日本で子どものうつ病が急増?根本原因とオーガニックな解決のヒント
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/portrayal-89189_640.jpg)
![](https://inyoumarket.com/public/media/img/market_logo.png)
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
従来は中高年が罹るものだったはずの「うつ病」。
戦後、子どものうつ病が急増している事をご存じでしたか?
将来を担う子どもに危機が迫っているとすれば、
一刻も早く対策を打つことが求められます。
今回は、決して他人事では済まされない
重要なテーマに迫ってみました。
子どものうつが増える背景:生きづらさがのし掛かる現代社会
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/portrayal-89189_640-1-e1585624971366.jpg)
戦前であれば、こどものうつ病は極めてまれな話でした。
家庭環境などが要因で子どもがストレスを感じた場合でも、
「うつ病」ではなく、万引きや抜毛などの問題行動、
もしくは身体的な症状としてストレスを表現する事が多かったのです。
しかし2000年代に入り、
10代の子どもが「気分障害」で受診する数は急増しました。
なんと、その数(双極性障害)は、
わずか5年程の間に40倍にも膨れ上がったというのです。
同じく戦後に見られる顕著な特徴として
ADHD(発達障害の一種)、摂食障害、境界性パーソナリティ障害の数も急増し、
児童虐待は毎年最多数を更新し続けています。
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/abf76527c4f5da091ccd4f8d06103b14-e1584581059374.png)
更に、これは海外の調査結果ですが
(Kesslerら、2005)によれば精神疾患に罹患した成人の約半数が
10代の頃に発症しているという研究も発表されています。
まさに、現代社会が抱える生きづらさが
子どもたちに重く圧し掛かっている状態なのです。
子どものうつ急増は愛着の問題が大きく関係する?
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/brothers-457234_640-6-e1585625021238.jpg)
精神科医の岡田尊司先生によると、
このような子どもをめぐる問題には愛着が大きく関わっていると言うのです。
子どものうつと愛着問題は大いに関係がある?あなたの愛着スタイルは?
愛着とは、他人や動物などに対して築く特別な情緒的繋がり、
特に幼児期までの子どもと育児する側とに形成される
母子関係を中心とした情緒的な結びつきという意味でも使われる。
出典:Wikipedia「愛着」より一部抜粋
愛着を言葉で説明すると、少し難しく感じられるかもしれません。
例えば、
「相手の顔色を過剰に気にして気疲れしやすい」
「相手に見捨てられないかと不安になる」
「対立したくないので相手に合わせてしまう」
という、対人関係に過敏なタイプや
「人と仲良くなるのが苦手」
「結婚して縛られるのが嫌」
「自分の内面世界を大事にしたい」
という、対人関係が表面的なタイプの人がいるかと思います。
こうした人との距離感に関するものは、
その人の愛着スタイルが決めているものと考えられています。
あなたは、次のどのスタイルに当てはまるでしょうか?
安定した人間関係を気づける安定型
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/team-spirit-2447163_640-e1585625125941.jpg)
文字通り、安定した対人関係を築けるタイプです。
困ったときには助けを求め、
誰か必ず助けてくれるという安心感、安定感を持っています。
前向きで素直であり、人の反応を肯定的に捉えます。
嫌われる事を恐れる不安型
人に嫌われる事を恐れ、気を使い相手に合わせるタイプです。人から受け入れられたいという思いが強く、
そのため相手に逆らえない人が多いです。
親密な関係になると、相手に尽くす分
「もっと自分を愛して欲しい」と見返りを求める場合もあります。
親密な関わりを避ける回避型
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/desperate-2293377_640-8-e1585624913182.jpg)
回避型の人は人との親密な関係を嫌い、
自分の内面世界を大事にします。
表情が乏しく、いわゆる「クール」なタイプです。
縛られる事を嫌い、人との葛藤場面を避けようとします。
例えば職場では自分の役割はきちんとこなしますが、
終業時間後のプライベートな関わりを避けたりします。
愛着スタイルは、この3つ以外にも、
不安型と回避型が合わさった
恐れ・回避型というスタイルもあるとされています。
子どものうつは、遺伝よりも環境が大きく影響
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/people-2566854_640-4-e1585625190868.jpg)
こうした愛着スタイルの形成は、
乳幼児期の環境が大きく関わっていると言われています。
知っておきたい臨界期の事
皆さんは「臨界期」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。臨界期とは、脳の発育に関して、
各機能が習得されるのは一生に一定期間しか設定されていないとする考え方です。
解りやすい例では、
「言語」の臨界期は一般的に9歳までと言われています。
子どもの頃は難なく第2外国語を習得できるのに、
大人になってからは労力をかけないと
なかなか身につかないという経験はありませんか。
それと同じく、愛着形成には臨界期という時期が設定されており、
その時期にしか獲得できないものがあるとされているのです。
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/park-3089907_640-4-e1585624900714.jpg)
愛着形成の臨界期は、6ヶ月から1歳半前後と言われています。
この時期までに、自分を主として養育してくれる存在(主に母親)との間に特別な結びつきを形成します。
しっかりと抱きしめてあげたり、
子どもが困った時にはすぐに助けに入ったりするなど、
「求めたら答えてくれる」という関係を築く時期と言われています。
母子分離不安の臨界期は2~3歳前後です。
この時期、子どもはお母さんが見えなくなることで泣き出したり、
不安を覚えたりする事があります。
しかしこれは正常な発達の過程に過ぎないので、
少しずつ母親がいなくても大丈夫になる様子を
焦らず、ゆっくり見守るのが良いでしょう。
無理やり引き離すと、愛着に傷が残り、
分離不安を引きずりやすいと言われています。
一旦愛着の絆が築かれると、それは生涯にわたって持続します。
又、愛着形成は対人関係のみならず、
幅広い能力の発達に関わってくると考えられています。
★お風呂で子どもとのコミュニケーションを楽しもう!ミネリーバスタイム
親の不在、養育者の交代
臨界期の事を考えた時、親が不在がちだったり、養育者が変わる事は子どもにとって混乱をもたらす要素になるのは明らかです。
子どもが愛着対象だと思って接してきた人が急にいなくなり、新しい人が面倒を見てくれたとしても
愛着形成の臨界期を超えると、脱愛着が進みます。
誰に対しても信頼や愛情を抱きにくい人間になってしまう可能性があるのです。
子どもは、親の愛着スタイルを引き継ぐ
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/love-826936_640-e1585625255384.jpg)
先ほどご紹介した愛着スタイルは、
主たる養育者(母親)のスタイルを引き継ぎやすいと言われています。
これが、愛着の問題が養育環境にあるという根拠にもつながるのですが、
例えば、里親に出された子の実母が不安定型で、
養母が安定型の愛着スタイルだった場合、
この子は安定型を引き継ぐことが多いとされています。
ここまでお読みになって、
「私は恐らく不安定型だから、我が子もそうなのか?」
と心配になられた方もいらっしゃるかもしれません。
たとえ不安定型や回避型であっても、
それが即ち「愛着障害」と診断されるレベルではない方が大半ですから、過度に心配なさらないでください。
実は、一般の児童を対象として研究では、
安定型を示したのは全体の3分の2に過ぎず、
残り3分の1は愛着障害と呼ぶ程ではないが、
愛着に関する問題を抱えた子どもだったというのです。
子どもの愛着問題は大人になってからも生きづらさやうつの原因に
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/sad-505857_640-10-e1585625369374.jpg)
現代社会で問題になっている、
・依存症(薬物依存、摂食障害、買い物依存、セックス依存等)
・解離性障害(多重人格)
・慢性疼痛
・虐待やDV
・いじめ
・離婚や非婚
・セックスレス
こうしたものは、根底に愛着の問題が関わっています。
愛着の問題は、幼少期だけでなく、
大人になってからも大きく影響を与えているのです。
まさに、現代人すべての生きづらさに繋がる問題と言えるのではないでしょうか。
うつ防止に!現代人すべてが抱える生きづらさ解決のヒント
ここまでお読みいただいて、「じゃあどうしたらよいんだ」と感じた方もいることでしょう。
愛着の問題は、誰もが被害者であり、加害者であるように思えます。
カウンセラーとして活動している筆者の立場から、
私たちにできる事をまとめてみました。
子どものうつ防止対策は、大人の心のケアから
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/heart-1192662_640-e1585625419819.jpg)
大人の愛着スタイルや家庭環境が、
子どもに大きな影響を与えている事はご理解いただけたと思います。
子どもたちを守るために一番大事なのは、
主たる養育者(主に母親)が孤立しない事です。
大人だって、前世代の愛着スタイルを引き継いで生きているのです。
まずは、大人(主に母親)が安心安全な場を持ち、
自分の想いを吐き出し受け入れてもらえる場を持つのが良いでしょう。
それは、友達でも配偶者でも構いません。
時には、カウンセラーに話してみるのも一つでしょう。
そして、自分なりの役割を果たす事で、
自己有用感を感じ、自信を持つ事も大事です。
その意味では、仕事をするのも良いかもしれません。
★落ち込んだ気分を前向きに。自然栽培セージの浄化スプレー
生き物としての本来の暮らしを取り戻し、子どものうつを遠ざける
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/people-2561053_640-2-e1585625455825.jpg)
現代社会は、情報量が多くスピードも増すばかり。
1日にできる事が増えた分、
「生き物」としての暮らし方から離れてしまった様に思います。
子どもに時間を書けてる暇はない
お金を稼がないと生活できない
そんな現実もありますが、
自然と足並みをそろえ、
生き物としての暮らしを意識する時期に来ているのではないでしょうか。
IN YOUのコンセプト、
「すべての人にオーガニックな暮らしを」。
私は、愛着の問題を解決するヒントが、
オーガニックな暮らしにあると考えています。
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/nature-3289812_640-3-e1585625538265.jpg)
オーガニックな暮らしを送るためには、
自分を愛し、家族を愛し、地球を愛し、
持続可能な選択をする必要があります。
その過程で、家族の在り方や働き方、子どもとの時間の取り方など、
さまざまなことをあらためて考え直す機会は増えるはずです。
2020年3月現在、ちょうど今はコロナウイルスの影響で、
在宅勤務の機会も多くなりました。
ピンチをチャンスととらえ、
子どもとの関わり方について考えてみるのはいかがでしょうか?
オーガニック食品やコスメをお得に買えるオーガニックストアIN YOU Market
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/5off-slider.png)
IN YOU Market
IN YOU Market厳選アイテムで子どもと一緒にオーガニックな時間を過ごそう!
こちらの記事もおすすめです!
毒親に育てられた子どもの特徴|無自覚になっていませんか?毒親診断子どもの幸福度1位のオランダの教育から学ぶ日本のお母さんが持ちたい考え方|あなたの子どもが世界一幸せになる方法
子どもに食べさせたくない食品と、食べさせるべき食品リスト教えます|添加物や有害物質が与える影響
(参考)
『愛着障害こども時代を引きずる人々』岡田尊氏著
https://president.jp/articles/-/30108
https://www.gakkohoken.jp/special/archives/220
https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00517/
![](https://inyoumarket.com/public/media/img/market_logo.png)
本物のオーガニックが見つかるオーガニックショップ
![](https://macrobiotic-daisuki.jp/cms/wp-content/uploads/portrayal-89189_640.jpg)
この記事が気に入ったら
いいね!しよう