合成洗剤が体にも環境にも悪いと知っていても,つい使ってしまうあなたへ。あらゆる洗濯方法を試してやっとわかったこと。
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
合成洗剤がよくないと知りながらもついつい使っていた。
食べ物が体をつくり、体の修復にも食べ物の力が有効なことは、健康を害したことから気づいた私です。
けれども、食べ物以外の観点で、「エコロジーでノンケミカルな生活」という点では、できるところから取り組もうと思っていたので、トライ&エラーの繰り返しでした。
合成洗剤が環境に厳しいと分かっていても使ってしまうのは、紛れもなく私でした。
一般に、合成界面活性剤は人体にたいへん危険だと言われています。
特に、皮膚への浸透作用が強く、人間の防御作用を越えて入り込むと、皮膚障害などを起こすと言われています。
また、合成界面活性剤は、いつまでも分解されずに残留するということ。
皮下に浸透した合成界面活性剤は、強力な界面活性作用を持ち続けたまま、内臓に残留し、内臓破壊、妊娠率低下、催奇形性など計り知れない危険を人体に及ぼします。
しかも結果がすぐに出ないのが合成洗剤の怖さです。
しかし、私の場合、日常的に目に見えてはっきりとしたダメージを受けることがなく、行きつ戻りつしているのが実情でした。
そんな私の洗濯歴から、今たどり着いたオススメの洗濯法をお伝えしたいと思います。
きっかけは環境問題
“水の惑星”地球に住む私たちの体も、60%は水で作られています。
人間は、水(淡水)を飲まなければ4〜5日で命を失ってしまいます。
けれども、この地球上に存在する水の97%は海水です。
実際に使える水(淡水)はわずか3%に過ぎず、しかもその大部分は南極や北極の氷として存在しています。
一般に、私たちが使える淡水は、地球上の水のわずか0.01%と言われています。この水を地上のすべての生物が利用して生きているのです。
そのわずかな淡水を、私たち日本人は1日に一人あたり3トン、アメリカ人は6トン使っています。
お風呂やトイレ、工業用水、としてアフリカ人の約100倍もの水を使っていることになります。
世界の人口はすでに60億人超。
地球上のすべての人が私たちと同じように、水を使うことはできないのが現状です。
水質汚染は家庭からも
一方、国内に目を向ければ、平成29年の日本の下水道普及率は78.3%となっています。
公衆衛生の環境が向上し、河川の汚染も改善されてきています。
しかし、一般家庭の排水が排水口からどこへ流れ、どのように処理されて、川や海をどのくらい汚しているのか、知らないままに便利な生活を続けていっていいのでしょうか。
私たちは、毎日の生活の中で水を汚染するものを流し続けています。
例えば、米のとぎ汁を1ℓ水に流した時には600ℓの水で薄めないと魚が棲むことができません。
牛乳では15000倍、天ぷら油では20万倍です。
歯磨き、シャンプー、洗濯、化粧品などによっても毎日水が汚染されます。
日本で使用されている化粧品などに含まれる油分は年間10万トン以上になります。
東京湾や瀬戸内海の汚染の6〜7割は生活排水が原因である、という報告を環境省も出しています。
下水処理場で処理しても、元のきれいな水に戻るわけではありません。
その結果、食物連鎖や生体濃縮などによって、生態系を破壊し、私たち自身にも影響を与えることになるのです。
合成洗剤はこの地球上でも最大レベルの化学汚染物質
家庭用洗剤に注目してみましょう。
2016年の総販売量から計算すると、1人あたりの使用量は合成洗剤、石鹸を合わせて年間11.29kgになります。
そのうち柔軟剤や漂白剤も含めて、合成洗剤の多くはリンや窒素を含んでいるので、海や湖の富栄養化を招きます。
洗剤は家庭から出る最大の化学汚染物質なのです。
大手洗剤メーカーは、簡単便利、香りが良い、汚れ落ちや部屋干し対策など、新商品を次々に出していますね。
現在も売り上げを伸ばしている大手洗剤メーカーの商品には、洗浄力の強い陰イオン系界面活性剤が使用されています。
代表的なABSやLASなどの石油系洗剤は、排水後、30日以上たっても分解されません。
白さや香りに欠かせない助剤も油断大敵です。
私たち自身がこのことを十分に理解し、家庭から出る汚水をできるだけ減らすことが大切です。
まずはできることからやってみました。
私もできることからやってみようと、台所や洗濯、風呂場での水の使い方もちょっとしたことから変えてみました。
台所用洗剤の使用は少なくしてアクリルたわしを使う、
重曹や酢を使ってのお掃除、お風呂のお湯には炭を入れて繰り返しお湯を使えるようにする・・・・など。
石鹸洗剤・・・・結果:衣類に石鹸カスが残り黄ばむことも。
洗濯に関しては、石鹸洗剤を試してみたり、洗剤を使わない方法も試してみました。
せっけん洗剤は1日で生分解でき、環境や人体の影響を最も考慮して作られています。
特に、酵素入りの洗濯洗剤はぬるま湯の方が汚れ落ちは高まります。
風呂の残り湯を使えば節水にもなります。
二層式の洗濯機を利用していたので、石鹸洗剤(粉末)でも比較的使いやすかったと思います。
気になる汚れは、石鹸で部分洗いするときれいになるのを実感しました。
ただし、汚れ落ちを期待して洗剤を足して使ってしまうと、石鹸とはいえ環境負荷が高まり、当初の意味が半減してしまうので注意。
しかし、ズボラな私は、毎日のひと手間が続けられませんでした。
お湯を使って十分に攪拌して回す、途中も泡が消えていないかを見守ることが大変なのです・・・。
石鹸洗剤を繰り返し使ううち、衣類に残った石鹸カスで白い衣類が黄ばんでしまいました。
また石鹸洗剤でも、牛脂入りのものは臭いがなじめません。
ランドリークリーンリング・・・・・結果:効果自体が疑問に。
ドーナツ状の形で、洗剤を一切使わずに洗濯ができるという代物。中には何やら液体が入っていて、これを洗濯機に入れて、いつも通りにスイッチを押すだけ。
環境を汚さない、水も節約できるというので、試しに使ってみました。
中に入っているのはストラクチャーウォーターというもので、水に入れると、電気振動共鳴性を発生させ、水の分子に変化を起こさせ、汚れを落とすと言われています。
それなりに汚れは落ちているような気もしましたが、原理がよくわからず、続けて使ってみても、洗濯した実感がわきませんでした。
汚れのひどいものは、もう一度洗剤を使って洗うことになり、かえって手間になってしまいました。
のちに、ネットで評判を知ると、やはり効果は疑問で高価すぎるとのコメントもあり、以来、使うことがなくなってしまいました。
炭と塩の洗濯・・・・・結果:服が痛むこともあり、長続きしなかった。
炭と塩で洗濯ができると聞いて、自宅でもやってみることに。これなら界面活性剤を使わず、素材も傷めないと思ったのです。
さすがに、作業着などハードな汚れはそのままでは落ちませんが、日常の洗濯物なら時短にもなり節水にもなるので気にいって使っていました。
<用意するもの>
・いらなくなった靴下
・かまぼこの板
・塩 市販されている天然塩
・備長炭 石のように堅く焼かれ、ずっしりと重みがあり、水に入れた時に、
ポトンと沈むものを使えば大丈夫です。形がしっかりしている間 は半永久的に使えます。
・ゴムひも
<使い方>
靴下に板と備長炭を入れて、ひもで縛り洗濯層にはった水に浮かべます。塩は小さじ1〜2杯入れて、回します。汚れが落ちるメカニズムはこうです。
備長炭によって、水が活性化します。
水の分子の塊(クラスター)が小さいほどよく動きます。
活性化した水は、活発に動き、間に物を挟もうとする性質があり、混ざるということです。
美味しい水で入れた水割りは、活発に挟もうとする性質によって均等に混ざり、口当たりよく美味しくなるのです。この洗濯方法も物理的な洗濯方法です。
備長炭を入れておいた水を凍らせた結晶を電子顕微鏡写真で見ると、六角形の雪のようなきれいな形をしていました。
塩は殺菌漂白効果があります。
塩害についての心配は、小さじ1〜2杯なので、洗濯水の濃度は0.01%以下で問題ありません。
化学物質で微生物がいなくなってしまっている環境の方に問題があるように思います。
洗濯の後にすすぐのは問題ありませんが、塩の入れすぎや途中で塩をこぼしたりしないよう気をつけてください。
牧野裕子 著 『楽して徳して得して楽しく暮らそう』ひだまり出版から引用
この洗濯方法も洗剤を使わないので、気に入っていました。
けれども、いらなくなった靴下を利用したものの、水の中で洗濯物と絡まるうちに炭や板の角が靴下から飛び出し、
靴下の一部が破けたりすると、そこからボロボロになってしまうのです。
そして、やはり汚れのひどいものは二度洗いするなど手間がかかることから、この方法も続けられませんでした。
二層式洗濯機から全自動へ・・・・・結果:洗剤と水を無駄遣いするようになりエコではない。
長らく二層式の洗濯機を使い続けてきましたが、仕事の関係で大物洗いが増えるようになり、二層式では追いつかなくなるように。全自動洗濯機を数台、同時に使うようになり、併せて、コストの安い合成洗剤も使うようになってしまいました。
あまり汚れていないものは水洗いで済ませることもありましたが、全体の洗濯量は多くなり、洗剤、水ともに多く消費するようになりました。
二槽式洗濯機は、節水が自由にできる点、すすぎや脱水も自在に変えられるなどの使いやすさは、今でも良かったと思っています。
スペースの関係で、今は全自動洗濯機1台を使っていますが、予備に二槽式の洗濯機もキープしてあります。
汚した水は自分のところへ帰ってくる
ウォッシュナッツ・・・・結果:エコだし石鹸カスも残らない。嫌な香りもせず気に入った。
我が家の洗濯方法が環境に厳しくなってしまったことは反省点です。
なぜ続けられなかったのか、考えてみましたが、ズボラな主婦の結論は、“楽しければ続けられる”ということ。
合成洗剤が今も売れ続けるのは、安い、お手軽、簡単、そして清潔で、楽しそうなイメージですね。
本当は危険だからこそ、イメージは大切。
しかし、天然の界面活性剤なら、初めから危険なイメージがありません。
ウォッシュナッツというものも試してみました。
日本でも昔からムクロジが洗濯に使われていて、井戸端に植えられていたといいます。
その木になる実が、サポニンをたっぷり含んでいたことを、昔の人は知っていたのですね。
自然素材の洗剤ですから、水質汚染の心配がないのが嬉しい。しかも見た目も可愛い石鹸の実。
小さな袋に10粒ほど入れて、洗濯機に入れるだけだから、ズボラの私にも環境に優しい洗濯が楽しくできると思いました。
しかも洗濯物と一緒に干して、実が砕けてしまうまで繰り返し使えます。
これからの季節は、水温が低くても溶け残りの心配もないのがいいですね。
簡単に洗えて洗剤の残りかすも出ません。また、洗濯だけでなく、台所やお風呂でも活躍しています。
石鹸に含まれる脂によっては臭いがなじめないものがありましたが、これならあまり臭いがしないので、そのままでもOK。
気分で香りをプラスしてもいいし、汚れ落ちを強化したい時は重曹をプラスしてもいいようです。
IN YOUでも過去に紹介されています。
まだお読みでない方は是非ご覧ください。
「ナチュラル」や「エコ」を謳う洗剤のほとんどが実は合成洗剤!1分で作れる、天然の木の実《ウォッシュナッツ》の手作り洗剤で食器を洗ってみました!
脱・洗濯機!“合成洗剤の方が汚れが落ちる”の神話。合成洗剤でもない石けんでもない、洋服を洗える天然の木の実《ウォッシュナッツ》で、実際にランジェリーを洗ってみました。
おかげで、家中の洗浄剤のボトルを大幅になくすことができました。
泡も立ちすぎることがないので、すすぎも楽で時短、節水になります。
これまでより排水管も汚れていない気がします。
家中の洗い物にさまざまな化学物質はもう要りません。
えっ洗濯洗剤はもう不要!?農薬不使用の天然木の実で洋服を洗える、ウォッシュナッツセットはこちら
合成洗剤で肌トラブルのある方はもちろん、環境意識がありながらも石鹸洗剤をうまく使いこなせていない人、
いま二層式洗濯機が置けない人も、これなら安心してお使いいただけると思います。
自分が楽しいと思えることが、環境にもいいことだなんてハッピーですね。
まだお使いでない方は是非おためしください。
水は循環しています。
私たちの目の前から消えた水はなくなるのではなく、人工的に、あるいは自然の力で短時間の間にきれいになって戻ってくるのです。
こんな物質は水のほかにはないと言われています。
水を美しく保つには、まず水を汚さないということと、出した汚れを処理するという二つの方法があります。
当然ですが、汚れを出さないほうが、汚れを取り除くよりもコストがかからないのです。
家庭でできること、一人ひとりが心がけることは、小さいようでも大きな力になります。
日本の年間降水量は平均で1800mm。
雨は多いのですが、一人当たりでは世界平均の1/6〜1/5と言われています。
水は無限ではありません。
今日、私たちが流した水は、いつか私たちや子どもたちが飲むことになるでしょう。
一家庭で水を大切に使うことは、そのまま未来の環境を守ることにつながるでしょう。
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
IN YOU Market未来の環境を守ろう!IN YOUおすすめのオーガニック洗剤
オススメの記事
不妊・発達障害・花粉症のリスクも上げかねない合成香料と化学物質入りの洗濯洗剤をまだ使い続けますか?柔軟剤をやめて20年の洗濯テクニック教えます|その柔軟剤、本当に必要?環境にも人にも優しい洗剤を選択すること。 〜主婦で予防医学指導士の私が過ごすオーガニック生活と家事テクニック洗濯の物語vol.02〜/a>
これさえ知れば合成洗剤はもういらない!我が家のとっておき裏技「ナチュラルクリーニング・テクニック」お見せします。
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう