老化だけじゃない!糖化たんぱく質 『AGE』 が引き起こすあらゆる生活習慣病。毎日の生活でできること
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老化は誰にでも訪れるものです。
身体機能の低下や外見の変化、生活習慣病などさまざまな形で現れる老化を、誰も止めることはできません。
ですが老化を遅らせることはちょっとした工夫で可能になります。
逆にこれを知らないと、知らず知らず老化を早めてしまうことになるのです。
同窓会に行ったとき、あの人は老けた、あの人は昔とそんなに変わってない、
自分はどう見られているだろう
気に掛かるものですよね。
そんな老化の不安を少しでも和らげる生活習慣をお伝えします。
老化を早める原因の一つは『酸化』
酸化は、金属のサビやリンゴの切り口の変色に代表されるような現象のことで、
酸化反応と呼ばれています。一般的に酸化と聞くと酸素による化学反応をイメージしますが、
実はそれだけではありません。
私たちの人体を構成する最小単位である原子や分子(原子の結合体)は通常2つの電子を持っています。
しかし何らかの要因で電子が一つ奪われてしまうことがあります。
これも酸化反応なのです。
そして電子を一つ奪われた原子や分子のことをフリーラジカルと呼びます。
フリーラジカルは非常に不安定で、他の安定した原子や分子から電子を奪い取ろうとします。
電子を奪われた原子や分子はまた他から奪い取りをくり返します。
このように次から次へと酸化反応が連鎖的に起きていきますが
体内で生み出される体表的なフリーラジカルが活性酸素です。
活性酸素は自らの安定を図るために片っ端から周囲の細胞、血管、遺伝子などを傷つけていきます。
これが老化や病気の原因になります。
活性酸素による老化を防ぐには、抗酸化酵素であるSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)や
βカロテン、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEといった抗酸化ビタミン群を豊富に含んだ食品摂取が重要です。
トマトに含まれるリコピンや各種ポリフェノールも高い抗酸化力を持つ成分として有名です。
もう一つの老化原因『糖化』にも気をつけるべき
これまではWEBサイトやテレビの健康番組を始めとした各種メディアでも老化の原因として『酸化』が取りざたされ
上述のように活性酸素を悪者としていかに除去するか?といった記事や番組を多く見かけてきました。
ですが近年注目されていて、酸化同様に気をつけなければならないのが『糖化』なのです。
酸化同様、糖化も私たちの「老化」に関わりがあるだけではなく、生活習慣病の大きな原因になるので要注意です。
以前の記事(下記参照)でも糖化は取り上げられていますが、まだまだ知名度が低いのでおさらいがてら紹介しますね。
その食べ物と習慣があなたのシワ・たるみ・老化の原因に直結!老化現象は体内からの危険サインです。
シワの原因になる糖化をブロック。食前に飲むことで老化を防げる2つの飲み物とは?
ホットケーキに見る糖化反応が体内でも起こっている
ホットケーキを焼くと表面が茶色く変色し、なんとも美味しそうになりますよね。実はこれ、糖化した結果で『メイラード反応』と呼ばれるもの。
たんぱく質と糖質を加熱した際、褐色に変化しますが、この反応のことを糖化と呼びます。
たんぱく質+糖質+加熱 ⇒ メイラード反応
トーストもフライドポテトも唐揚げも同じです。すべて糖化した結果です。
糖化することで風味が増したり栄養価が高まったり、保存性も増しますのでメリットがたくさんあります。
しかしこのメイラード反応は体内でも起こっていて、このメイラード反応によってできた物質が
私たちの体の老化の原因になっていることが発見されました。
この物質こそ『AGE(終末糖化産物)』と呼ばれるものです。
老化物質AGE産生のしくみ
AGEはいきなりできるわけではなく、いくつかの過程を経て産生されます。
まず体内のたんぱく質に糖質がくっついて、糖化したたんぱく質ができます。
この反応が進むと、シッフ塩基、アマドリ化合物というものに変化します。
そしてこのアマドリ化合物に熱が加わればAGEができるのですが
体内で熱と言えば?
そう、体温です。
体温で熱せられただけでAGEに変化してしまうのです。
また高血糖状態にさらされた場合もAGEになります。
そしてAGEは終末産物なので、一度AGEになると元に戻ることはなく体内に蓄積されていくのです。
シワやたるみの原因もAGEの可能性
体内のたんぱく質の中で最もAGEの影響を受けやすいのが、女性なら誰でも気になるコラーゲンです。
人の皮膚は表皮・真皮・皮下組織の三層からなり、コラーゲンは真皮の主成分です。
通常コラーゲンには高い弾力性があり、それを可能にしているのが生理的架橋と呼ばれる構造です。
この弾力的なコラーゲンが劣化する原因は
加齢、冷え、血行不良、活性酸素
などがありますが、糖化も主な原因であることがわかっています。
AGEが増えるとしなやかな生理的架橋があるべき場所にAGEでできた悪玉の架橋ができ、
それが原因でコラーゲンを硬くしてしまいます。
これにより肌の弾力が失われ、シワやたるみに繋がるのです。
またコラーゲンは本来無色透明ですが、糖化したコラーゲンはホットケーキのように、
メイラード現象の結果、茶褐色に色づきます。
これがくすみの原因にもなっています。
肌年齢が気になる方は体内の糖化にぜひ気をつけましょう。高血糖、糖尿病の人はAGEが多くなりやすい
AGEは血液中の糖分が多いほど体内のたんぱく質と結合しやすくなります。また血糖値が高い時間が長いほどさらにその割合が増えます。
血液検査の表を見ると検査内容によっては「HbA1c」という項目があります。
これは糖尿病の指標で、ヘモグロビンというたんぱく質にブドウ糖が結合している割合を示すものです。
糖尿病の人はHbA1cが8%や9%という非常に高い血糖状態ですが、
健康な人でも5%程度はあります。
ですが糖尿病の人は倍近い高血糖状態が長く続くので、それだけAGEを産生しやすくなっています。となると若い人でも血糖値が高い人はそれだけ老化も早まると言えます。
糖化が進むと骨粗しょう症のリスクも急上昇する
先述の通り、コラーゲンは糖の影響を非常に受けやすいたんぱく質です。
ところで皆さんは骨が何でできているかご存知ですか?
カルシウムの塊の思われがちな骨ですが、実はカルシウムとリンで70%、
残りは20%がコラーゲンで10%が水分なんです。
ということは、糖化は骨にも起こるということです。
糖化したコラーゲンで構成される骨はしなやかさがなくなるので骨折しやすくなります。
また骨の新陳代謝も悪くなるので脆くなり、骨粗しょう症の原因にもなります。
それだけではありません。
血管の弾力性はコラーゲンによるもので、これが糖化して硬くなると動脈硬化の原因になるのです。
さらに、抜け毛や白髪、薄毛は毛根部のコラーゲン、
変形性膝関節症や股関節症は関節部のコラーゲンの異常や減少が原因の一つなので
コラーゲンを糖化させないことは見た目だけでなく体の機能を若く保つ上でも大切なことなんです。
唐揚げやフライドポテトはAGEの大量摂取に!
AGEは体内で作られるだけではありません。普段の食事に気をつけていないと、そこから大量のAGEを摂取しているのです。
食品に含まれるAGEの5~10%は体内に取り込まれ
蓄積されていくので、食事内容によって人の老化スピードに大きな差が出てしまいます。
特にAGEが多い食品は、唐揚げやフライドポテトのように高温加熱調理したものです。
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じゃあどうすればいい?
今からできる簡単な対策
その1 調理方法に気を付けよう
加熱時間、温度によって食品中のAGEは増えていきますので
生 ⇒ 蒸す、煮る、炊く ⇒ 焼く、炒める ⇒ 揚げる
の順にAGE含有量は上がると覚えておくとよいでしょう。
その2
和食中心の食生活を取り入れることは
糖化を防ぐことにもつながる。
加熱してこんがりきつね色になる調理法はAGEが多い証拠。
また焦げるほど焼いたり炒めたものほど多くなります。
もちろん秋の焼き秋刀魚やカフェで食べるパンケーキなど
食の楽しみで外せないものは個人個人あると思います。
一切摂らないのは味気ないですが、若さや健康を維持するには
野菜や魚を摂るなら炒めたり焼いたものより生や煮たものがおすすめだといえるでしょう。
ホールフーズを選ぶことも重要です。
お米は精白米より玄米、パンなら全粒粉やライ麦パンなどGI値の低いものを中心に。
またマクロビオティックでは煮物や加熱料理が多い傾向にありますが、
加熱=いいもの、とよく知らない方は、揚げ物や高温加熱したものを食べてばかりの方もいるので、
サラダなど生の酵素が含まれる食材も適度に食べるなどし、AGE値の調整を行いましょう。
食べているもののほとんどが加熱調理されたものばかり・・とならないようにお気をつけて。
GI値とはグリセミック・インデックスの略で100に近いほど早く血糖値を高めます。
GI値の低い食品を組み合わせ、調理法に気を配ればAGEの蓄積を低くし日々の生活の健康度を上げることができるのです。
その3 食べ方に気を付ける。
食べる順番も重要です。
できるだけ揚げ物や炭水化物、焼き物から食べるのではなく、
サラダ、生ジュース、前菜、豆腐などGI値とAGE値の低いものから順にたべて懐石料理のような順序で食べるようにしましょう。
考えてみれば伝統的な和食や精進料理は欧米の食生活に比べてはるかにAGEの蓄積を遅らせるものが多いので、
日本人が若く見える一因なのかもしれません。
最後に
糖化って聞くと甘そうなイメージですが、実際に体内が年齢以上に糖化してしますと先の苦い人生になってしまいます。
糖尿病、動脈硬化、骨粗しょう症、変形性関節症以外にも
がん、白内障、アルツハイマー型認知症、メタボリックシンドローム、神経変性疾患など関わりたくない病気や症状に悩まされるリスクが格段に高まります。
AGEが増えにくい食材選びや食べる順番、調理法を選択し生活習慣病のリスクを下げておきましょう。
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