整腸効果が期待できるのは、端が少し青い未完熟のバナナです。
青めのバナナには「難消化性デンプン」が特に多く含まれています。
「難消化性デンプン」とは、消化されにくいデンプンです。

胃酸で溶かされずに腸に届いて、
腸内の善玉菌のエサになって善玉菌を増やしてくれます。

しかし、この「難消化性デンプン」は
バナナが熟して黄色くなるにつれて少なくなっていきます。

便秘解消に食べるのでしたら先端が青味がかったバナナがオススメです。
そして時間がたって黄色く熟したバナナには、
美容ビタミンと呼ばれるビタミンB2、B6、ナイアシンなどのビタミンB群が豊富になります。

これらのビタミンは代謝をアップさせたり美肌を作ります。
冬の乾燥時期には、女性に最適の果物ですね。
抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれていますので
免疫力もついて風邪の予防にも効果的です。

バナナのパワーを生活に取り入れていこう

改めてバナナのことを纏めてみたときに、
今までデザートの感覚でしかなかったバナナですが、効能や栄養をより詳しく調べてみますと
日々の食生活に活かせる貴重な食材であることを再度興味深く知ることが出来ました。

皆さんも、
バナナが持っているパワーを実感できたのではないでしょうか？

体質改善に役立つバナナを積極的に取り入れていきましょう。
記事をお読みくださいました読者様のお役に立てますように。

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参考：フードスタイリスト 吉田美生氏　ANA機内誌『翼の王国』レシピ提供者