SDGsは企業の単なる販促ツール?メーカー勤務の私が感じる企業の取り組みへの疑問と可能性。今こそ問われるのは個人の力!
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SDGsは企業の単なる販促ツール?メーカー勤務の私が感じる、企業の取り組みへの疑問と可能性。今こそ問われるのは個人の力!
もうすぐ梅雨がやってきます。
私は現在30代ですが、子供の頃は梅雨といえばシトシト雨が降るイメージでした。
しかし、近年はどうでしょうか?
集中的に大量の雨が降り、ゲリラ豪雨という言葉も生まれました。
50年に一度と言われるレベルの雨が毎年のように降り、水害の発生も珍しくありません。
日本は熱帯になったのか?と思っている方もいらっしゃるでしょう。
ある研究では、あと30年で世界の平均気温は2℃上昇すると予測されています。
このように現在の地球は、温暖化、海洋プラスチック、生態系の破壊など様々な問題を抱えている状況です。
そこで、これらの問題を解決するため2015年9月の国連サミットで「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)」が採択されました。
メディアでも良く取り上げられているため、ご存じの方も多いと思います。
このSDGsは環境だけでなく、貧困や国家間の格差の是正など社会問題の解決も目指す、世界にとって重要な目標です。
しかし、現在の日本において、本当の役割を果たしているのでしょうか。
今回はSDSsの意義、そして、我々はどう行動すべきかを考えてみました。
SDGsとは
前述の通り、SDGs(エス・ディー・ジーズ)とはSustainable Development Goals:持続可能な開発目標の略称です。
世界が直面する様々な問題を解決することを目的としており、世界を変えるための以下のような17の目標が掲げられています。
どれも大切なことですね。
SDGsではこれらの課題を、2015年から2030年までに世界中の人が協力して解決しなければならないとしています。
SDGsのウラとオモテ
日本でもSDGs実現に向けて多くの活動が行われています。
2016年 SDGs推進本部を設置
2017年 ジャパンSDGsアワードを創設
2018年 拡大版SDGsアクションプラン2018を決定
内閣府が全国の自治体からSDGs未来都市を選定
2017年 ジャパンSDGsアワードを創設
2018年 拡大版SDGsアクションプラン2018を決定
内閣府が全国の自治体からSDGs未来都市を選定
毎年、その年のアクションプランが決定されており、政府としても力を入れていることがわかります。
それに伴って、テレビや雑誌などメディアでも頻繁に取り上げられ、特集が組まれるようになりました。
SDGsがもたらした問題意識
SDGsのオモテの部分は、国連という大きな機関が「世界には環境や生活、人権、教育など多くの問題がある」ということを全世界に発信したことではないでしょうか。
日本という国は、本当に恵まれています。
もちろん、日本国内で貧困の差が広がりや、オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会での発言で注目されたジェンダー問題など、課題もたくさん抱えています。
しかしながら、水道をひねればそのまま飲むことができる水が出て、海や川も健康の心配をすることなく遊べる水質であることがほとんどです。
識字率もほぼ100%ですし、多くの人が肥満を気にしているほど食べ物は豊富にあります。
豊かな生活の中にいると、それが当たり前になり、その生活を維持するために資源が消費されており、自分たちの経済活動が環境にどのような影響を与えているか忘れがちです。
そのほかSDGsの活動が活発になることで、世界で起こっている私たちには想像がつかない貧困や差別などの社会問題について目を向ける機会になったのではないでしょうか。
個人的には、SDGsの最大の功績は、世界で起こる社会問題を多くの人に認識させたことにあると思っています。
単なる商業ツールになっている?SDGsの問題点
SDGsのウラの部分は、企業によるSDGsの商業利用ではないでしょうか。
私の勤務先は製造業ですが、各地で行われる展示会で「SDGsを実行しています」という企業や団体が沢山あります。
「環境負荷を少なくする」=「SDGsに貢献する製品です」というアピールでしょう。
しかし、その環境負荷を軽減するために、今まで以上のエネルギーを必要とする商品の場合、総合的にみて環境負荷は減っているのでしょうか。
また、企業の場合、利益を生み出すためにコスト削減することは必須です。
特に私がいる製造業では、製品を作る際のコストダウンは利益アップに直結します。
コストダウンのためには、以下のように何かを減らすことが多いです。
・部品点数を少なくする
・加工工程を少なくする
・製造段階で使うエネルギーを減らす
・加工工程を少なくする
・製造段階で使うエネルギーを減らす
「減らす」ということは、資源やエネルギーの削減につながり、最終的には環境負荷軽減に貢献しているため、SDGsを押し出すのでしょう。
また、「この製品を使えば省エネになり、SDGsに貢献できます。」という売り出し方もされています。
確かに、省エネが実現すればSDGsに貢献できるかもしれません。
でもそれは、昔から企業が自社の利益確保のためにずっとやってきたことではないでしょうか。
最近、SDGsという言葉が流行りだし、その言葉を使っていれば企業イメージがアップするので使っているだけのように思えます。
SDGs関連の書籍には「SDGsで稼ぐ」という趣旨のものもあり、この目標をビジネスに利用することは当たり前になっている印象です。
SDGsを謳っている企業で、本当に環境問題に取り組んでいる、いったい企業はどれくらいあるのでしょうか。
そして、これまでと同じことをやっていて目標が解決できるのでしょうか。
はたしてSDGsは2030年までに実現できるのか、そしていつまで活動を継続できるのか
国連では、SDGsを2030年までに実現することを目標としています。
2021年現在、あと9年しかありません。
掲げられている目標は、環境、人権、ジェンダー、貧困など深刻なものばかりです。
これらを解決しようとすする、大きな変革が必要だと思います。
しかし、SDGsの名称をよく聞くようになってから、大きく社会の形が変わった印象はなく、9年で達成できるとは到底思えません。
もちろん数百年、数十年単位で考えると、私たちのくらしは良くなっています。
ですがそれは、少しずつ社会が前進してきたからです。
また、環境については、私たちの経済活動が活発になればなるほど、環境負荷は大きくなってしまいます。
SDGsに掲げられているように、経済の維持・発展と、環境問題の解決は両立できるのでしょうか。
およそ実現不可能な目標を、なぜ設定したのかという疑問が残ります。
個人である私たちこそがSDGsを実行しましょう!
前述の通り、個人的には、企業はSDGsを自社製品や自社サービスの販売促進ツールと考えているように思えます。
17個も目標があるので、こじつければどの会社も「SDGsをやっている」と言える状態と言っても過言ではありません。
企業という集合体になると、従業員の雇用を守らなければなりませんし、規模が大きくなればなるほど、社会に自社社製品やサービスを供給する責任があります。
資本主義社会においては、ビジネスにSDGsを利用するのは、ある程度仕方ない流れなのかも知れません。
ところが、SDGsの目標をあと9年で達成するのは無理でしょう。
だからと言って、何もしなくていい訳ではありません。
私は、今こそ「個人の力」が大切だと思います。
「個人で何かやっても意味はあるのか?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
例えば、海に放流されている排水は、工業排水よりも家庭から出る生活排水の方が、負荷が大きいという現状があります。
★下水道が整備されても私たちの生活排水は川や海を汚している?排水処理装置メーカー勤務の私が衝撃の事実をお伝えします!
一人ひとりはそれほどではないと思っていても、集まれば良くも悪くも大きな影響を与えることができます。
以下のような、個人でもできることからぜひ始めてみてください。
・ごみの分別を行う
・紙やガラス、プラスチックのような資源の節約、リサイクルを行う
・ガソリンや電気などのエネルギーの節約をする
・人権や貧困問題、環境問題の分野で実際に何が起こっているのか、積極的に学ぶ
・紙やガラス、プラスチックのような資源の節約、リサイクルを行う
・ガソリンや電気などのエネルギーの節約をする
・人権や貧困問題、環境問題の分野で実際に何が起こっているのか、積極的に学ぶ
この他にもたくさんあるはずです。
せっかく世界全体でSDGsに注目が集まっている今、一過性の流行で終わらせるのではなく、個人の力が集まれば大きなムーブメントにできると信じています。
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