環境にもお財布にも優しいペットボトル回収機！嬉しい機能と隠れたデメリット、楽しくペットボトルを消費削減する方法を解説します

普段、皆さんはペットボトルのゴミが出た時にどのように処理していますか？

まとめてゴミ捨て場に置いたり、公共のゴミ箱に捨てたりする方が大半ではないでしょうか。


多くのペットボトルは、正しく廃棄すればリサイクルされます。

しかし「どこに捨てるか」を1人1人が考える必要がある、と私は思うのです。

なぜなら、焼却される可能性もあり得るから。

あの丈夫で使い勝手が良いペットボトルが、たった1回の利用で、焼却して終わりの”使い捨て”になるのはもったいないと思うのは私だけでしょうか。

新しいペットボトルゴミ処理方法としてお伝えしたいのが、近年が増加している「ペットボトル回収機」です。

ポイントは、ボトルなどにちゃんとリサイクルされること。

しかし、嬉しい機能とは裏腹に、意外な落とし穴があるのも事実なんです。

今回は、簡単にできてちょっぴりお得なペットボトル回収機について紹介します。

ペットボトル回収機の概要や実際に使った感想、メリットデメリットについて触れるので、リサイクルやゼロウェイストに興味のある方はぜひ一読していただきたいです。

ペットボトルゴミの処理方法や、ペットボトルの消費について、自分はどうしたいか今一度考えるきっかけになれば幸いです。

ペットボトルは本当にリサイクルされるの？！

そもそもなぜペットボトル回収機が必要とされるのかというと、「ちゃんとリサイクルされるから」です。

近年「多くのプラスチックゴミは焼却される」ことが浮き彫りになっています。

しかしPETボトルリサイクル推進協議会によると、ペットボトルゴミは全体的にリサイクルされることが多いとのことです。

指定法人ルートではPETボトルの再商品化手法は材料リサイクルとケミカルリサイクル（ボトルtoボトル）に限定され、サーマルリサイクル（熱利用）は承認されていません。指定法人ルート以外でも、回収されたPETボトルは原料に戻す工場が有償で購入し、それをフレークやペレット（繊維・シート等の原料となる）に仕上げています。
引用：PETボトルリサイクル推進協議会

つまり、指定法人ルート（ペットボトル回収機などの再商品化を図る事業者）で回収されれば、リサイクルされるということです。

一方、指定法人以外のルート（ゴミ捨て場など）で回収された場合は、もしリサイクル工場などがペットボトルゴミを買わなければ、焼却される可能性があるとも言えます。

指定法人ルートで回収してくれることの多い「ペットボトル回収機」は、焼却処理が認証されていないので、ほとんど燃やされずにちゃんとリサイクルされるのです。

リサイクル化を求める人には嬉しい情報ですよね。

おすすめのペットボトル回収機は？

私が実際に使って良かったのが、大手コンビニや大手有名スーパーマーケットに設置されているタイプのペットボトル回収機です。

なぜなら、近くの店舗で買い物ついでにペットボトルリサイクルができるから。

そして大企業が運営しているので、ちゃんとリサイクルしてくれる信頼感があるからです。

無理なく楽しみながら、でもちゃんと環境に良いことをしたいという私にはピッタリでした。

ペットボトル回収機の場所

大手コンビニや大手有名スーパーマーケットのペットボトル回収機は、日本全国の対象店舗で設置されています。

各市区町村のホームページなどで確認ができるようです。

ぜひこの機会に、お住まいの近くにペットボトル回収機があるかどうか探してみてくださいね。

ペットボトル回収機の使用方法

ここではセブンイレブンに設置してあるペットボトル回収機の使用方法をお伝えします。

使い方はとてもシンプルです。


ペットボトル投入直後に自動圧縮されるので、音がパキパキと鳴ります。

回収できるペットボトルは「2L以下の透明なペットボトル」なので注意。

そしてラベル・キャップを外し、つぶさずに持ち寄りましょう。

回収できないペットボトルは、

・つぶれたペットボトル
・ラベルやキャップが付いている
・色付きのペットボトル

なので、気をつけましょう。

ペットボトル回収機のメリットとデメリット

ペットボトル回収機は、焼却されずにちゃんとリサイクルがされるとお伝えしましたが、それ以外のメリットやデメリットもあります。

ペットボトル回収機のメリット

ペットボトル回収機を使う主なメリットは以下です。


まさに環境にもお財布にも優しいと言えますね。

ポイントがもらえるペットボトル回収機もある

セブンイレブンの回収機を利用した場合、ポイントカードをタッチ後ペットボトル回収機を使うとポイントがもらえます。（※店舗による）

・ペットボトル5本で1ポイントが貯まる

・5本に満たない場合は次回分に繰り越される＝50本リサイクルすると、50ポイントが貯まる計算。

参考：株式会社セブン・カードサービス

ペットボトル回収機のデメリット

ペットボトル回収機を使う主なデメリットとしては以下のようなものがあります。

回収機の設置店舗が限られている

回収機はどこにでもある訳ではないので、近くに設置店舗がない場合はペットボトルを持っていくのが大変なのがネックです。

しかし、ペットボトル回収機の数は増加傾向でもあります。

セブンイレブンを例にすると、2020年3月に株式会社セブン＆アイ・ホールディングスは年内に1,000台を設置することを目標にしました。

現時点でまだ結果報告はされていませんが、今後は設置店舗数が拡大していくと見られるので期待です。

私の住む神奈川県・横浜市では、2021年1月までにセブンイレブン120店舗にペットボトル回収機設置を掲げました。参考：横浜市ホームページ

数ヶ月前は自宅近くに設置店舗がなかったのが、最近近くの店舗に新設されました。

2021年2月現在、設置店舗数を数えると120店舗と目標達成のようです。

といっても全国的に見ればまだまだ普及率は高いとは言えません。

これからの設置数拡大に期待です。

ペットボトル消費削減には直結しない

ペットボトル回収機はリサイクルにつながるので、CO2削減や資源の節約にはなります。

しかし、ペットボトルの消費削減になっているとは断言できません。

ペットボトル回収機があることが理由で、

「リサイクルできるからペットボトルを買ってもいい」

「ポイントが貯まるからペットボトルを買ってリサイクルしよう」

と人々が考える可能性はなきにしもあらず。

これではいつまで経ってもペットボトルの大量消費を減らす意識は高まらないでしょう。

といっても、私は無理せず楽しく環境に良いことをしたいと思っています。

なぜなら、無理をすると続かないから。

適度に行うのがベストだと思うのです。


「絶対にペットボトルは買わないぞ！」という姿勢は素晴らしいですが、多くの人は気づかぬうちに体や心のストレスになっていることも。

例えば、環境に良いからと私が始めたゴミ拾いです。

「見つけたゴミは全部拾うぞ！」と道端のゴミを全て拾うようにしていましたが、イライラがストレスとなり数ヶ月ゴミ拾いをやめました。

その後「1つ拾うだけでもいいな」と思い直し、全て完璧に拾わずに時々1つ道端のゴミを拾うだけに変えると続けられるようになりました。

「水筒を忘れたから今日はペットボトル買ってもいいかな」などと、自分に優しく余裕をもつことで、結果的に環境に優しい行動ができるのではないかと思います。

楽しくペットボトル消費削減をする方法

それでは、ストレスなく楽しくペットボトル消費削減を続けられるアイデアを紹介します。

１：お気に入りのマイボトルを使う

自分好みのマイボトルがあれば何度も使いたくなり、ペットボトル消費削減になります。

プラスして選ぶポイントとしては「少し高級なもの」「流行りには乗らない」です。

安くてトレンドデザインのマイボトルを買うとコスパがよいと感じがちですが、1年後には自分の中で”もう古い”になることも。

新作のマイボトルを見た時に買ってしまい、結局ゴミを増やす原因になりかねません。

一方、値が張ってスタンダードなデザインのマイボトルなら、高級なのですぐに他のマイボトルを買ってしまう抑制にもなるし、比較対象もなくトレンドに左右されにくくなります。

「マイボトルや水筒の使用は続かない」という方は、自分好みのお気に入りマイボトルかつ、少し高級でスタンダードなマイボトルがおすすめです。

２：お気に入りの飲み物をつくる

お気に入りの飲み物を自分でつくるのも、ペットボトル消費削減になります。

お肌に良い飲み物や健康に良いお茶など、目的にあった飲み物を選ぶと続きやすいでしょう。

IN YOU Marketでも健康的なドリンク類を取り扱っているので、気になるものがあれば試すのもアリです。


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あなたはどうしたい？

世界的にエコな取り組みが進む中で、「買わない選択」をする人は増えつつありますね。

ゴミ問題の側面から見るととても良い流れですが、物が溢れている現時点では、

「どう捨てるか」
「どう不用品を処理するか」

といったことも大切な取り組みの1つだと思います。

そして「誰かが良いと言ったから、自分も良いと思う」のではなく、得た知識や人の意見をふまえて「自分はどうするか」選択できるようになるのが大切だと思うのです。

なぜなら選択した結果が人や情報のせいにならず、後悔なく自分が幸せになる選択になりうるから。

その選択には、まず知識が必要不可欠です。

今回のペットボトル回収機を例にすると、概要やメリットデメリットなど知識を得た上で、自分はどう行動するかが最も大事であるということです。

情報に左右されず「自分はどうするか」を自由に選択できやすい今、ご紹介したペットボトル回収機の良い点はもちろん悪い点にも目を向けて、「自分はどう捨てるか」「どう不用品を処理するか」と自分で選択をするプラクティスにしてみてください。

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