ここから始める脱プラスチック生活。固形のシャンプーバー・コンディショナーバーをご存知ですか？使用歴2年の私が大きな魅力をお伝えします！

みなさんは「シャンプーバー」あるいは「コンディショナーバー」なるものをご存知ですか？

近年、世界中でプラスチック使用を減らす・なくす動きが活発になってきている中、通常のボトルに入った液体状の物の代わりに注目されているのがこの固形状のシャンプーとコンディショナー。

未だにビューティーインダストリーが年間に生産するもののほとんどは、プラスチックで覆われています。

そしてその多くは、使用後分解されずに埋め立てられ、もしくは海を漂い、地球環境に多大な影響を与えています。
★膨大なプラスチックごみで出来た「世界で7つ目の大陸」！汚染対策活動が進むヨーロッパと遅れを取る日本との大きな差

毎日使うものだからこそ、身体・地球、そしてお財布にやさしくあってほしい。

今回は、日本ではまだまだ珍しいその魅力に、固形バー歴2年の著者がグイグイせまっていきたいと思います！

プラスチックボトルが地球に与える影響は？

2018年にUNEP（国連環境計画）が発表したSINGLE -USE PLASTICSよると、日本人1人あたりが廃棄した使い捨てプラスティックの量がなんと、アメリカに次ぎ世界で2位だったことが分かっています。

分解されるまでに400年以上かかると言われているプラスチック。

また、一口にプラスチックと言っても色んな種類があるので、全てのものが400年で分解されるとは限りません。

UNEPによると、

現在、約300万㎏のプラスチックごみが毎年廃棄されています。

そしてこれは、全世界の人口を束にした体重とほぼ同じなのです。


毎年膨大な量廃棄されるプラスチックごみ、その中でリサイクルされるのはわずか9％ほど。

約12％が焼却され、残りの79％は埋め立てられ、自然の中に蓄積していきます。

また、プラスチックの約半量が、たった一度きりの使用のために生産されているとも言われています。

次章では、実際にシャンプーバーやコンディショナーバーに切り替えることが、地球環境にどのような変化をもたらすのか、解き明かしていきたいと思います。

【引用・出典】
UNEP
NATIONAL GEOGRAPHIC

プラスチックごみが出ない！シャンプー・コンディショナーバー実践編 A to Z

これだけは押さえておきたい　シャンプー・コンディショナーバーに切り替える3つのポイント

その①環境によい

第一章でも述べたとおり、プラスチックが環境に与える影響は計り知れません。

PETボトルリサイクル推進協議会による調査では、日本国内だけで2019年に11,807トンの洗剤・シャンプーボトルが消費されていることがわかっています。

中には、詰め替え用を使用されている方もいらっしゃるかも知れませんが、いずれにせよ容器自体はプラスチックでできているので大差はないかと思われます。

そもそもですが、みなさんは普段シャンプーやコンディショナーを購入される時には、何を基準にされていますか？

一般的に販売されているオーガニックや無添加の洗髪剤、いくら良いものであっても、外側のパッケージまで考えて購入にいたる方は、それほど多くはないのかなと感じます。

というのも、かくいう私がその筆頭だったからです。

シャンプー難民だった私は、色んな自然派のブランドに手を出すものも、中々気に入るものが見つからず、その度に容器を捨てていました。

固形のものに切り替えることで、地球にやすやすと還らないプラスチックパッケージともおさらばできます。

メーカーの多くが再生紙や分解しやすい紙のパッケージを用いているため、安心して購入できます。

身体によいものを買いたいという意識自体はとても重要だと思います。

ですが、これからの時代は、中身だけではなくそれを覆うパッケージ、輸送にかかるエネルギーなども含めて購入するものを決めることが、真に賢い消費だと思います。

さらに、固形のバーを選ぶことで守れる地球資源があります。

それは、水です。



みなさんは、市販のボトルシャンプー1本が、約60％もの水を含んでいることをご存知ですか？

この割合、コンディショナーになると約90％と大幅に跳ね上がります。

どんなに高級なものでも、わたしたちは水にお金を払っているようなものなのです！

また、世界中で水不足が叫ばれている中、これらの製品を購入し続けること、地球環境の悪化にさらなる拍車をかけていることは火を見るよりも明らかです。

その②コスパが非常によい

商品によって個体差がありますが、基本的に固形のシャンプーバー1つが、液体のボトルシャンプー2～3本分に相当すると言われています。

コンディショナーバーにいたっては、ボトル約5本分。

一般的に売られている500mlのシャンプーが、ミディアムヘアの方で約2～3か月もつと言われているので、最低でもシャンプーバー１個で約半年まかなえる計算になります。

また、コンディショナーバーはそれ以上もつことになります。

これらの計算はあくまでも目安なので、使う頻度や髪質・長さによって変わってくるかと思いますが、挑戦してみる価値はあると思います。

【出典】
Ethique
T’s Familiar

その③旅行時の強い味方！

旅行時でもお気に入りのシャンプー・コンディショナーを持参される方、結構いらっしゃるのではないかと思います。

だけど、毎回詰め替えるのは、正直面倒くさい。

そして、長期や海外旅行だと、なにせかさばる。液体だから重い。

手荷物だけで飛行機に乗るとき、液体だといろいろルールがあるからたいへん、etc.

皆さんも、思い当たる節があるのではないでしょうか。

かくいう私も、イギリスまでオーガニックのシャンプー・コンディショナーを引きずっていき、えらい目にあいました。
（単に重かっただけですが…）

さて、そんなお悩みも、固形バーが一気に解決します！

荷造りの際に、お風呂場からいつものシャンプー・コンディショナーバーを取ってきて、ケースに入れたらはい終わり。

ものすごく簡単です。

ケースは、ご自宅にすでにある石鹸ケースやアルミの缶、もしくはメーカーが販売しているリサイクル可能な携帯ケースなどがおすすめです。


そして、シャンプーバーの魅力はこれだけではないのです！

なんと、顔にも体にも使えるので、旅先でも安心。

一石三鳥の固形バーの魅力は、とどまるところを知りません！

シャンプー・コンディショナーバーの選び方。脱プラスチック・環境活動を行っているメーカーにも注目！

さて、星の数ほどあるシャンプー・コンディショナーバー、自分の髪質にあったものを購入するのがキーポイントとなってきます。

お近くの自然派食材や化粧品をのぞいてみて下さい。

また、大都市を中心に展開している、某・有名生活雑貨店などでも売られています。

ただ、現時点では国内のブランドが無いに等しいので輸入に頼っている形になり、基本的にどこでも同じブランドの物が取り扱われています。

はじめての方は、店員さんに手伝ってもらうのをおすすめします。

というのも、バーによって効果が変わってくるので、折角いいものを購入しても、髪質に合わず「あちゃ～残念、髪の毛ごわごわ！」ということになりかねないからです。

基本的に固形状のバーは、液体の物と比べて、栄養成分が凝縮されており、中にはシャンプーだけでも髪の毛がしっとりする製品もありますが、髪質にあったものを選ぶことによって、その効果をより最大限に実感することができます。

しっとり系、さらさら系をはじめ、理想のテクスチャーで選ぶのもおすすめです。

香りもいろいろなものがあるので、ぜひお気に入りを見つけて、シャンプー・コンディショナーバー生活をエンジョイしてください。

※現在、多くの固形バーメーカーが環境保護活動を行っています。
商品を買うという事は、その活動を応援するという事にも繋がるので、ぜひ購入の際は、その点も視野に入れてみて下さい。

シャンプー・コンディショナーバーの使い方

使い方は、メーカーによって若干変わってきますが、基本的には同じです。

まず、髪の毛をいつものように濡らし、シャンプーバーを直接髪の毛にすべらしてください。

（過去に石鹸で髪を洗われたことがある方は、イメージがつきやすいかも知れません。）

その後、指のはらで泡立てて汚れを浮かし、洗い流してください。

コンディショナーバーは、この後水気を切った髪の毛に、

１：直接すべらす
２：手にこすりつけてから髪の毛に伸ばす

上記のいずれかの方法で塗布してください。

それから2～5分後すすぎ流せば終わりです。

液体のシャンプー・コンディショナーと殆ど変わらない使い方ですので、気負わずに始めてもらえると思います。

脱プラスチック生活につなげたい！シャンプー・コンディショナーバーの使い心地は？私の体験談

私が、はじめて固形バーに出会ったのは、約２年前。

当時たまたま使用していたものが底をつきかけ、次はどこのメーカーにしようかと迷っていた矢先に、某オーガニックコスメ店でコンディショナーバーと対面します。

香りもいいし、プラスチックもないというアイディアが気に入った私は、店員さんのすすめもあり、しっとり系のコンディショナーバーを購入しました。

シャンプーはまだ家に残りがあるから、それと併用したいという私の話にも親身にのって下さり、それでも効果はあると教えてもらったおかげで気軽に始めることができました。

気になる洗い上がりはというと、

正直なところ詳細は覚えていませんが、いまだに固形の物を使い続けているところをみると、よかったということだと思っています！

その後、ボトルのシャンプーを使い切った私は、晴れてシャンプーバーも購入し、以来固形バー生活を堪能しています。

いわゆる、シリコンが入っているシャンプーや化学物質でできたシャンプー・コンディショナーを使われてきた方は、髪本来の美しさを取り戻すまで（いわゆる移行期間）の1～3か月ほどは、合成の物を使っていた時に比べてごわつきを感じやすいかもしれません。

ただ、商品によってはその期間が少ないものもあるので、購入の際にぜひチェックしてみてください。

いずれにせよ、合成シャンプーによる見せかけのつやつや・さらさらは造られたもので、髪にも地球にもよいとは言い難いです。

少し時間はかかっても、あなたの髪がもつ生命力を信じて本来のつやを取り戻してください！

余談ですが、より多くの人が購入することで需要も増えるので、どこのストアでも手に入る日も近くなります。

また、シェアが増えることで、固形バー市場も拡大されるなど、よいことばかりです。

私たち１人１人の選択が社会を変える大きな原動力になります。

合言葉は『脱プラ』！

固形バーに切り替えることで、みなさんの日々のお風呂時間がよりすてきなものになりますように。

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