『カロリーゼロ』や『糖質ゼロ』の
オイシイ誘い文句にはご用心！
何気なく口にしてしまう「人工甘味料」は、
実はダイエットの大敵だった。

ダイエットの味方として
多くのダイエッターたちが
愛飲している「ゼロカロリー飲料」。

でも実は、私が住むカナダでは
ほとんどの人が危険視している代物です！

ゼロカロリーのジュースや炭酸飲料などに
砂糖の代わりに入れられているのは、
普通の砂糖の何百倍も甘味のある
人工甘味料。

人口甘味料はほんの少量加えても、
砂糖を入れたようにしっかりとした
甘みづけができながら、
使用量はわずかなため、
(計算上、)数字的にはゼロカロリー!
という事になる画期的なものですが、
これには危険がいっぱい。

そこで今回は、カナダ人が危険視する
ゼロカロリー飲料にたくさん含まれている
人工甘味料の危険性についてご紹介したいと思います。

カナダ人はノンカロリー・シュガーフリーが大嫌い？！

恥ずかしながらカナダに来たばかりの頃は、
そこまで健康に対する意識が高くはなく、
ダイエットソーダ（カロリーゼロの甘い炭酸飲料全般を指します）
を注文しようとして、カナダ人の友人に止められた経験があります。

日本にいた頃は
カロリーゼロだから、
とよく飲んでいたのですが、
その友人が
「こんなに身体に悪いもの飲んじゃだめ！
本当に飲みたいなら普通のものにして。
カロリー高いけど、ダイエットソーダよりずっとまし！」
と全力で阻止してくれたおかげで、
当時、カロリーゼロ飲料に依存しつつあった私は
それを免れることができました。

そして、それまでは、
人工甘味料についての知識が浅く、
体に良くないであろう甘味料
という印象があるだけでしたが、
この友人の言葉で、「本当に危険なもの」
と意識が変わったのです。

元々高カロリーで甘すぎる
カナダの炭酸飲料にはあまり興味がなかったのですが、
それ以降、人口甘味料を使った飲み物とは縁遠くなり、
次第に友人たちの影響で
嫌悪感まで抱くようになりました。

でも、このような
“カロリーゼロへの不信感”や
“人工甘味料への嫌悪感”を抱くのは
私の友人だけではないのです。

例えば、カナダのカフェでは
コーヒーに人工的に甘みをつけるのに使われる
「シュガーフリーシロップ
(バニラやキャラメルなどの種類があります)」
をオプションで聞かれることがありますが、
ほとんどの人が断っています。

代わりに彼らが選ぶのは、シュガーフリーではなく、
通常のフレーバーシロップか、普通のお砂糖です。

さらに健康意識の高い人となると、
代わりにブラウンシュガー（三温糖）やローシュガー（粗糖）、
はちみつやメープルシロップなどを頼む人が多くなります。

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ゼロカロリーの甘味料やドリンクも
日本ほどクオリティーが高いわけではないため、
そういう味覚的な理由もあって
選ばない人は多いのかもしれませんが、
やはり「人工甘味料は身体に悪い」
という考えがとても強いように思います。

確かに、
しっかりと甘みがついた飲み物やお菓子が
ゼロカロリー（または低カロリー）であり、
しかも手ごろな値段で売られているのは
そもそも、おかしいですよね。

カロリーゼロ飲料や人工甘味料を避けるべき３つの理由

カロリーゼロ飲料や人工甘味料の摂取を控えた方が良い理由は、
主に次の3つです。

理由1：肥満につながる

ゼロカロリー炭酸飲料は
カロリーだけを見ると
ダイエットの味方のように錯覚されがちですが、
実は、ダイエットの大敵です。

ゼロカロリー飲料に
多く含まれている人工甘味料は
腸内でのある特定の酵素の働きを低下させる
ことが既に科学的研究によって明らかになっています。

メタボリックシンドロームや肥満などを
引き起こす原因になるほか、
それが心臓病、脳卒中の引き金にもなります。

因みにゼロカロリーの炭酸飲料は
メタボリックシンドロームの危険性を
30％以上も上げてしまうことが
研究で明らかになっています。

また、人工甘味料は
インスリンの値を上げてしまい、
糖尿病、そして肥満を引き起こします。

「ダイエットの味方」というのは、
全くの嘘なのです。

さらに、人工甘味料には
普通の砂糖よりも甘味に中毒性があり、
もっと甘いものが欲しくなってしまうため
結果的に太ってしまう、という説もありますが
（その説も一理ありますが）
そもそも人工甘味料の成分自体が
私たちの身体に悪影響を与えるものなのです。

妊娠中の方はより注意が必要

3000人の妊娠中の女性とその後生まれた子ども
を対象にした研究によると、
ゼロカロリーの炭酸飲料を
妊娠中に飲んでいた母親は
そうでない母親よりも
2倍近くの確率で
肥満児・基準体重をオーバーした子どもを
産んでいたことが判明しました。

理由2：消化器官・内臓・肌に悪影響を及ぼす

ゼロカロリー飲料に使われている人工甘味料は
私たちの内臓や消化器官にも大きな好ましくない影響を与えます。

例えば、人工甘味料が
腸内の善玉菌を破壊して（あるいは死滅させて)しまったり、
人工甘味料の成分が善玉菌本体の有用な機能などを
別ものにすり替えてしまうといわれています。
その結果、腸内環境が悪くなるなど
不調を引き起こす可能性があるようです。

そして、このような現象の恐ろしいところは、
消化器官・消化機能に影響を与えるだけでなく、
脳の働き、新陳代謝、体重のコントロール機能、
免疫機能、全ての内臓や身体機能まで
悪影響を与えていきます。

実際に、ある報道では、
ゼロカロリーの炭酸飲料が
それを飲んでいた女性の
腎機能がを著しく低下させる傾向が
あると発表されました。

そして人工甘味料は、
血糖値にも大きな影響を与え、
肌の炎症を引き起こすともいわれています。
また人工甘味料を摂取すると
ホルモンバランスが崩れ、
ニキビができやすくなるようです。

さらに、肌の乾燥や
目の周りにできるクマ・くすみなども、
人工甘味料が与えるダメージのひとつだそうですので、
既に肌の調子が悪くて、
ゼロカロリーの炭酸飲料を愛飲している方は
飲み物を水に切り替えるなどして
注意してみてください。

理由3：脳や精神面にも大きなダメージを与える

カロリーゼロ飲料は
脳や精神的にも悪影響を与えていることが分かっています。

ボストン大学の研究によれば、
ゼロカロリー炭酸飲料を飲んでいた人は、
アルツハイマーや認知症になる可能性が
飲んでいなかった人よりも3倍も高かった
ことが分かりました。

またゼロカロリーの炭酸飲料と
うつ病（憂うつな精神状態）や不安な精神状態には
深い関わりがあることも分かってきています。

この点で特に危険視されているのは
「アスパルテーム」という人工甘味料。
研究により、アスパラテームがうつと
直接関わっていることが既に発表されています。

また、普通の炭酸飲料が引き起こす影響として
皆さもんご存知の「骨や歯へのダメージ」は、
ゼロカロリー炭酸飲料によってももたらされます。

そう、人工甘味料を使った飲み物に
健康や美容上のメリットがほぼ皆無である、
といってよいでしょう。

流行中のロカボ食品・糖質制限食品に含まれる
「人口甘味料」にも要注意！

最近は、ロカボ食品や糖質制限食品も大注目されており、
スーパーやコンビニでも低カロリー・低糖質のお菓子やスイーツが
たくさん売られていますが、これらにも注意が必要です！

その理由は、これらのお菓子やスイーツの大半の商品の甘味が
人工甘味料に由来するものだから。

手ごろな販売価格の前提となるコストカットのために、
人工甘味料が活用されているのです。

そんな有害な人工甘味料のうち、
代表的なものは次の通りです。

①アスパルテーム

先ほどうつと密接な関係があるということで
少しご紹介したアスパルテームは、アミノ酸由来のもので
通常の砂糖の200倍もの甘みがあります。

体内で神経毒と言われる有害物質がつくられるため、
長年問題視されていますが、

実際にマウスを使った実験では、
アスパルテームを摂取することで
白血球が減少することが判明しました。

なお、こちらは「Ｌ-フェニルアラン化合物」という名称で
表示されていることもあるので注意が必要です。

②アセスルファムＫ

こちらも、通常の砂糖の200倍の甘みを持つ人工甘味料で、
食品添加物に指定され、
使用基準や成分の規格が決まっています。

食物繊維に類似した物質として身体は認識し、
そのほとんどが体外に排出されて、
毒性はない、といわれていますが、
大量摂取した場合の死亡例（ラット実験）
が発表されています。

そのため、特に、妊娠中や授乳中は
避けた方がよいと言われています。

③スクラロース

通常の砂糖の600倍もの甘みを持つ、
食品添加物にです。

ブドウ糖と一緒に摂るとインスリンが多く分泌され、
「糖尿病」発症のリスクが高まる、といわれています。

危険な人工甘味料をもしうっかり摂取してしまったらどうする？

そんな疑問には、ぜひ、過去のこちらの記事を参考にしてみてくださいね。

☆次々と名前を変えて登場する巷に蔓延する発癌性が高い人工甘味料の実態 あなたも、今日のおやつに食べませんでしたか。

こちらの記事もきっとお役に立つかと思います。

☆【動画】砂糖なしで簡単！オーガニックスポーツドリンクレシピ【IN YOUTube】

☆～猛暑にパワーチャージ！ 材料３つだけ！ おうちで簡単アーユルヴェーダ｜ 免疫力アップにも飲みたい「栄養ドリンク」3選～

カロリーゼロ・糖質ゼロなどオイシイ謳い文句には注意しましょう！

いかがでしたでしょうか。

北米でも日本でも人工甘味料が溢れている現在、
全く口に入れないで生活する方が難しくなっています。

特に日本では、
「カロリーゼロ」、「カロリーオフ」
「糖質ゼロ」、「糖質オフ」等の商品がたくさんありますよね。

私も日本で暮らしていた頃は
スーパーやコンビニにはゼロカロリー飲料が溢れかえり、
またその宣伝文句に踊らされて、
「もしかしかたら、身体や心には良くないものであるかもしれない」
という感覚がすっかり麻痺してしまっていたような気がします。

それがカナダに来てやっと、記事冒頭でご紹介したような
友人の言葉もあって、「これは、おかしいのではないか」
とふと我に返り、気付かされました。

人工甘味料を100％避けることは不可能かもしれませんが、
意識的に避けながら生活することは可能です。

最後にもう一度、お伝えさせてください。

カロリーゼロの甘い飲み物や食べ物には罠があります。
糖質ゼロの食品（飲料）も然りです。

これを機に、これまで気軽に買っていたそれらについて
見直しを始めてみませんか？

（参考）
Eat This, Not That!, 15Reasons You Should Never Drink Diet Soda
Healthline, Artificial Sweeteners: Good or Bad?
Inc., Here’s the Science That Explains Why Drinking Diet Soda Makes You Gain Weight
Laura Skin Care, Artificial Sweeteners and Your Skin
くにちか内科クリニック　本当に危ない人工甘味料(1)

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