足ツボはドイツでは医療として認められていた！今すぐ自分でもできる足つぼのやり方と、科学的に証明されている足つぼマッサージの効果とは。

足つぼマッサージって実際、効果あるの？

東洋医学などでは全身にツボがあるといった考えが有りますが、
足つぼマッサージの科学的・医学的根拠はどうなの？と思っている方もいるのではないでしょうか。

こちらでは足つぼマッサージの科学的な根拠と期待できる効果について書いています。

足つぼマッサージの科学的な証明

ドイツでは医学として認められている。

足つぼマッサージは伝統医学の一つであり、ドイツでは医学として認められています。
ドイツでは足つぼに限らず、西洋医学以外にも自然療法が広く認められており、
ホメオパシーやハーブ、アロマなどが薬局でも売っています。



中でも、足つぼマッサージはドイツのマルカート女史が研究し体系づけ、日本では吉元昭治医師が日本で初めて紹介し、研究の結果として「足の反射療法」として発表されました。

マルカート女史は、それまでにも様々な医学で証明されてきた
ゾーンセラピー（反射区療法）を足裏にも応用しました。

特に顔や耳の反射区に関する論文は多く出ています。

その反射区療法の考え方をもとに、
特定部分がその対応する器官と直接エネルギーの流れとしての関連を持っているという考えを提唱しました。

足の骨の解剖学的な構造

経絡のようなエネルギーの流れ

ヘッド帯のような関連痛

ゾーンセラピー

などを考慮して、反射区図を完成させました。

これらは後の多くの足つぼリフレクソロジーに影響を与えました。

日本では西洋的な薬を活用する西洋医学が主流だが、オーガニック先進国のドイツでは、自然療法を選ぶ人が多い。

日本では、病気になったら病院に駆け込み、入院んをしたり手術をする人が圧倒的に多い傾向にあります。

ちょっとした風邪でもすぐに病院に行き、薬をもらって飲む。
というのが多くの日本人の行動パターンではないでしょうか？

これに比べて、

ドイツでは身体の不調があるときには、西洋医学と自然療法のどちらを選ぶかと聞かれたら自然療法を選ぶ人のほうが圧倒的に多いそうです。

また、前述した通り、民間療法のような植物の薬なども普通の薬店で取り扱っているのも特徴です。

ドイツの最新情報に関しては、以下の記事も参照してください。
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足の反射療法に関するエビデンスのある論文

実は足裏の反射区療法の科学的な証明はすでにいくつか発表されています。
最近では、機器の発達により身体に起こる様々な変化を測定できるようになりました。

足裏の反射区療法が信じられないという人の多くは、
離れたところの内臓に本当に影響があるのかという点です。



以下の文献をご覧ください。

本研究は西洋医学に劣らぬ利点を持つ東洋医学を基礎にして制作した足の裏にあるツボを指圧刺激する装置により, 足の裏にあるツボを刺激して特定臓器(肝臓, 肺臓, 気管支, 胃等)の血流増加と血流増加に伴う体表温度の増加をサーモグラフィー装置によって確認した。
足裏のツボ刺激による特定臓器の血流増加 : サーモグラフィー温度画像による体表温度の確認より

長谷川 武夫、西口 利明、具 然和など

この研究で明らかになったのは足つぼ刺激により、内臓の血流量が増加するので内臓の疲労回復に効果があるということです。

血流量が増加するという事は、

老廃物を押し流す

栄養を運び込む

ということが行われます。

この栄養と老廃物をの運搬が適切におこなわれていれば、身体は健康を保てます。

足つぼリフレクソロジーの現代での立ち位置

足つぼリフレクソロジーは西洋医学の代替医療と呼ばれたり、補完医療と呼ばれたりして期待されています。
西洋医学では検査において明確な異常が認められる症状が得意分野です。

ですが、身体の不調の多くは原因不明です。

めまい

耳鳴り

イライラ

うつ症状

などは決定的な異常が見つからないことのほうが多いのです。
そこで期待されるのがリフレクソロジーと呼ばれる身体の機能を向上させる手法です。

また、薬剤の使用頻度を減らすことも期待されています。

以下の文献をご覧ください。

便秘の症状を伴う女性20名に対し、
3週間にわたる足つぼマッサージを受けてもらい状態の変化を観察した。
腹部の膨満感、排便の回数、排便状況、排ガス量で測定した結果、
実験開始前と比べて優位な結果が得られた。
中橋淳子、小林たつ子など

こういった排便の改善効果は介護の現場などでも期待されており、日本でも看護の観点からも注目されています。



実際に身体の反射は多くの部分に現れることが確認されているので、
今後はさらに解明が進んでいくと考えられています。

心身ともに足つぼに効果があることは認められている。

ただし瀬術者のレベルによって効果は異なる

現時点でも、

• 身体面
• 精神面

における足裏の反射区療法の効果が認められています。

ただし、科学的な証明に必要なのは法則性と再現性になるので、施術者のレベルが違うと同じ効果が再現されるとは限らないのが問題視されています。

精神疾患にも効果的な足つぼ。

自律神経失調症を救う足つぼのリラックス効果

精神疾患などは特に薬の乱用が目立つ分野です。
むしろ、薬に依存することで新たな疾患を生み出しているとも言えます。

うつ症状なども効果の出る人もいますが、
症状の改善が認められない人はいつまで飲み続ければいいのか分からないまま体調不良に陥る人もいます。
そもそも薬の多用は肝臓に負担をかけます。



薬を分解する酵素はチトクロームと呼ばれ肝臓で合成されます。

このチトクロームの合成には鉄分を必要とするので、
薬を多用する人には貧血の症状が現れることも多いのが現状です。

そこで身体への負担が少なく効果が期待されるリフレクソロジーが代替医療として注目されています。

経穴刺激と自律神経活動, 即ち身体の状態の間には密接な関係が存在することが
指摘されている. 中でも足底の指圧は比較的手軽な手法であるため一般に広く行なわれており,
その効果も看過できないものがある. 本研究では被験者22名に対して足底のツボを指圧することにより,
自律神経活動と脳波がどのように変化するのかを検討した. 自律神経活動を解析した結果により,
指圧中に交感神経の活動レベルが増加する被験者群(Sym-G)と副交感神経活動の活動レベルが
増加する被験者群(Para-G)に分けて検討した. 指圧時には両群ともに脈波伝播時間は遅くなり,
心拍数は減少した. 脳波のα1帯域(8〜10Hz)パワーに関しては, Sym-Gで右足指圧時に増加したが,
Para-Gではあまり変化が見られなかった.
また脳波のα2帯域(10〜13Hz)パワーに関しては両群ともに同じような傾向が見られた.

足ツボ指圧中の自律神経活動と脳波変化の検討より
菅原 清子、堀口 寛子、竹田 千佐子など

自律神経失調症の本当の、原因とは？？

自律神経のバランスが乱れることによる不調は近年でも増えていますよね。
これは、

• 過度なストレス
• 食生活の偏り
• 不規則な生活習慣

などが原因だと言われます。

足裏の反射区の刺激は自律神経にも影響を与えることが証明されました。

乱れた自律神経を整えるための新たな可能性が発見されたのです。
薬で変化が見られない人には、これからリフレクソロジーの分野での改善を勧められることが増えそうです。

現状としては、リフレクソロジーは癒しとしての側面が強く日本では医療としては認めらていません。
ですが、今後も研究がすすめば先進国である欧米諸国のように
自然療法として期待が大きくなる可能性もあるでしょう。

今すぐ足つぼを日々の生活に取り入れてみよう。

自分でも簡単にできる方法

では足つぼを取り入れるにはどうすればいいでしょうか？
東洋医学の専門知識がある信頼性のある足つぼクリニックに行くのも一つですが、
セルフで足つぼを刺激するときには大ざっぱでも効果は期待できます。

セラピストを目指すなら別ですが、
セルフケアをするくらいならポイントだけ押さえて刺激するのがおすすめです。


足つぼの基本は、

②の指先のほうが頭部の疾患

③の土踏まずのあたりが消化器系

⑤のかかとの辺りが生殖系

などになります。

順番は①～⑤順に数字の場所を刺激して進んでいくのがおすすめです。

①土踏まずなどは青竹やゴルフボールなどの硬いものを踏みます。

②指先は手の指を絡めて足をぐるぐると回します。

③5本の指をまとめて持って曲げたり伸ばしたりします。

④硬いものを踏みます。

⑤かかとは特に強めに踏むほうが効果があります。

どの場所も痛気持ちいいくらいを基準に1分くらい刺激します。
長くても5分くらいがおすすめです。

まとめ

現状としては、足裏の反射区療法は足つぼマッサージのイメージでリラクゼーションに分類されています。



ですが、足裏の反射区を刺激することで、

• 内臓の血流量
• 便秘の改善
• 自律神経の調整

などの効果は検証されています。
足つぼマッサージが医学として認識されない原因の一つとして、
施術者のレベルの違いによる効果の差があります。
今後も、業界全体のレベルが上がることで、さらに足裏の反射区療法として注目を集める分野になりそうです。

あなたも、オーガニックな食生活に加えて足つぼ健康法を取り入れてみては？

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